大学院院生にとって、自身の将来を描くことは、極めて重要ですが、とても難しい のが実状です。
地学専攻では、5月からのセメスターに、
グローバルCOE「変動地球惑星学の統合教育研究拠点」プログラム事業の一環として、
地球科学特別講義Ⅰ、先端 地球科学Ⅳ「現場のフロンティアサイエンス」を開講いたします。
この講義では、大学以外の現場で活躍している本学地学専攻の卒業生らに、
それぞれの分野、業界における「現場のフロンティアサイエンス」を講義して頂きます。
これにより、 大学院生の方々に、キャリアパスの可能性をより広く、また、具体的に捉えて頂くとともに、
各自の研究に対しても、現場のフロンティアサイエンスからのフィードバックが得られることを期待しています。
多くの院生の方々の履修をお願い致します。
また、学部生の方々にも、興味のある講義について、自由に聴講して頂くことを歓迎致します。
講義概要
○対 象:地学専攻 博士課程前期ならびに後期大学院生対象
○授業名:地球科学特別講義I(博士課程前期)、先端地球科学IV(博士課程後期)
○講 時:毎週水曜日午後4講時(14:40~16:10)
○教 室:地球科学系研究棟5階503号室
○学 期:第1学期(2012年4月18日~2012年7月18日)
○担当教員:大谷栄治、中村美千彦、西弘嗣、高嶋礼詩、今泉俊文、本学卒業生他
○授業の目的と概要
本講義は、社会の最前線で活躍している本学卒業生を主とする方々に、様々な分野で進められている地球惑星科学関連の最前線の基礎研究に関する講義をして頂き、 大学における研究にフィードバックを得るととも博士課程前・後期院生に、キャリアパスの可能性をより広く、また具体的に、捉えて頂くことを目的とする。現場のフロンティアサイエンス(I)では 特に、各種研究所、独立行政法人等に所属する先輩から学ぶ。
○学習の到達目標
地球惑星科学関連業界の様々な業態における、フロンティアサイエンスの拡がりとその可能性を学ぶ。
●10/16
「地球惑星関連業界の最近の動向」
山田亮一(山田技術士事務所)
●11/06
「地学・工学的視点から見た地熱資源の形成、探査、開発、生産」
花野峰行(日本重化学工業)
●11/13
「石油・天然ガスを求めて ~その探鉱から開発まで」
時田和仁(国際石油開発帝石)
●11/20
「金属資源探鉱の最前線」
福田英一(住友金属鉱山)
●11/27
「仮題:防災コンサルのフロンティア-赤色立体地図の発明とその応用-」
千葉達朗(アジア航測)
●12/04
「自然に学ぶものづくり -CO2排出80%削減を目指して-」
井須紀文(LIXIL)
●12/11
「資源と用途と希少金属リサイクル」
戸石光輝(DOWAテクノリサーチ)
●12/18
「セメント産業における資源調査の最前線」
明石勤 (太平洋セメント)
●01/08
「海洋における石油開発と環境対策」
佐藤俊二(元JX日鉱日石)
●01/15
「奥飛騨神岡鉱床とScientific field」
小長井憲二(元三井金属)
●01/22
「地震防災分野における地域防災計画とハザードマップの実務」
長田正樹(応用地質)
●04/18 *終了*
「東北大学のキャリア支援体制と現状の雇用環境」
千葉政典(東北大学キャリア支援センター)
●04/25 *終了*
「地震予知のサイエンス」
鎌谷紀子(気象大学校)
●05/09 *終了*
「海洋環境とサンゴ礁の過去と未来」
鈴木淳(産業技術総合研究所)
●05/16 *終了*
「地圏環境保全のサイエンス」
太田岳洋(鉄道総合技術研究所)
●05/30 *終了*
「惑星探査と最新の月科学成果」
大竹真紀子(JAXA)
●06/06 *終了*
「自然史科学のフロンティア〜恐竜発掘最前線〜」
野田芳和(福井県立恐竜博物館)
●06/13 *終了*
「科学探査プロジェクトで明らかにする地球科学--深海掘削の側面から見る」
杉原孝充(海洋研究開発機構)
●06/20 *終了*
「金属資源開発技術のフロンティア」
濱井昴弥(JOGMEC)
●06/27 *終了*
「火山防災のサイエンス」
三浦大輔(電力中央研究所)
●07/04 *終了*
「防災と地理空間情報」
中島秀敏(国土地理院)
●07/11 *終了*
「都市防災のサイエンス」
鈴木奏到(計量計画研究所)
●07/18 *終了*
「J-PARCの高圧実験用ビームラインと地球深部科学」
佐野亜沙美(日本原子力研究開発機構)
▲講師の井須さん、INAX→トステム→LIXILになりました | ▲セラミックスには断熱するためにいろいろな構造や組織が |
▲かたつむりの殻はなぜ汚れないのか? | ▲いろいろな話題を提供する中村美千彦先生(左) |
▲講師の麻木さんと吉田先生、お師匠さんとお弟子さん | ▲銅はリーマンショック以後、1ポンド4ドルから1.5ドルまで下がりました |
▲海外での仕事が多い麻木さん、写真はチリのアタカマ鉱山 | ▲一度就職してから大学院に戻り、その後現在の職に就いた麻木さん |
▲講師の千葉さんは石巻の出身です | ▲赤色立体地図を使うと断層がわかりやすくなります |
▲著書にサインを求められる千葉さん | ▲3.11後の赤色立体地図を解説する千葉さん |
▲環境科学研究科の客員教授も務める白鳥さん | ▲土壌汚染の怖いところは「表からは全然わからない」 |
▲アメリカではラブキャナル事件をきっかけにスーパーファンド法が制定 | ▲ある汚染土壌では50億の浄化費用がかかったこともく |
▲講師の明石さん、海外での調査は国内で訓練してから | ▲石灰石の用途の中でセメントの品質の制限がいちばん緩い |
▲お茶会:石灰石鉱床分布図をチェック「特に三郡帯が...」 | ▲求める人材について「いちばんは元気があること!」と明石さん |
▲講師の佐藤さんは吉田先生と同級生 | ▲近代、坑井掘削にはロータリー式掘削が用いられます |
▲東北大の地学の学生を激励にきた佐藤さん | ▲第一白嶺丸による南極海域調査について語る佐藤さん |