寝食を忘れて取り組めることを見つけてください

青葉山の面々 - Message from Aobayama.

加藤 雄人先生
地球物理学専攻
教授

1.
現在、どんな研究をしていますか?

惑星のオーロラや放射線帯を主な対象に、宇宙空間で生じる波動現象とその役割について研究しています。電離気体であるプラズマで満たされた宇宙空間では、電磁場がさざなみのように揺れ動いています。非常に微弱な波動現象ですが、ある時突然、光の速さに近い速度の電子を生み出したり、荷電粒子を大気に降らせてオーロラを光らせたりします。どのような条件が満たされた時にこういった現象が生じるのかを、科学衛星による観測結果や計算機シミュレーションを用いて究明しています。また、宇宙と核融合プラズマの双方で共通して見られるプラズマ物理現象にも関心を寄せています。

2.
興味を持ったきっかけは?

研究室配属時に打ち上げが迫っていた火星探査機「のぞみ」です。数年後に得られる火星からの大気流出過程の観測結果の解析に備えて、物理素過程が共通する現象であるハレー彗星の彗星核から放出された水分子イオンによるプラズマ不安定性に関する計算機シミュレーション研究に取り組みました。「のぞみ」は残念ながら火星周回軌道への投入に失敗して、希望していた観測データの解析はできず、思い通りには行きませんでしたが、彗星の研究から地球放射線帯のシミュレーション研究に発展していき、現在に至ります。

3.
メッセージ

寝食を忘れて取り組めることをぜひ見つけてください。学問は積分ですから、自分の中で積み重ねたものは減ることがありません。加えて、自分の興味の枠を狭めることなく、科学への広い興味と好奇心を持って、様々な分野についての勉強を深めてもらいたいと思います。全く関係ないと思っていた事柄が、実は根っこは同じであったり、相互に繋がっていることに気づいた時の感動はひとしおです。そういった気づきをたくさん重ねてもらいたいと思っています。

名前:
加藤 雄人(かとう ゆうと)
所属:
地球物理学専攻 教授
研究室:
宇宙地球電磁気学分野
出身地:
山形県鶴岡市
最近読んでいる本:
付き合いが長いのは「地球の歩き方」。海外出張に行くたびに空港の書店で購入して機内で読むことがルーチンになっています。現地情報に加えて、歴史や文化についてまとめたページが楽しいです。
研究分野:
宇宙プラズマ物理学
掲載日:
2026.8.25
JAEN