概要
天文学教室には、教員、研究員、そして学生を含む約70名が所属し、天文学に関わる幅広い課題に取り組んでいます。
研究内容は、1) 星や惑星およびその形成の解明、2) 恒星の物理的性質、3) 銀河の形成と進化、4) 宇宙論的枠組みの解明にまで及びます。これらの研究は、主に2つのアプローチで進められています。1つは理論的研究であり、スーパーコンピュータなども利用して、天文学的現象を支配する物理的原理を明らかにするものです。もう1つは観測的研究であり、電波、赤外線、可視光、紫外線、X線、ガンマ線といった広い電磁波領域を用いて宇宙を観測します。本教室の研究者は、すばる望遠鏡、アルマ望遠鏡、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡などの最先端施設を活用し、得られた観測データを精密に解析し、理論モデルと比較することで宇宙の理解を深めています。さらに、新しい望遠鏡や最先端の観測装置を開発し、未踏の宇宙の窓を切り開くことも、本教室における特色ある重要な活動の1つです。
受験生の方へ
天文学・宇宙物理学は、人類最古の学問でありながら、現在も最先端の観測装置や大型計算機を駆使して宇宙の謎を解明し、新たな謎の発見を通して発展し続ける分野です。現在の天文学・宇宙物理学は物理学や惑星科学など他の学問分野とも連携し、宇宙や様々な天体の起源・進化のさらなる解明を目指しています。天文学・宇宙物理学は宇宙に対する人類の知の地平を無限に広げていく学問です。宇宙の謎を解く探究を共に進めませんか。
先輩からのメッセージ
「宇宙、なんでもありで面白い!」幼い頃に抱いたこの思いを原点にここまでやって来ました。大学で、この一見「なんでもあり」な宇宙の背景にある物理を学び、当時は眺めるだけだった観測データを駆使すれば、遠く離れた宇宙の謎に迫ることができる。これってワクワクしませんか?天文学教室の仲間とともに宇宙を遊び尽くしましょう。
兵庫県立姫路西高等学校出身
敏蔭 星治 さん