地層に残された証拠から 過去の地球環境を復元する

青葉山の面々 - Message from Aobayama.

高嶋 礼詩先生
学術資源研究公開センター
准教授

1.
現在、どんな研究をしていますか?

地層の堆積した年代やその古環境を、堆積物の組成や化石群集、化石・鉱物粒子に含まれる各種元素の同位体比などを用いて解明する研究を行っています。現在は特に、恐竜の生きていた白亜紀という時代(1億4500万年前~6600万 年前)に起こった環境変動や生物の絶滅イベントについて、日本各地とフランス・プロヴァンス地方の地層を基に研究しています。白亜紀は地球の歴史において最も温暖化した時代なので、この時代の環境や生態系の変化を解明することにより、将来、地球が温暖化すると、環境にどのような影響が起こるのかを明らかにすることを目指しています。

2.
興味をもったきっかけは?

子供のころから山に登るのが趣味だったため、フィールドワークができる分野として、地質学を選びました。実際、学部時代から現在に至るまで、研究で国内外の山にはいることが多いです。なぜこの山はこんな形をしているのだろう、と中学時代の登山中にもった素朴な疑問がこの分野に進む出発点だったかもしれません。

3.
メッセージ

東北大の青葉山キャンパスは周辺に新第三紀の地層が広く露出し、火山岩や火山砕屑岩類、化石の多産する海成層や湖成層など多彩な地質を身近に観察できるため、地質学を学ぶのに最適の立地です。地質学も室内分析が研究の主流となってきましたが、私の研究室では野外調査を主体とした研究を実施しており、学生たちはシーズンになると日本各地(時には海外も)のフィールドに散っていきます。調査地域での地元の方々との交流も、調査の醍醐味です。

名前:
高嶋 礼詩(たかしま れいし)
所属:
学術資源研究公開センター 准教授
研究室:
東北大学総合学術博物館
http://www.museum.tohoku.ac.jp/
出身地:
奈良県
趣味:
登山、石集め(仕事?)
最近読んでいる本:
「乾燥標本収蔵1号室-大英自然史博物館 迷宮への招待」(NHK出 版)を読んでいます。博物館の展示室や標本といった表側ではなく、展示室の裏側に生息する研究者たちに焦点を当てた本で、彼らの浮世離れした生態をとても面白く紹介しています。私の知人も数行だけですが登場していました。
研究分野:
地質学、層序学
掲載日:
2014.02.28
JAEN