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Event Report 4 
2008.10〜

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「地球化学からみた分離・輸送現象」大学院生の企画によるスプリングスクール

ポスター

日 時:2009年2月12日(木) 13:00-18:00、2月13日(金) 9:00-12:00
場 所:地学棟5階COEセミナー室
大学院教育改革支援プログラム「理学の実践と応用を志す先端的科学者の養成」
グローバルCOEプログラム「変動地球惑星学の統合教育研究拠点」(共催)

 2月12日(木)、13日(金)の2日間にわたり、地学棟5階COEセミナー室にて、大学院生の企画によるスプリングスクール「地球化学からみた分離・輸送現象」が開催されました。輸送・分離プロセス解読の有力な手法である地球化学の知識と考え方を深めることを目的として、お招きした7名の先生の講演と学生によるポスター発表が行われました。発表時間は1講演1時間の設定でしたが、質疑応答で活発な議論が交わされたため、1日目の講演後に予定されていたポスター発表は2日目の講演終了後に変更されました。ポスター発表でも活発な議論がなされていました。

 

◆1日目の模様

◆会場の模様
写真1 写真2 写真3
◆開会の挨拶:企画者の吉村さん ◆講師の橘省吾先生 ◆講師の岩森光先生
写真4 写真5
写真6
◆質疑応答の模様 ◆受付(上段)と休憩中の模様(下段)
写真7 写真8 写真9
◆講師の羽生毅先生 ◆講師の佐野有司先生 ◆質疑応答の模様

◆2日目の模様

◆講師の小木曽哲先生 ◆講師の鈴木勝彦先生 ◆講師の横山哲也先生
写真13 写真14
写真15
◆講演中の模様 ◆2日目の受付の様子(上段)
  
■ポスター発表の模様
◆ポスター発表者は10名。それぞれ活発な議論が交わされていました

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仙台市科学館「ガラスの水時計」

   2月1日に3ヶ月の改修を終え、仙台市科学館がリニューアルオープンしました。リニューアルオープンに併せて、理学研究科硝子機器開発研修室提供の「ガラスの水時計」が展示されています。

テキスト

  ガラスの水時計は、40年ほど前、日本化学会東北支部の化学展開催のシンボル的なものとして硝子機器開発研修室にて作成され、その後科学館に寄贈されたものです。展示中に振り子の部分がさわられて壊れていたため、しばらくの間動いていなかったそうですが、修理のため、1年半ほど前から1月末まで硝子機器開発研修室に戻ってきていました。
  この度の科学館の改修、リニューアルオープンに伴い、修理され新しい台に設置された水時計が展示されています。修理前と大きく変わった点はガラス管を流れる溶液で、この溶液は、硝子機器開発研修室にて作成した東北大学創立100周年記念式典の記念品に用いられたものと同じものです。(この溶液は三価クロムのEDTA錯体を脱気した蒸留水に溶かしたもので、この錯体はEDTAがクロム原子に五座配列した構造を持ち、非常に高いキレート効果とクロム(V)イオンの置換不活性のために極めて安定であり、長期間にわたって変色を起こさないという性質のものです)

  仙台市科学館菅井先生のお話によると「水時計は国内に10個くらいあるが、動いているものは少ない。また、動きがゆっくりとした”時”と”分”をはかるタイプのものが多く、動きの速い”分”と”秒”をはかるタイプはめずらしい。小さいお子さんにとても人気がある」とのことです。

  「ガラスの水時計」の解説:フランスの物理学者だったベルナール・ジトンが考案した水時計を元に作られました。右側のガラス管は「秒」を、左側のガラス球は「分」を表し、それぞれの管や球にたまる水の量が時間を刻みます。サイフォンの原理を用い、管や球の上部までたまった水が一気に流れ落ちる仕組みになっています。ししおどしに水を流して、中央にある振り子を動かしています。

◆水時計の展示についての説明をしてくださった仙台市科学館・菅井先生
   向かって左側に、ガラスの水時計の説明があります
◆ししおどしに水が流れて振り子が揺れます
◆水時計を見学する様子 ◆修理中の水時計(ガラス研修室にて) ◆太陽の形をイメージした振り子です

◆ガラス機器開発研修室にて

◆2月13日に仙台市教育委員会より感謝状をいただきました(左からガラス機器開発研修室の扇さん、柴崎さん、澤田さん) ◆感謝状

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スプライト観測衛星『雷神』打ち上げ  パブリックビューイング

  
(左から、瀬名秀明工学部特任教授、土佐誠天文台長、高橋幸弘准教授)

