2017年7月1日に東北大学大学院理学研究科と仙台市天文台は連携協力協定を締結し、2024年度のコラボレーション企画として公開サイエンス講座を行います。
2024年度第1回目は「星のならびにみちびかれ」と題し、7月13日に仙台市天文台加藤・小坂ホールにて開催しました。本イベントは、プラネタリウム番組の上映と講演会の2部構成で、文化的な面から最新の天文学まで、人々が星のならびを利用して冒険をし、宇宙について理解を深めてきたことを学ぶ講座です。講師は本研究科の秋山 正幸 教授(天文学専攻)、嘉数 悠子 氏(TMT国際天文台)、ファネリアス 多美子 氏(ホクレア日本人クルー)です。
第1部では、「1つの星空(ワン・スカイ)」がつなぐ世界中の様々な文化をテーマに、伝統的な星にまつわる物語を題材にした短編プラネタリウム番組集「ワン・スカイ・プロジェクト」が投映されました。第2部は、ハワイと中継を繋ぎ、プラネタリウム番組「ワン・スカイ・プロジェクト」の製作にかかわった嘉数 悠子 氏 (TMT国際天文台)、ファネリアス 多美子 氏(ホクレア日本人クルー)によるお話を伺い、その後、対面で星の位置を測る最新の天文学を秋山 正幸 教授(天文学専攻)が紹介する講演会を行いました。
参加者の方々からは「ホクレア号に興味があり、参加させていただきました。お話が聞けて良かったです。ワンスカイのプラネタリウムまた観てみたいです!」「少し難しい部分もありましたが、興味深いお話が聞けて楽しかったです。ハワイとの中継にワクワクしました。」「時間の単位が大きすぎてびっくり。自分の生きているうちにアンドロメダ(おとなり)の星々の動きが観られたらいいなと思いました。科学の中で一番ロマンチック!」などの感想をいただきました。当日はプラネタリウムは94名の方に、講演は26名の方にご参加いただきました。ご参加いただきました皆さま、誠にありがとうございました。