東北大学 大学院 理学研究科・理学部

Graduate School of Science and faculty of Science , Tohoku University

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前田信代先生が東北大学男女共同参画推進センターを訪問

12月10日(水)、2007年に「胚性幹細胞(ES細胞)を用いてマウスの特定の遺伝子を改変する原理の発見」でノーベル医学生理学賞を受賞されたオリバー・スミシーズ博士とその夫人である前田信代先生が東北大学男女共同参画推進センターを表敬訪問されました。


_DSC3192.JPGオリバー・スミシーズ博士(右)と前田信代先生(左)


_DSC3275.JPGサイエンス・エンジェル、スタッフの皆さんと


前田先生は理学研究科の化学第二専攻のご出身で博士号を取得した後の82年に渡米、ウィスコンシン大でスミシーズ博士と知り合い、二人三脚で研究を続けてこられてのノーベル医学生理学賞を受賞でした。
女性研究者として活躍されている前田先生との意見交換でサイエンス・エンジェルの皆さんも励みになったのではないでしょうか。


学生時代の前田先生を知る評価分析・研究戦略室の阿部比佐久さんにコメントをいただきました。
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本日、前田信代さんが本学に来られていたことを知り、お会いできなかったことをとても残念に思います。私のリサーチ不足もあって後悔することになりました。
前田信代さんは、私が以前働いていた化学第二学科の田宮信雄教授の指導で博士号を取得しましたが、テーマは、奄美、沖縄域に生息しているエラブウミヘビ毒タンパクの研究でした。
彼女は、活発な女子学生で当時、化学教室の行事と言えば軟式野球が全盛期のころで、こうした野球にも興味を持つなどして男子顔負けな行動派女子でした。背が高い(170cm近い?)こともあったかと思います。
当時は、博士課程の学生が軸になり文献の輪読会や勉強会も行われていたので、私も参加しながら教えを請うこともあって、こうしたところでもリードして活動されていました。
実験は、とてもきれいな実験をするし早いといった印象が残っています。
エラブウミヘビ毒タンパクは、アミノ酸残基数60個(分子量:約6,000)くらいのペプチドでアセチルコリンレセプターに特異的に働く神経毒です。このアミノ酸の配列順を探る1次構造の研究をしていました。
この中で、N末端がブロックされたアミノ酸の特定に当時では珍しかった質量分析計を用いる方法などを一緒に検討したことなど懐かしく思い出されます。

評価分析・研究戦略室 阿部比佐久


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