ホーム> イベント報告4
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◆白川先生の撮影大会 |
◆白川先生を囲んで和やかなお茶会 |
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◆柴田先生より物理学専攻の紹介(上段)、司会:担当委員の谷垣先生(下段) | ||
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◆白川先生の撮影大会 |
◆白川先生を囲んで和やかなお茶会 |
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◆お茶会の様子:ウォーターサーバーからおいしい水とお湯が。寒いので体があったまりまね。 |
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◆田村先生が持っているさし棒は、スクリーンをおろすためのフック棒なのです。 | ||
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◆日笠先生より質問。 | ◆お疲れ様でした。 | ◆講演後、素・核理論グループと。 |
「どうして方位磁針は北を向くのでしょう?」11月14日放送の「ふしぎのトビラ」で地学専攻の中村教博先生がその疑問に答えてくれます。総合研究棟1Fの実験室に強力な磁石があります。それは東北大学ゆかりの本多光太郎が発明したKS鋼永久磁石で、当時世界最強の磁石でした。この永久磁石を使って検証します。小学生にも理解できるように中村先生がどのように説明するのか放送を楽しみにして下さい。
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◆TVクルーと打ち合わせ |
◆それはヒロコさん、地球が大きな磁石となっているからなんですよ。 |
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◆コイルに電流を通して磁界を作ります。右ねじの法則懐かしいですね。 |
◆撮影は約3時間。皆さんお疲れ様でした。 |
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Mongolian University of Science and Technology(モンゴル技術大学)より地学専攻 藤巻宏和教授に名誉教授の称号が授与式されました。藤巻先生は、モンゴル技術大学との大学間協定の担当者を務め、モンゴルより留学生5人、客員教授1人を受け入れています。モンゴルは資源大国ということもあり、最も優秀な人が地学に集まる傾向にあります。藤巻先生の薫陶を受けた留学生は本国で准教授や助教として活躍しています。そういった優秀な人材を輩出した功績により、名誉教授が授与されました。 |
授与式にて:藤巻先生(左)と DAMDINSUREN Bayanduuren 学長(右)
9月29日、30日、ピエール&マリ キュリーの孫娘であり、フレデリック&イレーヌ ジョリオ=キュリーの娘である物理学者エレン ランジュバン=ジョリオ博士をお招きして講演会を開催しました。日本初の女性物理学者湯浅年子博士(1909〜80年)生誕百周年記念講演会のため来日したエレン ランジュバン=ジョリオ博士の、日本の中高校生、そして、女性科学者に向けて講演したいという希望を受けて、東北大学での開催という運びになりました。
マリー・キュリーが夫ピエール・キュリーの協力でラジウムを発見したことは日本でも伝記などでよく知られています。しかし、家族の立場からピエール&マリ キュリーやフレデリック&イレーヌ ジョリオ=キュリーの話を聴く機会はありません。フレデリック・ジョリオ・キュリー博士の研究室で研究生活を過ごし、日仏共同研究のリーダーであった坂井光夫先生のご尽力のおかげです。坂井先生は、東京大学原子核研究所(1955年〜1997年)の第14代所長、そして東京大学の評議委員を10年間務め、日本の実験原子核物理学を牽引された先生です。戦後、フランスの奨学金「French Government Scholarship」でフランス留学されたご経験から、日本とフランスの科学の架け橋となって、日仏理工科会の会長を務められ、また、湯浅年子先生と親交が深かったこともあり、女性科学者の伝統の確立に積極的に取り組んでおられます。
理学研究科講演会 ◆2009年9月29日(火)16:00〜17:30 ◆理学部大講義室 ◆キュリー家とジョリオ=キュリー家 放射能から核物理学まで ◆関連リンク:GCOEプログラム物質階層を紡ぐ科学フロンティアの新展開、女性研究者育成支援室 |
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◆受付 | ◆司会:寺田先生 | ◆花輪研究科長の挨拶 |
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◆坂井先生が開会の趣旨を説明(上段) | ◆エレン ランジュバン=ジョリオ先生 | |
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◆約180名の参加がありました | ◆↑著名物理学者が一堂に会した写真 | |