  2009年1月23日(金)11:30より仙台市天文台にて、SPRITE-SAT(スプライト観測衛星)打ち上げのパブリックビューイングが行われました。瀬名秀明工学部特任教授、土佐誠仙台市天文台長、地球物理学専攻高橋幸弘准教授による解説を交え、壁に投影されたJAXAからの配信映像を見ながら、H2Aロケットの打ち上げを待ちました。カウントダウンとともに無事にロケットが打ち上がると、SPRITE-SATの開発に携わっていた学生・スタッフからは歓声があがり、涙する場面もみられました。

  ロケット打ち上げからおよそ1時間半後、SPRITE-SATからの最初の信号を受け、14:45より理学総合棟203号室において、高橋幸弘准教授による記者発表が行われました。記者発表では、「打ち上げ後、周回後の最初の可視時間に学校屋上のアンテナでSPRITE-SATからの信号を捉えることに成功した。 温度や電源の状態が良好であることが確認され、コマンドのアンサーも確認されている。SPRITE-SATは予定していた地球周回軌道に投入され、すべて予定通りに進んでいる。」との報告がありました。さらに高橋准教授より、SPRITE-SATの愛称「雷神」(RISING)が発表されました。英字表記の"RISING"は「らいじん」の発音に「上昇」の意を掛けたものだそうです。 記者発表の最後に、SPRITE-SAT開発に携わった学生・スタッフの紹介と、今後の研究成果などについての報告がありました。「雷神」は、東北大学の理学研究科と工学研究科が協力して開発・製作した50cm立方、重さ約50kgの小型衛星で、落雷に伴う高層大気発光現象である「スプライト」を真上から撮影するとともに、ガンマ線カウンタとVLFアンテナにより地球の雷雲起源のガンマ線放射と落雷を同時観測する予定で、これらはどちらも世界初の試みだそうです。
  

◆パブリックビューイングの模様(仙台市天文台にて)
◆報道機関から取材を受ける高橋先生 ◆段取りについて打ち合わせ ◆スプライト衛星の説明
写真13 写真14
写真15
◆H2Aロケットが打ち上げられた瞬間、スクリーンを見上げる関係者の様子 ◆壁をスクリーンにして投影

◆理学総合棟2階203号室で行われた記者発表の模様
◆信号受信など今後についての説明 ◆信号受信確認の模様のスライド ◆雷神"RISING"の愛称発表
◆屏風絵は「風神雷神図」俵屋宗達 ◆だるまに目を入れる高橋先生 ◆記者発表会場の模様
◆「雷神」開発に携わった学生・スタッフの紹介

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グローバルCOEフロンティアセミナー「未知微生物の探索」—地球は未知の細菌で満ち溢れている—

グローバルCOE地球惑星科学 フロンティアセミナー
講演者:花田  智  博士(産業技術総合研究所 生物資源情報基盤研究グループ)
日 時:2009年1月15日(木) 13:10-14:10
場 所:地学生物共通講義室

    

   1月15日13時10分から地学生物共通講義室にて、グローバルCOE地球惑星科学フロンティアセミナーが開催されました。
講師は、産業技術総合研究所 生物資源情報基盤研究グループリーダーの花田 智 博士、演題は「未知微生物の探索」—地球は未知の細菌で満ち溢れている—」でした。
  3日間にわたる集中講義とあわせて行われた本講演は、日本初であるバクテリアの新門提案についてのお話や、現在未知である微生物をどのように分離培養していくのか、その戦略についてのお話など、とても興味深い内容でした。現在、培養に成功している微生物は1%にすぎず、残りの99%は未知のものであり、工夫を重ねれば新規の微生物を発見できるとのことです。このような未知の微生物の探索についてのお話には、たくさんの質問が寄せられていました。

花田先生 掛川先生 講演1
◆講師の花田先生 ◆司会の掛川先生 ◆原核生物は約9000種年間に約700種ずつ増えています
会場の模様1 会場の模様2
講演中
◆講演中の会場の模様 ◆未知の微生物を分離培養するには...
質問 質問2 拍手
◆質疑応答   ◆お疲れ様でした

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スプライト観測衛星(SPRITE-SAT)JAXA種子島宇宙センターへ搬出&
第3回東北大学仙台セミナー「そらからの贈りもの〜宇宙航空の最先端を知る〜」

記者発表
理学総合棟2階 203号室で行われた記者発表

  2008年12月12日、本研究科の高橋幸弘講師と工学研究科の吉田和哉教授が開発を進めてきたスプライト観測衛星(SPRITE-SAT)をJAXA種子島宇宙センターへ向けて搬出しました。このスプライト観測衛星は、2009年1月21日に打ち上げ予定のJAXA衛星「温室効果ガス観測技術衛星(GOSAT)」の相乗り衛星の一つとして、種子島宇宙センターよりH-UAロケットにて打ち上げられる予定です。スプライト観測衛星は、大きさ50cm3、重量約45kgの小型衛星です。底部にカメラが付いており、地球ガンマを真上から観測することができます。

