千賀信幸 千賀信幸 千賀信幸

シミュレーションの初期設計は「経験と勘」を基に行います。

青葉山の面々 - Message from Aobayama.

千賀さん

メッセージ

目に見えない原子核内部の構造を、巨大な粒子加速器や様々な検出器を用いて調べる原子核物理。私はこの分野で検出器開発や装置・架台の設計製作などを行っています。大学では研究結果に眼を向きがちですが、技術的な視点で研究を見てみると、違う面白みもあります。例えば、磁場に弱い検出器を磁場から保護する磁気シールド。一見するとただの鉄の塊に見えますが、鉄の種類や厚さや内側のパーマロイの種類などは、シミュレーションを用いて最適化されています。また、このシミュレーションの初期設計は「経験と勘」を基に行います。この様に、単純な物にも様々な技術が注ぎ込まれているのです。


大学にとっての技術職員は、最先端の研究や教育現場を支える「縁の下の力持ち」の様な存在です。私たちは日々の技術鍛錬を欠かさず、これからも変わらず最先端の研究現場を支えて行きます。皆さんも研究成果のみならず、設計技術、製作技術、解析技術なども見てみると研究への興味が倍増すると思います。