炭酸塩生物殻・堆積物に地球環境が記録される理由を明らかにする研究と,その結果を過去に応用し,地球環境の変遷を明らかにする研究に取り組んでいます.
炭酸塩生物殻・堆積物に地球環境が記録される理由を明らかにする研究と,その結果を過去に応用し,地球環境の変遷を明らかにする研究に取り組んでいます.
いつからは記憶していませんが,将来,「お茶の水博士」になりたいと思っていました.石や化石に興味を持ったのは,小学3年生頃です.特にきっかけがあったわけではなく,気が付いたら,石や化石を集めていました.高校では,地学部に所属し,鹿児島県の北西部で石を叩いていました. 大志を抱いて東北大学に入学したのですが,卒業論文のフィールドは地質構造が大変に複雑で,古生代の地層や化石を研究することに限界を感じました.そこで,修士課程から,炭酸塩生物の骨格が累々と重なってできた,琉球列島のサンゴ礁堆積物の研究に転じました.それ以降,現在のサンゴ礁から先カンブリア時代/カンブリア紀境界の炭酸塩岩まで広く研究を行ってきました.
理学の醍醐味は「分からない」ことが分かることだと思います.また,分からないことを分かるように努力を積み重ねるのは,辛くもありますが,楽しい行為だと思います.どうか,在学中に理学の醍醐味を感じて下さい.