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*本websiteに掲載している写真・文章等の無断でのコピー、転載を禁じます。
この番組は、旅人の佐藤正宏(ワハハ本舗)が「手仕事の国東北」訪ね、優しさあふれる技の数々と出会うというもので、今回は宮城県でした。理学部自然史標本館と硝子機器開発・研修室を9月3日、4日の2日間にわたって取材。最後に、番組恒例の手形を柴崎正行さんが色紙に押してロケは終了しました。
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◆仕事中の柴崎さんに旅人佐藤さんがあれこれ質問の図 | ◆佐藤さんがガラス工場にどのように入ってくるのかを検討 |
9月11日(木)—12日(金)の2日間にわたり、工学部青葉記念会館501号室にて、「固体地球物理学 夏の研究交流会」が開催されました。
世話役代表の澤崎さんにお話を伺いました。2月頃先生にお話をいただいてから、どのような会にするのか議論を重ねたそうです。その結果、講師の先生だけでなく、学生も発表することにより、学生主体の議論ができるような場にしたいということで、このような会になったとのことです。
会場を、机が半円状に配置されている部屋にする、ポスター発表の時間を設けるなど、世話役の方々の努力と工夫が伝わってくる会になっていたと感じました。
講演要旨集は、固体地球物理学 夏の研究交流会のページに掲載されています。
◆1日目の模様
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■開会の挨拶:世話役代表の対馬さん | ■講師の井出哲先生 | ■講師の亀伸樹先生 |
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■会場の模様と質疑応答 | ||
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■ポスター発表の模様 |
◆2日目の模様
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■講師の青山裕先生 | ■講師の加藤愛太郎先生 | ■発表:東さん |
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■発表:大園さん | ■発表:澤崎さん | ■発表:対馬さん |
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■質疑応答 | ■閉会の挨拶:世話役代表の澤崎さん | ■お疲れ様でした |
8月27日(水)に理学研究科物理B棟にて、理学研究科等事業場安全衛生委員会主催の講演会「名古屋大学の地震対策〜防災訓練から緊急地震速報まで〜」が開催されました。講師は、名古屋大学災害対策室の林能成先生でした。名古屋大学の防災関係資料集は名古屋大学防災関係資料集のページからダウンロードできます。名古屋大学独自の安否確認システムや緊急地震速報が導入されており、地震対策はかなりレベルの高いものだと感じました。
先月末 8月27日に開催されました講演会「名古屋大学の地震対策〜防災訓練から緊急地震速報まで〜」にご参加いただきました皆様、お忙しいところありがとうございました。
◆開催の目的◆
およそ30年周期で起こるとされる宮城県沖地震の確率が極めて高くなってきております。今年は前回の宮城県沖地震から30年にあたることもあり、東北大学における防災対策の強化は必至の状況にあります。同様に名古屋大学でも大規模な地震(東海地震)が想定されていますが、名古屋大学では、防災対策がかなり進んでいると伺い、東北大学の防災対策の参考事例とさせて頂くため、安全衛生管理室主催の講演会として開催しました。なお、本講演会は、地震・噴火予知研究観測センター・日野准教授に取りまとめて頂きました。
◆講演の感想◆
防災対策に大きな遅れを取っていることを痛感しました。 名古屋大学では防災対策室を2002年に設置し、2003年からは教員を配置して本格的に防災対策に取り組んできています。一方、東北大学は、宮城県沖地震が極めて高い確率で起こると言われて久しいにも関わらず、大きな遅れをとっている現状を突きつけられました。名古屋大学がここまで進んでいるとは思っておりませんでしたが、その一方で、東北大学は早急に対応しなければならないと実感しました。
◆今後は、以下の点を最重要項目として進めて行きたいと考えています。
1)緊急地震速報を早急に導入する。
2)避難訓練を実施し、いざという時に冷静に対応できる準備を進める。
3)安否確認の方法、特に研究室に配属されている学生、研究員などの確認法を確立する。
4)これまで以上に、転倒防止を強化する。
など、被害を最小限に食い止められるよう、できることから進めて行きたいと考えています。
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◆安全衛生管理室長の寺田先生 | ◆配布資料を手に、司会の日野先生 | ◆講師の林先生 |
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◆講演中会場の模様 | ◆50名程の教職員の参加がありました |
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◆質問中の折原理事 | ◆質問中の花輪研究科長 | ◆貴重なお話を、ありがとうございました |
グローバルCOEプログラム「分子系高次構造体化学国際教育拠点」が、8月18日から20日の3日間、グローバルCOEサマースクールを開催しました。これは、ロシア、韓国、米国など海外の博士課程後期に在学する院生を招待して、東北大学の院生と共に口頭発表やポスターセッション等を行う「夏の学校」をグローバルCOEプログラムの一環として実行委員が企画したものです。
◆ポスター賞◆
・Masaki Tomizawa,Masatoshi Shibuya,Yoshiharu Iwabuchi
・Shuhei Ikeda,Masatoshi Shibuya,Naoki kannoh,Yoshiharu Iwabuchi
・Shigeki Sato,Masatoshi Shibuya,Naoki kannoh,Yoshiharu Iwabuchi
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◆拠点リーダーの山口先生 | ◆化学専攻長河野先生 | ◆永次先生の授業 |
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◆口頭発表の模様 | ||
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◆ポスターセッション | ◆口頭発表準備中 | |
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◆事前申し込みが230人、当日は約250人の参加。 |
理学部では高校生と教員を対象に、AO入試U期を始めとした「東北大学理学部進学説明」を実施しています。昨年に引き続き今年もオープンキャンパスに併せて開催しました。各学科・系別の個別相談会には30名の参加がありました。
(内訳:数学系5名、物理系7名、化学系6名、地球科学系3名、生物系9名)
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◆上田先生より理学部の教育・研究とAO入試U期等の説明 | ◆各系ごとに中会議室へ | |
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◆中会議室 | ◆化学系 | ◆地球科学系 |
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◆物理系 | ◆生物系 | ◆数学系 |
