東北大学 大学院理学研究科・理学部

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物理学専攻 本多良太郎 助教が第13回(2019年)日本物理学会実験核物理領域:若手奨励賞(第25回原子核談話会 新人賞)を受賞

物理学専攻 本多良太郎 助教が第13回(2019年)日本物理学会実験核物理領域:若手奨励賞(第25回原子核談話会 新人賞)を受賞しました。

受賞者
本多良太郎 助教(物理学専攻)
賞 名 第13回(2019年)日本物理学会実験核物理領域:若手奨励賞(第25回原子核談話会 新人賞)
受賞日(授賞式) 2018年10月(2019年3月に九州大学で開催される第74回日本物理学会年次大会において若手奨励賞受賞記念講演を行います)
受賞題目 6Li(π-,K+)X反応による6ΛHハイパー核、およびΣ-核相互作用の研究
Search for 6ΛH nucleus via 6Li(π-,K+)X reaction and study of Σ-Nucleus interaction
対象論文 - "Missing-mass spectroscopy with the 6Li(π-,K+)X reaction to search for 6ΛH ", R. Honda, M. Agnello, J. K. Ahn et. al., Phys. Rev. C 96, 014005 (2017)

- "Repulsion and absorption of the Σ-nucleus potential for Σ--5He in the 6Li(π-, K+) reaction", T. Harada, R. Honda, Y. Hirabayashi, Phys. Rev. C 97, 024601 (2018)
受賞理由 Σ-N 相互作用に関する論文の主内容は、Σ-N(I=3/2)の斥力が強いことを示す重要な解析で、核力をフレーバーSU(3)に拡張して理解するための大きな手がかりを与えた。Σ-N相互作用が斥力であることは既に知られていたが、候補者は理論専門家との共同研究を進め、グリーン関数法によるスペクトル関数との比較により斥力の強さを定量的に評価した。
 Λハイパー核に関する論文の主内容は、6ΛHの束縛状態がないことを確定した重要な実験データである。この研究では、候補者が中心となって、高頻度位置検出が可能なシンチレーションファイバー飛跡検出器とその読出し回路システムを開発した。これらシステムは、同実験グループだけではなく、他の実験グループにも採用されるなど大きく実験核物理分野に貢献している。
備 考 日本物理学会ホームページ


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