７月１０日（土）、多元物質科学研究所と丘友会（旧科学計測研究所同窓会）主催の飯島澄男先生文化勲章受章記念講演会が開催されました。文化勲章は、「科学技術や芸術などの文化の発展や向上にめざましい功績のある者に授与される章」で、飯島先生は、「カーボンナノチューブの発見と電子顕微鏡」のご功績により、２００９年度の文化勲章を受章されました。飯島先生は、本学大学院理学研究科物理学専攻のご出身で、１９６８年に博士課程修了後、１９７４年まで多元物質研究所の前身である科学計測研究所で助手を務められました。

　飯島先生は、成果としては「カーボンナノチューブの発見」は３つ目のもので、他に「結晶中の原子画像撮影に成功」や「金微粒子の不安定構造の発見」があることも知って欲しいと述べられました。朝永先生や湯川先生は理論の先生で天才。でも、科学はそれだけではなく、セレンディピティ「偶然はよく準備した人に微笑む」という言葉にもあるように博打みたいなところがあるので、若い人は失敗を恐れず果敢に挑戦して欲しいと語られました。

Posted on：2010年7月20日