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◆お茶を飲みながら、お菓子をつまみながら講義を聴きましょう。 | ◆準備はOK? | ◆齋藤先生より早川先生の紹介を。キリンのぬいぐるみは齋藤先生持参。 |
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◆ひび割れや亀裂の形に規則性や法則性はあるのでしょうか?熱したガラスにできるひび割れを見てみましょう。 | ||
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◆熱収縮によってできる三次元的な割れ目。 | ◆生物の形や模様はどうきまるの? | |
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◆キリンの模様はどれでしょう?(2つあります) | ◆“色々な現象に興味を持って、その間の「つながり」を科学的なやり方で見つけて行くのが物理学の面白さ”と寺田寅彦の本にも書いているそうです。ひび割れの実験をしているのは、大学院生の遠藤さんです。 |
7月30日(水)・31日(木)に、2008東北大学理学部オープンキャンパスが開催されました。様々な展示・紹介・体験授業などがあり、2日間ではとても回りきれない盛りだくさんな内容となっていました。その中からいくつか取り上げます。
黒木先生による数学科の就職状況のお話を聞きながら、配布された数学クイズ問題に挑みます。解けた人は、先生に答えをそっと告げ、正解すると冷たい飲み物をもらえるという面白企画でした。(話が終わる前に解けていた人がいて驚きました。)
説明を聞きながら、実物の海底地震計を見ることができます。地震計付近の床を木づちでたたくと、接続されたパソコンの画面に、地震波と同じような波があらわれます。その様子に、かなり感動しながら木づちを振っている方がいました。
生物地学共通講義室で行われ、広い講義室は満席となっていました。雌に雄の行動をさせるには、キーとなる部位や遺伝子を操作するだけでよい...など、専門的な話をわかりやすく、より身近に感じられる興味深い講義でした。
雪の結晶の作成装置も、ダイアモンドダストの発生の装置も、かなり単純な構造のものでした。が、高校生数人に面白かった展示・紹介を質問したところ、「ダイアモンドダスト」という答えが複数聞かれました。(確かに!夏の暑い時期に、つかの間の涼風を感じたような気がするブースでした。)
8月1日(金)、学際科学国際高等研究センター大セミナー室にて「応用数学連携フォーラム第5回ワークショップ」が開催されました。
最初の講師は、地球物理学専攻の岩崎俊樹教授で、演題は「カオスと気象予報」でした
数値予報の仕組みと歴史の話から、現在の予測の状況についてなどを、わかりやすく説明されていました。予測のための数値シミュレーションには、初期条件の設定が重要であり、初期条件の誤差をできるだけ小さくするために、何度も時間積分を繰り返す...というお話の中に、微分方程式が登場していました。岩崎先生のお話を通して、天気予報と数学が結びつくということを改めて実感しました。
講演の概略は、応用数学連携フォーラムのページに掲載されています。
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■講師の岩崎先生 | ■司会の尾畑先生 | |
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■発表中の会場の模様 | ||
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■自由討論の模様 |
▓基調講演▓
・「進路選択その思い」
久保ちはる(三菱UFJ証券株式会社研究開発部開発課/理学研究科博士前期課程修了)
・「研究する日常」
佐藤由佳(理学研究科博士後期課程在籍)
▓話題提供▓
・「海外での研究活動を考える」
村上祐子(理学研究科国際交流推進室准教授)
・「女性研究者のキャリア選択と支援」
久利美和(特定領域研究推進センター女性研究者育成支援推進室助手)
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◆教職員・学生合わせて26名の参加がありました |
7月28日(月)、天文学専攻市川隆教授の「夏休み大学探検2008—天体望遠鏡による宇宙探検—」が開催されました。「大学探検」は、科学の面白さ・楽しさを体験してもらうために、東北大学と仙台市教育委員会が主催しています。今年は、仙台市内の中学生4人が参加しました。
まず、天体望遠鏡を作ることによってその仕組みを学び、それから、物理A棟屋上にある51p望遠鏡を操作してもらうというプログラムだったのですが、望遠鏡が7/24の地震で思わぬ被害を受けたため、予定を変更して「4次元宇宙の旅」に出発することになりました。その後、作成した望遠鏡を持って屋上に行き、南極に望遠鏡をつくろうという市川先生のプロジェクトの望遠鏡を見学して終了しました。
◆市川先生がこの行事に協力しているのはどうしてですか?◆
もともと子供と科学の話をするのが好きですし、大学の実験室や設備を用いて、 もの作りや実験が体験できればきっとサイエンスを身近に感じてもらえ、生徒の興味も湧くのではないかと期待しているからです。出前授業ではなかなかできない体験です。
◆感想をお願いします◆
今回は望遠鏡の原理を勉強するために、小さな屈折望遠鏡のキットを皆で組み上げてみました。
「これで星を見るのが楽しみだ、ワクワクしている」などの声が聞かれ、今回も大変楽しく授業ができました。ただ、家に持って帰って、星を
見ることができたかどうか少し心配しています。本当は一緒に星の観察の方法も勉強できたらよいのですが。
アンケートを見ても、楽しかった、よくわかったなどの感想があって、天文学のおもしろさが少しでも感じてもらえたのではないかと思っています。
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◆研究室を見学。南極のドームふじ基地で耐えられるのかを冷凍庫に入れて試験。 | ◆仙台市教育委員会より趣旨説明。 | |
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◆開校式。 | ◆市川先生が望遠鏡キットの説明をしています。(すごく楽しそう) | ◆望遠鏡にはガリレオ式とケプラー式があって、ガリレオ式は像を反対に結びます。 |
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◆製作中です。手作りの部分を経験して、望遠鏡の原理を知って欲しいと市川先生。 | ||
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◆物理A棟屋上の観測ドームにて。 |
7月22日(火)、数理科学記念館にて「物理産学連携フォーラム2008」が開催されました。
科学技術の高度な知識と技能を持った人材がもとめられるようになりましたが、企業が求める人材育成が大学教育の場で反映されているとは必ずしも言えません。また、企業側においても潜在能力のある物理学専攻修了生の価値が十分認知されていないという現状があります。このフォーラムでは、企業の人事担当者、日本物理学会キャリア支援センター長、物理学専攻の就職担当者とパネルディスカッションを行い、企業と大学が互いのニーズと存在意識を認識し合い、よりよいキャリアパスを提供することを目的として開催しています。2回目となる今年は96名の参加者があり、第一部の後半には学生企業交流会も開かれました。
◆就職担当の平山祥郎先生の感想◆
