東北大学 大学院 理学研究科・理学部|広報・アウトリーチ支援室

2019年6月12日レポート

6月9日(日)仙台市天文台×東北大学大学院理学研究科 公開サイエンス講座2019 第1回 オーロラの謎に迫る

2017年7月1日に東北大学大学院理学研究科と仙台市天文台は連携協力協定を締結し、コラボレーション企画として年間全4回の公開サイエンス講座を行います。
2019年度第1回目のイベントとして「オーロラの謎に迫る」が、6月9日に仙台市天文台加藤・小坂ホールで開催されました。会場には85名の方々にご来場いただきました。講師は本研究科の小原 隆博 教授(地球物理学専攻)です。最先端科学で明らかにされつつあるオーロラ発生の仕組みを、映像や画像を使いながらご紹介されました。


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会場の様子 *写真は仙台市天文台様提供


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小原 隆博 教授(地球物理学専攻) *写真は仙台市天文台様提供

2019年6月 5日レポート

6月2日-4日 第5回地球・海・空: 環境・地球科学国際共同大学院ワークショップが開催されました

6月2日-4日、理学研究科合同C棟2階青葉サイエンスホールにて「第5回地球・海・空: 環境・地球科学国際共同大学院ワークショップ」が開催されました。本ワークショップは、本学の環境・地球科学国際共同大学院プログラムと日本学術振興会の日独共同大学院プログラム「地球深部揮発性元素循環研究に関する日独共同大学院プログラム」(東北大学―バイロイト大学)が共同で開催したもので、本研究科、環境科学研究科に加え、バイロイト大学、ハワイ大学、アメリカ地質調査所(USGS)、ヴィクトリア大学ウェリントン校、南洋理工大学、パリ高等師範学校、ノースカロライナ大学ウィルミントン校からも研究者の方が参加されました。また、バイロイト大学、ハワイ大学とは、学生の共同指導に関する覚書を交わしており、ヴィクトリア大学ウェリントン校とも今年度中に覚書を締結予定です。3日には、環境・地球科学国際共同大学院プログラムの学生を対象としたQE (Qualifying Examination)も行われ、海外の研究者の方々にも審査に加わっていただきました。固体地球科学(火山・地震・地球内部など)から海洋・大気科学まで様々な分野の発表が行われ、分野の垣根を越えて活発な議論や交流がなされました。


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地球深部揮発性元素循環研究に関する日独共同大学院プログラム

2019年5月22日レポート

【広報サポーターレポート】5月18日 (土) ぶらりがく『クイズでニホニウム』

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今回は5月18日(土)開催「ぶらりがく」の様子を伊東邦大(数学専攻博士課程後期3年)がお伝えします!


 今回の「ぶらりがく」のテーマは、113番元素ニホニウム発見にちなんで「元素」。講師は理学研究科物理学専攻の萩野浩一先生です。県内外から20組36名の方にお越しいただき、クイズを交えながら「元素ってなに?」「元素にはどんな種類があるの?」などといった話題について学んでいきました。


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 萩野先生のお話は、「カレーライスの材料は、にんじんやじゃがいも。そのじゃがいものもとになっているのが元素」という導入から始まりました。元素とは、動物や植物、地球や、身の回りの鉛筆・消しゴムに至るまで、あらゆるものを構成する基本的な要素のことです。古代中国では、元素は「木火土金水」の五つだと捉えられ、それらと「陰陽」の組み合わせですべてのものが生じると考えられていたそうです。現代の物理学者は、元素を「原子」という小さな粒子だと考えています。原子は、陽子と中性子からなる原子核とそれを周回する電子の集まりで、陽子の個数によって順に番号と、「水素」、「ヘリウム」、「リチウム」などの名前が付けられています。


今からちょうど150年前の1869年に、ロシアの化学者メンデレーエフさんは、七並べをするみたいにうまい置き方をすると、性質の似ている原子が規則的に並ぶことを見つけました。つまり陽子の個数と電子の配置の違いで原子の振る舞いが周期的に変化することを突き止めたのです。周期表の発見の瞬間でした。


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 周期表を見れば、まだ見つけられていない原子の存在も予想できます。「ニホニウム」をはじめとする「重い原子」の発見も、メンデレーエフの周期表から始まっているのですね。理化学研究所の森田浩介さんを中心とする研究グループは、約10年間努力してやっと3個のニホニウムを作り出し、今回の発見認定と命名に繋がったそうです。重い原子を作り出すのがいかに難しいことなのかがうかがい知れます。


