研究目的
科学・技術には、その知見自身では答えや選択が決まらない不定性がある.不定性は社会との関わりの中で多様な類型と,その類型に応じた性質を帯びて現れる.先端技術が関わる社会的意思決定では,それゆえ不定性類型を前提とした制度設計が求められる.しかし従来の科学論では,科学的不定性が社会との接点顕在化させる類型と,その性質の解明が不十分であり,社会的意思決定のための制度設計と,制度設計の前提となるべき科学リテラシー教育双方へのボトルネックとなっている.そこで本研究は,科学的不定性の類型化と,これを活用したリテラシー教育カリキュラム開発,そして不定性を前提とした意思決定制度に必要な条件を明らかにすることを目的とする


研究組織
本堂 毅 (事務局,東北大学大学院理学研究科
平田 光司(
総合研究大学院大学学融合推進センター
関根 勉 (
東北大学高等教育開発推進センター
尾内 隆之(
流通経済大学法学部
米村 滋人(
東京大学大学院法学政治学研究科
笠  潤平(
香川大学教育学部
辻内 琢也(
早稲田大学人間科学学術院
吉澤 剛 (
大阪大学大学院医学系研究科
渡辺 千原(
立命館大学法学部
小林 傳司(
大阪大学コミュニケーションデザイン・センター
中島 貴子(
東京医科歯科大学
鈴木 舞 (
東京大学大学院総合文化研究科
水野 紀子(
東北大学大学院法学研究科
中原 太郎(
東北大学大学院法学研究科
纐纈 一起(
東京大学地震研究所
Hon. Justice Peter McClellan (Supreme court of NSW &
Royal Commission into Institutional Responses to Child Sexual Abuse)
Prof. Andy Stirling (
SPRU, University of Sussex, U.K.)
Prof. Rafael Encinas de Munagorri (
Universite de Nantes, France)
今野 晴美(事務局,
東北大学大学院理学研究科


♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 新着情報 ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

岩波講座「現代」第2巻 ポスト冷戦時代の科学/技術(中島秀人編)
第7章『専門的判断の不定性――科学と社会の「ボタンの掛け違い」が生まれる構造と解くための条件』を,メンバーの本堂が執筆しています.


国際シンポジウム「『科学の専門知を法廷でどう扱うか?』NSW土地環境裁判所長官プレストン判事を迎えて」報告が「判例時報」2016年12月11日号に掲載されました.

3時間にわたったシンポジウムのすべての内容がフルに掲載されています(全30ページ)!
プレストン判事,岡崎判事による報告は,本掲載のための書き下ろしで,プレストン判事の報告は和訳です.
法廷に限らず,科学的専門知見の活用に関心ある,すべての方に.

2309-634x900

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     新刊

メンバーの多くが執筆・編集に携わった書籍が出版されました.
「科学技術社会論研究11:科学の不定性と東日本大震災」
(玉川大学出版部)

特集 = 科学の不定性と東日本大震災
本特集の意図 …… 本堂 毅
科学における不定性の類型論 ――リスク論からの回帰 …… 吉澤 剛
トランスサイエンスとしての先端巨大技術 …… 平田 光司
ラクイラ地震裁判 ――災害科学の不定性と科学者の責任
…… 纐纈 一紀、大木 聖子
座談会パート1:科学の不定性と東日本大震災 
…… 遠田 晋次、松澤 暢、宮内 崇裕
座談会パート2:科学の不定性と東日本大震災 
…… 本堂 毅、遠田 晋次、松澤 暢、宮内 崇裕
次号特集に向けて …… 寿楽 浩太

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     シンポジウム 
科学の専門知を法廷でどう扱うか?
NSW土地環境裁判所長官プレストン判事を迎えて                同時通訳あり,事前申込制,無料)

日時: 1024日(金) 10:0012:30
場所: 弁護士会館(2階)講堂「クレオ」
     東京都千代田区霞が関1丁目13(地下鉄・霞ヶ関駅B1出口直結)
HP: http://www.sci.tohoku.ac.jp/hondou/concurrent/

プログラム 10:0010:05  はじめに

10:05
10:45  「専門的証拠のための特別な裁判手続」
         
Specialised Court Procedures for Expert Evidence 
        
NSW土地環境裁判所長官・ブライアン プレストン

10:4511:00 「専門的知見の獲得のための工夫:座談会方式の経験から」
         (
An innovation for utilizing expert evidence:        
          from my experience of the examination of the private
          expert witness in “Round-table style"
         東北大学法科大学院教授・信濃 孝一 

11:0011:25 「日本における専門的知見の獲得のための制度と方策:          カンファレンス鑑定、 複数鑑定、専門委員,専門家調停」
       (
Japanese system and methods for utilizing expert evidence:
        new methods of court-appointed expert, expert's advisor to
        judge, mediation with experts)