企業が博士の学生に求めているものは、特定のスキルではなく、一つの分野を深く掘り下げた経験を持って何事にもチャレンジできる能力のようです。 20から30年働くことを考えると、様々な変動に合わせて、仕事や研究の内容を変えられる能力は博士の学生に限らず不可欠だと思います。
◆物理産学連携フォーラム実行委員の堀田昌寛先生の感想◆
(学生が大学から)獲得した専門的知識を自分自身で応用する能力が、企業においても重要となると期待しております。
企業の方々の本音も聞けて、教員、学生にも大きな影響を与えたと考えております。また、企業の方々にも大学側のアピールができて良かったのではないと思います。このような機会を今後も物理専攻、グローバルCOE、大学院GPで行っていければいいのではないかと考えております。
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◆前半は、各企業の方から会社概要やどんな人材を求めているかなどを紹介していただきました。 | ◆総合司会の石原先生がフォーラムの目的などを説明。 | ◆有馬太公氏(みずほ情報総研) |
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◆池田敦子氏(グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン) | ◆利根川敏氏(NECトーキン研究開発本部) | ◆細見和彦氏(日立製作所中央研究所ナノエレクトロニクス研究部) |
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◆安田律夫氏(バース情報科学研究所) | ◆就職担当の平山先生から物理学専攻の今年の就職状況の説明 | ◆板東昌子氏(日本物理学会キャリアセンター長)より物理学会の取り組みを紹介していただきました |
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◆後半は、「物理出身者の使い道」、「企業内研究者のキャリアパス」、「数物系と工学系の違い」などについてパネルディスカッション。 | ||
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◆「数物系はお金儲けを考える能力がない。特に物理の人は、それを『よし』と考えているふしがある」という意見も・・・。 | ◆閉会 | ◆交流会の模様 |
7月29日(火)、17:30〜19:30 理薬食堂前松林広場にて、理学部・理学研究科自修会主催の第3回ビアガーデンが開催されました。
・実行委員について
4月に自修会の委員が全員入れ替わったこともあり、今回は、新メンバーで実行委員会を組織し、森光さんが委員長をされることになったそうです。
・開催のための準備について
準備としては、ジャズ研への出演依頼、生協への出店依頼、薬学部との交渉(松林は共有地なため)、発電機・ブルーシートなどの調達、ポスター作り、ポスター貼りなどがあり、役員会は1〜2週間に一度くらいの間隔で開催されたとのことです。
・自修会の委員になっての感想 について
自修会の委員は、オリエンテーション時などに決まるそうですが、森光さんは、「他学科の
先輩や先生と親しくなれるので、委員になってよかった」と言っておられました。
*自修会のホームページはこちら
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■自修会委員による準備 | ■芝がきれいに整えてありました | ■学友会モダンジャズ研究会の演奏 |
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■乾杯!! | ■屋台の前は常に大行列でした | ■ブルーシートもお花見気分で素敵です |
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7月25日(火)、せんだいメディアテーク1階オープンスクエアにて、第36回東北大学サイエンスカフェ「手作り小型衛星SPRITE—SATで宇宙雷の謎に迫る」が開催されました。講師は、地球物理学専攻の高橋幸弘講師でした。講演は、「宇宙はどこから?」「雷ってどんな現象?」などの項目について、各テーブルごとに話し合い、意見をまとめて発表する、全員参加型のものでした。高橋先生は、講演の間会場中を移動して、参加者の意見を直に聞いておられました。そのためか、会場全体が和気あいあいとした雰囲気の、わかりやすくて楽しい講演でした。
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◆SPRITE—SATの模型 | ◆ファシリテーターとのミーティング | ◆受付で飲み物を選べます |
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◆講演者の高橋幸弘先生 | ◆テーブルごとに話し合い中です | ◆司会の村田功先生 |
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◆開始前の会場の様子 | ◆さらにわかりやすく説明中です | |
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◆共同研究の吉田和哉先生 | ◆講演終了後も質問が続きました | ◆講演終了後の取材中の模様 |
7月11日(金)、理学総合棟2階 共通講義室T 203号室にて自修会主催の講演会シリーズの第1回目『地球温暖化の科学と現状』が開催されました。講師は、理学研究科長・理学部長花輪公雄教授。花輪先生のご専門は海洋物理学、2007年度に公表されたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)第1作業部会第4次評価報告書の主要執筆者を務めています。2007年のノーベル平和賞を受賞したIPCCの活動、温暖化が起こる仕組み、温暖化研究の歴史などについて分かり易くご講演下さいました。
専攻を越えて様々な理学の分野を体感することで、一般教養レベルを高める。
広い視点から対象を理学し、フィードバックすることで、各々の研究がより豊かになるきっかけをつくる。
という目的で、自修会が企画したものです。約60名の参加者がありました。
“わかりやすく興味深い話で、何度聞いてもあきません。自分でできる温暖化対策をしていくとともに、もっといろいろ勉強したいと思いました。ありがとうございました。”
“個人的に関心のあるテーマの講演だったので、とても有意義だった。‘講演’と聞くと専門的な話が多いと思うので、なかなか自分の専門外の講演に参加する気にならなかったが、今回のような誰にでもわかりやすい講演なら今後も参加してみたいと思うようになった。”
という感想が寄せられました。→アンケート結果(PDF)
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◆自修会員以外の参加もありました | ◆取りまとめ役の金井さん | ◆講演会の趣旨の説明 |
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◆講演の模様:IPCCの執筆者になった経緯などもお話し下さいました。 | ||
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◆質疑応答 | ◆お疲れ様でした |
岩手・宮城内陸地震発生から1ヶ月後の7月14日、東北大学工学部青葉記念会館で、「岩手・宮城内陸地震に関するシンポジュウム—1か月後にわかってきたこと—」が開催されました。地震が起こってまだ1ヶ月あまりですが,東北大学および他大学機関の研究者が集い,4時間半で22件の最新の研究成果が発表されました。地震直後から実施された調査研究により明らかにされた今回の地震像や地震災害の報告,今後の減災への課題などについて,報告と活発な議論が交わされました.また,180人を超える参加者が来場し,地震に対する関心の高さが伺えました.
