東北大学 大学院 理学研究科・理学部|アウトリーチ支援室

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2013年6月12日取材

地球物理学専攻 植木貞人准教授 最終講義

 3月22日(金)、理学部大講義室にて地球物理学専攻 植木貞人准教授の最終講義「火山観測を振り返って」が行われました。
 植木先生は山形県のご出身で、昭和49年、東北大学大学院地球物理学専攻博士課程在籍中に理学部青葉山地震観測所(当時)の助手に着任され、それ以来38年の長きに渡り東北大学の研究と教育に携わってこられました。
 最終講義では、国内火山観測草創期の歴史からはじまり、東北大学の火山観測の歴史、植木先生が研究された伊東沖海底噴火の観測や岩手山など東北地方の火山観測についてご講義くださいました。

植木先生よりメッセージをいただきました
  ー最終講義に関するメッセージー  

 最終講義は東北大学の火山観測の歴史を振り返るものにしました。講義の準備で遅ればせながら中村左衛門太郎先生や加藤愛雄先生の研究業績を勉強し、先進的で優れた研究が行われたことを知り、大変驚かされました。講義では、時代背景を含めて研究成果を紹介し、歴史的意義についてもお話ししました。
 現在では、短期的に効率よく成果を上げることが求められ、観測は敬遠されがちです。先人の優れた業績に触れることで、火山観測の意義を認識するきっかけとなれば幸いです。

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▲最終講義にて:植木先生

  地球物理学専攻の西村太志先生より
植木先生へのメッセージをいただきました  

 植木先生との接点は、アフリカにあるコンゴ民主共和国ニイラゴンゴ火山のことについて教えていただいたことが最初になります。先生は、1977年の山頂溶岩湖の消失とゴマ市への溶岩流出という大噴火発生の直前に溶岩湖の調査をされ、また、噴火直後にも現地調査をされておりました。その後、博士課程院生として地震・噴火予知研究観測センターに配属されたときに、同じ部屋で勉強・研究させて頂きました。しかし、はじめの頃はほとんど話をした覚えがありません。寡黙で厳しい先生だったのですが、当時の私の先輩によれば、"植木先生は一緒に観測に行っていない学生とは話をしないのである"、ということでした。確かに、1988-1989年十勝岳噴火の観測のあとからは、火山現象や観測のことを優しく解説してもらえました。ただ、これは随分昔の話のことのようです。最近は、厳しい先生というイメージはなく、研究室配属の院生や講義担当された学部生にもその優しいお人柄がつたわっているようです。
DSC_8620.JPG  さて、先生は、地震や地盤変動、重力観測データの解析にもとづく火山噴火予知に関する基礎研究を進めてこられました。また、長年、火山噴火予知連絡会の委員として、日本の火山防災の分野でも活躍されてきました。先生のご研究の中では、1989年伊東沖海底噴火の観測研究が特に有名です。伊東市周辺で臨時地震観測を実施し、ダイクが地下深部から上昇し噴火に至るまでの、火山性地震の上下方向の移動を世界ではじめてとらえました。また、1998年の岩手山の火山活動では、火山性地震や火山性圧力源の時空間分布に基づき、静穏期の長い火山で起きるマグマ上昇を、はじまりから終息まで捕らえることに成功されました。刻一刻と変化する火山活動にともなう詳細なマグマ移動を最高の精度で明らかにできたのは、先生が精力的に整備された岩手山周辺の火山観測点のデータがあったからこそであり、多くの学生やスタッフが研究成果を出すことができました。
 これらの火山のほかにも、先生は、岩手山、秋田駒ヶ岳、秋田焼山、鳥海山、蔵王山、吾妻山、安達太良山、磐梯山などの東北地方の主要な活火山で、観測点場所の選定や計測機器の設置を中心になって進められてきました。ただ、これらの観測点は、なかなか見つけることができません。林道から藪や沢に入った奥の方にあり、先生が少しでも雑音の少ない良いデータを取るために努力されていたことがわかりました。ただ、問題は、林道からの入り口や藪の中の経路がわかりにくく、先生がいないこれから、観測点にたどり着けるかということです。
 先生は、今後もしばらく噴火予知連絡会メンバーとして火山防災に携わられると伺っております。2011年東北地方太平洋沖地震の発生により、東北地方の火山の今後の活動は気になるところであります。長年、観測や研究でお忙しかったのでご退職を機に少しゆっくりされてはと思ってはおりますが、引き続き、先生のご経験をもとに、後進にご助言とご指導をお願いいたします。


*Photo Garally*
2013年5月30日取材

地球物理学専攻 藤本博己教授 最終講義

 3月22日(金)、理学部大講義室にて地球物理学専攻 藤本博己教授の最終講義「海洋測地観測の勧め」が行われました。
 藤本先生は、カムランドやスーパーカミオカンデが設置されている岐阜県神岡町のご出身で、平成12年に東北大学に教授として着任されました。また、最後の1年は新しく設置されました東北大学災害科学国際研究所の教授としても研究活動されました。最終講義では、東北大学ではあまりお話する機会がなかったという船上重力計の開発や測定について、後半では海底地殻変動観測の重要性についてご講義くださいました。

藤本先生よりメッセージをいただきました
  ー退職に当たってのメッセージー  

 2013年の東北地方太平洋沖地震は、その初期の段階は、予想していた宮城県沖地震のうち大きなタイプの地震であった。破壊が連動しM9の規模になることを推定できなかったことは防災上問題であるが、地震の予測において時間と場所は当たっていた。そのおかげで海底地殻変動観測を継続し、地震時の大きな海底変位を検出し、宮城県沖の海溝近くで数10m以上のすべりがあったことなど、M9地震の実体を初めてとらえるという重要な成果を得た。

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▲最終講義での藤本先生

  災害科学国際研究所の木戸元之先生より
藤本先生へのメッセージをいただきました  

 藤本教授は一貫して海洋での調査観測に尽力されてきました。地球内部を探るための海上での重力測定における機器開発に始まり、特に東北大学に移られた頃からは、日本における巨大地震の発生要因を探るための海底での測地観測の立ち上げに奔走されました。それがようやく軌道に乗りかけた時に、あの東北地方太平洋沖地震が発生しました。このとき得られたデータは、これまでの常識では考えられなかった地震の実像を明らかにするとともに、今後の観測基盤の充実により、地震発生そのものの予測に役立てることの重要性を示しました。このような大きな実績を残される一方、普段の藤本教授は気さくな人柄で、観測に於いては現場主義を通され、退職するまで後進を育てながら多くの時間を船上で過ごされました。私も、これまでのほとんどの調査航海でご一緒させていただきました。写真はその中の一つ、JAMSTECの「しんかい6500」の潜水調査航海のものです。

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▲2008年「しんかい6500」研究室の仲間と
(前列:左から2番目が藤本先生、右端が木戸先生 *写真提供/木戸先生)


*Photo Garally*
2013年5月29日取材

地学専攻 塚本勝男教授 最終講義 

 3月1日(金)、理学部大講義室にて地学専攻 塚本勝男教授の最終講義「一枚の写真」が行われました。
 塚本先生は、海外でも精力的に研究や教育を行っており、楽しそうにオランダや韓国での思い出話をされる様子が印象的でした。学生、教職員、そして卒業生が大勢参加し、塚本先生の最後の講義に聞き入っていました。
  

塚本先生よりメッセージをいただきました


 その昔、ヨーロッパのある哲学者が先生と弟子との関係を次のように述べている。弟子が持ってきた研究成果に対して、先生が非常によくできた研究だねと褒めたなら、それは普通の結果である。その先生が話を聞いた途端カンカンになって怒り出したとするならば、その研究は一流の仕事である。本気になって怒りたいものである。


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▲最終講義を行う塚本先生



  地学専攻の木村勇気先生よりメッセージをいただきました  


 塚本先生は、その独特のキャラクターから、皆さん初めての出会いをよく覚えてられるようです。私が初めて塚本先生のことを認識したのは、10年ちょっと前の惑星科学会です。発表者に対して塚本先生が思いもかけない質問をされたのに感銘を受けたのを覚えています。その後の結晶成長討論会では、透過電子顕微鏡写真を綺麗だと褒めて頂いたのを記憶しています。その際には普通に会話をしていましたので、知り合ったのはもっと前だったかもしれません。いずれにしろ、この頃から塚本先生とは一度いっしょに仕事をしてみたいと思っていました。この思いは、助教として研究室の一員となることで叶い、塚本先生の魅力の秘密まで身をもって知ることができました。その魅力は決して言葉だけでは言い表せません。ぜひ一度塚本先生と仕事をしてみて下さい。その魅力に取りつかれ、離れられなくなるでしょう。
 2009年1月から4年にわたって仕事をさせて頂き、塚本先生の人並み外れたバイタリティと独特の思考から、研究の進め方、研究室運営の仕方などを背中で教えて頂きました。その結果、最近では塚本先生に似てきたと言われるまでになってしまいました。しかし、これには反論があります。私は元々塚本先生に似ていたと確信しています!そのために魅力を感じ、一緒に研究をしたいと思ってしまったのです。周りには、三浦助教や学生達、企業や他大学など同じように塚本先生に魅力を感じて集まってきた方々が、国内外問わずたくさんいて、いつも賑やかに最先端の科学を作り出す気概にあふれた研究室でした。これからは、今まで以上に好きなことに没頭でき、ますます生き生きと研究されるのではないかと思います。これまでお疲れ様でした。そして、今後ますますのご活躍を信じています。


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▲塚本先生(左)と木村先生




  研究室の村山健太さんに塚本先生との思い出についてお伺いしました  


・塚本先生の印象について
「初対面での印象は爽やかで夢とロマンにあふれた素敵な話をしてくれるキラキラしたおじさまでした。塚本先生の印象をどなたに訊いてもきっと同じような言葉が帰ってくるでしょう。今でもそのキラキラした魅力を失わないで輝くエネルギーを保ち続けているのは驚異的です。そのエネルギーは一体どこから来ているのでしょうか。ひょっとして僕らから吸収しているのでは...」
・印象に残っている出来事について
「僕が学部2年生の時に塚本先生の指導のもと無重力実験を行う機会があったんですが、その時に次から次へといろんな取材が舞い込んできたこと。ニュースで取り上げられたり、映像が科学番組に使われたり。塚本先生の人脈の広さとPR、アピール能力の凄さを思い知りました。科学に興味のない人までも引きこむあの魔力はすごいと思います。」
・最後に塚本先生へのメッセージをどうぞ
「この度はおめでとうございます。学部1年生の頃からお世話になった先生がいなくなるのは大変寂しいです。先生はきっとどこに行かれても楽しく活動されていくことと思われますので我々も負けずに頑張りたいと思います。これからもよろしくおねがいします。」


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▲祝賀会で塚本先生(左)にプレゼントを贈る村山くん


*Photo Garally*
2013年5月15日取材

東北大学大学院理学研究科 合同入試説明会2013(東京会場)の模様

 5月11日(土)、東北大学東京分室(サピアタワー10階)にて「東北大学大学院理学研究科 合同入試説明会2013」が開催されました。
 今年で5回目となった合同入試説明会、東京はあいにく雨模様となってしまいましたが昨年より30名ほど多い、計76名の方に参加いただきました。中には関西地方から参加してくださった学生さんもいらっしゃいました。
 理学研究科全体の紹介の後、各専攻にわかれて入学試験や研究分野の説明等が行われました。また、説明会には理学研究科の大学院生もサポーターとして参加しており、学部と大学院での研究の違いや仙台のこと、そして実際に他大学から東北大学大学院理学研究科に進学した時の体験談が紹介されました。
 参加者は説明会終了後も、熱心に先生方や院生に質問しており、将来の進路について真剣に考えている姿が印象的でした。
 東京会場は終了しましたが、5月から6月にかけて仙台で大学院入試説明会を開催している専攻もありますので、今回参加できなかったみなさんはそちらに出席してみてはいかがでしょうか?