        東京地方裁判所判事・岡崎 克彦


11:30~12:30 パネル・ディスカッション
        
プレストン判事,岡崎判事,信濃教授
         岡山家庭地方裁判所倉敷支部  寺田 利彦 判事
         東京大学大学院法学政治学研究科 米村 滋人 准教授            (司会)立命館大学法学部     渡辺 千原 教授            (司会)東北大学大学院理学研究科 本堂 毅 准教授


参加対象: 法律家,医学,工学等を含む広い意味での科学者,
      科学的専門知の利用に関心があるジャーナリストや研究者


主催: 科学研究費補助金・基盤研究(A
  「科学技術の不確実性と法的規制学際的観点からの包括的制度設計の試み 
共催: 科学研究費補助金・基盤研究(A
  「科学の多様な不定性と意思決定:当事者性から考えるトランスサイエンス」

参加申込: 同時通訳レシーバー準備の都合上,事前申込にご協力ください.
レシーバーは相当数準備しますが,当日参加者への配布は先着順となります.

申込み・問い合わせ先:
東北大学大学院理学研究科 本堂 毅
sy826@mail.sci.tohoku.ac.jp
tel. 022-795-5823
fax. 022-795-5831

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【お茶の水女子大学の大学院全専攻共通科目「トランス・サイエンス論」の特別セミナー】

――イタリアの震災事例を中心に――
科学の不定性と社会的意思決定プロセスへの科学者の関与
日時
2014年6月17日(火曜日) 10:40~12:10
場所
本館1階 103室(生活科学部大会議室)
ゲスト講師
本堂 毅 准教授(東北大・物理学)、
纐纈(こうけつ) 一起 教授(東大地震研・地震学)
問合せ先
小谷眞男

詳細: http://www.ocha.ac.jp/event/20140602.html


【テレビ放送のお知らせ】
BSフジの科学ドキュメンタリー番組「ガリレオX」に,本プロジェクトメンバーの小林傳司,渡辺千原,本堂毅が出演します.

11月24日(日)11:30~12:00
「静粛に! 法廷でぶつかる科学と法律」
[BSフジHP]
http://www.bsfuji.tv/top/pub/galileox.html
[番組詳細] http://web-wac.co.jp/program/galileo_x/  

3.11以降の科学のあり方を問う内容になるかと思います.
是非ご覧ください.

関連情報:
1)コンカレント・エビデンスのビデオ(日本語字幕版):YouTubeで全編公開中
  (マクレラン判事の許諾を得ています)
2)
国際シンポジウム「科学の不定性と社会:いま法廷では」
  
資料コーナーに当日のビデオや関連論考が多数あります
3)
法律時報2013年1月号
  国際シンポジウムの報告が掲載されています.
4)実際の法廷での誘導尋問の様子:
  
「法廷における科学」科学(岩波書店)2010年2月号に掲載された論考
  を参照ください(
ダウンロード可能.岩波書店許諾).

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2013年11月6日
本メンバーの笠潤平さんの新刊
「原子力と理科教育:次世代の科学的リテラシーのために」(岩波ブックレット)が出版されました.定価525円です.
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本プロジェクトの一環として,

2013 年度 科学技術社会論学会総会・年次学術大会2つのワークショップで発表を行います.会員以外の方も参加可能です.
11 17 日(日)
13:30 15:00  A-2-3ワークショップ
裁かれる科学者ー科学の不定性と専門家の責任
オーガナイザー:平田 光司(総合研究大学院大学)  
[プログラム]
平田 光司(総合研究大学院大学)
 「はじめに」
纐纈 一起(東京大学) 「ラクイラ地震裁判」
米村 滋人(東北大学) 「医療『過誤』訴訟」
ディスカッサント:藤垣 裕子(東京大学)

15:10 16:40  A-2-4ワークショップ
科学の不定性と科学教育:判断力を育む理科教育の可能性と課題
オーガナイザー:関根 勉(東北大学)
[プログラム]
関根 勉(東北大学) 
はじめに
大木 聖子(慶應義塾大学)
科学の限界と情報発信:生き抜くための判断を育む防災教育を例に
笠 潤平(香川大学)
考え・判断する力を育む理科教育の可能性と課題:英国の理科カリキュラム改革から
ディスカッサント:小川 正賢(東京理科大学)


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9月25日(書籍の発売)
メンバーの尾内が(調さんと)編者を務め,尾内,笠,吉澤,中島,本堂の論考が収載された書籍が,
9月25日に岩波書店より発売されます.詳細はまたご報告します.

7月5日(金) 
東北大学大学院理学研究科で,大木聖子さんを迎えてのセミナーを開催します.
大学院講義「科学コミュニケーション」の授業を兼ねます.
どなたでもご参加いただけます.
詳しくは
こちら
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