プログラムや配布資料など、詳しくは、“2008年6月14日 岩手・宮城内陸地震災害のページ”(岩手・宮城内陸地震調査研究グループ)に掲載されています。
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◆代表者で、前半司会の今村先生 | ◆後半司会の越村先生 | |
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◆開始前の会場の模様 | ◆地震の発生機構について発表された、海野教授(地震・噴火予知研究観測センター) | |
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◆地震に伴う地下水・温泉の変動について発表された、大槻教授(地学専攻) | ◆地表地震断層調査について発表された、今泉教授(地学専攻) | ◆水質汚濁リスク評価システムについて発表された、山田研究員(地学専攻) |
7月12日(土)、シンポジウム「理学博士のキャリアパス」が理学総合棟2階共通講義室T203号室で開催されました。
物理学の博士号をとったらどんな未来が開けるのでしょうか?博士号をとった方の体験談を聞くことにより、将来の具体的なイメージを持ってもらうため、大学院教育支援プログラム「理学の実践と応用を志す先端的科学者の養成」と物理学専攻が企画開催しました。
物理学専攻では2005年よりシンポジウム「理学博士のキャリアパス」を開催しており、今年は教育現場に博士号取得者の採用を積極的に導入している秋田県教育委員会の取り組みを内田広之さんに特別講演していただきました。教育は出口の1つであるにもかかわらず、案外教育の採用の形態などをよく知らないということもあってこのテーマを選んだとのことです。
大学等の研究職に就いた人のポスドク研究員時代の話や企業に就職した人の就職活動の話など5人の方がそれぞれの経験を講演して下さいました。
参加した学生に話を聞くと、就職の話はあまりに身近すぎて先輩に聞きづらいのでこういう機会があって良かったという感想でした。
就職ガイダンスなどでは先輩に話しを聞くというのは鉄則になっていますが、そういうことが難しい学生もいるようです。また、成功した例だけではなく失敗した部分をもっと詳しく知りたかったという意見も聞かれました。
◆シンポジウムの目的を教えて下さい◆
物理学専攻で博士号をとった方の体験談を聞くことにより、将来の具体的なイメージを持ってもらうために行なっています。
今年は博士号を持った人に教職免許なしでも教員となる道を開いている、秋田県教育委員会の方の特別講演も行いました。
◆参加人数はどれぐらいでしたか?◆
参加者名簿によると42名ですが、実際には記帳せずに参加している人がいたようで、途中の出入りを含めると、60名程度かと思います。
◆今年で4回目を数えるそうですが、以前に比べて傾向が変わってきているということはありますか?◆
今年は宣伝の効果か、学部学生、他専攻の方の参加がありました。今回は最後に女性准教授を据えて、もう少し女性の参加を期待していたのですが、数が少なく残念でした。
◆アンケートで要望のあった内容について講演をお願いしたと伺いましたが、具体的にどのような要望だったのですか?また、今回はどのような要望がありましたか?◆
結婚の話。ポスドクの生活。女性の進学などの要望に関しては、今回の講演者は答えていただけました。
今回あった要望としては、ドクターに進学して後悔した人の話、修士で就職した人のキャリアパスなどがありました。また、もう少し企業の研究者の話が聞きたいとの要望もありました。
◆石原先生の感想を聞かせて下さい◆
大学院の主要アウトプットである博士の様々なキャリアをこの4年間のシンポジウムで聞く機会があり、大変勉強になりました。
今回複数の要望があった、修士卒のキャリアパスについても、今後は取り上げることを検討したいと思います。
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◆総合司会の石原先生 | ◆山口専攻長より開会の挨拶 | ◆田村先生「グローバルCOEプログラムによる博士課程後期学生への支援」 |
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◆約60名の参加者 | ◆就職担当の平山先生 | ◆秋田県教育庁 内田広之さん |
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◆戸部和弘さん「卒業後の海外ポスドク研究員としての生活(卒業後10年間の海外での経験から)」 | ||
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◆菅原孝宜さん「化学会社における物理系研究者の役割—化学と物理研究者が協力して拓く応用の世界—」 | ||
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◆コーヒー・ブレーク | ◆泉田渉さん「博士課程とその後:私の経験と幾つかのアドバイス」 | |
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◆岡安雄一さん「博士号は研究職へのパスポート」 | ◆佐多教子さん「サイエンスに携わるよろこび」 | ◆質疑応答・自由討論の司会萩野先生 |
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◆エントランスホールにて懇親会:お疲れ様でした |
「地球物理学の魅力」は、「地球物理学」の最先端の魅力を若い学生方に伝えるべく、宇宙地球物理学科•地球物理学コースが企画している講演会です。今回は昨年の1、2回に続いての第3回目で、演題は「惑星の「大気」へ挑む—東北大の太陽系探査:「これまで」と「これから」—」、講師は笠羽康正先生でした。学部1•2年生向けの講演会ということで、川内キャンパスで行われています。講演会は、出席者全員の自己紹介から始まりました。今回の参加者は、物理系の2年生、地球科学系の1•2年生が大部分を占めていました。 講演後の質問の時間には、両先生方がどのようなきっかけで、この分野を専門にしておられるのかなど、授業ではなかなか聞くことのできない貴重なお話を聞くことができました。
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◆プロジェクターを準備中です | ◆司会をされた岡野先生 | ◆本日の講師の笠羽先生 |
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◆かなり熱心に聞き入っている皆様 |
◆太陽系は「眺める」「考える」だけの遠い存在ではなく、「行って調べる」対象 | |
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◆質問中です | ◆両先生とも、とても丁寧に質問に答えてくださっていました |
7月4日、物理科学の最前線前期最終回となる米谷民明先生の講演会が開催されました。超弦理論とはどういうことを目指していて、どういう現状にあるのかを中心にご講演下さいました。高校生も参加すると聞かれた米谷先生は、「物理学の面白さって何だろうか?」から「弦理論の歴史」の話まで分かり易くお話しして下さいました。
