わたしたちは化石や鉱物、動物や植物のことをなぜ、学ぶのでしょうか？
　これらを学ぶことは「生きる」ために何の役に立つのでしょうか？

　宮城県南三陸町は世界最古の魚竜・ウタツギョリュウ、クダノハマギョリュウ、日本で最初に発見されたホソウラギョリュウの産地として世界的に有名な町です。魚竜館はそんな南三陸町歌津にある小さな魚竜博物館です。３月１１日の津波によって大きな被害を受けましたが、展示標本や資料の多くはいくつかが破損したものの流出することなく残存しました。それらの貴重な所蔵品は現在、ふたたび南三陸町へと戻れる日まで東北大学と仙台市科学館で保管されています。
　この企画展では、南三陸町と魚竜館、宮城県自然史系施設の被害状況と標本レスキュー活動を紹介し、未来の魚竜館展示の再構築を試みることで、社会における自然史標本、宮城県における自然史系施設の役割とその復旧の重要性をみなさまとともに考えていきたいと思います。

＊プレスリリース詳細 ： 東北大学ホームページ

総合学術博物館企画展
東北大学総合学術博物館のすべてXII　
「復興、南三陸町・歌津魚竜館」 ─世界最古の魚竜のふるさと
■会 期 ： ２０１２年２月７日（火）より３月２５日（日）
■場　所 ： 仙台市科学館３階　エントランスホール
■主　催 ： 東北大学総合学術博物館 ・ 仙台市科学館 ・ 南三陸町
■協　力 ： 福井県立恐竜博物館・東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援委員会・宮城県被災文化財等保全連絡会議
＊開催にあたり、ささやかな開展式をとりおこないます。

＊画像はプレスリリースより転載

＊お問い合わせ先＊
東北大学総合学術博物館
館長　柳田　俊雄
電話 022-795-6770
E-mail: yanagida*museum.tohoku.ac.jp（*を@に置き換えてください）