2017年7月1日に東北大学大学院理学研究科と仙台市天文台は連携協力協定を締結し、今年度のコラボレーション企画として全4回の公開サイエンス講座を行います。 「はやぶさ2で探る 太陽系と生命誕生の秘密」が、1月20日に仙台市天文台加藤・小坂ホールで開催されました。講師は本学の大谷 栄治 名誉教授、中村 智樹 教授(理学研究科地学専攻)です。会場には54名の来場者にお越しいただき、様々な世代の方々に、科学や宇宙の面白さを知っていただく良い機会となりました。
はやぶさ2が目指しているC型小惑星。この小惑星に存在が予想される有機物とその生命誕生との関連などについてご紹介いただきました。また、最終目的であるサンプルリターンのミッションに備えて、現在どのような準備が進んでいるのか、試料を回収するための装置、初期分析のスケジュール、分析の方法など、多岐にわたってお話いただきました。
2018年6月下旬にC型小惑星リュウグウに到着した小惑星探査機はやぶさ2は高度20㎞からリモートセンシング観測を開始しました。リュウグウはたいへん暗く、そろばんの玉のような形状をしていたそうです。 今回の講演会では、観測結果を(公開できる範囲で)簡潔にご紹介いただき、今後の小惑星における活動予定などもお話いただきました。