東北大学 大学院 理学研究科・理学部|アウトリーチ支援室

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2013年5月29日取材

地学専攻 塚本勝男教授 最終講義 

 3月1日(金)、理学部大講義室にて地学専攻 塚本勝男教授の最終講義「一枚の写真」が行われました。
 塚本先生は、海外でも精力的に研究や教育を行っており、楽しそうにオランダや韓国での思い出話をされる様子が印象的でした。学生、教職員、そして卒業生が大勢参加し、塚本先生の最後の講義に聞き入っていました。
  

塚本先生よりメッセージをいただきました


 その昔、ヨーロッパのある哲学者が先生と弟子との関係を次のように述べている。弟子が持ってきた研究成果に対して、先生が非常によくできた研究だねと褒めたなら、それは普通の結果である。その先生が話を聞いた途端カンカンになって怒り出したとするならば、その研究は一流の仕事である。本気になって怒りたいものである。


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▲最終講義を行う塚本先生



  地学専攻の木村勇気先生よりメッセージをいただきました  


 塚本先生は、その独特のキャラクターから、皆さん初めての出会いをよく覚えてられるようです。私が初めて塚本先生のことを認識したのは、10年ちょっと前の惑星科学会です。発表者に対して塚本先生が思いもかけない質問をされたのに感銘を受けたのを覚えています。その後の結晶成長討論会では、透過電子顕微鏡写真を綺麗だと褒めて頂いたのを記憶しています。その際には普通に会話をしていましたので、知り合ったのはもっと前だったかもしれません。いずれにしろ、この頃から塚本先生とは一度いっしょに仕事をしてみたいと思っていました。この思いは、助教として研究室の一員となることで叶い、塚本先生の魅力の秘密まで身をもって知ることができました。その魅力は決して言葉だけでは言い表せません。ぜひ一度塚本先生と仕事をしてみて下さい。その魅力に取りつかれ、離れられなくなるでしょう。
 2009年1月から4年にわたって仕事をさせて頂き、塚本先生の人並み外れたバイタリティと独特の思考から、研究の進め方、研究室運営の仕方などを背中で教えて頂きました。その結果、最近では塚本先生に似てきたと言われるまでになってしまいました。しかし、これには反論があります。私は元々塚本先生に似ていたと確信しています!そのために魅力を感じ、一緒に研究をしたいと思ってしまったのです。周りには、三浦助教や学生達、企業や他大学など同じように塚本先生に魅力を感じて集まってきた方々が、国内外問わずたくさんいて、いつも賑やかに最先端の科学を作り出す気概にあふれた研究室でした。これからは、今まで以上に好きなことに没頭でき、ますます生き生きと研究されるのではないかと思います。これまでお疲れ様でした。そして、今後ますますのご活躍を信じています。


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▲塚本先生(左)と木村先生




  研究室の村山健太さんに塚本先生との思い出についてお伺いしました  


・塚本先生の印象について
「初対面での印象は爽やかで夢とロマンにあふれた素敵な話をしてくれるキラキラしたおじさまでした。塚本先生の印象をどなたに訊いてもきっと同じような言葉が帰ってくるでしょう。今でもそのキラキラした魅力を失わないで輝くエネルギーを保ち続けているのは驚異的です。そのエネルギーは一体どこから来ているのでしょうか。ひょっとして僕らから吸収しているのでは...」
・印象に残っている出来事について
「僕が学部2年生の時に塚本先生の指導のもと無重力実験を行う機会があったんですが、その時に次から次へといろんな取材が舞い込んできたこと。ニュースで取り上げられたり、映像が科学番組に使われたり。塚本先生の人脈の広さとPR、アピール能力の凄さを思い知りました。科学に興味のない人までも引きこむあの魔力はすごいと思います。」
・最後に塚本先生へのメッセージをどうぞ
「この度はおめでとうございます。学部1年生の頃からお世話になった先生がいなくなるのは大変寂しいです。先生はきっとどこに行かれても楽しく活動されていくことと思われますので我々も負けずに頑張りたいと思います。これからもよろしくおねがいします。」


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▲祝賀会で塚本先生(左)にプレゼントを贈る村山くん


*Photo Garally*

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