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◆質疑応答 | ◆茶話会:田中先生の挨拶 | ◆関係者及びサイエンス・エンジェルと |
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◆男性陣も参加してます | ◆うーん、なるほど | ◆先生に質問 |
科学者の卵養成講座 特別講義 ◆2009年9月30日(水)13:30〜15:00 ◆川内キャンパス マルチメディアホール ◆キュリー家およびジョリオ・キュリー家と科学 |
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◆マルチメディアホールでの開催 | ◆科学者の卵養成講座のポスター | ◆ランジュバン先生と高校生 |
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◆花巻北高校3人組ランジュバン先生のサインをもらっていました | ◆司会:久利先生 | ◆木島副学長の挨拶 |
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◆坂井先生:湯浅年子先生とランジュバン先生の関わりなどを紹介 | ◆ユーモアたっぷりの先生です | |
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◆科学者の卵養成講座に参加している高校生(上段)や中学生(下段)から質問 | ◆最後に「皆さんの未来が幸運に恵まれますように」と締めて講演は終了 | |
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◆ランジュバン先生が元気で圧倒されたと感想を語ってくれた高校生 | ◆師弟関係です | ◆ランジュバン先生を囲んで |
化学専攻 有機化学第一研究室 COEフェローの海老根真琴さんが、2009年度 第4回「ロレアル—ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」を受賞しました。
「ロレアル—ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」は、日本の若手女性科学者が、国内の教育・研究機関で継続できるよう奨励することを目的に、2005年11月、日本ロレアルが日本ユネスコ国内委員会と協力して創設したものです。物質科学、生命科学の分野で、博士課程(後期課程)に在籍または、博士後期課程に進学する予定の女性科学者に賞が贈られます。海老根さんは、物質科学分野「天然由来の新規薬剤開発を目指して:海洋天然有機化合物ブレベナールの効率的化学合成」の研究で受賞。「ブレベナール」は、海の微生物がつくる物質ですが、喘息などの気管支系疾患の治療薬のシーズとして期待されています。
生命科学研究科の佐々木誠教授の下で6年間師事、今年度から有機化学第一研究室で、ダーウィン以来の謎である「植物の就眠運動」の全容解明に向け、
遺伝子ではなく動きを司る化学物質に焦点を当て、研究に取り組んでいます。
8月1日、物理学専攻 産学連携・キャリアパスシンポジウムが開催されました。このシンポジウさせ、物理学専攻キャリアパス委員会と組織的な大学院教育改革推進プログラム「理学の実践と応用を志す先端的科学者の養成」が企画したものです。物理学専攻では2005年よりシンポジウム「理学博士のキャリアパス」を開催していましたが、今年は2008年度開催時に複数の要望があった修士卒や学部卒のキャリアパスまで拡大しました。
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8月10日(月)〜12日(水)、第16回 高校生のための 「仙台数学セミナー」が開催されました。「仙台数学セミナー」は、川井数理財団がジブラルタル生命保険株式会社と東北大学理学研究科数学専攻の協賛で開催しているもので、1993年から高校生を対象に数学の啓蒙活動のひとつとして毎年行われています。今年は、『ダイヤモンド——その美しさの秘密』をテーマに講義、セミナーを実施しました。 参加した高校生は13名。
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朝からオープンキャンパスに向けての準備です。案内表示板設置や展示コーナー、公開実験に向けて大忙しです。
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オープンキャンパスは、ここからスタート。年々参加者が増えて、大講義室は座るどころか立つ場所を探すのも大変な状態でした。 花輪公雄理学部長から歓迎の挨拶と理学部の紹介の後、オープンキャンパスの実施責任者である教務委員長の高木泉先生が理学部の概要を説明しました。東北大学の基本精神「研究第一主義」とは研究だけをしているという意味ではなく、良い教育は、最先端の研究の中からこそ行えるという意味ですと分かり易く紹介してくださいました。
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◆会場の模様 | |