 

2013年5月14日取材

地球物理学専攻 海野德仁教授 最終講義

 3月22日(金)、理学部大講義室にて地球物理学専攻 海野德仁教授の最終講義「地震:出会いから衝撃まで」が行われました。
 最終講義では、入学当初天文学をやろうと思いってた海野先生が地震の研究へと進んでいったきっかけや岩手県の北上や秋田県の男鹿半島などで行った地震観測、2011年の東北地方太平洋沖地震で受けた衝撃、そしてこれからも地震学の研究を続け、小中学校への出前授業などを通して社会と研究者の距離を近づける努力をしていきたいとお話してくださいました。

海野先生よりメッセージをいただきました
  ー退職を迎えてー  

 東北大学にお世話になってから46年が過ぎます。大学2年の川内キャンパスでの英語の授業中に発生した1968年十勝沖地震(マグニチュード7.9)が、地震学に興味を持ち始めたきっかけでした。これまでに30個近くの大地震と関わりを待ち、地震発生機構やプレート沈み込み帯の地震テクトニクスの関する研究を続けてきましたが、一昨年の東北地方太平洋沖地震は強烈な衝撃でした。地震国日本で地震研究をあきらめることは決して許されるものではありません。社会との関わりを保ちながら、若い方々と共に、これからも地震発生のしくみに挑戦し続けたいと思います。

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▲最終講義で参加者の質問に答える海野先生

  地震・噴火予知研究観測センターの松澤 暢先生より
海野先生へのメッセージをいただきました  

 海野先生との出会いは,私達が1980年に4年生としてセンターに配属されたときの,スタッフとの顔合わせが最初だったろうと思います.長髪にヘアバンドというスタイルがとても印象的でした.このヘアバンドは海野先生にとって仕事が猛烈に忙しくなったときに装着される「勝負アイテム」であり,これを身に着けたときの先生からは,ちょっと近寄りがたいオーラが感じられたものでした.当時30代になられたばかりの先生の若さとエネルギッシュなオーラに引かれ,私は大学院の5年間,先生と同じ部屋で研究をさせていただきました.今から考えると,私はかなり生意気なことをたくさん発言していたように思いますが,先生はいつも優しく受け止めてくださいました.

▲海野先生(左)と松澤先生
 先生は,二重深発地震面の発見や,近地sP変換波の発見とそれに基づく海域の高精度震源分布の推定,宮城沖地震の階層構造の発見など,極めて数多くの世界的研究をなされてきましたが,私が一番印象に残っているのは,東北地方の減衰構造の推定の研究です.当時,地震波速度構造のトモグラフィがようやくポピュラーになりかけた頃で,地震波減衰構造をまともにインバージョン手法で推定するなんて誰も手をつけていませんでした.一番の問題は,地震波形が当時はアナログで収録されていたので,波形のスペクトル解析に膨大な手間がかかったことです.海野先生は,自作のバンドパスフィルターを通したアナログ波形の振幅をスペクトル振幅とみなして処理されて,見事に東北地方の減衰構造を解明されたのでした.アナログテープにアナログフィルター,出力は16ch熱ペンレコーダーで,振幅は記録紙の方眼目盛を読み取って手帳に書き込むという,根気強い作業が必要な研究でした.この研究のために購入された16ch熱ペンレコーダーを,そのあと,私は修士論文の研究で使用させていただき,海野先生を見習って,朝から晩まで根気よく毎日アナログ波形の再生をしておりました.
   先生の思い出で忘れてはならないのは,大地震への対応です.1978年の宮城県沖地震のときは,当時渡米されていた長谷川先生に代わって,宮城県沖地震の対応の最前線に立って観測研究を引っ張って来られました.当時はまだプレートテクトニクスを疑問視する発表も学会でなされていた時代ですが,海野先生らは,この宮城県沖地震がまさしくプレート境界で起こったことを高精度の余震分布とメカニズム解から明らかにし,プレート運動によって大地震が発生することを明確に示されたのでした.
 1983年日本海中部地震の際は,当時のテレメータ装置のダイナミックレンジが低かったため,多チャンネルのレコーダを利用して高ダイナミックレンジの波形を現地収録しようとして,海野先生と一緒に男鹿観測点まで行き,そこで寝泊まりしながら波形の収録・読み取りを行いました.地震発生後,あちこちで寸断された道を迂回しながら苦労して現地に入り,休む間もなく現地で観測の準備を始めましたが,大慌てで持ち込んだ手作りのアンプがいろいろとトラブルを起こし,現地の限られた機材とパーツでいろいろと工夫しながら修理してなんとか観測システムを立ち上げたことを思い出します.私は当時,学生だったので車の運転はできず,海野先生が何時間もかけて運転して来て,そのままほとんど徹夜で苦労して観測装置を立ち上げられた姿に感動しました.
 そして2011年の東北地方太平洋沖地震の際には,センター長として,観測点の復旧や機材の調達,メディアへの対応や,市民の方々からのお叱りの電話への応対等,本当に心労が絶えなかったと思います.私はあいにく地球物理学専攻の専攻長を務めていたので,そちらの対応に追われて,センターのことはすべて海野先生にまかせっきりで何もできなかったことを大変申し訳なく思っております.
 この春,ようやく定年を迎えられて,ゆっくりとしていただけるはずだったのですが,「安全・安心」のリーディングプログラムである「グローバル安全学トップリーダー育成プログラム」が採択されたことにより,海野先生には,本プログラムの専任の教授として引き続きご尽力いただくことになりました.先生のわかりやすい講義や解説は,「安全・安心」分野のリーダーを育てるうえで,極めて重要ですので,どうかご健康には気をつけられたうえで,今後とも,ご指導とご助言をよろしくお願いいたします.


*Photo Garally*
2013年4月 9日取材

久利美和先生「地球深部探査船「ちきゅう」でさぐる巨大地震の不思議」

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会場の様子

 3月10日(日)、仙台市科学館にてアウトリーチ支援室の久利美和先生による講演会「地球深部探査船「ちきゅう」でさぐる巨大地震の不思議」が開催されました。
 この講演会は、仙台市科学館が展開する震災復興プロジェクト「るねっサイエンス事業」の一環として企画されました。
 久利先生は、2012年5月5日より12日までの間、「東北地方太平洋沖地震調査掘削」を行っていた地球深部探査船「ちきゅう」に乗船し、下船後、その体験をもとに高校への出前授業など様々な場所で「ちきゅう」についての講演を行ってきました。
 「ちきゅう」はどんな船なの?誰が乗っているの?どんなことをしているの?そんな素朴な疑問から、地震発生を解明するには何を調査しなければならないのか?といった具体的な研究活動まで、幅広いテーマで「ちきゅう」についてお話いただきました。
 今回は、会場が仙台市科学館ということもあり、分かりやすいようにと地層ねんど(小麦粉から作った久利先生の手作り!)や「ちきゅう」の模型を使った実験タイムが設けられ、楽しそうに実験する子供たちが多くみられました。

 


久利美和
IMG_1431.JPG筑波大学大学院地球科学研究科修了。博士(理学)。マントル対流や火山の研究、および質量分析計を用いた仕事に従事。2012年5月5日より12日まで、地球深部探査船「ちきゅう」による東北地方太平洋沖地震の断層掘削調査への同行取材を実施。(*2013年4月より東北大学災害科学国際研究所 講師)

*参考リンク*
仙台市科学館
地球深部探査船「ちきゅう」取材
「東北地方太平洋沖地震調査掘削」特別ページ


2013年4月 1日取材

東北大学サイエンスカフェ 市川隆先生「南極で夢見る果ての宇宙」

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市川隆先生
(東北大学大学院理学研究科天文学専攻 教授)

 12月18日(金)、せんだいメディアテークのオープンスクエアにて東北大学サイエンスカフェ「南極で夢見る果ての宇宙」が開催されました。
 講師の市川隆先生は、南極に大型望遠鏡を設置するプロジェクトを勧めています。南極は、晴れの日が多く内陸部ではほぼ無風、地上から赤外線観測をする場所として最適な場所なんだそうです。現在は、研究室で開発した40センチメートル赤外線望遠鏡「AIRT40」を南極に運び運用試験を行っていますが、将来的には2.5メートル赤外線望遠鏡の設置を目指しています。2011年度には市川先生自身も第53次南極観測隊(夏隊)に参加し試験観測を行ってきました。講演中、現在、南極で試験観測を行っている研究室のメンバー 沖田博文さんと衛星電話でお話する場面も!ちなみに沖田さんは2010年度の夏隊につづき二度目の南極です。

*ちなみに沖田博文さん一度目の南極観測隊については以下の記事で紹介しています。
「天文学専攻の沖田博文さん、南極へ行く。」

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会場の様子

 また、宇宙地図の作製についてもお話くださいました。
 国立天文台では、天体や天体現象を空間3次元と時間1次元の4次元で可視化するために、4次元可視化実験システムを開発するプロジェクト「4次元デジタル宇宙プロジェクト(4D2Uプロジェクト)」を行っています。市川先生は、4次元デジタル宇宙ビューワー "Mitaka"(ミタカ)を使って、参加者と一緒に宇宙旅行をしながら、様々な星や銀河の解説をしてくださいました。この地図は、実際に観測で得られたデータをもとに作製されているため、観測が進めば進むほどより正確で大きな宇宙地図となっていきます。数十年後には宇宙全ての地図が完成している...かもしれません!
 市川先生は、かつて地の果てを目指す航海によって世界地図が作られ様々な自然と文化を知ったように、宇宙地図を作製することで宇宙の謎を解くことができるのではないかとお話してくださいました。

東北大学youtube公式チャンネルにて講演の動画が公開されています。

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準備中の会場 「南極の沖田くーん」うまくつながるかな?
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地球から10万光年離れると... グループセッションスタート!
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市川先生もテーブルにまざります! 講演後、参加者の質問に答える市川先生


ichikawa.jpg 市川 隆
静岡県長泉町出身。天文学が勉強したくて京都大学理学部に入学。同大学大学院で博士号を取得。一橋大学商学部助手、東京大学理学部助手、東北大学助教授を経て、2007年より現職。現在の専門は銀河進化。物作りが好きで、自分で装置を作って研究を行うのが研究室のモットー。すばる望遠鏡に搭載されている赤外線撮像分光装置(通称モアックス)を開発。世界で最も遠い宇宙での銀河の地図を描くことに成功した。

*参考リンク*
東北大学サイエンスカフェ
東北大学youtube公式チャンネル
東北大学大学院理学研究科天文学専攻
国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト「4D2U」特設サイト
2013年3月14日取材

【受賞】第1回平間賞受賞者が決定

第1回平間賞に以下の3名が決定しました。「平間賞」は、「第一歩」の持つ重みと無限の可能性を識る平間正博名誉教授の篤志により設立されました。「卒業生は、受賞者とともに、副賞のベンゼンに託された思いを感じて欲しい。現代の物質科学のを支えているベンゼンの構造式は、ケクレの見た『夢』で始まったとも言う。未来のロールモデルたる卒業生たちが、これから見るであろう「夢」には、果てる事の無い可能性が秘められている。」という化学教室一同の思いが込められています。化学の3系から1名ずつ、計3名の学生が平間名誉教授から直接記念品を授与されました。なお、3名の受賞者は、今年度の文科省「サイエンスインカレ」で発表もしました。
■有機化学第二研究室 岡田 滉太 「自然免疫活性化剤を標的とした環状二量化核酸の開発」
■量子化学研究室 遠藤 寛也 「ジエチルエーテル正イオンの赤外分光:イオン化による CH 結合の酸性度の増大」
■機能分子化学研究室 廣川 翔麻 「アザポルフィリノイドの合成と物性」



