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2015年4月 9日レポート

物理学専攻 倉本義夫教授 最終講義

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 2月20日(金)、理学研究科合同C棟の青葉サイエンスホールにて、物理学専攻 倉本義夫教授の最終講義「物性物理学とは何だろうか」が行われました。
 工学部に在籍されていた時の青春・修行時代のお話や、その後、理学部に異動されてからの物性理論研究室の運営についてなど、幅広くお話をしてくださいました。教え子の中には、現在、東北大学の同僚として一緒に研究している方もいらっしゃるそうです。
 最終講義には、在学生や教職員の他、卒業した学生や他大学に異動された先生方も来てくださり、会場は満員御礼、立ち見の方もたくさんいらっしゃいました。

倉本義夫先生よりメッセージをいただきました

 私は東北大学に39年(工学部16年,理学部23年)勤務し,それぞれの時代の学生諸君を定点観測してきました。大学院に入った初々しい学生が,修士さらには博士の学位を得て,頼もしい研究者・社会人に育つのを見守るという仕事はすばらしいものでした。この間に,若い人の教育が自分自身の教育にもなっていることを身をもって感じました。東北大生の優れた資質として,粘り強さを私は第一に挙げたいと思います。これは出身地と関係なく体得するもので,私自身も在職中に学んだと自覚しております。

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▲最終講義にて

  物理学専攻の大槻純也先生より
倉本先生へのメッセージをいただきました  

 倉本先生は研究・教育においてご活躍されたのはもちろんですが、実に多趣味で、物理以外の知識も豊富です。その一例を思い出話と合わせてご紹介します。

 毎年春になると、新入生歓迎イベントとして、研究室のメンバーで山へハイキングに行くのが恒例でした。山中では倉本先生のご指導の下、手分けして山菜を採取しました。それを研究室に持ち帰って調理して食べるまでが一連の流れです。野に生えているものを採って食べるというのは、コンクリートで育った私には実に新鮮で、また同時に山菜のおいしさを始めて知りました。倉本先生はなんとも怪しげなキノコも採っていましたが、そちらは「上級者向き」ということで、私はじっと遠くで見守っていました。

 研究・教育方面における倉本先生のさらなるご活躍に期待します。

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▲2004年5月 太白山にて(後列左から4人目が倉本先生、5人目が大槻先生)


  物性理論研究室の宮澤 渓さんに倉本先生との思い出についてお伺いしました  

・倉本先生の印象について
「倉本先生への最初の印象は『厳格』でした。セミナーでは疑問点や曖昧な点などを厳しく鋭く質問、指摘されるので、私などは何度もどぎまぎした覚えがあります。一方で普段の会話の時などには、とても柔和な笑顔をもって話されるので、私もつられて笑ってしまうという事がしばしばありました。今では厳格さだけでない、この『柔らかさ』、『笑顔』というのも倉本先生の印象になっています。」
・印象に残っている出来事について
「私が研究室に加わった際に、歓迎会として山登りに連れていっていただいた事がありました。まず、歓迎会として山登りに行くという事にも少し驚きましたが、山道をすいすいと事もなげに登っていかれる、倉本先生のその健脚ぶりは印象深いものでした。道中で倉本先生の色々なお話を聞くこともでき、この山登りは思い出に残っています。」
・最後に倉本先生へのメッセージをお願いします
「ご退職おめでとうございます。先生にご指導いただいた事、とても感謝しています。先生は今後も研究に従事されるとの事で、ますますのご活躍をされると思いますが、お体には十分お気をつけ下さい。」
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▲倉本先生(右から2人目)と宮澤さん(写真中央)

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