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◆花輪理学部長の歓迎の挨拶 | ◆教務委員長 高木先生 |
東北大学理学部進学説明会は、高校の要望をうけて2007年からオープンキャンパスで開催しています。全体説明会でAO入試U期等についての説明や各学科の進路状況を福田光則先生が説明し、その後、各系に分かれて個別相談会を行いました。
各学科の先生や大学院生に入試や教育、研究についてのアドバイス直接が受けられ、また、AO入試U期入試過去問題も配布しています。
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◆全体説明会 | ◆系ごとに個別相談会場へ |
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◆宇宙物理学系 | ◆化学系 |
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◆生物系 | ◆地球科学系 |
「物質は何から出来ているのでしょうか?」原子は、とても小さな「原子核」とその周りをとりまく「電子」でできています。それはとても小さくて、通常見ることはできません。そこで、目に見えない素粒子・原子核をいろいろな実験装置を使って目で見えるように工夫を凝らした企画を行いました。例年、「霧箱」と「シンチレーティングファイバー検出器」を実演していますが、さらに今回は、物理学科4年の学生たちが「スパークチェンバー」と「ドリフトチェンバー」を作って実演しました。スパークチェンバーは、宇宙から飛んでくる素粒子「ミュー粒子」が通ると粒子の通った道筋が光って見える装置、ドリフトチェンバーは、ミュー粒子の道筋を0.2ミリの精度で測定してコンピューター画面に表示する装置です。
製作者のひとり山田拓さんに話を伺いましたが、高電圧を使うので調整に苦労し、オープンキャンパスの前日にようやく満足いく形になったそうです。
今年は来場者が自分で製作した「霧箱」を持ち帰れるようになりました。安全面を考えてランタンの芯(
マントル)から湯の花に線源を変更しました。液体窒素を使って低い温度を安定に保つのがなかなか大変なようでしたが、懐中電灯で光を当て、白いもやっとしたアルファ線の飛んだ跡が確認できて目を輝かせている高校生の姿を見ることができました。
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◆手作りのスパークチェンバーが光った。
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◆学生手作りのスパークチェンバー | ◆2枚の銅板を苦労して接着剤で貼り合わせ、その間に8千ボルトの電圧をかけました。 |
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◆スパークチェンバーの説明をする4年生(山田さん(手前)真壁さん(奥)) | ◆ドリフトチェンバーの原理を説明する田村先生 |
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◆高校生にドリフトチェンバーを使った最先端研究の説明をする4年生(杉原さん) | ◆霧箱製作の模様:指導しているのは神田先生 |
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◆霧箱を製作する高校生。内側に貼るスポンジをカットします。 | ◆アルファ線は見えた? |
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◆アルファ線が飛んだ! |
2006年に初めて開催してから今年で4回目を迎え、東北大学オープンキャンパスでは定着した企画になりました。理系に興味のある女子高校生を対象に開催しており、今年は約50名の参加がありました。
第一部は、農学研究科 丸山紗知さんによる「牧草地に生息する小さな野生動物たち〜放牧研究・最末端から最先端へ〜」と工学研究科 辻久仁さんによる「海外でインターシップ」の講演でした。
第二部は、テーマごとにグループに分かれてのグループトークです。大学での生活、研究、受験などについて話を聞くことができて良かった、今後の将来図が少しはっきりした、全員女の人ということで話しやすかった、という感想がたくさん寄せられました。
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◆開会の挨拶:小谷元子先生 | ◆辻さん |
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◆丸山さん | ◆トラップに興味津々 |
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◆グループトークの模様 |
「野茂選手とイチロー選手は科学的にどちらが偉いか?」から「学問とはなにか?」を考えました。全く新しい学問分野を作り出すことが学問なので、野茂選手の方が科学的に偉いとなります。
後半では、山下先生の「ノーベル賞をとるための特別教育プロジェクト」をご紹介していただきました。怖い先生なのかと戸惑う高校生の様子がほほえましかった体験授業でした。「なぜ」という心を持ち続けることがノーベル賞への第一歩です。
