キャンパスライフ支援室は,臨床心理士による「なんでも相談」と,TA(大学院生)による「学習相談」の2本柱で運営しています。また,ふらっと部屋に来て,ご飯を食べたり,お茶を飲んだりしながら日頃の愚痴を話したり,自習するスペースとして利用する人達もいます。
以下では,それぞれの利用状況について簡単に紹介させていただきます。
利用方法だけさくっと知りたい方は こちらから。
<ふらっと行ってみる>
キャンパスライフ支援室は,スタッフ在室中は自由に出入りできる談話室のような場所です。「中学校や高校の保健室みたいですね」と言ってくれた学生さんもいたりします(分かる人には分かるかも)
電子レンジやポットがあるので,お昼ご飯を食べに来たり,お茶やコーヒーを飲んだりすることができます。また,勉強や研究で煮詰まってリフレッシュしたい時にふらっと来て,一人で本を読んだり,スマホでゲームをしたり,たまたま同じ時間に来た顔なじみとおしゃべりしたりして過ごす人も多くいます。
キャンパスライフ支援室の利用の仕方で,最も多いのがこの利用方法です。
自習したり授業の課題に取り組む場所として利用される方も多くいますので,「ふらっと行ってみて,何をするかは自由」という過ごし方ができる場所です。
<TAによる学習相談>
TAさん(大学院生)が毎週月水金(平日のみ)15:00-18:00に待機していて,勉強や研究の話をしたい人が来たら適宜お話をする,という形で運営しています。大学に行くことが難しい人,わざわざ青葉山まで行くのが面倒な人などに対応するため,Zoomによるオンライン相談も受け付けています。
「学習相談」と聞くと,勉強が分からなくて困っている人が使うイメージを持つ人も多いかもしれませんが,キャンパスライフ支援室のTAは一味違います。
例えば,以下のような利用がなされています。
・授業の内容や課題の解き方が分からない,方針が思いつかない
・レポートの〆切直前だけど,全然終わっていない
・テスト範囲に授業でやっていないところも含まれている,TAさんに解説してほしい(先生に対する愚痴も吐き出せる)
・自主的に授業よりも進んだ内容・発展的な内容を勉強しているけれど,議論する相手が周りにいない
特に4つ目の利用の仕方は,キャンパスライフ支援室のTAさんの強みだと思います。一例ですが,物理の学部2-3年生くらいの学生さんが,場の量子論とか一般相対性理論とかの勉強をしていて,ちょっとよく分からない時にTAさんに聞いてみようかな,ということもありました。
また,授業についていけなくなると,自分が何を分かっていないのかが分からない,と感じる人はとても多くいるようです。
そうした学生さんにTAさんと話してみることを勧めると,「何を質問したらいいか考えてから行ってみます」と言われることがよくあります。
ただ,冷静に考えてみると,何を質問したらいいか一人で考えが整理できたら,おそらくその人は自分でそれについて調べて,問題を解決できるのではないかと想像されます。
なので「何を分かっていないのかが分からない」という話をTAさんとしてみては?と伝えると,「気が向いたら行ってみます」と言われることが多いです(多くの場合,気は向かないようです)。
こういう時の学生の気持ちを言葉にしてくれた人がたまたま何人かいたのですが,共通していたのは「自分が分からないことを他人に見せたくない」ということでした。
なので,「分からないところを聞く」のではなく,「なんとなく分かっていた頃に解いた問題について聞いてみる」ところから始めてはどうでしょうか。自分では解けたと思っていても,実はもっとシンプルな解き方があったり,誤解していたことに気づけたりする機会が得られるかもしれません。
勉強をインプットで終わらせるのではなく,インプットしたものをアウトプットする場として「TAによる学習相談」をご利用いただければと思っています。
<臨床心理士によるなんでも相談>
カウンセリングと聞くと,うつや不安で生活に支障が出ている人が利用するイメージを持っている人も多いかもしれません。もちろん,キャンパスライフ支援室ではそのような精神的に困り感を抱えている方とお会いし,過去・現在・未来について一緒に考えさせていただくことも多くあります。
ただし,実際にキャンパスライフ支援室を利用する人達の中には,日常生活を回せているけれど,どこかで違和感を覚えている人も多くいます。
例えば,以下のようなお話をすることは毎年のようにあります。
・時間割をどう組んだら良さそうか(例:教職を取るか切るか)
・サークルと勉強の両立が難しい,欲張って全部やるか,何かは諦めた方が良いか
・とりあえず大学を卒業しろと親は言うけれど,大学を卒業したところで何か良いことがあるとは思えない
・自分が勉強してきたことは社会では役に立たないと言われている,そんな自分が本当に世の中で働けるのだろうか
・勉強も研究も一生懸命やってきたし,今もやりたいと思っている。それでも周りはもっと先に進んでいるし,引け目を感じる
上記はあくまでも一例ですが,ひとりで考え込んで煮詰まる経験は多くの人がしていることと思います。そんな時,キャンパスライフ支援室にお越しになり,話しながら違和感を整理することで,なんとなく今後の見通しが持てることもあるようです。
もちろん,困った時に友だちや家族,先輩・後輩に話すことでなんとかしている人も多いと思いますし,それができるのは大切な力です。キャンパスライフ支援室はあくまでも選択肢の1つに過ぎないのですが,もしよければ,選択肢の隅っこに置いといていただけると嬉しく思います。
キャンパスライフ支援室を利用してみようかなと思っていただいた方は,以下のリンクか,ページ内にある各問合せフォームからご連絡ください。
<TA(大学院生)による学習相談>を利用したい方は こちらをご確認ください。
<相談員(臨床心理士・公認心理師)によるなんでも相談>の予約を取るにはこちらからお問いあわせください。
〒980-8578
仙台市青葉区荒巻字青葉6-3
理学研究科 合同A棟 307号室
開室時間 : 平日 10:00~17:30
TEL : 022-795-6706
TEL : 022-795-6706
E-mail : sci-campuslife@grp.
※メールアドレスの@grp.のあとに「tohoku.ac.jp」をつけてください
理学研究科 物理系研究棟 825号室
開室時間 : 平日 9:00~18:00