小惑星探査機「はやぶさ」帰還カプセルの分析
地学専攻 中村智樹准教授
6月13日、7年ぶりに地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」。帰還カプセルは、JAXA相模原キャンパス内にあるキュレーション施設で6月24日から開封作業と分析が進められています。本研究科地学専攻の中村智樹准教授は、この初期分析チームに参加し、密封された帰還カプセルを「クリーンチャンバー」で開封しました。
小惑星は、約46億年前に太陽系ができたころから変わっていないと考えられています。小さな1粒でも、太陽系の基になった物質や、太陽系、地球の起源を探る重要な手がかりになります。この小惑星からサンプルを持ち帰る技術(サンプル・リターン)が確立されれば、「惑星を作るもとになった材料がどんなものか」「惑星が誕生するころの太陽系星雲内の様子はどうか」についての手がかりが得られるのです。
中村智樹先生に感想を伺いました。
さまざまな苦難を乗り越え、奇跡的に地球に帰還した「はやぶさ」カプセルを解析できることを光栄に思っています。「はやぶさ」探査機がほんの少しでも「イトカワ」の塵を取っていれば、それをカプセルから見つけ出し、分離し、分析し、「イトカワ」の物質科学的特性を引き出し、太陽系の初期進化に関する研究に生かすことが私の使命だと考えています。



