東北大学 大学院 理学研究科・理学部|アウトリーチ支援室

ホーム > お知らせ > レポート > 9月21日(金)東北大学サイエンスカフェ「数学はお医者さんになれるか?~がんのある治療法と数学の関わり~」
2018年10月23日レポート

9月21日(金)東北大学サイエンスカフェ「数学はお医者さんになれるか?~がんのある治療法と数学の関わり~」

9月21日(金)、せんだいメディアテーク1階オープンスクエアにて、第156回東北大学サイエンスカフェ「数学はお医者さんになれるか?~がんのある治療法と数学の関わり~」が開催されました。講師は理学研究科 数学専攻の 岡部 真也 准教授。当日は84名の方々にご参加いただきました。たくさんのご来場ありがとうございました。
日本人の二人から三人に一人はがんになると言われるほど、がんは私たちにとって厄介な病気の一つです。今回の講演では前立腺がんのある治療法に関する数学的取り組みの一端を紹介しました。「何の役に立つの?」と言われがちな数学ですが、皆さんが知らない数学の一面を体験してもらえたと思います。
参加者からは「少々難しかったが、数式のかみくだいた説明で十分理解できた。」「数学の先生がお医者さんのような視点で、数学だけでなく様々な面から研究していることに希望のようなものを感じ嬉しく思いました。」などの感想をいただきました。

↑ 写真をクリックするとスライドショーになります。


  理学部 数学科4年 佐藤光汰朗  
本講演では数学の重要な道具の一つである微分方程式を使って、前立腺がんの治療計画を作成するアクティビティが行われました。参加者の皆様は数学が医療の現場に活用される例を体験して、学生時代の辛い印象とのギャップに新鮮さを覚えられているようでした。ディスカッションでは「数学を使った治療計画の臨床実験はどのように行われるのか」など実践的な質問が多く挙がり、数学の将来性に期待しておられる方が多いようで嬉しく思いました。医療だけでなく、近年は人工知能の進歩など数学が世界的に注目されつつあります。そういったなかで参加者の皆様と共に数学と深く向き合うことが出来たのは貴重な機会でした。

カテゴリー

最新の記事

アーカイヴ

ページの先頭へ