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2019年9月26日レポート

9月15日(日)仙台市天文台×東北大学大学院理学研究科 公開サイエンス講座2019 第2回 地球 vs 宇宙 ~海と火山~

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2017年7月1日に東北大学大学院理学研究科と仙台市天文台は連携協力協定を締結し、2019年度のコラボレーション企画として全4回の公開サイエンス講座を行います。
2019年度第2回目のイベントとして、9月15日(日)仙台市天文台にて、地球物理学専攻の学生が企画・運営をした「地球 vs 宇宙 ~海と火山~」を開催しました。海洋エリア、宇宙エリア、火山エリアの3つブースでは、実際に触ったり、作ったり、見たり、、、手を動かしながらサイエンスに興味を持ってもらう工夫を盛り込みました。来場者数は約300名。たくさんのご来場有難うございました。


  地球物理学専攻(惑星大気物理学分野) 博士課程前期2年 吉田奈央  
私たちが所属する地球物理学専攻は、地球のさまざまな自然現象(例えば、地震や火山噴火、気象や海洋、オーロラなど)を扱っているところが特徴的です。近年では、木星衛星イオに火山噴火が起きていることや、木星衛星エウロパ・土星衛星エンケラドスの内部に海がある可能性が示唆されるなど、地球と太陽系の惑星に共通点が見つかることも少なくありません。地球で起きていることと、宇宙で起きていることで、観測の方法は異なる部分もあれば似た部分もあります。今回は実際の観測や現象の一部になりますが、地球と惑星探査の両方を同時に知ってもらえればと思い、海と火山というテーマで企画を行いました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

  地球物理学専攻(惑星大気物理学分野) 博士課程前期2年 中村勇貴  
火山・海は地球だけに存在するのではなく、実は木星・土星には火山活動が活発な衛星や、表面の氷地殻の地下に海があると考えられている衛星があります。今回のサイエンス講座では、こうした「宇宙の火山・海」について知って頂くと同時に、探査機での遠隔観測手法について体験して頂きました。「地球の火山・海」と比べることで、観測の難しさや、「宇宙の火山・海」がまだ未知の段階であるということを実感し、衛星探査の面白さを認識して頂けたら嬉しく思います。

  地球物理学専攻(地球環境物理学講座) 博士課程前期1年 三部文香  
今回のイベントで私たちは、海洋についてのエリアを担当しました。最新の海洋観測の紹介や、回転水槽で海流を再現する実験を行ったほか、太平洋と大西洋の塩分の違いを舐めて体験するコーナーも企画しました。幅広い年齢層の方に研究の紹介を行う経験があまりなかったため、最初は不安もありましたが、周りの方々の協力もあり、楽しくイベントを進められました。来場者の方からお礼の言葉も頂けて後につながる貴重な経験となりました。ありがとうございました。

  地球物理学専攻(固体地球物理学講座) 博士課程後期1年 石川歩  
日本は火山国と言われますが、多くの人にとって火山噴火はあまり身近な自然現象ではないと思います。軽石や溶岩などの噴出物の展示やリアルタイム観測データの紹介、水あめを用いた噴火模擬実験などを通じて、火山のダイナミックな魅力とそれをサイエンスすることに興味を持ってもらえたらと思いました。私達自身の勉強不足を感じることもありましたが、興味津々で聞いてくれるこどもたちと楽しい時間を過ごせました。ありがとうございました。

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