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 萩野先生は他にも「人間の体にあるたくさんの種類の原子」の紹介や、「ウランなどの重い原子の二つの壊れ方(α崩壊とβ崩壊)」について例を用いた分かり易い説明をしてくださり、参加者は子どもから大人までみんな、元素や原子の話題に自然に惹きこまれていきました。また、みんなからの質問がスマートフォンを介しリアルタイムで受け付けられ、「一番多く原子を見つけたのはどこの国?」というものから「レニウムがニッポニウムと呼ばれていたってホント?」「人間がトンネル効果でワープするためにはどれくらいのエネルギーが必要なの?」といった突っ込んだものまで、次から次へと出てきて時間が足りなくなるほどでした。

 2016年のIUPAC(国際純正・応用化学連合)で周期表の7行目(第7周期)までが完全に揃いました。「みんなが高校生や大学生になるころには、次の第8周期の研究も進んでいるかもしれませんね」未来に向けられた言葉で、先生のお話しは締めくくられました。

2019年5月 8日レポート

東北大学大学院理学研究科 合同入試説明会2019が開催されました

4月27日(土)、東北大学東京分室(サピアタワー10階)にて東北大学大学院理学研究科合同入試説明会が開催されました。 平成22年から10回目を迎えた今年度の合同入試説明会、参加者数は116名となりました。たくさんのご参加ありがとうございました。

実行委員長の山崎剛先生による全体のスケジュール説明、教務委員長の都築暢夫先生による理学研究科の紹介の後、各専攻にわかれて入試、各研究室の紹介となります。教員による説明はもちろん、過去に他大学から東北大学に進学した学生から直接話を聞ける貴重な機会となったようです。

説明会参加者数推移

  2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019
参加者数 60 60 45 76 75 92 93 129 136 116

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2019年5月 7日レポート

4月20日(土)次世代火山研究者育成プログラム 2019年度認定式開催

4月20日(土)本研究科合同C棟青葉サイエンスホールにて、次世代火山研究者育成プログラム 2019年度受講生認定式が開催されました。本プログラムは2014年に発生した御嶽山噴火災害を受けて構想されたもので、東北大や北海道大、山形大、東京大など16大学、4研究機関、7地方自治体、3学協会、1民間企業(2019年4月現在)が参加・協力しています。

基礎・応用コースでは、大学院修士課程学生を中心に、火山学の広範な知識と専門性、研究成果を社会へ還元する力、社会防災的な知識を有する次世代火山研究者を育成することを目指しています。

2019年度からは「発展コース」が新設され、大学院博士課程学生がより高度な研究遂行能力を身につけ、かつ、火山監視や防災に関する高度な知見を獲得する受け皿となるよう設計されています。(代表機関、東北大学)

2019年度は、基礎・応用コースのプログラム受講生が20名、発展コースは13名が認定されました。本プログラムを通じて幅広い知識や経験を習得し、将来火山専門家として活躍されることを期待しております。

リンク:火山研究人材育成コンソーシアム構築事業


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2019年4月22日レポート

4月21日(日)進学説明会・相談会 in 仙台

4月21日(日)仙台国際センターにて、進学説明会・相談会 in 仙台が開催されました。東北大学では、高校生、高卒生、保護者を対象とした進学説明会・相談会を毎年6月から7月にかけて開催しております。開催場所は、札幌・静岡・東京・大阪、そして今年度より仙台が加わりました。地元開催第1回目となる今回は事前申込が900名を超え、当日もたくさんの方々が参加されました。説明会では、全体説明、学生による大学紹介、学部別の講演会があり、別室では個別相談のコーナーも設けられました。

リンク:東北大学入試センター 進学説明会・相談会


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2019年4月 8日レポート

2019年度 新入生オリエンテーションが実施されました

4月5日(金)~6日(土)、青葉山北キャンパス理学部内及び秋保温泉岩沼屋にて2019年度理学部新入生オリエンテーションが実施され、新入生、教員、引率学生など約380名が参加しました。

このオリエンテーションは、全学教育科目及び理学部カリキュラムの履修方法やサークル活動など、大学におけるあらゆる活動のアドバイスなどが行われ、新入生にそれを参考にして充実した学生生活を送ってもらうことを目的としています。2日間(数学系は5日のみ)を通して時間割の作成や、友達や先輩、先生方と交流を図り、充実した時間を過ごせたのではないでしょうか。

新入生のみなさん、ようこそ東北大学理学部へ!!