  12月13日、東北大学百周年記念会館 萩ホールで開催された第3回東北大学仙台セミナー「そらからの贈りもの〜宇宙航空の最先端を知る〜」にて、高橋幸弘講師と吉田和哉教授は「小型惑星が拓く新しい宇宙時代」と題してスプライト観測衛星について講演を行いました。今回で3回目となる東北大学仙台セミナーは、東北大学と宇宙航空研究開発機構(JAXA)との連携協力協定1周年を記念して、宇宙をテーマに開催されました。

★スプライト観測衛星(SPRITE-SAT)JAXA種子島宇宙センターへ搬出
運搬中 高橋先生と吉田先生 トラックに積み込み中
◆SPRITE-SATを運んでいる所 ◆見守る高橋先生と吉田先生 ◆トラックに積み込み中
 
★第3回東北大学仙台セミナー「そらからの贈りもの〜宇宙航空の最先端を知る〜」
橋本先生 ビデオレター 基調講演
◆開会の挨拶:橋本副学長 ◆山崎直子宇宙飛行士からのビテオレター ◆「子供たちと宇宙〜いのちのトライアングル〜」:的川泰宣JAXA技術参与
宇宙の学校 展示コーナー1 展示コーナー2
◆宇宙の学校 ◆宇宙食、SPRITE-SATや超音速複葉翼航空機などの模型の展示コーナー

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GCOEセミナー「物性コロキュウム:計算するアメーバ —真正粘菌変形体—」

2008年12月9日(火) 16:30〜18:00
会場:理学総合棟 745号室(大学院講義室T)
講師:小林亮教授(広島大学 大学院理学研究科)

小林亮教授

  12月9日、広島大学の小林亮教授を講師にお招きして、GCOEセミナー「物性コロキュウム:計算するアメーバ —真正粘菌変形体—」が開催されました。このセミナーは先だって行われた統計物理学特論の集中講義の最終回を兼ねています。
   小林亮教授は「真正粘菌変形体が迷路を解くという情報処理能力を 持っていることを発見」したことにより、北海道大学の中垣俊之准教授、東北大学の石黒章夫教授らと共に2008年イグ・ノーベル認知科学賞を受賞されました。
イグ・ノーベル賞は「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞で、関西人の小林先生にとっては「最も誉れ高い 賞」とのこと。ハーバード大学のサンダース・シアターで行われた受賞式の様子から始まり、真正粘菌変形体が迷路を解けるだけでなく、その 最短経路まで求めることができるメカニズムなどをご講演頂きました。
  真正粘菌変形体は一つの細胞として連結性を保とうとする性質があります。なるべく多く餌に張り付きたい一方で、一つにつながっていたいというジレンマのなかで、管のネットワークを展開します。この性質を使って面白い実験を考案されたのが中垣准教授で、その研究が発端となってのイグ・ノーベル賞の受賞となりました。
  OHPシートを切って迷路を作り、真正粘菌変形体を入れ全体に広がった所に餌(オートミール)を入り口と出口の2箇所に置いてしばらく待つと、最短距離の経路だけに真正粘菌変形体が残りました。真正粘菌変形体が迷路を解いたのです。最短経路探索は、身近なところではカーナビゲーションに使われていますが、それをコンピュータのアルゴリズムではなく、粘菌風なモデル方程式として記述することに、小林教授らは成功しました。Physarum solver は速いし、絶対間違えない。そのことは数学的にも証明できるそうです。「これが粘菌からの答えで、まんざら馬鹿じゃないよというメッセージ」と、楽しく説明してくださいました。

講演前の3人 満席状態の講義室 早川先生
◆小林先生、川勝先生、早川先生の3人で集中講義についてお話し中 ◆小林先生のセミナーということで講義室は満席 ◆早川先生より本日のセミナーについて紹介
小林先生 講義室
セミナー風景
◆2008年イグ・ノーベル賞受賞記念講演的な感じで・・・。まずは、イグ・ノーベル賞とはどんな賞なのか説明。
セミナー風景 実験の説明
中垣先生作:真正粘菌変形体イラスト
◆↑中垣先生が書いた悩んでいる真正粘菌変形体のイラスト(カワイイ) ◆実験では最初に袋小路の管が消滅しました
質疑応答1 質疑応答2 質疑応答3
◆質疑応答の模様:このモデルは粘菌風に解きたいというモデルであって粘菌そのものではありません

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物理科学の最前線「宇宙のダークサイド—その96%が未だに謎の現代宇宙論—」