一般相対性理論と量子力学というふたつの基本的な法則は、同時に適用することができません。超弦理論は、量子力学と重力を統一的に扱う究極の理論ではないかと考えられています。重力を含む統一理論の候補としての弦の発見は偶然でした。しかし、弦理論が解明されるにつれ、量子場理論の拡張として
きわめて自然で、これまで場の理論の枠内で考えられてきた様々な統一のアイデアが弦—Dブレーンを通じてつながり、予想もできなかった全く新たな展望が開かれているそうです。
綿村先生の「30年以上弦理論を研究されていて一番驚いたことは何ですか?」という質問に「Dブレーン」にインパクトを受けたと米谷先生は答えていました。
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◆講演が始まる前のお茶会 | ◆米谷先生に質問する武田先生 | ◆今回、綿村先生が司会を務めました |
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◆講演の模様 | ◆物理の基本の3つの定数を含むのは超弦理論以外ありません | |
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◆質疑応答 | ◆お疲れ様でした |
今回のテーマは「シャボン玉」ということで、地学専攻塚本勝男教授のところに「無重力空間ではシャボン玉はどう割れるのか」を取材にきました。宇宙航空研究開発機構の公募に、基礎ゼミ「無重力の世界」(塚本勝男教授、担当)を2006年に受講した学部2年生が応募して採択されたテーマです。名古屋空港から双発ジェット機の機内で無重力状態を作り、実験を行いました。
地上では上から割れるシャボン玉は、どのように割れるか放送をチェックしてみよう。シャボン膜をつくる界面活性剤は無重力で2次元の結晶となるよう配列していることが推察できます。
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体験コーナーは、蓄音器・フィラメント・映画・電池の4コーナーありました。閉館まであまり時間がなかったため、今回は電池コーナーを体験しました。電池のコーナーには、11円電池・鉛蓄電池・鉛筆電池・バイメタル・メッキなどがありました。内容は高校の化学を思い出すものでしたが、身近な物で作成した装置とわかり易い説明により、小学生から大人まで、科学の不思議を体験できる楽しいコーナーだと思いました。
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1:硫酸銅の溶液に銅線とゼムクリップを入れ、それぞれを線で発電機につなぎます | 2:発電機(手で回すタイプで、100円均一で売っていることもあります)を40回程ゆっくり回します。 | 3:ゼムクリップの表面に銅のメッキが! |
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■鉛筆電池作成中 | ■バイメタルの簡易サーモスタット | ■弓ぎり発電機(引く・押すで+-が交代) |
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◆2本の鉛筆の先から酸素と水素の気体が発生しています |
◆発明王エジソン展・記念撮影中 |
◆物理科学の最前線・前期の2回目は、物理学専攻・量子伝導物性研究室の平山祥郎先生でした。 | ||
量子伝導物性研究室は、NTT物性科学基礎研究所と共同研究をしながら、GaAsの量子構造など、新しい物性研究に挑戦しているそうです。平山先生の講演は、生活に密着した例題や、専門外の人のためにおり込まれた説明など、難しい研究を身近に感じられる興味深いものでした。最後に、「自分たちは、良いものがないと良い実験ができない...若い人たちには、ものを作っている人に対する尊敬の念を忘れないで欲しい」と強調されていました。 | ||
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◆懇親会の模様 (お茶を片手にした人々で大混雑していました。) |
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◆懇親会時の会場の中(準備万端です) | ◆開始10分前の講義室(この後満員に) | ◆司会の齋藤先生 |
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◆講演を開始された平山先生 | ◆核スピンは魅力的な量子ビットで... | ◆話に聞き入っている皆様 |
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◆たくさんの質問が寄せられていました |
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物理学専攻では、専攻の公式セミナーとして年6回、物理科学の最前線を、一般向け(高校生以上、学部、大学院生、教員)に行っています。その2008年度前期第1回目は、フラーレン、ナノチューブの研究で最も有名な篠原久典先生をお招きしました。 4月25日、せんだいメディアテークにて、物理科学の最前線の担当委員でもある齋藤理一郎先生の東北大学サイエンスカフェが開催されました。その時、質問をした方へ篠原先生の「ナノカーボンの科学」という本をプレゼントしていました。普段、一般の来場者の姿はあまり見かけないのですが、サイエンスカフェ効果でしょうか、大勢の来場がありました。
ナノカーボンとは何かをナノテクノロジーの進展とあわせてご講演下さいました。
昨年、篠原先生が本を発行したときに「黒いススの秘密」という副題を使おうとしたら、編集者に却下されてしまったそうです。でも、この副題が非常に気に入っていたので、物理科学の最前線の講演タイトルに使ったそうです。
「ナノテクノロジーは日本」ということが今回の講演のメインテーマ。
フラーレンもカーボンナノチューブも、トラックダウンするとすべて上田良二先生に行き着き、超微粒子、カーボンナノチューブのキーパーソンであると先生は考えているそうです。
篠原先生があまりにも上田先生のことを講演でおっしゃるので、上田先生のお孫さんが未発表のデータを下さったそうです。その中から「戦中の日記抄」をご紹介下さいました。1944年の世界初めての超微粒子実験の記述などは、とても興味深かったです。
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◆講演が始まる前にロビーで懇親会。イデアルスター社の展示も。 |
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◆篠原先生の紹介をする齋藤先生。 | ◆「ナノテクノロジーは日本です」と力強く語る篠原先生。 |
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◆ナノカーボンの話から湯川秀樹に憧れた先生の高校時代のお話しまで。 |
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◆たくさんの質問が寄せられました。 |
★左の画像をクリックすると、資料「救命処置と止血法」(PDF)が見られます
今年で3回目の救命講習会が6月4日に開かれ、41名の教職員が心肺蘇生法、
AEDの使用方法について学びました。