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2019年4月 4日レポート

3月24日(日)仙台市天文台×東北大学大学院理学研究科 公開サイエンス講座 第4回 天の川銀河誕生の新たな描像に迫る

2017年7月1日に東北大学大学院理学研究科と仙台市天文台は連携協力協定を締結し、2018年度のコラボレーション企画として全4回の公開サイエンス講座を行いました。
第4回目のイベントとして「天の川銀河誕生の新たな描像に迫る」が、3月24日に仙台市天文台加藤・小坂ホールで開催されました。会場には定員を超える71名の来場者にお越しいただきました。講師は本研究科の千葉 柾司 教授(理学研究科天文学専攻)です。すばる望遠鏡やガイア衛星の観測からわかった、天の川銀河の形成過程に関する最新描像について紹介されました。


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会場の様子 *写真は仙台市天文台様提供


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千葉 柾司 教授(理学研究科天文学専攻) *写真は仙台市天文台様提供

2019年4月 4日レポート

3月28日(木)物理学専攻 高木滋准教授 最終講義

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3月28日(木)、合同A棟203号室にて、物理学専攻 高木滋准教授の最終講義「MnSi,FeSi発 URu2Si2,PrΓ3-基底系経由 スピンアイス,Kitaev 行き」が行われました。本講義では、学部4年の時代から振り返り、研究を志したきっかけやこれまでの研究成果など、様々なエピソードが紹介されました。当日は、遠方からも高木先生ゆかりの方々が聴講にいらっしゃいました。


富山県立大学の谷田博司先生より
高木先生へのメッセージをいただきました

高木滋先生には、学生時代(もう10年以上も前の話ですが)、指導教員として、学部4年生から博士取得まで、大変お世話になりました。決して出来の良い方ではなかった私に、物理の何たるかを、実験研究者としてのあるべき姿をご指導いただきました。良き先輩、後輩に恵まれ、またテーマにも恵まれ、忙しくも充実した日々が思い出されます。
高木先生は、よく実験室に足を運ばれていました。ご専門の核磁気共鳴法は、昨今の自動化された手法とは異なり、1点1点、狙いを定めて実験を行う職人気質の手法です。先生は、何が重要で何を抑えるべきか、時間を惜しむことなくご指導されていました。夜遅くまでお付き合い頂いたことも少なくありません。共に研究するチームとしての一体感があった背景には、高木先生の熱意があったのだなぁと、あらためて思う次第です。「君も研究者の卵なのだから」と仰って頂いたことが印象に残っています。いつまでも学生気分ではなく、自分で道を拓かねばならないのだ、と心に響きました。博士を取得後、どうにかここまで辿り着き、今も研究を続けています。果たして卵の「殻」が取れたかどうか定かではありませんが、「高木イズム」を胸に、これからも新しい物理を探求したいと思います。
高木先生の長きに渡る研究教育生活の日々はこれで一区切りとなりますが、これからも益々のご健康とご活躍をお祈り申し上げます。
2019年4月 3日レポート

3月22日(金)東北大学サイエンスカフェ「合成化学で機能を創る」

3月22日(金)、せんだいメディアテーク1階オープンスクエアにて、第162回東北大学サイエンスカフェ「合成化学で機能を創る」が開催されました。講師は理学研究科 化学専攻の 瀧宮 和男 教授。当日は56名の方々にご参加いただきました。たくさんのご来場ありがとうございました。
20世紀に大きく発展した有機合成化学は、21世紀に入り、従来対象としていなかったエレクトロニクス分野にも重要な役割を果たすようになっています。講演で瀧宮先生の研究室で生み出された化合物を例に、エレクトロニクスへの応用について紹介されました。
参加者からは「身近なところに活用されているものがあり、興味を覚えた。」「有機でできたデバイスを体内に入れても機能するのか疑問に思った。」などの感想をいただきました。

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  理学研究科 化学専攻 博士課程前期1年 田中 俊一  
有機合成と聞くと、薬や染料を連想する方々が多いと思いますが、21世紀に入り、従来対象としていなかったエレクトロニクス分野にも重要な役割を果たすようになっています。本講演会では、我々の研究室で作製した液晶セルのモデルを使って、エレクトロニクスへの応用について市民の方々に知って頂きました。
テーブルディスカッションでは、「液晶ってどうやって作るの?」「液晶テレビってどのような原理?」「有機 EL との住み分けは?」などといった多岐にわたる質問が寄せられ、大いに盛り上がりをみせた講演会となりました。我々も分からないような鋭い質問もたくさん寄せられ、刺激を感じた一日でした。
この講演会を通して、有機合成の面白さ、素晴らしさを感じていただけたのであれば非常に嬉しく思います。
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