2008年11月28日(金) 17:00〜18:30
会場:物理B棟3階 301号室
講師:早稲田大学理工学術院先進理工学研究科物理学及応用物理学専攻教授 前田恵一教授

前田先生

  2008年11月28日(金)、2008年度最後の「物理科学の最前線」が開催されました。講師は、早稲田大学理工学術院先進理工学研究科物理学及応用物理学専攻の前田恵一教授でした。
   様々な観測データなどにより、宇宙の通常物質の部分についてはわかってきたけれど、それは全体の約4%にすぎません。残りの正体不明のダークサイド(約23%は暗黒物質、約73%暗黒エネルギー)について、初心者にもわかるようにプトレマイオスの天動説から最新の宇宙論まで説明して下さいました。

お茶会 講演前 綿村先生と前田先生
◆講演会前のお茶会:ほっと一息 ◆今年度最後の物理科学の最前線 ◆綿村先生より前田先生の紹介
講演1 講演2
講演3
◆ビッグバン宇宙論は、現代宇宙論の標準モデルです。
講演5 前田先生
講演6
◆超新星の距離と膨張速度を解析すると宇宙項なしで考えたモデルはうまくヒットしません。

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自修会ランチタイムコンサート

ポスター

  11月19日(水)12:20〜12:50 理学総合棟2Fエントランスホール
    出演:宮城教育大学音楽科学生
1. ベートーヴェン ピアノソナタ第24番 嬰へ長調「テレーゼ」より第一楽章:佐藤祐貴(Pf.)
2. トスティ Sogno:文屋慶子(Sop.),伴奏・佐藤祐貴(Pf.)
3. ドビュッシー アラベスク2番ト長調:青柳裕美子(Pf.)
4. カプア(作)/仲沼祐太(編) O sole mio:平塚愛(A.Sax.),皆川結花(Trb.),佐藤祐貴(Pf.)

  最近ゆったりとした午後のひとときを過ごしたことありましたか?コンサート会場で味わうぴりっとした緊張感も良いものですが、大学の施設内で気軽に音楽を楽しめるというのも身近な感じで良いですね。宮城教育大学の若手音楽家の皆さん、すばらしい演奏ありがとうございました。
次回は、12月19日(金)に「ピアノデュオ・ランチタイムコンサート」を開催する予定

 

◆開演前のエントランスホール ◆司会の橋本智明さん ◆照明担当の本堂先生
◆佐藤祐貴さん ◆文屋慶子さん ◆青柳裕美子さん
◆右から平塚愛さん,皆川結花さん,佐藤祐貴さん ◆演奏して下さった宮城教育大学音楽科の皆さんありごとうございました

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物理科学の最前線「ニュートリノは役に立つ?」

2008年11月14日(金) 17:00〜18:30
会場:物理B棟3階 301号室
講師:東北大学大学院理学研究科付属ニュートリノ科学研究センター 井上 邦雄教授


お茶会にて:外部からの参加者とお話し中

  2008年11月14日(金)、井上邦雄教授の物理科学の最前線「ニュートリノは役に立つ?」が開催されました。
「ニュートリノは役に立つのか?」とは常に聞かれる質問で、これには、ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊東京大学特別名誉教授が「役に立たない」と答えを出してしまっています。しかし、グローバルCOEプラグラム物質階層を紡ぐ科学フロンティアの進展開拠点リーダーを務める井上先生は、哲学の先生の講演を聴き、「真理の探求につながることも役に立つと言える」ことに行き着いたそうです。この講演では、主にこの部分と「ニュートリノを使うことによって便利になること」について話をして下さいました。

◆司会の綿村先生 ◆ミューオンなどは神岡鉱山の1000mの岩盤で10万分の1に減りますが、透過率の高いニュートリノは減りません。
◆スーパーカミオカンデとカムランドの違いを紹介。カムランドでは液体シンチレーターを使うことにより、低エネルギーのニュートリノが検出できます。

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H20年度 東北大学大学院理学研究科・理学部技術研究会

日時:2008年11月17日(月)  9:00〜17:00
会場:東北大学理学研究科大講義室
主催:東北大学大学院理学研究科・理学部

    

  11月17日(月)、理学研究科大講義室にて、理学研究科・理学部技術研究会が開催されました。この技術研究会は、技術系職員が日常業務において創意工夫し努力する中から生まれた成果を発表し、また広い分野での日頃の経験を発表し合うことによって、技術の交流と向上を図ることを目的としています。
  花輪研究科長の挨拶、新職員の紹介の後、本年度から制定された「理学研究科技術賞」の表彰式が行われました。(理学研究科技術賞とは、理学部・理学研究科の技術職員に対して教育、研究、安全管理業務における支援活動を奨励することを目的とし、理学部・理学研究科に貢献した個人またはグループに授与される賞です。)
  理学研究科技術賞受賞講演2件、特別講演1件と技術関連発表9件のあわせて12件の発表がありました。各分野での専門性の高い講演内容で、質疑応答が活発に行われていました。

