8月2日(金)、理学研究科合同A棟205号室にて「物理学専攻キャリアパス・シンポジウム2019」が開催されました。
本シンポジウムは、物理学科・専攻を修了し、さまざまな方面で活躍されている方々にその経験を語っていただくことで、学生たちに物理学科・専攻を修了後の未来について考えてもらおうと、毎年物理学専攻が開催・運営しているシンポジウムです。今年は4名の講師をお招きし、学生時代の体験談や現在の仕事内容などを語って頂きました。
「素粒子論の博士が自動車開発の世界へ」遠藤 和寛 氏(日産車体 2017D 素核理論) 博士課程は知的好奇心のおもむくままに研究できる素晴らしい環境、大学でしかできない基礎研究に身をおける貴重な時間。ここで培った力は自分の財産であり、社会/会社が求める能力を備えることができた。
「ポスドクから民間企業への転職まで」越谷 翔悟 氏(日本電子 2012D 物性実験) 博士課程在学を通じて身についた、論理的な話の組立、人に伝える力、プレゼンする度胸は私の財産。きっかけはなんであれ、今の研究が楽しい、と感じられるのであれば、博士進学を検討してみてはいかがでしょうか。
「研究者としてのキャリアパス 〜え、私でいいの?〜」 廣瀬 健太郎 氏(日本原子力研究開発機構 2006D 素核実験) 楽な道はない、苦しむなら好きなもののために。そこで踏ん張れるかはそれまでの努力がモノを言う。自分のことだけを考えて苦しめるのは今だけ。正しい苦しみ方を学ぶ。
「博士課程で養う力は終了後にどう活きるのか」 川上 洋平 氏(東北大学物理学専攻 2012D 物性実験) 学術機関と民間企業で大切な能力は同じ!博士課程で培う力は将来そのまま役に立つ。博士課程は将来の自分への投資期間。科学者・技術者としての底力。