地震の予測に興味を持ち、文系志望から理系志望に転向しました

青葉山の面々 - Message from Aobayama.

土谷 真由

1.現在、どんな研究をしていますか?

日本の各地で計測された大気中のラドン濃度の変動を解析することによって、地震に関連した変動を特定することを試みています。大気中のラドンの変動と地震活動の関連性を明らかにすることができれば、現在行われている長期的な地震予測だけでなく中短期的な予測も可能になり、防災や減災に活用することができるので、根気よく続けていきたいと考えています。

2.興味を持ったきっかけは?

小学生の頃から星空の観察や鉱物や化石の収集が大好きで、明確に何がきっかけかはわかりませんが地学を身近に感じていました。高校に入学した直後に熊本地震が発生して、複数回にわたる大きな地震が短期間で発生することに対して、長期的な地震予測では限界があるのではないかと感じたことから地震の予測に興味を持ち、文系志望から理系志望に転向しました。それも私にとって地学が身近な存在だったからできた選択だったと思っています。大学入学後は元々好きだった鉱物の研究と迷いましたが、好きでいることはどこにいてもできると思って興味のある地震の分野に進みました。

3.メッセージ

大学ではこれまでの生活に比べて新しいことに挑戦する機会がたくさんあります。勉強においても高校までの表面的な内容から更に踏み込んで新しいことに触れたり、研究では新しいことに触れるために実験や観察・解析を通じて未知の領域に踏み込んだりします。また、サークルや部活も高校まででは目にする機会がなかったような新しいもので溢れています。私は高校の授業に地学はなかったのですが、地学が好きなのでここに来ました。部活も何か新しいことを始めてみたいと思って奇術部でマジックをしています。誰かのサポートを受けながら新しいことに挑戦する環境がこれほど整っている環境は少ないので、ぜひ大学で新しいことにたくさん触れてみてほしいです。