◆講習は、DVD講習、心肺蘇生法の実演指導、実技講習、AEDの使用方法の説
明、AEDと心肺蘇生法を組み合わせた実技講習の順で行われました。
いざという時のために...日頃の備えが大切です!身近で開催される、このような講
習会に、参加されてみてはいかがでしょうか? (ぜひ)
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■1:反応確認、2:助けを呼ぶ(119通報とAEDの手配) | ■3:気道確保と呼吸の確認 | ■4:人工呼吸2回 |
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■5:胸骨圧迫30回 | ■6:人工呼吸2回と胸骨圧迫30回を繰り返します | ◆心肺蘇生法ー実演指導の後、実技講習↑ |
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◆心肺蘇生法とAEDの両方を組み合わせた実技講習(AED操作は、AEDの音声に従います) |
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■総合棟2階エントランスホールに設置されているAED | ■AEDケース | ■ケースの中には、AED本体の他に、はさみやかみそり等が入っています |
2008年4月25日(金)、せんだいメディアテーク1F オープンスクエアにて、今年度第1回目の東北大学サイエンスカフェ「カーボンナノチューブの科学にようこそ〜円筒形物質の発見と使い方〜」が開催されました。講師は物理学専攻の斎藤理一郎教授でした。専門以外の人にも理解できるように「ナノの世界」、「5角形の秘密」、「ナノチューブの形」、「ナノチューブの応用」と4つに分けて講演してくださいました。なかでも、ナノチューブを作ってみるというコーナーは、自作のナノチューブの模様がぴったり重なることが実感できて各テーブル盛り上がりました。最先端の科学が身近な材料で感じとれる面白い企画でした。また、質問をした人にプレゼントがあったりと様々な工夫があり、楽しいサイエンスカフェになりました。
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◆テーブル・椅子のセッティング、進行チェック、ファシリテーターのミーティング、展示の準備などチームワークが大切です。 | ||
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◆用意した資料が足らなくなる程の来場者がありました。資料は齋藤先生のホームページからダウンロードできます。 | ||
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◆ナノチューブを作ろう:まずは、2つの整数nとmを決めて・・・。 | ◆ナノチューブ完成。 | |
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◆たくさんの質問が寄せられ、サイエンスカフェ終了後も齋藤先生の周りには質問をする人が大勢残っていました。 |
☰日時:3月25日(火) 12:30〜14:00(学士)
15:30〜16:30(修士、博士)
☰場所:理学総合棟2階ホール 懇親会:第3共通講義室
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■会場にはピアニストの小川由希子さん、杉原謙光君、リコーダーアンサンブルの豪華なバックグランドミュージック |
3月3日(月)〜6日(木)、仙台国際センターにて、東北ILC国際会議TILC08(国際リニアコライダーACFA・GDE合同会議)が実施され、ILC計画に関わる科学者達が世界中から集まりました。この会議は、科学者達が、ILC計画を概念設計から次の段階へと押し進めるために、加速器技術と測定器技術、そして物理理論の面から議論し発展させる事を目的として開催されました。 また、素粒子物理や宇宙・天文学をはじめとする基礎科学の重要性を広く一般の皆様にご理解いただくために、特別講演会「素粒子、宇宙とアジア/日本の未来」 を開催しました。
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■司会の山本先生 | ■小柴先生「素粒子、宇宙、そして人間」 | |
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■杉山先生 | ■村山先生 | ■質疑応答 |
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■杉山先生と村山先生、数物連携宇宙研究機構のお二人で会場の質問に答えて下さいました。 |
「e-Lab」とは、米国エネルギー省のサーポートを受けているQuarkNetというプロジェクトの一環として行われています。
QuarkNetは高校教員と学生に最先端の科学についての知識を普及するため様々なプロジェクトを行っており、「e-Lab」はそのうちの宇宙線関係を担っています。QuarkNetはアメリカでは既に100,000人の生徒が500の高校から参加しており、「e-Lab」に関しては2月1日時点で379の高校が参加しています。
QuarkNetでは国際的な研究環境を提供することも目標としているので日本などアメリカ以外での活動を行っています。
「e-Lab」の目標は、本物の宇宙線のデータを自分自身で取得するとともに世界中で取得されたデータも含めて解析を行うこと、自身の学校だけでなく地域や世界の高校と対話し、協力することで組織だった研究を推進することにあります。
今回は、物理学専攻の田窪洋介先生より宇宙線についての簡単な紹介をしていただいた後、測定器の組み立てをしてデータ収集し、「e-Lab」システムを用いた宇宙線データの解析を学び、 実際に世界中の測定データを利用してポスター発表をするという内容でした。
▦研究の進め方と研究結果の公開▦
・「e-Lab」では観測結果をウェブ上の実験ノートに記録していきます。その実験ノートに質問などを記載しておけば教員が確認し、コメントを追記することができます。このシステムを利用すれば一つの実験ノートをグループ全体で作りあげていくことができます。
・研究成果はポスターや論文をウェブ上に公開することが可能で、世界中の参加者が閲覧できます。これは一つの研究テーマを他の地域や国の高校と一緒に進める時に お互いの情報を共有するのに非常に便利です。
・国内ではスーパーサイエンススクールの発表会で研究成果を発表している例もあるようです。
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■これから始まります | ■今回のとりまとめ田窪先生 | ■まずは、自己紹介 |
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■教員6名、生徒18名、東大スタッフ2名の参加がありました | ■ボブ先生よりe-Labの紹介 | |
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■質問に答えるジェフ先生 | ■スタッフ打ち合わせ中 | ■スティーブ先生より機械製作の説明 |
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■まずはアルミホイルを切ります | ■光電子増倍管を取り付けます | ■ケン先生と製作チーム |
