快適な研究環境と良き友人達に恵まれ、充実した大学生活

青葉山の面々 - Message from Aobayama.

渡邉 育子

1.現在、どんな研究をしていますか?

トポロジカル絶縁体という新機能性物質を、世界最高水準の分解能を誇る角度分解光電子分光法(ARPES)を用いて精密に観測することによって、その電子構造を解明することを目的とし、日々研究に励んでいます。ARPESの最大の特長は、固体物理学で必ず出てくる「エネルギーバンド」を直接決定することができるところです。また私の研究室では、測定装置の立ち上げ・サンプル作製・測定を全て自分達で行なっているので、非常にやりがいがあります。

2.興味をもったきっかけは?

幼い頃から科学実験を見るのが大好きで、高校生になって物理学という学問に魅了され、大学でも物理学を専攻することに決めました。なかでも、身の回りにある物質の性質を解明する物性物理学に興味を持ち、物性実験の道へ進みました。

3.メッセージ

大学入学直前は、新しい環境に慣れるかどうか不安でいっぱいでした。しかし現在は、快適な研究環境と良き友人達に恵まれ、充実した大学生活を送ることができています。実験は時にしんどくて、体力的にも精神的にも疲れることはありますが、実験を嫌いになったことは一度もありません。これからもこの東北大学という素晴らしい環境で、自分のやりたい研究を続けられることをとても幸せに感じます。