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◆山下正廣先生 | ◆ノーベル賞をとるための「特別教育プログラム」 |
(災害がなければ)地球上の中で人間が実感できる最も美しい現象といわれているのが火山噴火だそうです。火山はなぜ噴火するのかを、ラムネを例に説明していただきました。マグマにはH2OやCO2が質量比で溶け込んでいますが、圧力の高い地殻深部では溶け込んでいられなくなり泡として表れます。この減圧発砲は噴出した溶岩の無数の小さな孔で確認できます。このメカニズムにより、マグマは上昇すればするほど密度を小さくして、より大きな浮力を獲得するので、固い地面やその下の地殻を突き抜けて上昇することができるそうです。
きれいな火山噴火、膨大なエネルギーを放出した火山噴火の写真と様々な火山噴火を紹介して下さいました。
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◆西村太志先生 | ◆ストロンボリ式噴火の様子 |
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◆山田亨先生 | ◆Hubble Deep Field について |
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◆大木和夫先生 | ◆講義の模様 |
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◆宮岡礼子先生 | ◆講義終了後 |
・実際に大学を見学できたので、今後の進路を考える上で役にたった。
・進学説明会と体験授業はずらして欲しいです。
・研究第一主義という教育方針や充実した研究機関について丁寧に説明していただけてよかったです。
・現役学生と話すことができたので参考になりました。
・進学説明会に参加し、親の考えを聞いていただいたので(気軽に)何か気持ちが楽になりました。親子で今後のことを話すきっかけになりました。
・サイクロトロンと核理研のオープンキャンパスはなぜないのですか。ぜひやってください。
など多くの意見をいただきました。
1996年8月1日「高校生のための理学部紹介」として始められた理学部オープンキャンパスは年々参加者が増え続け、今年は初日に強い雨が降ったにも拘らず2日間で昨年よりも500人ほど多い4841人が理学部キャンパスを訪れました(理学部教務係調べ)。なお、現在のように2日間の開催となったのは第3回からです。
各系では、体験授業、教員・学生との懇談会、様々な展示や実験を用意し、研究分野の紹介に努めました。これらを90分間で概観するキャンパスツアーを利用する人も多かったようです。あいにく、物理A棟が耐震改修工事の準備期間に入っていたため、例年人気の光電子分光や極低温物理の展示がありませんでした。来年に期待しましょう。新しい試みとして、案内の学生が(地球科学系では教員も)出身校を含む名札をつけていたのが好評でした。アンケートでは「自分には難しい内容だったけどすごく楽しかった。説明が丁寧だったので分かりやすかった。」という声が代表的です。どこで食事をすればよいのか判りにくい、というところが反省点でしょうか。
オープンキャンパス実行委員長 高木 泉
2007年度のノーベル平和賞は、アル・ゴア氏とIPCC(気候変動に関する政府間パネル)が受賞しました。「人間の活動と温暖化の関連性について共通の認識を作った」ことに対してIPCCの活動が認められたものです。
「人為起源の温室効果気体の増加により、20世紀半ば以降の世界平均気温の上昇のほとんどがもたらされた可能性がいかなり高い」と記した第4次報告書は温暖化対策へと国際社会を後押ししました。その第5章には、地球物理学専攻の花輪公雄教授が執筆者として参加しています。
左は IPCCが2007年のノーベル平和賞受賞の貢献に対して、第4次報告書に関与した主要執筆者に贈った賞状です。日本人では30〜40人に贈られているそうです。贈られた花輪教授は、IPCCの感謝状だと受け止めているとのこと。
ノーベル賞の賞金は、アル・ゴア氏と等分に分け、IPCCが受け取った分は、発展途上国に対して地球温暖化についての知識向上、啓発活動に使われているそうです。
2009年7月27日、理学部・理学研究科自修会主催の第4回ビアガーデンが開催されました。あいにくの雨のため、今年は会場を北青葉山憩いの森公園からアオシスに変更しての開催となりました。
学友会モダンジャズ研究会の素敵な音楽とおいしいビールがジメジメした天気を忘れさせてくれました。でも、来年はスカッと晴れた空の下でビールが飲めるといいですね。
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◆雷が光る中、動じないでビールを飲む皆さん。 |
2009年7月23日、天文学専攻の市川隆先生による「夏休み大学探検2009」が開催されました。「夏休み大学探検」は、仙台市内の中学生を対象に世界トップレベルにある東北大学の研究者が講演をし、大学内の研究施設で体験活動などを行う企画で毎年開催しています。
市川先生の大学探検には中学1年生から3年生まで12名の参加があり、仙台市教育委員会の方の話によると一番人気だったそうです。