写真4 写真5 写真6
◆受付の模様 ◆司会の千葉俊男さん ◆花輪研究科長の挨拶
写真7 写真8 写真9
◆新職員紹介・立花憲司さん ◆新職員の方々 ◆技術賞選考委員会飛田委員長挨拶
写真10 写真11
写真12
◆会場の模様 ◆授与の模様
写真13 写真14 写真15
◆理学研究科技術賞受賞者講演
地震噴火予知研究観測センター・中山貴史さん
◆理学研究科技術賞受賞者講演
機器開発研修室・小野寺知美さん
◆特別講演
物理学専攻・青木晴善教授
写真16 写真17 写真18
◆装置開発技術部門
物理学専攻・千賀信幸さん(右)
司会・小野寺貢さん(左)
◆装置開発技術部門
硝子機器開発研修室・柴崎正行さん
◆電子計測技術部門
物理学専攻表面物理研究室・芳賀健也さん
写真19 写真20 写真21
◆電子計測技術部門
物理学科・片山二満さん
◆電子計測技術部門
附属原子核理学研究施設・栗原亮さん
◆特殊技術部門T
地学専攻・阿部道彰さん
写真22 写真23 写真24
◆質疑応答の模様 ◆特殊技術部門U
生物学科・東海林和康さん
◆東北地区国立大学法人等技術職員研修報告・扇 充さん

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グローバルCOEフロンティアセミナー「反射法地震探査による活断層-震源断層システムのイメージング 」

グローバルCOE地球惑星科学 フロンティアセミナー
講演者:佐藤 比呂志 教授(東京大学地震研究所 地震予知研究推進センター センター長)
日 時:2008年11月6日(木) 13:30-14:30
場 所:理学総合棟2階203

   11月6日13時30分から理学総合棟2階203号室にて、グローバルCOE地球惑星科学フロンティアセミナーが開催されました。
講師は、東京大学地震研究所地震予知研究推進センター長・佐藤比呂志教授、演題は「反射法地震探査による活断層—震源断層システムのイメージング」でした。
  講演は、首都圏や近畿圏などで制御震源を用いて行われた構造探査のデータを例に、地下構造と地震の関係についての最近わかりつつあることや、岩手・宮城内陸地震の発生メカニズムの解明など、今後の課題も含めたわかりやすい内容のものでした。会場の203号室はほぼ満席で、活発な議論が交わされました.

大槻先生と佐藤先生 佐藤先生 佐藤先生
◆講師紹介・大槻憲四郎先生 ◆講師の佐藤比呂志先生  
会場の模様1 講演中
会場の模様2
◆講義中の会場の模様
長谷川先生質問 大槻先生質問 吉田先生質問
三浦先生質問 佐藤先生先生2 講演後
◆質疑応答の模様   ◆講演後も質疑応答は続きました

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自修会イブニングコンサート

ポスター

  11月5日(水)18:00〜18:50 理学総合棟2Fエントランスホール
    出演:小川由希子(ピアノ)
        1. ドビュッシー ベルガマスク組曲
        2. ベートーヴェン ピアノソナタ 第8番 ハ短調「悲愴」

  今年度第1回目の東北大学理学部・理学研究科自修会コンサートです。グランドピアノを理学総合棟エントランスホールに設置して以降、ピアニストの小川由希子さんは何度も演奏しに来て下さっています。今年の学位記授与会場でも演奏して下さいました。プロの演奏をあらたまったコンサート会場ではなく、気軽にリラックスして楽しむことができるのがこのコンサートの魅力です。照明装置も設置されて演出効果もばっちり。
11月19日に、宮城教育大学音楽科学生によるランチタイムコンサートも開かれます。こちらも楽しみですね。

会場1 本堂先生 照明装置
◆演奏を聴きに大勢集まりました ◆コンサートを企画した本堂先生 ◆照明装置
小川由希子さん 会場2
拍手
■演奏の模様

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子ども広場〜サイエンス☆フェスティバル—玉江京子先生—

写真1

  2008年10月11日、青葉区中央市民センターで「子ども広場〜サイエンス☆フェスティバル」が開催されました。仙台市科学館友の会会長岩本正敏氏、「わくわくどきどき実験室」実行委員会事務局長遠藤洋次郎氏、サイエンス・エンジェル、宮城県仙台第一高等学校化学部、仙台市立五橋中学校科学部の5つの団体が集まり、小学生に科学の楽しさ、面白さを伝えようと青葉区中央市民センターが主催したものです。 薬学研究科の秋山るみさんは「DNAってなんだろう?」、情報科学研究科の事崎由佳さんは「不思議感覚体験」の体験型の科学イベントを行いました。このイベントは物理学専攻の玉江京子先生が担当しています。

