東北大学 大学院 理学研究科・理学部|アウトリーチ支援室

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2012年9月18日取材

「物理学専攻キャリアパス・シンポジウム~博士の未来~」が開催されました

 7月28日(土)、理学研究科合同A棟にて「物理学専攻キャリアパス・シンポジウム~博士の未来~」が開催されました。
 物理学科・専攻を修了すると、その先にはどんな可能性が生まれるのでしょうか?
 実際に人材を受け入れる側の企業の方や、物理学で博士号を取得し各方面で活躍されているみなさんにその経験をお話をしていただきました。

IMG_2673.JPG「企業の研究所が求める人材」
井上淳樹
さん(富士通研究所
 よいテーマを選定できることが研究者の最大の能力ですが、学生の時に研究課題設定の場面にはなかなか出会えないかもしれません。学生時代に身につけてほしい能力は、研究を実施する能力ですが、Plan(企画)→Do(実施)だけになってはいませんか? Plan(企画)→Do(実施)→Check(評価)→Act(改善)のサイクルが大切です。


IMG_8964.JPG物理から物理教育へ分野を変えて
~教師の卵を育てる仕事へ~」

興治文子
さん(新潟大学教育学部 准教授)
 この道に進んだきっかけは「大学の先生は教育を知らないんじゃないか?」という疑問からでした。大学では「物理教育」と「物理教育に基づいた物理」の両方を扱っています。小学校の教員はほとんどが文系出身、しかし理科教育力は科学の基本あってこそです。教員の養成に関わる問題は流動的で見通しが難しいのが現状です。


IMG_9011.JPG「キャリアパスにおける博士課程の意義~企業研究者の視点から~」河野洋志さん
(物性理論2006D:東芝研究開発センター
 学生時代は希土類、現在はトランジスタ、ダイオードなどのパワーデバイスの研究をしています。研究企画能力がすぐ必要かどうかは企業のカラーによります。修士課程のうちは研究遂行能力、そしてその山に登っている理由をちゃんと理解することが大事です。


IMG_9020.JPG「私のアカデミックキャリアパス」
横谷尚睦
さん
(物性実験1997D:岡山大学教授)
 学生の時、高橋隆先生から「論文を書きなさい、他人にアピールしなさい」とアドバイスを頂きました。ドクターへの進学は自分への投資、研究を通して経験を積もう、そして研究領域でいちばんを目指そうと考えました。また、自分の研究に関連する分野の勉強もしました。


IMG_9039.JPG「研究生活を通じて出会う様々な人生観」
高山史宏
さん
(素粒子理論2002D:京都大学准教授)
 物理法則の持つ普遍性にもともと興味があり素粒子の世界へ。理論と実験、どちらもやりたいと思い学部(筑波大)では実験グループに所属していました。海外の大学や研究所で7年間ポスドクを経験しました。海外では言葉のキャッチボールが大切です。


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