2009年は世界天文年で世界中でキャンペーンを行っています。ガリレオが宇宙を初めて天体望遠鏡で観測して400年。ちょうどキリのよい年で皆さんに宇宙のすばらしさを知ってもらおうということで始まりました。
1609年にガリレオ・ガリレイが月にクレーターがあることを発見しました。それから、天の川が星でできていること、木星の衛星を発見したこと、太陽に黒点があること、金星にも月と同じ満ち欠けがあることも発見しました。
参加した
中学生が作製した望遠鏡はガリレオが使ったものと同じ口径、ほぼ同じ倍率です。「皆さんも、ガリレオになって、月のクレーターを観察して欲しい。これが今日の大学探検の大きな目的です。」と市川先生はおっしゃっていました。
当時、天体の観測は誰も役に立つとは思っていませんでした。しかし、たった4cmの望遠鏡とガリレオの探求心が人類の歴史を変えました。参加した中学生たちもクレーターを観察して、その感動を体験して欲しいですね。
子供たちが目を輝かせて宇宙の話に聞き入っているの を見て、つくづく、天文学に携わってきたよかったと 思います。これからも最新の研究成果をわかりやすく 伝えていきたいと思います。
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◆まずは、ひとりひとり自己紹介 |
◆市川先生の挨拶 |
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◆前日の一大イベント、皆既日食についての説明 |
◆みんな熱心にノートをとっています。 |
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◆屈折望遠鏡のしくみを説明 |
◆3D眼鏡をかけて、宇宙の旅に出発 |
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◆望遠鏡を製作中 |
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◆焦点をあわせています |
◆李先生の部屋訪問 |
◆市川先生の実験室見学 |
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◆物理A棟屋上の51p望遠鏡を操作してみましょう |
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◆閉校式 |
◆お疲れ様でした |
森田先生と大野先生
2009年3月6日、理学研究科大講義室にて化学専攻の最終講義森田昇教授「フルベノイドの化学」、大野公一教授「理学に魅せられて—未知へのチャレンジ—」が開催されました。
<経歴>
昭和43年 東北大学理学部化学科卒業
昭和47年 東北大学教養部 助手
昭和49年 東京工業大学工学部 助手
昭和52年 東北大学教養部助手
平成元年 東北大学教養部助教授
平成4年 東北大学教養部 教授
平成5年 東北大学理学部 教授
平成7年 東北大学大学院理学研究科 教授
教養部で一緒だったという河野先生が、当時の写真を写しで森田先生の紹介をして下さいました。若い背広姿の先生の写真に皆注目でした。 森田先生は、非ベンゼン系の芳香族化合物の構造・反応を続けてこられています。最終講義は7員環化学のお話しです。先生が研究室に配属になった頃、有機化学と言えば「7員環化学」だったそうです。先生の研究テーマを順におって講演下さいました。
<経歴>
昭和43年 東京大学理学部化学科卒業
昭和47年 東京大学教養部 助手
昭和55年 東京大学教養部 助教授
昭和64年 東京大学教養部 教授
平成元年 東北大学教養部助教授
平成4年 東北大学教養部 教授
平成5年 東北大学理学部 教授
平成7年 東北大学大学院理学研究科 教授
自分の卒業式になかなか出席できなかったというエピソード、趣味だったというHi-Fi(ハイファイ)アンプ作りの話から最新のトピック「全遷移状態の自動探索アルゴリズム」まで、多岐にわたってご講演下さいました。
◆◆美齊津文典先生から大野先生へのメッセージ◆◆
大野先生と私の出会いは、1981年秋の東大駒場での先生の全学ゼミナール(学部・学年を超えた1, 2年生の少人数講義)を私が受講したのが最初となります。この時はちょうど、福井謙一先生がノーベル化学賞を受賞した直後でした。しかも、ゼミのタイトルは「分子軌道」であり、気鋭の助教授によるこのタイムリーな講義はものすごい人気で、教室の外まで受講希望者があふれていたのを覚えています。その後、私は学部、大学院と進んで、次第に先生と近い分野で研究生活を送るようになりました。そして大野先生が仙台に転任された一年後の1995年に、分子研に居りました私を研究室のスタッフに誘って下さいました。それ以来14年間、一緒に研究・教育をさせていただいてきたわけですが、時には共に研究上の高みを目指し、また時には互いに意見が対立して衝突することもありました。それらも、常に真剣に研究や教育を考えていらした先生の姿勢の表れであったのだなあと、思い出されます。先生は四月から、豊田理研のフェローとして研究を続けられますが、今後とも研究・教育に関して御助言いただけることを期待しております。
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◆司会の豊田先生 |