↑写真をクリックするとスライドショーになります


「平間賞」は東北大学理学部化学科を卒業する4年生が、卒業研究を終えることで「第一歩」を標し、自らの研究人生の基盤を形作り始めたことを記念するために設けた賞である。「第一歩」のなかから甲乙をつけるのは難しい。だから、惜しくも受賞を逃したとしても、卒業生全員が、自分の卒業研究を通じて勝ち取った「基盤」を称え、これから先の成長を期して欲しい。それが平間正博名誉教授の願いである。
 科学も人間の営みで有り、人類が大切に継承し続けてている文化としての一面があることも忘れないで欲しい。人間が成長を遂げ文化を継承相手行こうとするとき、「お手本」となるロールモデルの存在が、その手助けをしてくれる。だからこそ科学の発展に欠かせない「基盤」には「知識」のみではなく、「人物」や、それにまつわる「伝説」も含まれるのある。

2013年2月22日取材

【レポート】地震・噴火予知研究観測センター100周年記念講演会の模様

 2012年11月17日(土)、トラストシティカンファレンス・仙台にて東北大学大学院理学研究科地震・噴火予知研究観測センター100周年記念講演会が開催されました。

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金森博雄先生

 カリフォルニア工科大学名誉教授の金森博雄先生をお招きし、「地震学の百年と防災への寄与」というテーマでご講演いただきました。金森先生は、地震・噴火予知研究観測センターの客員教授を務められており、お忙しい中、毎年仙台でセミナーを開催してくださっています。
 1979年、金森先生は地震の規模を示す指標であるモーメントマグニチュード(Mw)を考案され、これにより、巨大地震のエネルギーを物理的に計算することができるようになりました。東北地方太平洋沖地震のマグニチュード9.0も、モーメントマグニチュードによって求められたものです。また、早くから地震警報システムの普及などの防災・減災の活動にも取り組まれています。
 金森先生は、地震学のこれまでの歩み、そして研究を防災にどう活用すべきかについてお話してくださいました。先生が最後に、これからの地震学には相当強いリーダーシップが必要であること、また、リーダーシップを持ち、きちんと物事を考えられる若い研究者の育成が大切とお話されていたことが、とても印象的でした。

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会場の様子

*参考リンク*
東北大学大学院理学研究科地震・噴火予知研究観測センター


※モーメントマグニチュードとは
断層面の面積やすべり(モーメント)によってマグニチュードを定義したもの。従来の実体波マグニチュードは、8より大きい場合、規模が大きく違うはずの地震でも同じマグニチュードになってしまうことが欠点でした。これは、巨大地震ではエネルギーのほとんどが長周期の波によって伝播しますが、短周期の波を使った実体波マグニチュードではエネルギーを正確に反映できないためです。
2012年12月20日取材

サイエンスカフェ・スペシャル「ヒッグス粒子とお茶の夕べ」

11月22日(木)、WPI-AIMR本館 5F交流スペースにて、物理学専攻 素粒子実験グループ 山本均先生のサイエンスカフェ・スペシャル「ヒッグス粒子とお茶の夕べ」が開催されました。山本先生とスタッフが点てたお薄をいただきながら、ヒッグス粒子の講演を聴くという初めての試みでした。会場がWPI-AIMR本館で外国の研究者が大勢いること、素粒子実験グループが、以前「宇宙」をテーマにお茶席を設けたことがある、などの理由からこういうスタイルになりました。「Higgs場が宇宙をビッシリと満たしている状態が宇宙の真空」とはまさに「色即是空、空即是色」で、まさにHiggsの概念ということらしいです。掛け軸「無」も、その趣向で選ばれたもの。
7月4日、CERNがヒッグス粒子とみられる新素粒子を発見したと発表してから「ヒッグス粒子」は大きな関心を集めましたが、そもそも素粒子とはどんなものなのか?どのようにして誕生したのか?という話から、もしかして北上山地にできるかもしれない国際リニアコライダー(ILC)についてお話ししていただきました。また、表千家 講師である山本先生のお手前を拝見できるという貴重な機会でした。今回の開催に当たっては表千家の方々に多大なご協力いただきました。最先端科学と日本の伝統の融合を楽しんでいただけたのではないでしょうか?


2012年12月 4日取材

世界トップクラス研究リーダー養成セミナー 「グラスレス 3DレグザTM商品化までの道のり」

11月16日(金)、福島理恵子さん(株式会社東芝 デザインセンター戦略デザイン推進部参事 )をお招きして、世界トップクラス研究リーダー養成セミナー「グラスレス 3DレグザTM商品化までの道のり」が開催されました。福島さんは、世界で初めて専用の眼鏡なしで3D映像が見られるテレビ(グラスレス3Dレグザ)の開発を担当された方です。当時、映画「アバター」が公開され、各メーカーが眼鏡式3Dテレビを発売していたさなかのことでした。この業績で全国発明表彰21世紀発明賞、日経WOMANウーマン・オブ・ザ・イヤー2011、科学技術分野文部科学大臣表彰科学技術賞など多くの賞を受賞しました。理学研究科化学専攻の出身で、第一線で活躍している企業研究者ということもあって、学生の参加者が多数ありました。自然で見やすい3D映像を実現するための技術開発や東芝でのキャリア形成・プロジェクト遂行、大学で学んだことなどざっくばらんにお話ししてくださいました。


p01.JPG理学研究科男女共同参画セミナーの一環p02.JPG学生がこんなにたくさん
p03.JPG寺田先生の挨拶p04.JPG福島さん
p05.JPG質疑応答p06.JPG研究は自分で道をつくっていくこと
2012年12月 3日取材

仙台市天文台 トワイライトサロンスペシャル「星の旋律 ~ドン・クルツ博士と聴く星の奏でるミュージック~」

11月24日(土)の仙台市天文台のトワイライトサロンはスペシャル版でした。「星の旋律 ~ドン・クルツ博士と聴く星の奏でるミュージック~」と題してセントラル・ランカシャー大学のドン・クルツ先生と天文学専攻の斉尾英行先生がお話をしてくださいました。
地震波の観測で地球の内部がわかるように星の微妙な震動を「聴く」ことで星の内部を推測することができます。ドン・クルツ先生はA型(星の型)の化学特異星Ap星に含まれるroAp星と呼ばれるグループの「HD 101065」を最初(1978年5月16日)に発見した方です。天文の啓蒙活動にとても熱心で、世界中で講演をされています。今回のこの企画も、東日本大震災の数日前、斉尾先生と蔵王にスキーに行った帰りに仙台市天文台を見て一般向けの話をしたいと思ったことがきっかけで実現しました。


p01.jpgクリスマス仕様p02.jpg初の外国人ゲスト
p03.jpg斉尾先生が通訳係p04.jpg探査機ケプラーの紹介
p05.jpg質問コーナーp06.jpg閉会後のほっとした様子
2012年11月20日取材

火伏せふいご祭

11月7日(水)、機器開発・研修室と硝子機器開発・研修室主催の火伏せふいご祭が行われました。日頃、機器開発・研修室と硝子機器開発・研修室にお世話になっている研究室の方々も参加して無事故を祈願しました。このお祭りで振る舞われるつみれ汁を楽しみにしている人もたくさんいるのではないでしょうか?


2012年11月20日取材

物理学専攻 進学・就職ガイダンスが開催されました

 11月2日(金)に理学研究科合同A棟にて、物理学専攻 進学・就職ガイダンスが開催されました。
 進学ガイダンスは主に修士1年の大学院生、就職ガイダンスは学部3年、修士1年、博士2年、その他就職を希望している学生を対象に行われています。

 進学ガイダンスでは、学科委員の小林俊雄先生より博士論文や奨学金などの説明があり、その後、現在博士課程後期に在籍している小野善将さん(素粒子実験)、杉原謙光さん(物性理論)がドクター進学を決めるまでの体験談をお話してくださいました。
 杉原さんが「似たような内容になっちゃったね」とお話していたように、おふたりともドクター進学を決めるまでは相当迷ったそうです。進学を選んだ理由もひとつではなく総合的な判断だったようですが、最後は「やっぱり研究がすきという気持ちが決め手」という小野さんの言葉が印象的でした。他にも日本学術振興会特別研究員(通称:学振)の申請など、博士課程大学院生のリアルな経済状況についてもお話くださり、進学を考えるみなさんの参考になったのではないでしょうか。

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■進行は萩野先生 ■前田副専攻長「おもしろい話がきけると思います」
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■会場の様子 ■学科委員の小林先生
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■修士時代について語る小野さん ■来年から留学する杉原さん

 大勢が参加した就職ガイダンスでは、山本均先生が昨年度の就職状況について、倉本義夫先生が就職活動における注意点等を説明してくださいました。企業への応募には自由応募、学校推薦の2つの方法があり、また、国家・地方公務員を目指す場合はそれぞれの試験を受ける必要があります。倉本先生は「いますぐ就職か進学を決める必要はないが遅くなってもいけないので、3月までによく考えておくように」とアドバイス。
 その後、就職活動を終えた阿部尚人さん(博士課程前期2年、量子伝導物性研究室)、梶原瑛祐さん(博士課程後期3年、金属材料研究所)が、それぞれのスケジュールや面接での質問などについてお話してくださいました。参加した学生からは「どうやって自己分析したのか?」などの多くの質問が寄せられました。

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■山本先生 ■会場の様子
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■就職担当の倉本先生 ■スケジュールについて説明する阿部さん
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■梶原さん ■梶原さんに質問する倉本先生

   
2012年11月16日取材

CMSを利用したHPの構築

2012年11月2日(金)、情報基盤室 千葉 淳さんによる講習会「CMSを利用したHPの構築」が行われました。対象は技術職員のWEBの初心者向けということだったのですが、ネットワークを担当していたり、ホームページを作成していたりする方も参加して、思ったより高度な講習会だったような気がします。代表的なCMSとして、Movable Typeと WordPress のウェブページを作成して、その違い、メリット、デメリットを体験しました。


2012年11月15日取材

市民講演会 物質に質量を与える「ヒッグス粒子」の発見と宇宙創成の謎に迫る「国際リニアコライダー(ILC)」計画

◆日時: 2012年10月21日(日)13:30~16:00
◆場所: 東北大学マルチメディアホール
◆講演: 東京大学数物連携宇宙研究機構長 村山 斉
              『宇宙の真空をびっしり満たすヒッグス粒子』
             東北大学大学院理学研究科 教授 山本 均
              『国際リニアコライダー計画(ILC)~新時代をリードし宇宙創成の謎に迫る~』


2012年7月4日、「ヒッグス粒子とみられる新粒子が発見された」というビッグニュースが欧州合同原子核研究所(CERN)より発表されました。ヒッグス粒子は、「標準理論」で予言されながら唯一見つかっていない最後のピースとされる素粒子です。講演の前半は、このヒッグス粒子について村山先生が宇宙のはじまりのところから丁寧に解説をしてくださいました。
後半は、ILC計画概要、装置、どんなことが解明されるかなどについて山本先生が解説をしてくださいました。その規模の大きさから、国際協力で世界にただひとつだけ作ることが研究者の間での合意となっており、東北地方の北上山地は、その有力な建設候補地の一つとされています。最近、新聞紙面にILCについての記事が掲載されることも多く、関心がある方が多く参加されたのではないでしょうか。


