○○○地層に残された証拠から 過去の地球環境を復元する

青葉山の面々 - Message from Aobayama.

赤坂さん

1.現在、どんな研究をしていますか?

ケイ素を主成分とする新物質の合成を行っています。皆さんは「ケイ素」という元素を知っていますか?もしかしたら「シリコン」と言った方が、聞き覚えがあるかもしれません。ケイ素は、地殻中に酸素に次いで二番目に多く含まれる、枯渇の心配の無い資源です。その単体は半導体として用いられます。また、ケイ素-酸素結合を主鎖にもつシリコーンは、化粧品や調理器具、建築材料、電子材料など身の回りでたくさん使われており現代社会を支えています。私はそのケイ素の結合様式を自在に制御し、これまでにない優れた性質を持った新物質を合成することを目指しています。

2.興味をもったきっかけは?

学部3年次の研究室配属の際、私は最先端の研究をするならこれまで学んできた知識や経験が通用しない世界を見てみたいと思っていました。「有機ケイ素化学」は炭素を中心とした「有機化学」に比べ、まだまだ未開拓な領域であり分かっていないことがたくさんあります。そのため、現在の常識を超えた化学に出会うチャンスが多いだろうと思い、有機ケイ素化学に興味をもちました。実際、現在行っている研究の中でもたくさんの予想外の現象に出会いその度に頭を悩ませていますが、それが楽しくてたまりません。

3.メッセージ

日本の有機化学の歴史は約100年前に東北帝国大学理科大学化学科(現東北大学理学部化学科)から始まりました。それ以降、東北大学は日本のみならず世界の化学をリードし続けています。現在も、世界的に著名な教授陣のもと最先端の研究が日々行われています。皆さんも、東北大学理学部化学科で世界最高峰の化学に触れてみませんか?