今年7月に本研究科と仙台市天文台が連携協力協定を締結し、今年度のコラボレーション企画として開催された全4回の公開サイエンス講座。最終回は、12月10日(日)仙台市天文台にて、「ニュートリノから探る宇宙の謎ー物理学専攻編ー」と題し行われました。
今回はニュートリノ科学研究センターから3名の先生が、ニュートリノ研究の最前線について詳しくご紹介しました。当日は80名以上の来場があり、用意された資料が足りなくなるほどの盛況ぶりでした。
「ニュートリノで予報する超新星爆発」 石徹白 晃治 助教ニュートリノは超新星爆発の鍵となっています。カムランドでは、もうすぐ起こると言われているベテルギウスの超新星爆発を、ニュートリノを使って予報することができます。
「ニュートリノで見る地球」 清水 格 准教授カムランドでは、ニュートリノ地球物理という新しい分野の開拓に成功しました。世界のニュートリノ検出器による多地点観測によって、地球の「断層写真」を撮ることができると期待されています。
「物質の根源はニュートリノかも!」 井上 邦雄 教授ニュートリノがマヨラナ性であれば、宇宙・素粒子の謎の解明に大きく前進します。カムランド禅実験では、
136Xeを液体シンチレータに溶かし、ニュートリノと反ニュートリノが同じである証拠を探しています。
講演会終了後も各先生方へ多くの質問の列ができました。