うちの研究室では、動物の形態がどのようなメカニズムで作られてくるのか、について研究しています。地球上にはさまざまな形をした動物がいますし、過去にも多様な形態の動物が地球上に住んでいました。手足の形をモデルとして動物の形態が作られるメカニズムの一端を解き明かしながら、過去や現在に生きる動物の形態の多様性が生まれる仕組みを考えて研究しています。
とはいえ実際には、そういうことを考えて研究をしているのは、大学院生をはじめ多くの若者たちです。わたしが「どんな仕事をしているか?」といえば、それらの若い人たちの考える研究をさまざまな面からサポートするのが、私の仕事です。一人ひとりが考え実証しようとする内容は果たして科学的な論理性が取れているか、取れたとしてどのような実験をすれば検証できそうか、出てきた実験データは何を意味しているか、そしてそこから何が議論できるのか、この一連の研究プロセスを一人ひとりと議論しながら進めていく、それがサポートの内容です。