  サイエンス・エンジェルは「杜の都女性科学者ハードリング支援事業」の中の 次世代支援プログラムで、理系のロールモデルとして女子大学生が採用され、小・中・高校に出向き、セミナーなどを開いて科学の魅力を伝えています。この女性研究者育成支援推進室の次世代支援班に玉江先生が入っています。マスコミで取り上げられることが少なくない様々なイベントはこうした先生たちが影で支えています。

玉江京子先生にお話を伺いました

◆玉江先生はどうして「杜の都女性科学者ハードリング支援事業」に携わることになったのですか?◆

  以前より理学研究科の男女共同参画委員会の委員として活動していましたが、その活動を通じてハードリング支援事業のホームページ担当のお誘いを受けたのがきっかけです。
   本事業は、女性研究者の育成及び支援を目的としていますが、子育てと研究の両立の難しさという私自身の経験を通じて少しでもお力になれればと思い、本事業に賛同し、参加致しました。

◆玉江先生が学生の頃と比べて今の女子学生と違いはありますか?◆

  私の専門は素粒子物理学実験ですが、そのせいもあるのでしょうが、当時の私の周囲の女子学生の服装は男性とあまり変わらなかったように思います。 その点、今の女子学生はとてもおしゃれですね。でも、研究に対する情熱は今も昔も変わらないと思います。

◆他大学と比べて東北大学の女性研究者支援が優れている点は?◆

  それは、サイエンスエンジェル(SA)にあると思います。SAの知名度は今や全国的になりました。科学館、博物館、天文台などにおける科学イベントや母校出張セミナーなどを通じて未来の科学者育成に尽力していますが、これらの活動は、他大学からも注目されています。

◆今までの活動で特に印象に残っていることは何ですか?◆

  科学館、博物館、天文台などにおいて毎年大きな科学イベントを行っていてどれも印象に残っていますが、昨年度の博物館でのイベントは特に印象に残っています。昨年度はSA制度導入2年目の時期で、SAはみな自覚を持ち、自主的に活動するようになりました。それぞれの研究内容から小中学生にも わかるようなテーマを見つけ、わかりやすく説明する彼女たちの姿を見て、その見事な説明ぶりに感銘を受けました。
  また、バナナのDNA抽出実験は、子供達のみならず父兄の方にも好評だったことも印象に残っています。この実験は、DNAという言葉はよく耳にするけど、それは何?って聞かれても答えられない子供達に、身近なバナナを使ってDNAを目で見て肌で感じてもらうことを目指したものでした。 今回の青葉区中央市民センターでのイベントでも、このバナナの実験を秋山さんが実施しました。参加された父兄の方々の中に、去年博物館でこの実験をできなかったから今年来ました、というお話を伺いました時は、私たちの活動に非常に関心をお持ちであることがわかり、深く感激しました。

◆やりがいを感じるときはどんなときですか?◆

  大きなイベントが無事終わった時には特にやりがいを感じますね。忙しい中にも充実感が得られます。しかしながら、やはり一番はひとつひとつの 活動について、それらをホームページにアップする瞬間です。

写真2 写真3 写真4
写真5 写真6
写真7
■「DNAってなんだろう?」:塩水、コーヒーのペーパーフィルター、エタノールなど身近なもので、バナナのDNAを取り出すことができます。五橋中学校の科学部の学生がお手伝いしてくれました。

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理学部・理学研究科 お茶会

ポスター

理学部・理学研究科  お茶会 (キャンパスライフ支援室企画)
日時:2008年10月29日(水)16:30〜18:30
場所:川内キャンパスA棟402

  2008年10月29日(水)16:30〜18:30、川内キャンパスA棟402号室で、学部学生対象のキャンパスライフ支援室主催「理学部・理学研究科 お茶会」が開催されました。
  キャンパスライフ支援室TA(大学院生)の方々の、大学生活や今の研究生活などについてのお話し(発表形式のもの)と、談話の2部構成となっており、和やかな雰囲気の楽しい会となっていました。

お茶会への参加者は14名で、内訳は下記のとおりです。
  数学・1年生6名、2年生3名    化学・1年生2名
  物理・1年生2名                   生物・1年生2名