◆森田先生は昭和21年1月高知県生まれ |
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◆7員環化学 |
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◆花束贈呈 |
◆河野先生より大野先生の紹介 |
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◆大野先生は昭和20年9月北海道生まれ |
◆幼少の頃は体が弱かったそうです |
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◆花束贈呈 |
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◆お疲れ様でした |
12月9日、広島大学の小林亮教授を講師にお招きして、GCOEセミナー「物性コロキュウム:計算するアメーバ —真正粘菌変形体—」が開催されました。このセミナーは先だって行われた統計物理学特論の集中講義の最終回を兼ねています。
小林亮教授は「真正粘菌変形体が迷路を解くという情報処理能力を
持っていることを発見」したことにより、北海道大学の中垣俊之准教授、東北大学の石黒章夫教授らと共に2008年イグ・ノーベル認知科学賞を受賞されました。
イグ・ノーベル賞は「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞で、関西人の小林先生にとっては「最も誉れ高い
賞」とのこと。ハーバード大学のサンダース・シアターで行われた受賞式の様子から始まり、真正粘菌変形体が迷路を解けるだけでなく、その
最短経路まで求めることができるメカニズムなどをご講演頂きました。
真正粘菌変形体は一つの細胞として連結性を保とうとする性質があります。なるべく多く餌に張り付きたい一方で、一つにつながっていたいというジレンマのなかで、管のネットワークを展開します。この性質を使って面白い実験を考案されたのが中垣准教授で、その研究が発端となってのイグ・ノーベル賞の受賞となりました。
OHPシートを切って迷路を作り、真正粘菌変形体を入れ全体に広がった所に餌(オートミール)を入り口と出口の2箇所に置いてしばらく待つと、最短距離の経路だけに真正粘菌変形体が残りました。真正粘菌変形体が迷路を解いたのです。最短経路探索は、身近なところではカーナビゲーションに使われていますが、それをコンピュータのアルゴリズムではなく、粘菌風なモデル方程式として記述することに、小林教授らは成功しました。。Physarum solver は速いし、絶対間違えない。そのことは数学的にも証明できるそうです。「これが粘菌からの答えで、まんざら馬鹿じゃないよというメッセージ」と、楽しく説明してくださいました。
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◆小林先生、川勝先生、早川先生の3人で集中講義についてお話し中 | ◆小林先生のセミナーということで講義室は満席 | ◆早川先生より本日のセミナーについて紹介 |
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◆2008年イグ・ノーベル賞受賞記念講演的な感じで・・・。まずは、イグ・ノーベル賞とはどんな賞なのか説明。 | ||
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◆↑中垣先生が書いた悩んでいる真正粘菌変形体のイラスト(カワイイ) | ◆実験では最初に袋小路の管が消滅しました | |
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◆質疑応答の模様:このモデルは粘菌風に解きたいというモデルであって粘菌そのものではありません |
2008年11月28日(金)、2008年度最後の「物理科学の最前線」が開催されました。講師は、早稲田大学理工学術院先進理工学研究科物理学及応用物理学専攻の前田恵一教授でした。
様々な観測データなどにより、宇宙の通常物質の部分についてはわかってきたけれど、それは全体の約4%にすぎません。残りの正体不明のダークサイド(約23%は暗黒物質、約73%暗黒エネルギー)について、初心者にもわかるようにプトレマイオスの天動説から最新の宇宙論まで説明して下さいました。
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◆講演会前のお茶会:ほっと一息 | ◆今年度最後の物理科学の最前線 | ◆綿村先生より前田先生の紹介 |
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◆ビッグバン宇宙論は、現代宇宙論の標準モデルです。 | ||
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◆超新星の距離と膨張速度を解析すると宇宙項なしで考えたモデルはうまくヒットしません。 |
11月19日(水)12:20〜12:50 理学総合棟2Fエントランスホール
出演:宮城教育大学音楽科学生
1. ベートーヴェン ピアノソナタ第24番 嬰へ長調「テレーゼ」より第一楽章:佐藤祐貴(Pf.)
