7月27日(土)、理学研究科合同A棟203号室にて「物理学専攻キャリアパスシンポジウム~博士の未来~」が開催されました。
この企画は、人材を受け入れる側の企業の方々と、物理学専攻で博士号を取得し、様々な方面で活躍されている方々にその経験を語っていただくことで、学生たちに物理学科・専攻を修了後の未来について考えてもらおうと、毎年物理学専攻が開催・運営しているシンポジウムです。今年は42名の参加がありました。
また、シンポジウムの後半では、総合討論が行われました。総合討論にパネリストとして参加した物理学科の学生は学部で卒業することを決めていますが「(このシンポジウムを)もっと早く聴きたかった」と語っていました。学部生の早いうちに博士課程進学について考えることも大切なのかもしれません。参加者からは多くの質問が寄せられ、キャリアパスについて活発な議論が交われました。
<主な質問と回答>
【グローバルな人材とは】
・英語(外国語)が出来るということではない。国や言語をこえてディスカッションが出来ること、グループとして活動できること。
・異文化の中でいろいろな人と交わって対等にできること。
・国の垣根を感じさせない人(研究者)では?
【博士のすごいとこ、だめなとこ】
・すごいとこ:集中力、道を究めた人、プライドが高い(いい意味で)、根性がある
・だめなとこ:視野が狭い、変人?
・博士だって多種多様、博士課程に進学したからといって「博士」になれる訳じゃない。
【博士号を取得する方法】
・就職してから取得を考えている人もいるかもしれないが、企業にとっては仕事が第一。論文博士は取りにくくなってきているので、学生のうちに取りきったほうがいいのでは?
【インターシップについて】
・就職には直結させないというルールがある。ただ、マッチングという意味では直結させてもいいのでは?という意見も。
・ちゃんと勉強している人が参加したほうがいい。
【留学生の就職・採用について】
・ライバルは海外企業、そのため世界中から人材を集めようとする企業が増加。
・日本企業に就職を考える留学生には、日本語が出来ることを望まれている。研究職では日本語を不問とする場合もあるが、後々マネジメントになっていくことも考えるとやはり重要。
▲パネルディスカッションの模様
*参考リンク*
理学研究科物理学専攻ホームページ
物理学専攻キャリアパスシンポジウム~博士の未来~