■キャンパスライフ支援室スタッフ・遠山室員の話■

初めての試みで、TAの方々に研究紹介やこれまでの学生生活の様子を発表して頂きました。自分の分野以外の話しも聞く
事ができて有意義だったのではないでしょうか。
参加者の皆さんも満足されて帰られたようです。TA学生もスタッフも十分楽しめる企画だったと思います。

  キャンパスライフ支援室のTAは、勉強だけでなく、学生生活の話しなどにも応じています。
「こんな事話してもいいのかなぁ」と思うようなことでも大丈夫ですので、一度気軽に、顔を出して頂ければと思います。
今回のような交流会などの企画、今後も行なっていく予定です。

■開始前のミーティング ■数学TAの猪奥さん ■化学TAの水瀬さん
写真13 写真14
写真15
■発表中の模様(みなさんの学部生の頃のお話...等々、とても楽しく興味深いものでした) ■上段:TAの本木さん、下段:TAの大関さん
■生命科学研究科の渡辺さん ■物理TAの石渡さん ■地球物理TAの佐藤さん
■和やかな雰囲気で、話もお茶も進みます! ■キャンパスライフ支援室・遠山さん

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地球電磁気・地球惑星圏学会(2008年 秋学会)&体感!日本の惑星研究最前線

  2008年地球電磁気・地球惑星圏秋学会が2008年10月9日(木)から10月12日(日)、仙台市戦災復興記念館と片平さくらホールを会場に開催されました。地球電磁気学、地球惑星圏科学に関する口頭発表、ポスター発表などを4日間にわたって実施しました。東北大学グローバルCOEプログラム 「変動地球惑星学の統合教育研究拠点」が共催しており、大会委員長を岡野章一教授が務めました。また、10月13日(月)、アウトリーチとして「体感!日本の惑星研究最前線」を仙台市天文台で開催しました。「プラネタリウム・トークショー」、「教えて☆はかせ」、惑星環境を体験できる実験コーナーの企画イベントを仙台市天文台と共同開催しました。

■地球電磁気・地球惑星圏秋学会
写真1 写真2 写真3
写真4 写真5
写真6
写真7 写真8 写真9
■体感!日本の惑星研究最前線 (仙台市天文台)
写真10 写真11 写真12
Wiiリモコンで地球を動かしオゾンホールを見る! 雷はかせのコーナー:磁気で髪の毛が逆立っています いん石はかせのコーナー:ドレッシングを例に説明。比重がポイント。
写真13 写真14
写真15
金星の大気圧実験コーナー:地球を1気圧とすると金星は90気圧。カップ麺の容器、風船も縮んでしまう。 「KAGUYAで月の地下を探査せよ!」
左から中川さん、熊本先生。水沢天文台の野田先生。

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平成20年東北地区国立大学法人等技術職員研修「技術発表会」

開催日:2008年9月10日(水)〜11日(木)
開催場所:東北大学大学院工学研究科 青葉記念会館

  東北地区の国立大学法人等の教室系技術職員に対し、講義、技術発表、実技等を通して、高度の専門知識及び技術等を習得してもらい、資質の向上等を図ることを目的として東北地区国立大学法人等技術職員研修が開催されました。この研修での「技術発表会」の運営は当理学研究科技術部が担当しました。
開会式の挨拶で、飛田博美教授は、この技術発表会で新しい技術や知識を習得して自分の世界を広げるきっかけを作って欲しいと語りました。
特別講演は、東北楽天イーグルス球団社長補佐で東北大学総長顧問でもあるマーティ・キーナート氏の「T.E.A.M.—チームワークの真の意味—」。日本と米国のプロスポーツの違い、「T.E.A.M.」の意味などご講演下さいました。
口頭・ポスター合わせて43件の発表があり、改めて技術職員の方々が多種多様の職務に就いていると認識させられました。技術発表会運営委員代表の立花憲司さんはこの発表会を今後に活かして欲しいとしめくくりました。

■受付 ■司会の柴崎義信さん ■開会の挨拶:飛田博美先生
■特別講演:マーティ・キーナート氏「T.E.A.M.—チームワークの真の意味—」
■口頭発表の模様
■ポスター発表の模様
■会場風景 ■閉会の挨拶:技術発表会運営委員代表立花憲司さん