2. トスティ Sogno:文屋慶子(Sop.),伴奏・佐藤祐貴(Pf.)
3. ドビュッシー アラベスク2番ト長調:青柳裕美子(Pf.)
4. カプア(作)/仲沼祐太(編) O sole mio:平塚愛(A.Sax.),皆川結花(Trb.),佐藤祐貴(Pf.)
最近ゆったりとした午後のひとときを過ごしたことありましたか?コンサート会場で味わうぴりっとした緊張感も良いものですが、大学の施設内で気軽に音楽を楽しめるというのも身近な感じで良いですね。宮城教育大学の若手音楽家の皆さん、すばらしい演奏ありがとうございました。
次回は、12月19日(金)に「ピアノデュオ・ランチタイムコンサート」を開催する予定。
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◆開演前のエントランスホール | ◆司会の橋本智明さん | ◆照明担当の本堂先生 |
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◆佐藤祐貴さん | ◆文屋慶子さん | ◆青柳裕美子さん |
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◆右から平塚愛さん,皆川結花さん,佐藤祐貴さん | ◆演奏して下さった宮城教育大学音楽科の皆さんありごとうございました |
お茶会にて:外部からの参加者とお話し中
2008年11月14日(金)、井上邦雄教授の物理科学の最前線「ニュートリノは役に立つ?」が開催されました。
「ニュートリノは役に立つのか?」とは常に聞かれる質問で、これには、ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊東京大学特別名誉教授が「役に立たない」と答えを出してしまっています。しかし、グローバルCOEプラグラム物質階層を紡ぐ科学フロンティアの進展開拠点リーダーを務める井上先生は、哲学の先生の講演を聴き、「真理の探求につながることも役に立つと言える」ことに行き着いたそうです。この講演では、主にこの部分と「ニュートリノを使うことによって便利になること」について話をして下さいました。
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◆司会の綿村先生 | ◆ミューオンなどは神岡鉱山の1000mの岩盤で10万分の1に減りますが、透過率の高いニュートリノは減りません。 | |
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◆スーパーカミオカンデとカムランドの違いを紹介。カムランドでは液体シンチレーターを使うことにより、低エネルギーのニュートリノが検出できます。 |
11月5日(水)18:00〜18:50 理学総合棟2Fエントランスホール
出演:小川由希子(ピアノ)
1. ドビュッシー ベルガマスク組曲
2. ベートーヴェン ピアノソナタ 第8番 ハ短調「悲愴」
今年度第1回目の東北大学理学部・理学研究科自修会コンサートです。グランドピアノを理学総合棟エントランスホールに設置して以降、ピアニストの小川由希子さんは何度も演奏しに来て下さっています。今年の学位記授与会場でも演奏して下さいました。プロの演奏をあらたまったコンサート会場ではなく、気軽にリラックスして楽しむことができるのがこのコンサートの魅力です。照明装置も設置されて演出効果もばっちり。
11月19日に、宮城教育大学音楽科学生によるランチタイムコンサートも開かれます。こちらも楽しみですね。
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◆演奏を聴きに大勢集まりました | ◆コンサートを企画した本堂先生 | ◆照明装置 |
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■演奏の模様 |
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■理学部大講義室前 | ■受付 | ■挨拶、主旨説明:拠点リーダー井上邦雄先生 |
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■運営体制の説明:小薗英雄先生 | ■直江清隆先生「科学技術倫理の現在」 | ■塩谷隆先生「3次元多様体の崩壊とポアンカレ予想」 |
