心から好きだと思えることが見つかることを願っています

青葉山の面々 - Message from Aobayama.

中村萌

1.現在、どんな仕事をしていますか?学生時代、どんな研究をしていましたか?

経理係の担当する業務(外部資金(科研費等)・教職員の給与・旅費等の会計処理、共済・社会保険関係など)のうち、現在は主に給与に関する業務を担当しています。

学生時代は、浮遊性有孔虫という原生生物の化石(微化石)を用いて、古環境を推定する研究を行いました。

2.興味を持ったきっかけは?

この仕事に興味を持った最初のきっかけは、学生時代に所属していた部活動の先輩に大学事務職員となった方がいて、その方から仕事に関する話を色々と教えていただいたことです。話を聞くうちに、研究者や学生を支えてくれている大学の裏側の大きな組織を身近に感じるようになりました。また当時、実際に理学部の学生として過ごす中で、朝早くから夜遅くまで研究に打ち込む友人や、それを見守り指導してくださる先生方の姿を近くで見ていたので、自分がそのような方々の力になれたら何より嬉しいと思い、大学職員になりたいと考えるようになりました。

一方、大学で微化石を用いた研究がしたいと思ったきっかけは、高校生の時に参加した課外活動で、微化石の観察を行ったことです。微化石には色々な種類があるのですが、みな個性的でかわいい姿をしている上、その一個体ずつに沢山の情報(生息当時の海水温度や塩分、生物生産性等)を秘めており、示相化石や示準化石として研究に役立てられています。微化石を初めて知ったとき、その魅力的で奥深い世界に一瞬で引き込まれてしまいました。また当時、高校の地学の先生が底生有孔虫(微化石の一種)の研究をしていた方だったため、よく地学室へ通ってはその姿を見せていただいたり、研究の話を教えていただいたりしていました。そうするうちにますます興味関心が募り、自分も微化石の研究がしたい!と考えるようになりました。

3.メッセージ

高校生の皆さんには、興味を持ったものや気になるものには何でも沢山挑戦してみてほしいと思います。そして、それをきっかけに人やものとの良い出会いがあることや、心から好きだと思えることが見つかることを願っています。私自身、少しのきっかけで微化石と出会え、またその先で出会えた高校・大学の先生方や友人達は私にとって本当にかけがえのない存在です。今は大学職員としてそのような方たちを支える仕事に関わることができていることが嬉しいですし、この職場での様々な出会いもまた、私にとって大切なものとなっています。

最後に、皆さんが東北大学理学部へ学びに来てくださるのを、学部の先輩として、また大学職員の一人として、楽しみにしています。