2018年3月19日 レポート
3月5日(月) ニュートリノ科学研究センター 白井淳平教授 最終講義
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3月5日(月)、理学研究科合同A棟2階第1共通講義室にて、ニュートリノ科学研究センター 白井淳平教授の最終講義「この40年を振り返って」が行われました。白井先生は、旧カミオカンデ検出器の解体に始まりカムランド検出器の建設と実験を経て現在はカムランド禅実験に携われております。筑波のKEKで過ごされた時のお話や、その後、東北大学に異動されてからの21年の研究内容の推移など、幅広くお話をしてくださいました。当時の写真も紹介いただき、終止温かい雰囲気の中、講演は進められました。
白井淳平先生よりメッセージをいただきました
最終講義、いよいよこの日を迎えたのだと感慨深い思いです。KEKから東北大に移動してはや21年、カムランド/カムランド禅実験の建設から始まりずいぶん楽しませてもらった感があります。特に2002年、カムランド実験が始まってまもなく、世界初の原子炉ニュートリノ振動の発見の現場に当事者として居合わせることになろうとは夢にも思いませんでした。また世界初の地球反ニュートリノが検出され、地球科学者の長年の夢が現実となりニュートリノ地球科学が創始される画期的な成果があがったことにも大変驚きました。東北大学に来る前の大勢の研究者がそろうKEKでの活動も楽しかったですが、東北大学では研究や教育を通じて多くの優秀な学生と触れ合うことができ、また多くの優れた研究者と会う機会にも恵まれ、いつも新鮮な刺激を受けることができました。大変ありがたく思っています。また仙台の地は住みやすく歴史を感じる趣のある街であり、新鮮な食材に美味しいお酒が楽しめるのもとても気に入っています。
退官後は、幸いにも進行中のカムランド/カムランド禅実験に参画できることになりました。ニュートリノ研究は今後も大きな進展が期待される分野ですが、ニュートリノと関連する分野は宇宙や天体、地球まで含め、大変重要で魅力的な課題に満ちており、全く新たな視野が開かれる可能性もあると思います。そのようなチャンスをつかみ取るべく今後も努力していきたいと思っています。これまで研究を支えて下さった多くの方々に心より感謝いたします。ありがとうございました。
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ニュートリノ科学研究センターの清水格先生より
白井先生へのメッセージをいただきました
白井先生には2000年に研究室配属されて以来、長い間お世話になりました。当時は原子炉ニュートリノ振動発見を目指し、研究グループが一丸となって実験準備を進めていました。白井先生は液体シンチレータ純化の研究をリードしておられ、その間に素粒子実験に必要な基礎知識、応用実験に向けた装置開発の手法、さらには研究者としての心構えなど、非常に多くのことを学ばせていただきました。研究者になってからも変わらず熱心なご指導をいただいたこと、大変感謝しております。これからも引き続き共同研究の中でご指導をいただければと願っております。益々のご発展とご活躍をお祈りいたします。
2018年3月19日 レポート
3月6日(火)生物学科 山元 大輔 教授 最終講義
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3月6日(火)、生命科学プロジェクト総合研究棟(片平キャンパス)講義室にて、生物学科 山元 大輔 教授の最終講義「"自分流・行動遺伝学"のこれまでとこれから」が行われました。
山元先生は、平成17年に東北大学大学院生命科学研究科教授として着任され、キイロショウジョウバエを用いて、行動を組み立てる遺伝子や行動を生み出す脳の仕組みを研究してこられました。
本講義では、現在の研究を始めたきっかけやこれまでの研究成果、今後の目標についてユーモアを交えながら熱く語ってくださいました。講義終了後には、山元先生の長年にわたる研究・教育に対するご尽力とご功績に感謝と敬意を込めて、聴衆から惜しみない拍手が送られました。
山元大輔先生よりメッセージをいただきました
この度は、最終講義の機会を与えていただき、ありがとうございました。
私自身が最初に研究室を持ったのは(株)三菱化成生命科学研究所(東京町田)に於いてであり、その後、早稲田大学人間科学部(埼玉所沢)、早稲田大学理工学部(東京新宿)を経て、本学生命科学研究科に着任した。本学では当初、青葉山の理学部合同棟にラボを構えたが、震災の前年に新たにできた片平の生命科学総合研究棟に移転した。そして今回、定年を1年後にひかえてフライング退職し、神戸にある未来ICT研究所に異動することとなった。ラボとしては5回目の引っ越しが目前である。最終講義では、四十余年にわたる研究を振り返るとともに、今後の新たな展開を見据えて、いわば所信表明の意味をも込めて自分独自の道を模索することにした。皆さんに楽しんでいただけたならこの上ない喜びである。
生物学科の小金澤雅之先生より
山元先生へのメッセージをいただきました
山元先生はハエの求愛行動研究のトップランナーで、特に有名なのはオス同士が求愛してしまう突然変異体satori の発見です。論文や書籍等では良く存じ上げていましたが、まさか私がその研究に関わる事になろうとは思っていませんでした。satori 変異は、転写因子をコードするfruitless と呼ばれる遺伝子の機能異常によるもので、山元先生はfruitless 遺伝子の分子細胞生物学的機能の解明に取り組んできました。2005年には雄特異的なFruitlessタンパク質発現が、ニューロンの数や形を変えて、いわば「オスの脳」を作り出している事を明らかとし、Nature誌の表紙を飾っています。私はちょうどその頃から山元先生との共同研究を始め、fruitless 発現神経回路の機能解析を行ってきました。最先端の技術を用いた研究に携われたことは、研究者としてとても幸せな事でした。
