皆さんも一緒に,ドキドキ感を味わってみませんか?

青葉山の面々 - Message from Aobayama.

今井 良宗先生
物理学専攻
准教授

1.
現在、どんな研究をしていますか?

新物質開発や純良単結晶作製を基盤として,強相関電子系の物理に関する研究を行なっています.新物質を得るために,私たちは,様々な固体化学的手法を駆使して,物質を合成しています.たとえば,高圧合成法では,1000度,数万気圧という特別な条件下に原料を保持して,物質を合成します.一般に,結晶構造は温度と圧力に依存しますので,既知物質と同一の化学組成であっても異なる結晶構造を持つ相(多形といいます)が安定化したり,常圧下での合成では得ることができない物質が得られることもあります.得られた物質に対して,電気的・磁気的・熱的・光学的測定を行い,超伝導や量子スピン液体などの量子現象について研究を行なっています.

2.
興味を持ったきっかけは?

高校生の時に,物理の教科書のコラムで,超伝導に関する記事を読んで興味を持ったのがきっかけです.大学に入学して,4年生に進学する時に,超伝導を専門とする研究室を選択して以来,超伝導の面白さに魅せられて現在に至っています.

3.
メッセージ

私たちは,最近,ある学部学生の卒業研究の中で,1で紹介した高圧合成法を用いて,2元系の新物質を発見しました.早いもので,21世紀も最初の4半世紀が過ぎようとしていますが,現在は計算技術も実験技術も高度に発達しており,人工知能(AI)による様々な予測の精度も向上しています.このような現代においても,たった2種類の元素で構成される物質の中に,まだ私たちが知らない結晶構造を持つ物質があったという事実を目の当たりにして,自然の奥深さに驚きました.誰も知らないことを発見した時の感動は,特別なものがあります.皆さんも一緒に,ドキドキ感を味わってみませんか?

名前:
今井 良宗(いまい よしのり)
所属:
物理学専攻 准教授
研究室:
巨視的量子物性研究室
出身地:
山形県
最近読んでいる本:
「必ずできる、もっとできる。」(大八木弘明 著),「量子コンピュータが本当にわかる! ― 第一線開発者がやさしく明かすしくみと可能性」(武田俊太郎 著))
研究分野:
低温物性実験,超伝導
掲載日:
2024.2.2
JAEN