太陽活動の変動が、地球や惑星周辺の宇宙空間に与える影響について、人工衛星観測を基に調べています。具体的には、オーロラの発生、宇宙放射線の生成メカニズムと、それらが人工衛星や宇宙飛行士に及ぼす悪影響について研究しています。
経歴を少し述べると、大学院を卒業して、宇宙科学研究所（現在のJAXA宇宙航空研究開発機構）に入所しました。多くの人工衛星プロジェクトや国際宇宙ステーション(ISS)による観測実験などに携わり、2012年から現職です。

子供の頃、鹿児島からロケットが打ち上げられる場面をTVで見て、自分も実際に体験したいと思いました。そして、その頃TVで放映されていた「コスモス」という番組で、カール・セーガン教授が語る太陽系科学の発展に、明るい未来を感じました。そして“宇宙科学者になりたい”と、中学の卒業文集に書きました。

若い時代に強い感動を体験して頂きたいと思っています。感動とは、感じて動くと書きます。動く事・行動する事が、大事なポイントです。
夢を持つ事も大切と思います。なぜ夢が大事かというと、本気になれるからです。
そして具体的に何かを始めたとき、調和の感覚を大事にしています。自然の真理に触れた(?) 時、とてもすっきりとした、爽やかなハーモニーを感じます。直感的にこれは真理だと感じます。そのために、感性を磨き続ける事も、重要でしょう。
私は、大きなものが好きでした。ロケット、大型船舶、新幹線車両、いずれも動くものです。そして、今は、太陽や惑星です。
みなさんのお好みは何でしょうか？　ミクロの世界も、面白そうですネ！