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■データ解析チーム | ■自分たちのデータ解析を発表 | ■ポスター発表(なるべく英語で) |
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■遅くまでお疲れ様でした。製作した測定器は宮城野高校に設置することになりました。 |
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■アンモナイト、オウムガイを展示 | ■東北大ロゴ入りジャンパーを着て・・・ | ■永広先生 |
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■サイエンスカフェ会場の様子。永広先生の講演後各テーブルでディスカッション。 | ||
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■各テーブルでの質問に答えている所 | ■質問コーナー | ■お疲れ様でした |
大学院教育改革支援プログラム(新大学院GP)「理学の実践と応用を志す先端的科学者の養成」主催の東北大学大学院理学研究科6専攻合同シンポジウム「ヤングブレインズの連携による学際的研究の創出」が、平成20年2月20日に開催されました。
口頭講演の会場は理学合同棟・総合棟2階203講義室、ポスター会場は205講義室およびエントランスホールを使い、参加登録者は210名を越えました。
特定の講演だけを聴かれた方を合わせると延べ300名近い参加者になっていたと思われ、多くの聴衆を集めた意義深いシンポジウムとなりました。
まず、シンポジウムは大学院GP取組実施担当代表者小薗英雄教授(数学専攻)の開会の挨拶からはじまりました。本合同シンポジウムが、大学院生の発表を中心とした理学研究科内の学問的交流を目的とした研究会であることについて説明されました。普段は専攻内でのみ行っている研究発表を理学研究科全体に解放し、互いに相手の学問分野を理解するともに、各々の専攻に持ち帰って、より広汎な理学研究へと発展させることを目的とした研究会で、新たな学問分野や急速な技術革新に対応できる幅広い応用力をもったフロンティア・サイエンティストを生み出す一助となればという趣旨の挨拶をされました。
本シンポジウムの口頭発表は大きく5つのセッションからなり、各セッションは3,4件の近い分野の講演から専攻にこだわらない構成となっていました。18件の口頭発表の第一番目は、海底津波観測を使って早期に津波を予測する手法の開発に関する地球物理学専攻の博士課程の院生の発表で、背景、目的、成果が良く整理され大変わかりやすい発表でした。これに続いて、地球環境や天然に存在する物質の同定と合成、水の水素結合ネットワーク、伝導性や磁性に関する物性化学や物性物理、原子核や素粒子の物理、天体シミュレーションなどに関する発表がありました。ブラウン運動やシュレディンガー方程式の数理的基礎を与える作用素論の講演など、学際的な内容のものもありました。黒板を使って曲率とは何かを説明した数学の発表から、水温測定による宮城沖地震予知などの身近な話まで幅広く、東北大学大学院理学研究科のスペクトルの広さを示すシンポジウムでもありました。ブラックオーロラなどあまりなじみのない現象も紹介され、理学的な知見を深める良い機会ともなりました。
口頭発表の時間は13分の発表と短いものでしたが、多くの発表が異分野交流を意識したわかりやすい発表でした。他専攻の聴衆にも理解しやすいように、イントロダクションの部分に重点を置き、研究の背景・目的・波及効果等を明確にした上で、厳選した研究成果が発表され、特殊な専門用語をできるだけ避けるなどの配慮もなされていました。短い時間で自分が携わっている研究の魅力を専門外の人に伝えることは、その研究の本質を凝視することにもなり、研究の発展にもつながりそうです。
口頭発表に対しては、5分の質問時間が割り当てられており、活発な質疑応答がありました。ただ、リラックスした雰囲気のシンポジウムでありましたが、教員からの質問よりも学生からの質問が少ないようでした。一部の質問がかなり専門的な内容になっていたことも学生が質問を躊躇する理由だったかもしれません。本シンポジウムの趣旨からも学生の積極的な質問が望まれ、この点が課題として残されました。教員の側も学生が発言しやすい雰囲気を意識して作る必要があると思われます。
12時から行われたポスターセッションでは、54名の院生が発表し、軽食を取りながら和やかな雰囲気の中で進められました。普段接することのない他専攻のポスタープレゼンテーションに触れ、各ポスターの前では専門に拘らない自由な雰囲気で話が弾んでいました。専攻内の”言語”から飛び出す必要があったことも発表者には良い刺激になったようです。2時間のポスターセッションでしたが、もう少し長いほうが多くのポスター発表を聞けて良いのではという意見も出て、専攻間の交流を実質的に進める上でのポスターセッションの役割が再認識されました。
このように朝9時20分から始まったシンポジウムも、来年度の合同シンポジウムの開催を祈念して予定どおり夕刻6時前に閉会となりました。
本シンポジウム終了後理薬厚生会館2階AOSISで行われた懇親会も70名もの参加者を得て、大変盛況でした。懇親会の場でも、専攻間で互いの研究について話が弾み、大学院生命科学研究科の学生をゲストで招待することなど次年度の企画に関しても、忌憚のない意見交流が行われ、意義深い交歓会となりました。
本シンポジウムでは、ポスターボードの設営などの準備や運営をアルバイトの学生に手伝っていただきました。また、多くの事務職員の方々には、運営がスムーズに進むように便宜を図っていただきました。合同シンポジウムをより魅力的で意義のあるものにするには、来年度は、学生と新大学院GP関係者がより一層密に協力する必要があります。院生にはシンポジウムの実務にも参加し、シンポジウムを運営することの難しさやその開催の意義についても学んでほしいものです。
「融合研究」や「広い視点」が強調されているにもかかわらず、大学において専攻の枠を越えてサイエンスについての議論が出来る場はそれほど多くはありません。特に若い大学院生から他分野の方々に研究に関する情報発信をする機会はほとんどない現状では、この合同シンポジウムは大きな意味を持っており、そのことが再確認されたシンポジウムでした。
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■受付 | ■新大学院GP取組実施責任者 小薗先生の開会の挨拶 |
■会場の様子 |
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■質疑応答の様子 | ■化学専攻(M2)水瀬さん | |
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■ポスターセッション | ■世話人のひとり川勝先生 | |
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■天文学専攻(M2)井上さん | ■河野先生の閉会の挨拶 |
◆1人時間13分という厳しい制約の中、他専攻の人にもわかるように発表するというのはいかがでしたか?また、うまく説明できましたか?
