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2023年12月25日レポート

仙台市天文台×東北大学大学院理学研究科 公開サイエンス講座2023 第2回 探査機はやぶさ2が持ち帰った小惑星サンプル: 見えてきた小惑星内部の龍宮城の世界

2017年7月1日に東北大学大学院理学研究科と仙台市天文台は連携協力協定を締結し、2023年度のコラボレーション企画として全3回の公開サイエンス講座を行います。
2023年度第2回目のイベントとして「探査機はやぶさ2が持ち帰った小惑星サンプル: 見えてきた小惑星内部の龍宮城の世界」を、12月10日に仙台市天文台加藤・小坂ホールにて開催し、34名の方々にご来場いただきました。講師は本研究科の中村 智樹 教授(地学専攻)です。
中村先生は「はやぶさ2初期分析チーム」の【石の物質分析チーム】のチームリーダーを担当されています。世界各国の科学者150名が最先端の手法でサンプルを解析した結果、小惑星リュウグウの中はかつて多くの水が存在しており、地球の海に近い条件だったことをわかりやすく解説いただきました。
アンケートでは「目からうろこ!です。生命の起源に迫りうる内容に感激しました。」「TVだと情報量が限られ、本だと専門的すぎ、今までなんで調査して、どういう風に調査結果をつなげて宇宙の成り立ちを理解するのか、わかってわくわくしました。」などの感想をいただきました。たくさんのご来場、ありがとうございました。


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中村 智樹 教授(地学専攻)



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会場の様子



[参考:これまでのはやぶさ2プレスリリース]
「はやぶさ2」初期分析チーム 2021年6月より試料の分析開始
リュウグウはイヴナ型炭素質隕石でできている
炭素質小惑星リュウグウの形成と進化:リターンサンプルから得た証拠
小惑星リュウグウ試料の希ガスおよび窒素同位体組成―リュウグウ揮発性物質の起源と表層物質進化―
「はやぶさ2」ミッションによる世界初の小惑星からのガスサンプル:リュウグウからのたまて箱
日焼けで隠された水に富む小惑星リュウグウの素顔
小惑星リュウグウの石から太陽系最初期にできた可能性のある物質を発見 ─原始太陽系星雲内側で形成し、太陽から遠いリュウグウ母天体まで運ばれたか─
小惑星リュウグウ試料中の黒い固体有機物
炭素質小惑星(162173)リュウグウの試料中の可溶性有機分子
小惑星リュウグウでみつかった窒化した鉄の鉱物―太陽系の遠方から辿り着いた窒素に富む塵―



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