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サイエンス・エンジェルの宇宙観光局@仙台市天文台

テキスト

  2008年9月6日(土)12:00〜19:00、7日(日)10:00〜16:00、仙台市天文台にて「サイエンス・エンジェルの宇宙観光局@仙台市天文台」が開催されました。
サイエンス・エンジェルによるブース展示や体験コーナー、サイエンスショーなど、「宇宙・惑星のあこがれ」「宇宙への旅立ち」をテーマとして子どもたちに科学に楽しさ、面白さを体験してもらう企画です。 主催は東北大学女性研究者育成支援室で、仙台市天文台と東北大学大学院理学研究科が共催しました。
  9月6日(土)のトワイライトサロンは、理学研究科長花輪公雄先生による講演会「水惑星地球をながめながら語る—研究の面白さと苦しさ—」をスペシャル版として開催、9月7日(日)の公開座談会は作家で東北大学機械系特任教授の瀬名秀明先生、理学研究科数学専攻の小谷元子先生、サイエンス・エンジェルの事崎由佳さん、柿崎真沙子さんの4人で「宇宙のあこがれ・宇宙への旅立ち」をテーマに語って頂きました。2日間で1000人を超える来場がありました。

この企画の責任者である東北大学女性研究者育成支援推進室の久利美和さんに質問

◆この展示会の目的は何ですか?◆

これまでの企画同様、サイエンスを楽しんで、身近に感じていただける企画とするとともに、天文台での企画という事で、「宇宙」というキーワードから科学の分野間のつながりを感じとっていただける企画を目指しました。また、これまで対面式の企画が多く、参加者が増えるとどうしても待ち時 間が増えてしまっていたこともあり、ショー形式の企画を増やし、大勢の方に楽しんでいただけるよう工夫しました。

◆苦労した点を教えて下さい◆

時期的に、企画直前の8月は学生にとって授業のない時期であり、多くのサイエンス・エンジェルが大学を離れて研究する時期でもありました。野外調査、海外研修等、顔を合わせる時間、作業を行う時間の確保はとても苦労しました。また、必ずしも天文を専門とはしていないメンバーが、「宇宙」をテーマに企画することは、予想はしていましたが、やはり難しかったです。
参加した方々が身近な話題から宇宙を感じていただくきっかけになるよう、サイエンス・エンジェル自身が自分たちの研究分野に関連する「宇宙」を探す機会としてとらえました。

◆来場者の反応はいかがでしたか?◆

1時間の企画に小さな子供達も参加していましたが、その集中力には驚きました。真剣に説明を聞き、作業をする子供達の目は、ほんとうに輝いています。また、ついつい子供達以上に作業に熱心になる保護者の姿も印象的でした。
参加型の企画は、材料の制限もあり、整理券を配布させていただきましたが、両日ともに早い段階で配布終了となりました。「手を動かしながら考える」当たり前の事のようですが、今、とても必要とされている事なのだと実感させられました。

◆感想をお願いします◆

サイエンス・エンジェルたちのそれぞれの研究分野の基礎的な内容については、打ち合わせのたびに内容が膨らんでいきました。これは、それぞれの分野への思い入れの表れでしょう。そのような研究者(の卵)の姿も、この企画を通して伝わっていればうれしいです。またこれは、「好きな事に打ち込んでほしい!」というサイエンス・エンジェルたちからのメッセージでもあります。

企画には難しい内容も含まれましたが、その部分は、内容を妥協するのではなく、作業を通して感覚的に感じていただけるよう工夫されました。サイエンス・エンジェルらしさにあふれた企画に仕上がっていたのではないかと思っています。「むずかしさ」も、むしろ楽しむための大切な要素と感じました。参加した子供達が、大きくなったときに「そういえば」と思い出してくれる事を、期待しています。

初日と2日目では内容が違っていた事にお気づきの方もいるかもしれません。より伝わる方法をと模索するサイエンス・エンジェル達です。初日、うまく説明できず、肩を落としていたサイエンス・エンジェルもいますが、参加者とのやり取りを繰り返すうちに、自信をつけていきました。参加者の皆さんにサイエンス・エンジェルは育てていってもらっています。まだまだ未熟な部分もありますが、温かい目で応援していただければ幸いです。

・仙台市天文台加藤・小坂ホールにてサイエンス・エンジェルの宇宙観光局@仙台市天文台が開催されました
・仙台市天文台では、毎週土曜日に開館時間を延長して、サタデー・スター・フェスタ(通称サタ☆スタ)を開催しています。
その中の、トワイライトサロンのスペシャル企画として花輪先生が講演されました。「水惑星地球をながめながら語る—研究の面白さと苦しさ—」
・「宇宙環境を体験しよう!」では液体窒素実験が人気。凍ったバラを粉々に。体験コーナーでは「プラネタリウムを作ろう」があっという間に整理券がなくなってしまいました。
・ガン細胞の染色体を見ています。真剣! ・無重力実験のビデオを紹介 ・「君にもわかる!相対論&ブラックホールの謎も解ける?」
・公開座談会「宇宙へのあこがれ・宇宙の旅立ち」 瀬名先生のお薦め本の紹介から宇宙で何を食べたいかまで。

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