水瀬さん——他専攻の方に自分の研究を説明することは初めての機会でしたので、どのように話せば分かってもらえるか考えながら講演準備をしました。
普段化学専攻の中では当然のように使っていた専門用語も、他専攻の方には通じません。短い講演時間の中で、専門的な内容を聴衆の皆さんが分かる言葉で説明すること、そして興味をもってもらえるように話すことに苦労しました。
結果として話のエッセンスは伝えることができたと思います。他専攻の方からの「話は分かりやすかった。」というコメントは嬉しかったです。
井上さん——時間はやはり「短い」と感じた。自分の研究分野の学会でもおよそそのくらいの持ち時間ではあるが、そのときでさえ非常に短いと感じている。今回は他専攻の学生に説明するのだからなおさらの事だった。発表する内容を思い切ってごっそり減らし、自分の研究の成果よりも研究背景につ いて簡単に分かるように説明しようとする方針で発表することにし、いろいろ反省する点もあったが、まずまず成功したのではないかと思っている。
◆専門分野以外の方々から質問があったと思いますが、そのことによって新たな発見、気づかされたことなどありましたか?
水瀬さん——専門が違う方からの質問やコメントは非常に新鮮でした。専門が違えば疑問に思うところも違うようで、予想外の質問やコメントが多かったです。思いもつかない質問も受け、答えにはとまどってしまいましたが、新しい視野に触れることができました。また、答え方に関しても、普段の学会などと同じ対応はできませんので、質問の内容以上に難しく感じました。思ったことを相手に分かる言葉で伝えることも大変なことだと、身をもって知りました。
井上さん—— 当り前かもしれないが、専門分野外の人からの質問は自分の研究分野に取っては根元的な問題であったりする場合が多かった。そしてその質問の多くは、その分野でも未だ未解決であるようなものばかりであった。その分野を専門にしていようがいまいが、本当に知りたい事は同じなのかもしれないと感じた。
◆感想をお願いします
水瀬さん——これまで他専攻の研究内容に触れることはほとんどありませんでしたので、私にとって今回のシンポジウムは理学研究の幅広さを実感するよい機会に なりました。また、専門分野の違いによる新しい視点に触れるともに、分かりやすく自分の仕事内容を説明することがどれだけ大変でかつ重要か気付かされた貴重な機会でした。ありがとうございました。
井上さん—— 他専攻の人に自身の研究を伝える意義、というようなものが参加者にもっと伝われば良いと思った。
■物理学専攻賞受賞者■
博士課程後期3年
・大槻純也(物性)—“Theory of Magnetic Instabilities and Dynamics in the Kondo Lattice Model 近藤格子模型における磁気的不安定性と動力学の理論”
・寺嶋健成(物性)—“高分解能角度分解光電子分光による高温超伝導体の不純物効果の研究 ”
博士課程前期2年
・三森雅弘(素核)—“ハイパー核γ線分光用高速バックグラウンドサプレッサーの研究 ”
・Sun Yujie(物性)—“ARPES study of quantum-well states in Pb thin films on Si(111) surface 角度分解光電子分光によるSi(111)表面上のPb薄膜における量子井戸状態の研究 ”
福田大展(物性)—“その場観察法によるSi融液中のデンドライト結晶の成長メカニズムに関する研究”
物理学専攻 新博士講演会 |
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■司会の萩野先生 | ■村上専攻長の開会の挨拶 | ■千住洋介さん |
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■Muhammad Zamrun F.さん | ■良知健さん | ■大槻純也さん |
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■会場から次々と質問がよせられました | ||
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■寺嶋健成さん | ■市村晃一さん | ■発表終了 |
新博士・専攻賞 祝賀会 |
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■今年度から物理学専攻賞が創設され、受賞者にはメダルと賞状が授与されました。メダルの表は理学総合棟、裏側は「ウロボロスの蛇」をモチーフにした物理専攻のマークが彫られています。 |
1月29日(火)、今年度最後のランチタイムコンサートが開催されました。 ヴァイオリニストの小川有紀子さんの演奏を聴きに多くの人が訪れました。
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ランチタイムの芸術鑑賞、今年度も大盛況でした。 |