東北大学 大学院 理学研究科・理学部|アウトリーチ支援室

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2017年9月27日レポート

9月23日(土)科学で東北を盛り上げ隊!@石巻

 2017年9月23日(土)、石巻市の遊学館にて「科学で東北を盛り上げ隊!@石巻」が開催されました。
 このイベントは、やまがた『科学の花咲く』プロジェクト(山形大学)が、子どもたちに科学に親しんでもらおうと企画した科学実験イベントで、今回、理学研究科からは地学専攻の学生たちがつくったミュージアム支援団体「みちのく博物楽団」と「広報サポーター」の2団体が参加させて頂きました。
 今回は10団体が参加し、3団体によるサイエンスショーも行われました。会場は市街地からは少し離れた場所となりますが1日を通してたくさんのご来場者がありました。来場者数(延べ人数)は1,311名でした。また次回をおたのしみに!

【みちのく博物楽団「化石プニプニレプリカを作ろう!」】
 石巻からはどんな生きものの化石が見つかっているのかを知ることを通して、地域の地質や成り立ちなどの「身の回りの地学」に関心を向けてもらうことを目的としたワークショップ「化石プニプニレプリカを作ろう!」。今回は3種類のレプリカを用意。レプリカが出来上がって行く様子を見ながら化石の勉強。学生達の説明に耳を傾ける子供達でした。

【広報サポーター「ふしぎなシートでキラキラ光の万華鏡」】
 「分光シート」を使用した万華鏡は、通常とはちょっと違う見え方でキラキラ光ります。「どうしてこう見えるの?」と言う疑問に答えながら楽しく製作を進めます。穴の大きさ・数・デザインによって光の見え方が変わります。自分だけのオリジナル万華鏡が完成しました。

↑ 写真をクリックするとスライドショーになります


広報サポーター:伊東邦大さん(数学専攻博士課程一年)のコメント
 数学専攻博士課程一年の伊東と申します。今回は理学部広報サポーターの一員として「分光シート万華鏡」のコーナーに携わりました。
 分光シートは目に見えないほど小さな隙間(スリット)を持っています。光や音などの「波」には、スリットを通り抜けるとき左右にその進路を広げる性質があります(回折と呼ばれます)。この広がり方は波長によって異なる(波長が長いほど大きくなる)ため、暗いところで白色光を分光シートで見ると、放射線状に伸びる青、緑、黄、赤の帯が観察されるのです。
 今回はこの現象を用いて万華鏡を作りました。まず穴を開けた方眼紙に分光シートを貼り付けます(これが覗き窓になります)。次に手で軽く持てるくらいの大きさの筒に先ほどの方眼紙とただの方眼紙を付け、両方の穴を塞ぎます。最後にピンで光を取り入れる穴を作って完成です。
 イベントに来てくれたのは主に小学生以下の子どもたちでした。自分で作り上げた万華鏡を天井の蛍光灯へ向け、きらきらした光が見えた瞬間に「わぁー」という歓声が上がります。彼らの目に浮かんだ輝きは、私の心までもしばらく灯し続けました。
 このコラムで何回か触れられているように、来年2018年2月25日には東北大学でもサイエンスリンクというイベントが催される予定であり、現在、実行委員会による準備が着々と進められています。私も何らかの形でこれに関われたらよいと考えています。今から大変楽しみです。

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