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■二間瀬敏史先生「重力波天文学とその展望」 | ■コーヒーブレイク | |
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■村上洋一先生「量子ビームで紡ぐサイエンスウェブ」 | ■質疑応答 | ■懇親会(AOSIS) |
2008年のノーベル物理学賞は南部陽一郎、小林誠、益川敏英の3氏が受賞されました。心よりお祝い申し上げます。南部氏の業績と小林・益川両氏の業績とは直接の関係はありませんが、「対称性」というキーワードでつながっています。対称性とは、素粒子の物理において実は中心的な役割を果たしているきわめて重要な概念です。
南部氏の研究された「自発的に破れた」対称性は(「見かけ上破れた」と言いかえた方が分かりやすいかもしれませんが)素粒子の標準理論の根底をなす概念と言えるでしょう。この考え方によれば,物質を構成する電子と,太陽中心で生成され地球をいとも簡単につきぬけるニュートリノとは,本来は違いのない粒子であることがわかります。対称性の破れにより、見かけ上全く違う性質を持った粒子として我々の目には映るのです。この理論の鍵となる粒子はヒッグス粒子と呼ばれますが、来年より実験が開始される陽子衝突型加速器LHCにおいて発見されると期待されています。
小林・益川両氏の業績は、いわゆるCP対称性の破れを理論的に解明したことです。6種類のクォークが存在していれば、素粒子の標準理論にはCP対称性の破れが内包されているという結論を、クォークが3種類しか知られていなかった当時に明らかにしました。この理論の正しさは、つくばの高エネルギー加速器研究機構および米国のスタンフォード線形加速器センターにおいて建設されたBファクトリーにおいて、大量のBメソンの崩壊を精査することにより、理論から30年経って実験的に証明されました。CP対称性の破れは、宇宙の物質・反物質の非対称と関連が深く、今後も素粒子物理の重要なテーマの一つです。
個人的な事柄になりますが、今回の受賞者のうち特に小林誠さんには、私が高エネルギー研に在籍していた期間、身近に接する機会がありました。日頃のセミナーでもしばしば鋭い指摘をされていましたが、特に、トップクォークの超対称パートナーの崩壊に関する共同研究をさせていただいた際には、一見対称性と相容れないと思われた計算結果が正しいことを、手品のように鮮やかに説明してくださったのをよく覚えています。今回の受賞を大変うれしく思っております。
東北地区の国立大学法人等の教室系技術職員に対し、講義、技術発表、実技等を通して、高度の専門知識及び技術等を習得してもらい、資質の向上等を図ることを目的として東北地区国立大学法人等技術職員研修が開催されました。この研修での「技術発表会」の運営は当理学研究科技術部が担当しました。
開会式の挨拶で、飛田博美教授は、この技術発表会で新しい技術や知識を習得して自分の世界を広げるきっかけを作って欲しいと語りました。
特別講演は、東北楽天イーグルス球団社長補佐で東北大学総長顧問でもあるマーティ・キーナート氏の「T.E.A.M.—チームワークの真の意味—」。日本と米国のプロスポーツの違い、「T.E.A.M.」の意味などご講演下さいました。
口頭・ポスター合わせて43件の発表があり、改めて技術職員の方々が多種多様の職務に就いていると認識させられました。技術発表会運営委員代表の立花憲司さんはこの発表会を今後に活かして欲しいとしめくくりました。
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■受付 | ■司会の柴崎義信さん | ■開会の挨拶:飛田博美先生 |
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■特別講演:マーティ・キーナート氏「T.E.A.M.—チームワークの真の意味—」 | ||
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■口頭発表の模様 | ||
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■ポスター発表の模様 | ||
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■会場風景 | ■閉会の挨拶:技術発表会運営委員代表立花憲司さん |