2012年11月 1日取材

市川隆先生の観望会

10月19日(金)、広報室企画 Tea Salon 市川隆先生の観望会が行われました。物理系研究棟屋上の51㎝反射望遠鏡を使って月や惑星を観測する予定だったのですが、あいにくの天気で思うように照準があわず観測できませんでした。仙台は昼間晴れていても、朝夕天気が悪いことが多く、観測が難しい所だそうです。そんな中、市川先生はなんとか星を見せようとチャレンジしてくださいました。
後半は大輪講室に場所を移し、市川先生が進めているプロジェクト"南極2㍍赤外線望遠鏡"と第53次南極地域観測隊(夏隊)に参加した時の体験についてお話していただきました。市川先生から南極の氷のお土産をもらい、参加者の皆さんも満足して帰宅されたのではないでしょうか。今度は土星を見たいものですね。

      『南極の内陸部は天気が良く、大気の透過度が高い。そして、大気の温度が低いため大気からの赤外線放射の影響を受けにくいので、口径2㍍の望遠鏡が、8.2㍍もあるすばる望遠鏡と同じ赤外線性能持つことになります。現在、ドームふじ基地への望遠鏡設置を目指して、昭和基地にてテストを行っています。』

DSC_0735.JPG午前中はとっても良い天気だったのに...。DSC_0736.JPGお団子セッティングOK!
DSC_0737.JPG雲の間にお月様がかすかに見えます。DSC_0742.JPGなんとか照準をあわせようとするも...。
DSC_0748.JPGだんだん体が冷えてきました。DSC_0754.JPGティー・ブレイク中。
DSC_0757.JPG何故、南極で望遠鏡なのか。penguin.jpgペンギンファミリーの姿に心奪われました。
2012年10月10日取材

GCOEシンポジウム2012が開催されました

 東北大学グローバルCOEプログラム『変動地球惑星学の統合拠点』主催で、9月25日〜28日の間、仙台市戦災復興記念会館にてGCOEシンポジウム2012 "Achievements of GCOE Program for Earth and Planetary Dynamics and the Future Perspective" が開催されました。
 本グローバルCOEプログラムは今年度が最終年度のため、最後の開催となった今回の国際シンポジウムでは口頭発表、ポスターセッションの他に市民講演会も行われ、たくさんの方にご参加いただきました。
 25日の市民講演会では「東日本大震災を知る:私たちの安心・安全のために~3.11 の教訓と今後の展望~」と題し、東日本大震災とはどのような地震だったのか、津波はどのようにして海岸まで到着したのか、海洋の放射能汚染の状況などについて、これまでに得ることのできた研究の成果が報告されました。また、総合討論では参加した方から津波への対策、今後の余震など、多くの質問が寄せられ活発な質疑応答が行われました。
 
<25日 東日本大震災を知る:私たちの安心・安全のために~3.11 の教訓と今後の展望~>
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▲開会の挨拶は大谷栄治 教授(拠点リーダー) ▲松澤 暢 教授
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▲日野亮太 准教授 ▲越村俊一 教授
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▲花輪公雄 教授 ▲司会は中島淳一 准教授

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▲総合討論の様子

<26日 口頭発表・ポスター発表>
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▲Seismic wave propagation and crustal heterogeneity ▲質疑応答
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▲地球物理学専攻の中原 恒 准教授 ▲Climate Change
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▲ポスターセッション ▲もちろん英語で発表します

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▲自らのポスターの前に立って解説!

GCOE Symposium 2012「BEST STUDENT POSTER AWARD」受賞者一覧
地震セッション 地球物理学専攻博士課程2年 高木涼太さん
地球物理学専攻博士課程2年 吉田圭祐さん
地球物理学専攻修士課程2年 久保田達矢さん
惑星進化セッション 地球物理学専攻博士課程2年 栗田 怜さん
地学専攻博士課程1年 石田初美さん
地球物理学専攻修士課程2年 山本和幸さん
気候変動セッション 地球物理学専攻修士課程2年 山田恭平さん
地球物理学専攻修士課程1年 齊藤雅典さん
地球物理学専攻修士課程1年 柴田 優さん
固体地球惑星セッション 東北大学環境科学研究科博士課程3年
プトゥリ セティニさん
地学専攻博士課程1年 高橋 豪さん
火山セッション 地学専攻修士課程1年 松本恵子さん
地学専攻修士課程2年 中谷貴之さん
生命起源セッション 地学専攻博士課程1年 白井孝明さん

 
2012年10月 5日取材

トワイライトサロン 二間瀬先生の「ブラックホールのギモンに答えます!!」

9月8日(土)、仙台市天文台にてトワイライトサロン 二間瀬敏史先生の「ブラックホールのギモンに答えます!」が行われました。仙台市天文台のトワイライトサロンは、台長の土佐誠先生やゲストが、宇宙をテーマに語り合うトークイベントで、毎週土曜日17:00~17:45、仙台市天文台オープンスペースで開催しています。この日は、夏休み中に来館した皆さんから募集したブラックホールのアンケートに二間瀬先生が答えるという企画でした。
台長の土佐先生は「こう見えても二間瀬先生は、相対性理論、宇宙論、ブラックホールの研究で世界的に有名な科学者です(笑)。そんな先生に気軽にお話していただけて、天文台としてとてもうれしいです。皆さんもざっくばらんに質問してください。」と二間瀬先生を紹介していました。
質問は884名から寄せられ、その中から多かった質問ベスト5に解説を加えて二間瀬先生が次々と回答していきました。その一部を紹介。※二間瀬先生の回答は天文台に展示されることになっております。

☆1位:もしもたべられたら?
ブラックホールにたべられたらどうなるの?--->
・「ブラックホールには、とても大きなものから小さいものからあります。銀河がひとつつぶれたような大きさのブラックホールに入っても、しばらくはなんともないけれど、もし太陽がプチッとつぶれたようなブラックホールに入ればグチャッとつぶれてしまいます。」
なかにはいるとしんじゃうの?--->
・「中に入ると死んじゃいます。」
ブラックホールのおくにはなにがあるの?--->
・「『特異点』と呼ばれるものがあります。これについては今の物理学ではよくわかっていません。現状の物理学では空間のほころびとしか言い表わせません。
ブラックホールは天体ですがイメージと違って何もありません。ただの空間です。空間の中に落とし穴みたいのががあって、そこには何もない。ブラックホールの真中は、時間、空間、物質という概念が破綻しています。」

☆2位:なぜたべちゃうの?
ブラックホールはなぜなんでもすいこむの?・どうやってひっぱるちからをだしているの?--->
・「ブラックホールは極端に強い重力を持っています。だから、逃げるすべはありません。重力というのは、普通の力で特別な力ではありません。」
食べられるとき、パスタみたいに細くなるって本当ですか?--->
・「ギューッと引っ張られるのでそうなります。そういう力のことを潮汐力といいます。」

☆3位:どうやってできる?
どうやってブラックホールができる?--->
・「星は熱が外に出ていくことで自分の重さを支えています。燃料を使い果たした星は、自分の重さを支えきれなくてどんどんつぶれていきます。そうしてブラックホールになるのですが、太陽質量ぐらいの星だとブラックホールにはなりません。太陽質量の30倍前後の星がつぶれたときにブラックホールになります。南天に太陽質量の70倍の星と30倍の星がくるくる回っているイータ・カリーナという面白い連星があります。4等星から0等星になり、現在は7等星程の明るさです。もうすぐ超新星爆発すると考えられていてブラックホールになるといわれています。」
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2012年9月21日取材

「化学への招待−楽しいみんなの実験室−」が開催されました

 8月3日・4日の2日間、理学研究科の化学系学生実験棟にて「化学への招待−楽しいみんなの実験室−」が開催されました。このイベントは、日本化学会東北支部の主催で毎年行われており、中学生や高校生が大学の実験室を使用して様々な実験を学ぶことで、化学をもっと身近に感じてもらおうと企画されたものです。

 今回のテーマは「地球を生命を支える植物の光エネルギー変換の化学」、講師は化学専攻有機物理化学研究室の柴田穣先生、梶本真司先生、堀本訓子先生です。
 地球上の全ての生物は、植物などの光合成による光エネルギー変換に依存しています。光合成がなければ、わたしたちのような酸素呼吸する生命も生まれなかったかもしれません。蛍光、光吸収についての実験を通して、色と分子、光と分子の関わりについて考えてみましょう。

▲分子模型を使って説明する柴田先生 ▲その間に急いで実験準備!
▲午前中に自分たちでパセリから採取したクロロフィルaを... ▲紫外線(ブラックライト)に照らすと赤くみえます


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▲エノコログサの葉緑素を蛍光顕微鏡でみてみよう ▲学生と実験の手順を確認する梶本先生
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▲お祭りでよく見かけるケミカルライトも化学発光のひとつ ▲化学発光をつくってみよう


 堀本先生がこんなお話をしてくれました。
 「暗い部屋の中で粘着テープを勢いよく剥がすと発光することは以前からよく知られていましたが、実はそのときX線も発生(真空中で行った場合)*していることが解ったのです。このことが解ったのはほんの数年前のこと、身近な物事にも解らないことがまだまだたくさんあります。」
 みなさんの身の回りにも、まだ誰も知らないヒミツが隠されているかもしれません。その謎にぜひ挑戦していってほしいと思います。

*"Sticky tape generates X-rays"
Published online 22 October 2008, Nature.

2012年9月19日取材

地学専攻 藤巻宏和教授 最終講義 

 3月5日(月)、理学部大講義室にて地学専攻 藤巻宏和教授の最終講義「 私の研究で会った3人と、ICP-MSによる分析の危うさ」が行われました。
 藤巻先生の最後の講義を受けようと学生、教職員、そして卒業生が大勢参加し、大講義室はほぼ満員となりました。
 藤巻先生は岩石学・固体地球化学を研究、顕微鏡観察や化学分析、特に放射性同位体分析の方法を用いて世界中の様々な岩石を調査されてきました。また、岩石の調査による土壌や地下水の汚染といった環境についての研究も多くされました。
 最終講義では、藤巻先生の記憶に残る印象的な3人と、そのエピソードについてお話してくださいました。
 



藤巻先生よりメッセージをいただきました

  ー東北大学の思い出と、学生さんへー  


 私は地学のうちでも岩石学が最も熱く楽しい時代に、東北大学で勝手気侭な研究生活を過ごさせてもらいとても幸運でした。岩石学に興味を持ったのは月の探査をテレビで見ていて、私が非常に単純な勘違いをしたことが原因です。それは月に行った宇宙飛行士がもって帰ってくる「月の岩石を調べれば月がどのようにできたかわかる」という同時通訳の実況中継の言葉でした。それならば、地球は?と誰でも思うでしょう。その結果かどうか、私の在職中、日本の多くの大学に岩石学研究室ができ、熱い議論が戦わされました。私が出会った熱く楽しい岩石学と同じように、既にやりがいのある研究に出会っている人もいるでしょうし、少しずれたかなと思っている学生さんもいるでしょう。ずれたかなと思っている学生さん、大変な勘違いで始めても、多少の情熱と根気で皆さんの研究は熱く楽しい、やりがいのあるものになります。そのように信じて頑張ってください。


