東北大学理学部・理学研究科では、先端的な研究成果に基づいた高度な専門的教育によって、優れた職業人を育成し、人類の社会的・経済的発展に寄与しています。自然科学の基礎教育に中心的役割を担い、現代社会の諸問題の克服に必要な科学的思考能力を持つ人を育成するための多様なプログラムを用意しています。
地球科学系は、地球、宇宙で形成された物質や、生命との関わりを調べ、地球と惑星の進化の過程を考えます。宇宙地球物理学科(地球物理学コース)は、地球・太陽系での物理的な現象(気象、海洋変動、火山噴火、地震、オーロラ、惑星プラズマ・大気変動など)を研究します。
例えば「学生実験」の内容でその違いを見てみましょう。
3セメスターで行われる「基礎地学実験」では以下の課題に取り組みます。
1.空中写真で地形を見る
2.堆積構造を作る
3.鉱物・岩石の肉眼観察
4.月面写真解析
5.生きている結晶
6.野外地質調査
室内で鉱物、月面写真、堆積構造を観察したり、野外で地質調査をしたりします。
4、5セメスターで行われる「地球物理学実験」では以下の課題に取り組みます。
1.重力加速度、水の粘性係数、プランク定数などの物理定数の測定
2.地球物理現象の測定に応用される電子回路の製作と検定
3.海陸風や地震、太陽電波など、自然界で起こっている変動現象の観測と解析
物理法則に基づいて地球規模の現象を研究するための基礎を学びます。
研究の対象は地球科学系と宇宙地球物理学科(地球物理学コース)で重複しているところがありますが、研究方法などのアプローチの仕方に違いがあります。興味ある研究室のホームページなどを調べて参考にしてみて下さい。
東北大学では、自然科学全般にわたる活発な教育研究活動が行われています。紹介動画「東北大学理学部・理学研究科 SCIENCE CHALLENGERS」では、自然に潜む様々な謎の解明に「挑戦する」8人の世界的研究者を紹介しています。動画では、各研究者の研究概要と、研究に密接に関係する実験器具や関数などを簡単に紹介していますが、「もっと研究の詳しい内容が知りたい」、「他にどんな研究者がいるかを知りたい」、「各学科の詳しい教育・研究内容・入試要項を知りたい」と思った方は、是非、このホームページのコンテンツをクリックしてみてください。
動画の冒頭に登場する自分の尻尾を飲み込んでいる蛇は、「ウロボロス」と呼ばれている古代の象徴の一つです。このウロボロスは、古代から多くの文化圏で様々な意味をもつ「象徴」として用いられてきました。その中でも本動画のウロボロスは「循環性」を象徴しており、大きさのスケールを表した自然の階層性が描かれています。このウロボロスを用いた自然の階層性の考え方は、ノーベル物理学者であるシェルドン・グラショーによって描かれました。 この紹介動画のウロボロスには、尻尾の方にミクロな対象である「素粒子」が描かれ、そこから頭に向かうにしたがって、「原子核」、「原子」、「分子」、「生物」、「地球」、「太陽系」、「宇宙」と、よりマクロな対象が描かれていきます。さらに、より大きい、より遠くの宇宙を考える・観測するということは、過去の宇宙(「宇宙創成」)を考える・観測することを意味しています。宇宙の誕生後には、我々のような人間や地球といったものを構成する物質の生成が起こっているはずであり、そのような物質の生成は、「素粒子」の相互作用によって説明することができます。つまり、蛇の頭が尻尾を飲み込むように自然の階層性は一つに繋がるという循環的な見方をすることができます。また、「数学」は科学を考える上で、最も基礎的な学問ですので、ウロボロスの円の中心に描かれているバージョンもありますが、今回の紹介動画では宇宙創成と素粒子の間に描き、アレンジしました。
東北大学理学部にはいろんな学科があって、どこから調べたらいいか、わからない…。
そんなあなたは、まずは「あなたの好きなことから探る“理学部学科紹介”」にチャレンジ!
10の質問に答えて、学科探しのヒントが見つかるかも…?
※このQ&Aの結果は、みなさんの適性を判断するものではございません。