東北大学 大学院理学研究科・理学部

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【評価分析室】2011年東日本大震災に関連した東北大学大学院理学研究科・理学部 学生アンケート調査報告

東北大学大学院理学研究科では、東日本大震災による学生への影響を把握し今後の教育に活かすため、昨年6月~7月にかけて東北大学大学院理学研究科・理学部の学部1年生から大学院生までを対象にアンケート調査を実施しました。社会や自分自身をある程度客観的に見られるようになったと思われる震災後3~4か月の時期に、学生の具体的な行動や心理状態をつかみ取れるような質問をしました。1200人を超える学生から回答が得られました。
アンケート結果から、地震直後には毎年実施している避難訓練によりスムーズに避難行動ができたこと、一方で、余震や降雪など避難訓練時には想定していなかった状況への対応の限界や、帰宅後の自宅・アパート・避難所で直面した様々な困難などが見て取れます。また、その後の学生の行動をみると、余震や原子力発電所の事故など不安な環境の下、自分自身の勉学・研究を心配しつつ、ボランティア活動に参加したり、教員、友人と連絡をとりつづけて復旧に取り組んできた様子がうかがわれます。
震災後の安否確認、情報収集ではインターネットの活用が重要な役割を果たしました。また、4年生や大学院学生は主に研究室の教員・友人と情報交換を行ったこと、他大学の研究室や図書館を利用して勉学・研究を進めた学生もいたことなど、様々なレベルでの日常的なコミュニケーションの重要性が示唆される結果となりました。
今回実施したアンケートの結果を、全国の大学関係者や震災復興に携わる方々に役立てていただければ幸いです。

   ■2011年東日本大震災に関連した学生アンケート調査報告
   ※「2011年東日本大震災に関連した学生アンケート調査報告」のデータをご使用の際は、お手数ですが、下記の問い合わせ先までご連絡くださいますようお願いいたします。


<お問い合わせ先>
東北大学大学院理学研究科・理学部 教育研究支援部
早坂 忠裕(教授)、田村 裕和(教授)、寺田 眞浩(教授)
担 当:阿部 比佐久
Tel:022-795-3850
e-mail:bunseki-con_at_mail.sci.tohoku.ac.jp(_at_を@に変えて下さい)

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