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▲最終講義を行う藤巻先生



  地学専攻の大谷栄治先生よりメッセージをいただきました  


 藤巻教授は、1969年に東北大学に入学されました。私も同年に入学した同級生です。入学当時は、70年安保前年で大学紛争が真っ盛りのころでした。ohtani-thumb-600x900-3111.jpg藤巻先生は、東北大学に入学前にすでに慶応大学で政治経済を学んだ異色の存在でした。その当時は、大学での勉強をそっちのけで、国のありかたや未来の社会について論争をしていました。今、藤巻先生も私も大学の教員として若者を教育する立場になったことを振り返るにつけても、感慨深い思いです。藤巻先生は、東北大学理学部の地学科地学第二を御卒業後、東京大学大学院理学系研究科に進学し、岩石学および地球化学を学びました。東大大学院で博士の学位を取得し、米国地質調査所(USGS)に留学し、ここで質量分析計による放射性同位体地球化学の研究に従事しました。この当時の研究は、繰り返し引用され今でも高い評価を得ています。日本に帰国後、東北大学に助手として着任し、東北大に同位体地球化学の研究手法を導入し活躍されました。東北大学では准教授、そして教授に昇進され一貫して岩石学および同位体地球化学の研究を進める傍ら、海外から多くの優秀な留学生を受け入れました。特にモンゴルから多くの留学生を受け入れ、その卒業生の中には現在モンゴルの地球科学界をリードする優れた研究者が生まれています。このような貢献によって、モンゴル科学技術大学から2009年には名誉教授の称号を授与されました。藤巻先生のモンゴルの地球科学の発展に尽くした貢献は大変大きなものがあります。近年は、研究対象を環境地球化学および環境問題にも広げ、社会とのかかわりを大事にしておられます。
 このように、藤巻先生は東北大学において、国際的にも大きな貢献をしてこられました。このたび、先生がご退職するにあたって、これらの貢献にこころから感謝するとともに、引き続きその経験を後進に御助言と御指導をいただけますようお願いするとともに、先生の御健康と御活躍を心よりお祈り申し上げます。




  研究室の吉岡勝樹さんに藤巻先生との思い出についてお伺いしました  


・藤巻先生の印象について
「竹を割ったようなという形容詞が、ピタリと当てはまるとおもいます。こちらが間違っているときにはしっかりと指摘し、また藤巻先生がわからない場合にはわからないとはっきりと伝える先生でした。あまりにもはっきりものを言われるので、ゼミの時などは冷や汗をかいていた覚えがありますが、自分の意見を伝える姿勢は常に一貫しており、いつも見習わせていただいております。」
・印象に残っている出来事について
「私が研究室に配属される前に行われた歓迎会の会計の際に、ゴールドカードで支払われた時には後光がさして見えました。その2年後に、私が幹事を務めた歓迎会の際に、同じようにゴールドカードで支払おうとされて、カードは受け付けていないと言われた時の藤巻先生の落胆の具合が忘れられません。その節は大変申し訳ございませんでした。」
・最後に藤巻先生へのメッセージをどうぞ
「藤巻先生は、幅広い方面のご趣味をお持ちなので、今まで出来なかったことも多々あるかと思いますが、これから思う存分やりたかったことを実現されてください。いままでありがとうございました。お身体ご自愛下さいませ。」


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▲学士、修士論文発表終了後の打ち上げで:左から藤巻先生、吉岡さん、学部4年生の3人


*Photo Garally*
2012年9月18日取材

「物理学専攻キャリアパス・シンポジウム~博士の未来~」が開催されました

 7月28日(土)、理学研究科合同A棟にて「物理学専攻キャリアパス・シンポジウム~博士の未来~」が開催されました。
 物理学科・専攻を修了すると、その先にはどんな可能性が生まれるのでしょうか?
 実際に人材を受け入れる側の企業の方や、物理学で博士号を取得し各方面で活躍されているみなさんにその経験をお話をしていただきました。

IMG_2673.JPG「企業の研究所が求める人材」
井上淳樹
さん(富士通研究所
 よいテーマを選定できることが研究者の最大の能力ですが、学生の時に研究課題設定の場面にはなかなか出会えないかもしれません。学生時代に身につけてほしい能力は、研究を実施する能力ですが、Plan(企画)→Do(実施)だけになってはいませんか? Plan(企画)→Do(実施)→Check(評価)→Act(改善)のサイクルが大切です。


IMG_8964.JPG物理から物理教育へ分野を変えて
~教師の卵を育てる仕事へ~」

興治文子
さん(新潟大学教育学部 准教授)
 この道に進んだきっかけは「大学の先生は教育を知らないんじゃないか?」という疑問からでした。大学では「物理教育」と「物理教育に基づいた物理」の両方を扱っています。小学校の教員はほとんどが文系出身、しかし理科教育力は科学の基本あってこそです。教員の養成に関わる問題は流動的で見通しが難しいのが現状です。


IMG_9011.JPG「キャリアパスにおける博士課程の意義~企業研究者の視点から~」河野洋志さん
(物性理論2006D:東芝研究開発センター
 学生時代は希土類、現在はトランジスタ、ダイオードなどのパワーデバイスの研究をしています。研究企画能力がすぐ必要かどうかは企業のカラーによります。修士課程のうちは研究遂行能力、そしてその山に登っている理由をちゃんと理解することが大事です。


IMG_9020.JPG「私のアカデミックキャリアパス」
横谷尚睦
さん
(物性実験1997D:岡山大学教授)
 学生の時、高橋隆先生から「論文を書きなさい、他人にアピールしなさい」とアドバイスを頂きました。ドクターへの進学は自分への投資、研究を通して経験を積もう、そして研究領域でいちばんを目指そうと考えました。また、自分の研究に関連する分野の勉強もしました。


IMG_9039.JPG「研究生活を通じて出会う様々な人生観」
高山史宏
さん
(素粒子理論2002D:京都大学准教授)
 物理法則の持つ普遍性にもともと興味があり素粒子の世界へ。理論と実験、どちらもやりたいと思い学部(筑波大)では実験グループに所属していました。海外の大学や研究所で7年間ポスドクを経験しました。海外では言葉のキャッチボールが大切です。


Photo Gallery
2012年9月14日取材

Turing Symposium on Morphogenesis --Mathematical Approaches Sixty Years after Alan Turing--

2012年8月27日(月)から8月31日(金)まで、仙台国際交流センターにて、Turing Symposium on Morphogenesis -- Mathematical Approaches Sixty Years after Alan Turing -- が開催されました。
アラン・チューリングの論文"The Chemical Basis of Morphogenesis"が発表されたのが1952年でした。このシンポジウムは、その60周年を記念し、パターン形成と反応拡散系の研究者が最先端の知識を共有するのを目的として開催されました。参加者人数は78名(米国3名、ドイツ3名、英国1名、オランダ1名、仏1名、中国1名)。


DSC_1166.jpg受付DSC_1191.jpg高木先生の挨拶
DSC_1201.jpgシンポジウムは5日間に渡って開催されましたDSC_1237.jpgIrving Epstein先生
DSC_1238.jpgマンチェスターにあるアラン・チューリングの銅像と記念写真DSC_1239.jpg"Turing-inspired experimental studies of pattern formation in reaction-diffusion systems"
DSC_1307.jpgコーヒーブレイクDSC_1318.jpg会場の様子
DSC_1378.jpg実行委員長の高木先生DSC_1403.jpgお久しぶりの柳田先生
2012年9月14日取材

写真でみるオープンキャンパス2012

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 7月30日・31日の2日間、東北大学理学部オープンキャンパスが開催されました。
 今年も真夏日の開催となりましたが、2日間で5,757名の方にご来場いただき、本当にありがとうございました。遠いところからバスに乗って来てくれた高校生や、ご家族で参加してくださった方も多くいらっしゃいました。

  【PICKUP】物理学科 原子核物理グループのスパークチェンバー  
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 宇宙から地球に降り注いでいる宇宙線、その回数は1秒間に200回以上にもなります。このスパークチェンバーは宇宙線が通った跡を見ることが出来る検出器です。毎年、オープンキャンパスに学生手作りのスパークチェンバーを展示している原子核物理グループのみなさん。ちなみに、今年はここ数年でいちばん完成度が高いスパークチェンバーだったそうです! 

DSC_0503.JPG▲スパークチェンバーに興味津々


  【PICKUP】化学科 アロマオイルを作ろう!  
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 乳鉢から白い煙がもくもく...なんの実験をしてるのかな?と思ったらアロマオイルを作っているところでした。好きなハーブを選び、乳鉢に液体窒素とハーブの葉を入れてごりごりとすります。すったものを遠心分離機にかけると液体が分離、その上澄みの部分のみを採取します。その上澄みが100%天然のアロマオイルです。持ち帰りOKということもあり参加した高校生たちには大好評でした!

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<1日目>

<2日目>
2012年9月13日取材

【体験記】ケンブリッジに短期留学した中嶋灯奈さん

理学部地球惑星物質科学 2年 中嶋灯奈さんは、大和日英基金東北スコラーシップ奨学金で、2月10日から4月4日までケンブリッジに短期留学しました。大和日英基金東北スコラーシップ奨学金とは、2011年3月11日の東日本大震災を受け、大和日英基金がブリティッシュ・カウンシルとの提携により、東日本大震災被災地域の学生支援のため設立したものです。
「イギリスでの留学は大変充実したものでした。ケンブリッジ大学の学生さんと一緒にリコーダーを演奏したり、化石採集や考古学の学会に参加するなど数々の貴重な体験ができ、興味を深められたとともに外国の視点から日本を見つめ直す良い機会になりました。」と留学の感想を語る。


DSC_0209.JPG帰国後、福村研究科長に留学の報告をしにきたところ
P1160761.JPGハンスタントンで化石採集
CURE.jpgCUREリコーダーアンサンブルと共演
2012年9月10日取材

アルスタウンミーティング@仙台 福島原発事故の反省と「科学と社会」の在り方について

 8月24日(金)、東北大学理学研究科合同A棟205号室にて、『アルスタウンミーティング@仙台 福島原発事故の反省と「科学と社会」の在り方について』が開催されました。このタウンミーティングは学術文化同友会アルスの会東北大学GCOE「物質階層を紡ぐ科学フロンティアの新展開」が開いたものです。参加者は26名。
 アルスの会会長の中井浩二先生は、仙台のアルスタウンミーティングは、哲学者の参加を得られることが特徴でどんな意見がでるか楽しみにしていると述べられました。GCOE拠点リーダーの井上邦雄先生は、「市民感情に配慮して、福島原発事故について思っていることをなかなか言い切れないでいたけれど、1年半経ち、ある程度言いたいことを言える状況になってきました。今日の議論で、科学者の専門的知識をどのようにして社会に還元できるのか、深く掘り下げて論理だてて議論していければいいと思っています。」と挨拶しました。
 第1部は、野家啓一先生による「3.11以後の科学技術と倫理」、直江清隆先生による「原発事故と科学技術倫理」、横山広美先生による「震災後の日本における科学の価値観」をご講演いただき、第2部は「国会事故調」による提言、「アルスの提言」(案) について討論会を行いました。講演会で横山先生が「信頼」が科学の価値を決めるひとつの指標になっていて、専門性との兼ね合いが難しいとおっしゃていたのが印象的でした。立ち位置次第でがらりとかわってしまうようなものが指標なんですね。野家先生と直江先生は、震災後、「科学技術の研究開発の方向性は専門家が決めるのがよい」という市民の意見が激減したことからはじめて、科学者の社会に対する倫理はどうあるべきか、高レベル廃棄物処分における世代間の倫理をどう考えるか、今後のエネルギー政策に対して専門知識のない市民はどう合意を得るべきなのか、といった困難な問題を議論しました。参加者からも学者の社会への発言・情報発信や、SNSの役割などについて活発な意見交換がありました。
 アルスの会では、このようなタウンミーティングを東京、大阪、奈良で開催しており、討論された問題点等を発信しています。


2012年9月10日取材

もしも君が杜の都で天文学者になったら。。。研究発表会

8月12日(日)、せんだいメディアテーク7階スタジオシアターにて、「もしも君が杜の都で天文学者になったら。。。」に応募した高校生による研究発表会が行われました。「もし天」は、東北大学天文学教室と仙台市天文台が共同で開催する、高校生向け天文学者職業体験実習で、8月6日から12日まで一週間合宿し、高校生自らが研究テーマと研究計画を立案して天文台の望遠鏡で観測し、そのデータを解析して宇宙の謎の解明をするプログラムです。最終日は、一般の人達の前で、チームの研究成果を発表することになっています。発表はチームSKOTが「星雲の進化-星雲の形と年齢の関係」、チームSpiralが「渦状銀河の腕の謎に挑む」でした。日夜の観測とデータ解析で睡眠不足になりながら発表する高校生の姿を親のように見守るサポートの大学院生の姿が印象的でした。


※参考
もし天ホームページ

2012年8月31日取材

KEK/J-PARC見学会

8月1日(水)、物理系1・2年生を対象とした高エネルギー加速器研究機構(KEK)と大強度陽子加速器施設(J-PARC)見学会が行われました。物理学専攻の研究室には、これらの実験施設を用いて、素粒子・原子核物理学、物性物理学における様々な最先端の研究活動を行っているグループがあります。 そこで物理学科では、最先端の研究を行っている研究者達から直に説明していただきながら、施設を実地見学するツアーを毎年実施しています。今年も約50名の参加者がありました。1日で研究施設を2つも回るというハードなスケジュールでしたが、実際に加速器や検出器を見学して、最先端の科学が身近に感じられたのではないでしょうか。


2012年8月22日取材

地学専攻 吉田武義教授 最終講義

 3月5日(月)、理学部大講義室にて地学専攻の最終講義が行われました。14:00~15:00が吉田武義教授「東北本州弧における島弧火成活動の研究」、15:00~16:00が藤巻宏和教授「 私の研究で会った3人と、ICP-MSによる分析の危うさ」による二部構成で、両先生の最後の講義を受けようと学生、教職員、そして卒業生が大勢参加し、大講義室はほぼ満員になりました。
 吉田先生のご専門は火成岩岩石学で、島弧の構成と進化に果たす火成岩の役割について研究、加速器を使った光量子放射化分析、誘導結合プラズマ質量分析法、蛍光X線分析法を駆使してこれらの解明に挑んでおられます。また、最近ではデジタル地質図上にデータベースを構築するといったデジタル地質図の制作にも積極的に取り組まれています。助手時代は昼夜を問わず実験をされていたそうで、その結果、論文・報告書の数は250件を超えています。
 その他、第一線で活躍される地学専攻のOBやOGによる講義「現場のフロンティアサイエンス」を新たに開講し、学生たちのキャリア支援にご尽力されました。講義後に開かれるお茶会で、卒業生と学生たちの会話を微笑みながら見守る吉田先生の姿を、もう見ることができないと思うと寂しい気持ちでいっぱいです。

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▲研究室で:吉田先生と学生たち

■□■吉田先生に地学との出会いについてお話をお伺いしました■□■

地学の道に進んだきっかけは何ですか?
 僕は香川県坂出市の出身なのですが、そこには府中ダムというダムがあります。そのダムは僕が中学生の頃に造られたもので、当時、自宅にはダム建設地質調査のため広島大学出身の若い地質屋さんが下宿していました。その方と次第に仲良くなり、休日になると調査の手伝いをするようになりました。それがきっかけで地学に興味を持ち始めたんだと思います。
 高校では地学部に入り、顧問の佐川先生にいろんな所に連れていってもらいました。サヌカイト(讃岐岩)を採取したり、東北大学を勧めてくれたのも佐川先生でした。

学生の頃はどのような研究を?
 学部の卒業論文では地元でサヌカイトの研究をしたかったんですが、ちょうど先輩がサヌカイトで博士論文を書いていて、同じテーマは避けようと思い石鎚山に変更しました。石鎚山へ卒論調査で入るときは、香川県の実家を車で出発し、まずは地図をもらいに高知の営林局へ、その後目的地である愛媛の石鎚山へ...というルートでした。長距離運転を心配した父が助手席に同乗していましたが、目的地に着く手前の山中で、私が居眠り運転をして車ごと崖から谷へ落ちてしまいました。幸い車が一回転した後、崖の途中で木にひっかかって、僕は無傷で済みましたが、助手席で寝ていた父は少し怪我をしてしまいました。父に後の処理は俺がやるからと言われ、事故現場からリュック一つで歩きはじめたのが、私の調査のスタートでした。その後、実家に戻った父は母や祖母に相当怒られたそうです。

学生のみなさんへメッセージをお願いします
 僕のモットーでもあるこの言葉をメッセージとさせていただきます。
「汗をかき 恥をかき ものを書く」
 

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▲退官後も宿題がいっぱいあると語る吉田先生

  地学専攻の中村美千彦先生よりメッセージをいただきました  

 吉田先生は、時間性を特徴とする地質学に、熱力学や結晶化学を基礎とする岩石学・マグマ学を導入して強力な論理性を加えられた先駆的な研究者で、東北日本を「世界で最も研究の進んだ沈み込み帯」とすることに多大な貢献をされました。IMG_6140.JPG全国の地質と岩石化学組成を熟知され、膨大な文献や標本・試料の中から、必要とするものを瞬時に取り出される姿は、まさに"歩くデータベース"そのもの。極めて多数・多角的な共同研究実績もそこから生まれて来たものだと思っています。また、常に穏やかで何事にも動じない性格、鋼のような意志と粘り強さは、研究室や教室における教育・研究に、長期的な視座とバランス感覚・安定感をもたらされました。吉田先生は、地学専攻内でも随一のフィールドサイエンティストであり、豊かなご経験に裏打ちされた地質露頭を見る目の鋭さは、現在でも他の研究者を寄せつけないものがあります。そのお人柄に加えて"大学は学生のためにある"という基本姿勢を昔から貫かれて来たからか、輩出された多数の卒業生からも慕われ、今回の最終講義と記念祝賀会には、案内を出しきれなかった学部4年での卒業生が何人も日程を聞きつけて駆けつけることになりました。このようなわけで、定年退職の後も各方面からの引き合いが後を絶たないご様子、まだ暫くの間はお忙しさが続くようですけれども、仲の良いご家族と、これまでよりはゆっくりとした時間を過ごして頂ければと思っています。


  吉田先生と共に研究をしている山田亮一さんよりメッセージをいただきました  

 私と吉田先生との出会いは,15年前に遡ります.当時,鉱山会社に勤務していた私は,金属鉱業事業団(当時)から依頼を受け,東北地方の新たなデジタル版地質図の基本設計について頭を悩ませており,その相談に伺ったのが最初だったと記憶しています.yamada.jpg何度か議論を積み重ねるうちに,どちらともなく,「どうも黒鉱地域など鉱山地帯の詳細な情報が,これまでの島弧発達理論の空白域になっているらしい,もし,両者をうまく統合できれば,東北本州弧をモデルとした新たな島弧発達理論を生み出せるのではないか,そしてそれは,黒鉱などの鉱床探査にも新たな探査指標になるのではないか」との考えに至りました.それ以降今日まで,吉田先生と私は,東北大学を新たな島弧発達モデルと新たな黒鉱成因論の発信基地にするとの思いで共に研究を進めてまいりました.この間,幾つかの成果を発表するに至りましたが,最終目標の達成まで,まだまだ長い道程があります.この度,吉田先生は大学を退官されますが,「ご苦労様でした,お疲れさまでした」とは敢えて申し上げずに,今後は,自由な一研究者の立場から,日本の島弧マグマ学の発展と鉱床探査技術の確立にご尽力下さいますよう,お願い申し上げます.

*Photo Gallery*
2012年7月17日取材

自修会ビアガーデンが開催されました

7月13日(金)、AOSISにて理学部・理学研究科主催のビアガーデンが開催されました。今年は、飲み放題、食べ放題ということもあったせいなのか、約180人の参加がありました。第1回目についで2番目に多いとのことです。飲み物、食べ物が早々になくなってしまい申し訳なかったと実行委員の方はいっていましたが、下の生協から調達して楽しんでいるグループもあり、大盛況でした。


2012年7月 9日取材

物理学科研究室見学会が開催されました

 6月29日(金)、理学部物理系2年生のための「物理学科研究室見学会」が開催されました。このイベントは、これから学科を選択する物理系2年生に研究室を巡るツアーに参加してもらうことで、物理学科にある多種多様な研究の一端を知ってもらおうと企画されました。

ツアー参加研究室 場所 / 担当教員
素粒子・宇宙理論原子核理論 合同B棟 / 石川洋准教授、小野章助教
素粒子実験(ニュートリノ) ニュートリノ科学研究センター
白井淳平准教授
素粒子実験(加速器) 物理・化学合同棟 / 山本均教授
原子核実験 合同B棟 / 田村裕和教授
物性理論 合同B棟 / 石原純夫教授
極低温量子物理
光電子固体物性
物理系研究棟
木村憲彰准教授、佐藤宇史准教授
ソフトマター・生物物理 合同B棟 / 今井正幸教授

 参加者は6つの班に分かれ上記のうちの3つの研究室を見学しますが、そのコースは班によって微妙に違います。例えばA班では「素粒子・宇宙理論&原子核理論→ソフトマター・生物物理→素粒子実験(ニュートリノ)」ですが、 B班では「原子核実験→ソフトマター・生物物理→物性理論」となりますので、気になっている研究室がコースに入っている班を自分で選んで参加します。
 今回は約45名の学部2年生が参加し「研究室によって雰囲気が違うのを知ることができた」とおおむね好評の様子、物理学科の魅力を感じてもらえたのではないでしょうか?

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▲見学会について説明する北野先生 ▲物性実験チームの説明をする木村先生

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▲ツアコン役の先輩が案内してくれます

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▲装置をアルミホイルで包むにはちゃんと理由があるのです ▲リニアコライダーについて説明
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▲カムランドのリアルタイムデータにわくわく! ▲宇宙の組成は90%以上が未知のもの
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▲原子核は陽子と中性子からできています ▲生物を物理で解明...はじめてきく分野に興味津々
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▲物性理論の計算機室を見学 ▲実際に実験で使っていたドリフト・チェンバー

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▲オープンキャンパス用のスパークチェンバー(ただいま鋭意製作中!)

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▲ツアーの後はお茶をのみつつ座談会 ▲アンケートをチェックする北野先生と田村先生
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▲最後は自由見学、グラフェンについて質問中 ▲グラフェン(注:黒い部分です)

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▲夜8時の物性理論研究室...見学会はつづく...

2012年7月 2日取材

救命講習を実施しました

 6月8日(金)、安全衛生管理室主催「救命講習」が行われました。
 この講習会では、主要な研究棟に設置されている自動除細動器(AED)の使用法と心肺蘇生法を主に学びます。管理棟警務員室前にAEDが設置された2006年から毎年開催してきましたが、これまでの講習会では教職員を対象としていました。学生から「ぜひ講習を受けたい」という意見が多く寄せられたことから、今回より学生も参加できるようになりました。
 講師は、応急手当普及員の資格を持つ安全衛生管理室の澤口さんと昨年度退職された志田さん。参加者は学生を含む7名でした。
 救命では119番通報→応急手当→救急処置→救命医療をうまくつなげるという一連の流れが大切です。参加者はメモをとったり質問をしたりしながら、いざという時のためにしっかり学んでいました。
 救命講習は年数回開講していますので、みなさんも是非参加してみてください。
(*次回は9月を予定しています)

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安全衛生管理室の副室長 本堂先生

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まずは座学、基礎知識を学びます

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模型をつかって息をふきこむ気道の位置を確認

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それではマネキンを使って実際にやってみましょう!

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両手を組んで心臓マッサージ、けっこう力がいります

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志田さんによるお手本、ちなみに理学研究科には2種類のAED装置があります

*参考リンク*
理学研究科AED設置場所
理学研究科安全衛生管理室(*学内限定)
2012年6月 4日取材

東北大学大学院理学研究科化学専攻 理論化学研究室百周年記念行事

2012年5月12日(土)、東北大学片平キャンパスさくらホールにて東北大学大学院理学研究科化学専攻 理論化学研究室百周年記念行事が開催されました。
理論化学研究室は片山正夫先生を初代教授として、鮫島實三郎先生、箕作新六先生、富永斉先生、小泉正夫先生、中川一朗先生、國分泱先生、大野公一先生、現在の美齊津文典先生で9代目になります。理論化学研究室の卒業生、学生、元職員ら 約40名が参加し100周年を祝いました。



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2012年5月28日取材

物理学専攻2012年度大学院説明会

5月19日(土)、仙台での物理学専攻2012年度大学院説明会が行われました。物理学専攻では、学外者だけでなく学内者にも参加を勧めています。全体説明で物理専攻の概要、カリキュラム、研究分野、就職などについて説明を受けた後、研究室見学が行われました。研究室見学は80分ずつ2回に分けて行われ、研究分野、キャンパスごとに10コースの中から選択することができます。青葉山キャンパスだけでなく希望者には、金属材料研究所や多元物質科学研究所のある片平キャンパスや三神峯の研究施設へも案内されます。直に実験装置や研究室を見ることで、パワーポントでは説明しきれない物理学専攻の魅力を感じとっていただけたのではないでしょうか。参加者は昨年を上回る約70名で4割が学外者でした。



2012年5月21日取材

数学専攻 西川青季教授 最終講義

 3月16日(金)、数理科学記念館にて数学専攻 西川青季先生の最終講義「複素フィンスラー計量と調和写像-数学や人との思いがけない出会い-」が行われました。始まる10分ほど前に伺った時には、すでに教職員や在学生、卒業生のみなさんで会場はあふれ、補助席を追加しましたがそれでも足りず立ち見が出るほどの超満員となりました。


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 西川先生は幾何学的変分問題、測地線や面積最小曲面の一般化である「調和写像」の存在問題と応用を研究、また長年に渡り数学専攻が発行する欧文数学専門誌『東北数学雑誌(Tohoku Mathematical Journal)』の編集長を務められました。
 最終講義は西川先生が手紙を読むところから始まり(手紙は、西川先生が東北大ではじめて持った演習を受けていた卒業生から届いたものでした)、ご自身の学生時代や研究テーマに巡り会うきっかけとなった、数学や人との思いがけない出会いにまつわるエピソードなどをお話してくださいました。 


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  西川先生よりメッセージをいただきました  


 私の実質的な最終講義は,学生諸君は気づかなかったかもしれないが,2月3日に行った解析学Bの講義である.在職中もっとも多く行った講義は,1・2年生向けの解析学であるが,これは私の専門ではない.専門分野の講義とは異なり,試行錯誤の繰り返しであったが,先人の英知を文化遺産として伝えることを目標とした.
 さて,定年退職教員として行う最終講義であるが,何について話せばよいかが,頭の痛い問題である.退職前に自分の足跡を振り返り,反省する機会があたえられたと考えるべきであろうが,定年退職という美酒を味わう前に課されたスピーチのような気もする.スピーチなら,依頼されないに越したことはないと考えていたが,多くの卒業生や友人が駆けつけてくれたのは,教師冥利につきる経験であった.出席していただいた方々に深謝.


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  数学専攻の小谷元子先生よりメッセージをいただきました  


 西川先生は、間違いなく日本の数学を牽引されてきた中心的存在である。その西川先生に、「東北大学の幾何セミナーに話に来ませんか」と大学院生の時に声をかけていただいたことを今でもはっきりと覚えている。おそらく、アウェイでの始めての機会ではなかったか。IMG_2673.JPG西川先生は、細やかな気遣いをされることでも有名で、「青葉山に来るバスの中には理学部キャンパスに来ないものもありますので、気を付けて乗ってください」と事前に忠告をいただいた。ところが、仙台駅より乗ったバスはどんどん山を登り始め、行けども行けども「理学部前」(自然標本館前)に着かない。理学部キャンパスが予想以上に自然に恵まれたロケーションにあったため、(今思えば)入試センターあたりで青くなっていたのである。ようやく辿り着いた私を西川先生始め、幾何グループの皆さんが優しく歓待してくれたおかげで、無事講演を終えた。西川先生の最終講義・祝賀会でのご挨拶、人生をセミになぞらえ、穏やかながら新たな決意を語られた素晴らしいものであった。


*Photo Gallery*


2012年5月21日取材

東北大学大学院理学研究科 合同入試説明会2012

5月12日(土)、東北大学東京分室(サピアタワー10階)にて、東北大学大学院理学研究科 合同入試説明会2012が開催されました。東北大学理学研究科の紹介の後、各専攻にわかれて専攻概要、入学試験について、各研究室等を紹介しています。今年で4回目となり、以前この合同入試説明会の参加者だった院生が、研究室の紹介をするということなどもあり、だんだん根付いてきたのかもしれません。
参加者は45名。内訳は、化学専攻10名、地学専攻4名、地球物理学専攻10名(A領域3名、B領域7名)、天文学専攻9名、数学専攻2名、物理学専攻13名でした。昨年より少し減っているのは、数学専攻の参加者が少なかったためだと思われます。
東京会場に出席できなかった方は、仙台会場で説明会を実施している専攻もありますので、ホームページを確認してください。


2012年4月20日取材

【物理学専攻】新博士講演会&専攻賞授賞式&祝賀会が開催されました

2月24日(金)、物理学専攻の新博士講演会、専攻賞授賞式、祝賀会が開催されました。このイベントは、新博士の誕生をお祝いしようと2007年度より始まり、今年で5回目になります。まずはじめに、16時より総合棟745号室にて、新博士を代表して3名の講演が行われました。 IMG_5744.JPG
*プログラム*
►渡辺寛子(ニュートリノ科学研究センター KamLANDグープ
「カムランドにおける反ニュートリノ信号の包括的研究)」
►内田健一(金属材料研究所 齊藤研究室
「スピン流・熱流・格子ダイナミクス相互作用に関する研究」
►星野晋太郎(物性理論研究室
「非クラマース配置を持つf電子系の近藤効果と秩序化」

そして講演会後、17時半より専攻賞授賞式と祝賀会が行われました。
新博士のみなさん、受賞者のみなさん、おめでとうございます!


*総長賞候補者および専攻賞受賞者は以下のとおりです。
総長賞(博士課程後期)に推薦:渡辺寛子
専攻賞(博士課程後期):内田健一、星野晋太郎
専攻賞(博士課程前期):小野善将 、加藤新一、澤部宏輔、松下ステファン悠

2012年4月10日取材

平成24年度 新入生オリエンテーション

 4月6日(金)~7日(土)、国立岩手山青少年交流の家にて新入生オリエンテーションが行われ、新入生、引率の教員・学生など約400名が参加しました。
 理学部では、カリキュラムの履修法法や時間割の組み方、学生生活を送る上での注意点などを1泊2日かけて行っています。泊まりがけのオリエンテーションを行っているのは東北大学では理学部のみだそうで、資料を調べてみるとおそらく平成8年度が最初だったようです(*中止となった年も有り)。理学部OBである引率の先生もこの旅を経験しており「懐かしいなあ」とお話されていました。
 出発した初日は荒れ模様で一日中ほとんど吹雪でしたが、2日目は時折、晴れ間がのぞき雄大な岩手山を望むことができました。
 先輩たちからは「オリエンテーションがきっかけで友人ができた」というお話をよく聞きます。入学式翌日に出発ということもあり最初は緊張していた様子の新入生も、次第に友人や先輩と時間割について相談したり、それぞれの出身地の話題で盛り上がったり雪合戦をしたり...1泊2日の旅を満喫できたのではないでしょうか。


【1日目】

【2日目】

2012年3月18日取材

東北大学理学部開講100周年記念公開シンポジウムが開催されました

3月15日(木)、せんだいメディアテークにて、東北大学理学部開講100周年記念公開シンポジウムが開催されました。

理学研究科では「ヤングブレインズ(若き頭脳集団)の連携による学際的研究の創出・創生・創造・展開」を目標に、教育研究活動の一環として、異分野間の交流を図るため6専攻合同シンポジウムを2007年度から開催しています。 6専攻合同シンポジウムでは、理学研究科のヤングブレインズが主体になり、研究成果を発表し意見交換を行うほか、広く学外に情報発信も行っています。

2011年9月、理学部は開講100周年を迎えました。理学部開講100周年記念行事の一環として、これまで行われていた6専攻合同シンポジウムを学外にて開催しました。

来場者数は、学内248人、学外129人でした。


2012年2月 9日取材

天文学専攻の沖田博文さん、南極へ行く。

 天文学専攻博士課程後期2年(*)の沖田博文さんが、第52次南極観測隊(夏隊)の一員として南極に向かったのは2010年11月のことでした。
 目的は、沖田さんが大学生の頃から研究開発に取り組んできた南極40センチメートル赤外線望遠鏡の試験観測です。
 気温が低く、内陸部ではほぼ無風+高い確率で快晴+そして1年の半分はずーっと夜・・・地上から赤外線で天体を観測をするために世界で一番適しているといわれているのが実は南極なのです。
 この望遠鏡を壊さずに南極まで運ぶこと、マイナス40℃という条件下で望遠鏡をきちんと作動させること...乗り越えなければいけない壁はたくさんありますが、今回の試験観測が将来の南極2メートル赤外線望遠鏡の建設に向けての、大きな第一歩になります。

 平成22年11月24日~平成23年3月20日の約4カ月間、沖田さんが体験した南極の日々を写真とともに振り返っていただきました。

*観測隊参加時は博士課程後期1年



★沖田さんよりコメントをいただきました★
IMG_1305.jpg 南極での観測は観測装置の不調によって予定していなかった現場での調整作業等困難を極めましたが、何とかすべての観測を実施することが出来、いまはそのデータ解析を行っている最中です。 また、南極で見てきた厳しくも美しい自然、そこで観測を続ける観測隊の意志と情熱を肌で感じることも出来ました。

★参考リンク★
東北大学大学院理学研究科天文学専攻
南極観測のホームページ
2012年2月 7日取材

有機分子触媒による未来型分子変換第1回公開シンポジウムの模様

1月21日(土)、TKPガーデンシティ仙台にて、有機分子触媒による未来型分子変換の第1回公開シンポジウムが開催されました。計画班の研究代表者全員による平成23年度の研究成果、今後の方向性についての発表、山本尚先生(シカゴ大)をお招きして「新しい有機触媒の開発を目指して」と題した特別講演などが行われました。 シンポジウムは180名を超える参加者、懇親会は58名の方が出席と大盛況のうちに閉会しました。寺田先生によると、公募班員がまだ決まっていない現時点では、かなり多くの方にご出席いただいたということです。

この領域研究は、「有機分子触媒」をキーワードとする研究グループを組織し、有益な知的基盤を共有・統合化することで有用物質合成(医薬品、農薬、機能性材料など)におけるトータル効率(低環境負荷、省エネルギー、収率、選択性、工程数など)に優れた方法論を開発し、革新的な科学技術の開拓に基づいた「モノづくり」の新たな未来像の創出を最終的な目標としており、有機分子触媒を基礎とする「A01班:触媒開発」、「A02班:反応開発」、「A03班:合成法開発」3つの研究項目を設定して「計画研究」により重点的に研究しています。領域代表を化学専攻 反応有機化学研究室の寺田眞浩先生が務めています。


2011年12月30日取材

平成23年度東北大学大学院理学研究科・理学部技術研究会を開催しました

◆日時:12月1日(木)9時30分~17時00分
◆場所:理学研究科大講義棟
◆主催:東北大学大学院理学研究科・理学部

12月1日(木)、理学研究科大講義棟にて、平成23年度東北大学大学院理学研究科・理学部技術研究会が開催されました。この技術研究会は、技術系職員が日常業務において創意工夫し努力する中から生まれた成果を発表し、また広い分野での日頃の経験を発表し合うことによって技術の交流と向上を図ることを目的として開催しています。
また、理学研究科技術賞の表彰と受賞講演も併せて行われました。今年度は、「ガンマ線プロファイル高速測定のためのFPGAを用いた汎用ロジックモジュールの開発」により東北大学電子光理学研究センターの南部健一さん、「東北地方太平洋沖地震発生後の緊急観測システムの構築」により地震・噴火予知研究観測センターの平原聡さん、中山貴史さん、鈴木秀市さん、出町知嗣さん、海田俊輝さんが受賞されました。
特別講演は、物理学専攻の小池武史先生『冷凍機冷却式ゲルマニウム検出器と福島第一原発事故への対応』でした。小池先生は、原発のある大熊町の依頼により警戒区域内での放射線量と土壌測定を行い、金沢大と協力して分析をされています。講演では、この測定にも使用されたゲルマニウム検出器のハイパー核カンマ線分光実験を紹介してくださいました。
東北大学 理学研究科・理学部 技術部のHP

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2011年12月 9日取材

2011年ノーベル物理学賞 解説セミナー

 11月25日(金)、物理B棟301号室で物理学専攻・天文学専攻主催「2011年ノーベル物理学賞 解説セミナー」が行われました。今年のノーベル物理学賞はアメリカ ローレンス・バークリー国立研究所のソール・パールマスター博士、オーストラリア国立大のブライアン・シュミット博士、アメリカ ジョンホプキンズ大のアダム・リー博士に贈られました。

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 受賞理由は「遠距離の超新星観測を通じた宇宙の膨張加速の発見」。理学研究科では天文学専攻、物理学専攻にこの分野の専門家がいらっしゃるので、これらの解説と関連した話題を聞かせていただく解説セミナーを開催しました。
 今回、初めてノーベル物理学賞解説セミナーを開催しましたが、この企画は電子光理学研究センターの須藤先生からのご提案だったそうです。やはりノーベル賞への関心は高かったようで、企画した先生方の予想以上の参加者が集まりました。

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◎講演
「加速膨張発見の経緯とその原因の観測的究明」
天文学専攻 二間瀬敏史 教授
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「暗黒エネルギーと不自然な宇宙」
物理学専攻 高橋史宜 准教授
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2011年11月24日取材

2011年度 資源地質学会若手会 秋季巡検に参加して

9月22日(木)から24日(土)の3日間、2011年度 資源地質学会若手会 秋季巡検として、秋田県北鹿地域の黒鉱鉱床の見学会が行われました。この地域の黒鉱鉱山や周辺の岩石を観察することが 主な目的です。今回、「現場のフロンティアサイエンス」でお世話になっているGCOE研究員の山田亮一さんが、案内者に入っていることもあって、我々取材班も同行させていただきました。
資源地質学会若手会というのは、今回の巡検を企画された野崎さん(海洋研究開発機構)、実松さん(産業技術総合研究所)らが中心となって、資源地質を研究する若手が増えてきたこと、これからは学会の運営も若手が中心にならなければいけないとの考え方から、2009年度に発足しました。年に1回野外巡検を行っており、これまでに九州地方の四万十帯の地質巡検や、釜石鉱山で巡検を行っています。今年は、若手会のみなさんが秋田県北鹿地域の黒鉱や、黒鉱を含む地層に興味があるということで、この地域に長く勤務された山田亮一さんが案内するということになり、最終的に東京大学、九州大学、産総研、JAMSTEC、JOGMEC、秋田大学などから総勢25名の参加がありました。
黒鉱鉱床というのは、昭和30年代の初めに、それまでの常識を覆す品位、規模を持つ鉱床が次々と発見され、黒鉱ブームと呼ばれて、昭和40年代には盛んに研究されていましたが、オイルショックやプラザ合意に伴う円高や採鉱コストの上昇でほとんどの鉱山が閉山し、現在まで黒鉱の研究を続けている人は少なくなっていました。しかし、最近、海底で発見された熱水鉱床が黒鉱にそっくりであるこが知られてくると、若い研究者達が再び興味を持ちはじめ、今回の黒鉱巡検という流れになりました。
今回、最初に訪れた小坂鉱山は、日本で最初の黒鉱として露天掘りされた鉱山であり、黒鉱発祥の地です。黒鉱巡検する際には、まず、第一に押さえなければならない地です。次に訪れた松峰鉱山試料室には、現在は閉山して観察することができないたくさんの黒鉱試料が収蔵されています。鉱山会社の正確な地質情報を始めとして、地下の情報が立体的に集まっており研究資料として有効です。参加したみなさんは、今ではとても貴重な黒鉱や図面をさかんにカメラで撮影していました。
最後に、花岡鉱山の観音堂露頭を訪問しました。この場所は海底熱水鉱床と同じ黒鉱のチムニー(煙突)の構造を見ることができます。案内人の1人の本学の長谷川樹(M1)さんの研究対象になっている場所でもあります。みなさん、良い試料を採ろうと暗くなるまでハンマーをふるう姿があちこちで見られました。
東北大学では、分散しつつある黒鉱のデーターの集約に力をいれており、自然史標本館にもその一部が展示されています。これらの試料は実は大変貴重なものなのです(自然史標本館に行ったら只の黒い石と思わないでね)。日本近海には、多くの海底熱水鉱床が見つかっており、資源の少ない日本ではレアメタルを含んでいる海底熱水鉱床が今、大いに注目をあびています。黒鉱鉱床は、化石化した海底熱水鉱床であり、黒鉱を調べることで海底熱水鉱床の全体像やその成り立ちがわかると期待されているのです。
なお、今回の巡検は、環境科学研究科の小坂分室を宿泊施設として利用しました。ここは、学生や教職員のフィールドワークの拠点となっています。



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2011年11月15日取材

防災・日本再生シンポジウム「東北地方の化学と教育:3.11から189日の歩み」

◆日時:9月16日(金)14時30分~17時00分(懇親会:17時15分~19時15分)
◆東北大学片平キャンパス さくらホール
◆共催:日本化学会東北支部、東北北大学理学研究科、国立大学協会

  • 復興マラソン:有機化学研究室の一事例  磯部寛之(東北大学大学院理学研究科  教授)
  • 東日本大震災における石巻専修大学の対応  指方研二(石巻専修大学理工学部  准教授)
  • 東日本大震災からの復興を目指して―原発避難区域の高等学校現場の現状―  高橋信幸(福島県立浪江高津島校 教務主任)
  • 1978年と1983年の震災経験と2011年の地震―防災への心構えと行動規範―  中村 彰(秋田大学大学院医学研究科 教授)
  • 免震構造によって守られた東北薬科大学―33年前の震災からの教訓―  吉村祐一(東北薬科大学 准教授)
  • 東日本大震災後の大学のあり方  小間 篤(秋田県立大学 学長)


9月16日(金)、片平キャンパスさくらホール2階にて、防災・日本再生シンポジウム「東北地方の化学と教育:3.11から189日の歩み」が開催されました。このシンポジムは、当初、化学実験室のあり方について震災に耐えうる実験室の設計に役立てられないかと企画されたものでした。6名の先生のお話から、各々どんなことがきるか考えさせられたのではないでしょうか?
閉会の挨拶で美齊津先生は、復興はまだ道途中なので今後ともこのシンポジウムをシリーズ化したいと語られました。

尚、本シンポジウムの内容の一部は、雑誌「月刊化学」(化学同人)2011年12月号に掲載され、より広く化学教育・研究に携わる人々に公開される予定です。
►追記
月刊化学12月号に掲載されました。化学同人会のサイトでこの特集記事を無料閲覧できます。(電子ブックとして閲覧できるそうです)



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2011年11月11日取材

福島東高校のみなさんが訪問

11月1日(火)、福島東高校のみなさん68名が理学研究科を訪れました。午前中地学専攻 掛川先生の講義を受けた後、掛川先生の案内でキャンパスの散策。午後から自然史標本館の見学というコースでした。生協の食堂でお昼を食べている最中に理学研究科の避難訓練があり、驚いたのではないでしょうか?自然史標本館では、大きなイワシクジラの標本を見上げる姿、人骨の前で写メと撮る姿、ステゴザウルスの真似をする姿などを見かけました。無邪気な高校生の様子に、掛川先生も笑顔で説明しておりました。

※掛川先生のホームページ


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2011年11月 9日取材

防災訓練を実施しました

11月1日(火)、平成23年度東北大学理学研究科防災訓練を実施しました。
本年3月11日に発生した東日本大震災の余震に備えて、被害を最小限に抑えるためには緊急地震警報システムを活用した実践的な避難訓練を実施し、システムの周知、防災行動力の向上を図っておくことが大切です。
今回の防災訓練では、災害発生時の各人のとるべき行動の確認、避難ルートおよび避難場所、備蓄品置き場の確認、安否確認の訓練、備蓄品の使用方法の確認を目的にしています。
11時55分、緊急地震警報発生のアナウンスをきっかけに、避難訓練開始。
各自、指定の避難場所へすみやかに移動。専攻ごとに安否確認をして、担当者が災害対策本部へ報告します。

この訓練をしていたおかげで、3月11日の地震にも落ち着いて対応ができたのではないでしょうか。
参加者は1,358名でした。みなさん、お疲れ様でした。



↑写真をクリックするとスライドショーになります

2011年10月20日取材

講演会"宇宙の遺伝子・素粒子で探る大宇宙の進化~国際リニアコライダー計画~"開催

9月11日(土)、東北大学百周年記念会館 川内萩ホール会議室にて、東京大学素粒子物理国際研究センターの山下了准教授による講演会"宇宙の遺伝子・素粒子で探る大宇宙の進化~国際リニアコライダー計画~"が開催されました。宇宙や、物質の最小単位である素粒子には、まだ解明できない謎が数多く残っています。その謎を解明するため、世界中の研究者が開発を進めている素粒子研究施設が、長さが30kmを越える世界史上最大最高の高エネルギー電子加速器「国際リニアコライダー(ILC)です。リニアコライダー施設は、その規模の大きさから、国際協力で世界にただひとつだけ作ることが研究者の間での合意となっております。
東北地方の北上山地は、その有力な建設候補地の一つとされており、岩手県、宮城県など、復興計画の一環として支援しています。主催は、科学研究費補助金・特別推進研究「ILCのための最先端測定器の国際的新展開」。
山下先生が素粒子に興味をもったのは、小学校5年生の時に読んだアインシュタインの伝記と高校の時に祖父からもらった『水素原子はなぜ壊れないか?』という本がきっかけらしい。

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↑司会:佐貫先生                       ↑研究代表者の山本先生

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3月11日から半年たちました。1分間の黙祷。    ↑国内の候補地は2カ所。北上山地と背振山地。

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↑質疑応答
2011年7月 3日取材

2011年度東北大学大学院理学研究科 合同入試説明会

5月14日、東北大学東京分室(サピアタワー10F)にて東北大学大学院理学研究科 合同入試説明会が開催されました。今年で3回目ですが、毎年少しずつ増えてきた参加者が震災でどうなるのか心配していました。専攻別にみると、化学11名、地学3名、地球物理学6名、天文学11名、数学20名、物理学9名という結果でした。トータルだと去年より3名少ない程度なんですが、物理が例年に比べて少ないという結果になってしましました。毎年一番多いのですが。。。


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↑スタッフミーティング

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↑実行委員長の吉澤先生

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↑日笠先生:理学研究科の紹介

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↑化学専攻:久利先生の影響(?)河野先生が仙台市の断層のマップを紹介していて驚き。

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↑地球物理学専攻:この中ではC領域が人気1番でした

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↑天文学専攻:一番せまい部屋だったの

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↑数学専攻:在学生のお話(3人ともふわんとして微笑ましい)

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↑物理学:だいぶ打ち解けてお話が盛り上がってきました

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