山元先生の研究成果は多数の学術論文として触れることができますが、研究室メンバーのみが知る特筆すべきことは、どんなに忙しい時でも自身で実験をされていたことでしょう。研究・教育に忙殺されながらも、自らショウジョウバエの交配をしアイデアの確認を行う姿は驚異的でもありました。
satori 変異体の発見は今から20年以上前にさかのぼりますが、その頃から山元先生は「行動の進化」という難問にアタックしてきました。ゲノム編集技術が開発され、中枢ニューロンの活動記録も可能となった現在は、かつては攻略不能にも思えたこの難問の解明に肉薄できるまたとない時なのだと思います。山元先生は4月より神戸の未来ICT研究所に活躍の場を移しますが、この期を逃さず自らの手で驚くような研究成果を上げていくはずです。何時までもお元気で、これからもますますのご活躍をお祈りしております。
2018年3月19日 レポート
3月6日(火)生物学科 中静 透 教授 最終講義
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3月6日(火)、生命科学プロジェクト総合研究棟(片平キャンパス)講義室にて、生物学科 中静 透 教授の最終講義「樹木と動物との相互作用による森林生態系の変化」が行われました。
中静先生は、平成18年に東北大学大学院生命科学研究科教授として着任され、森林生態系における生物多様性維持機構熱帯林や温帯林において、生物多様性が維持されるしくみや気候変動が生態系に与える影響、適応策など、幅広く研究を進めてこられました。
当日は、中静先生が "日本の森林で気になっていること" を様々な実例を交えてお話されました。講義室には学生や教職員など多くの方が聴講に訪れ、講義終了後には、中静先生の長年にわたる研究・教育に対するご尽力とご功績に感謝と敬意を込めて、惜しみない拍手が送られました。
中静先生の今後のご健勝とますますのご活躍をお祈りいたします。
中静透先生よりメッセージをいただきました
最終講義を多くの方に聞いていただき、ありがとうございました。思い出話はしたくなかったので、最近考えている日本の森の問題点と私の研究のかかわりについて話させていただきました。今後も研究者としてこの問題にはかかわってゆきたいと思っています。
東北大学での12年間は、GCOEや学術資源研究公開センター、植物園の仕事など、手を抜けない仕事も多かったですし、東日本大震災などをきっかけに始めた活動もあり、あっというまに過ぎてしまった感があります。それでも、すこしは東北の自然を生かした研究ができたかと思っていますし、その自然のすばらしさは堪能しました。これからは京都の総合地球環境学研究所でプログラムディレクターをしますが、大学共同利用研究機関法人人間文化研究機構の傘下にある研究所ですので、地球環境問題に関心のある方は研究提案をすることができます。ぜひ東北大学からも研究の提案をしていただきたいと思っています。
東北大学で一緒に研究をやっていただいた教員、学生のみなさま、事務・技術でサポートしていただいた方々、たいへんありがとうございました。楽しく実り多い時間を過ごすことができました。
▲八甲田山で毎年行っていた森林調査のときに。
生物学科の饗庭正寛先生より
中静先生へのメッセージをいただきました
中静先生は、私にとっては博士課程での指導教員でもあり、京都大学時代から17年以上のお付き合いになります。初めて研究室訪問にうかがった際に温かく迎えて頂いたことを昨日のように思い出します。
先生から教わったことを数え上げればきりがありませんが、フィールド系の研究者としては、世界各地の森林にご一緒して、森の見方を教えて頂いたことが、やはり何よりの思い出です。今では私自身が学生を指導する立場となりましたが、先生から教わったことを私なりのやり方で次の世代にも継承していけたら、と願っております。
学外の仕事でご不在の事が多かったにもかかわらず、学生とのコミュニケーションをとても大切にされており、研究室には常に和気藹々とした雰囲気が満ちていました。時には、研究に対する自主性の不足を厳しく指摘され戸惑う学生もいましたが、卒業後、遊びに来た彼らが「働くようになり、先生が仰っていたことがようやくわかった」と述懐している姿もしばしば目にします。
最後になりましたが、これからも一緒にフィールドで研究できることを楽しみにしております。お体に気をつけて、ますますのご活躍をお祈りしております。
▲秋保で行われた研究室のお花見にて。
2018年3月19日 レポート
物理学専攻 2017年度新博士講演会・祝賀会が開催されました
3月5日(月)、理学研究科青葉サイエンスホールにて物理学専攻 新博士講演会及び物理学専攻賞授賞式が開催されました。
まずはじめに、新博士を代表して髙浦大雅さん、廣部大地さんによる新博士講演会が開かれました。異なる分野の聴講者にも解りやすく発表され、その後の質疑応答では、聴講者から活発な質問が相次ぎました。
▲髙浦大雅さん「摂動論を超える予言へ向けた計算手法の開発とQCD結合定数の決定」
▲廣部大地さん「拡張Luttinger液体中のスピン流: スピノン・スピン流」
その後、博士・修士修了生への各賞授賞式が行われました。物理学専攻賞は、博士論文、修士論文が特に優秀だった学生を表彰するために設立された賞で、受賞者には、山元均物理学専攻長より賞状と記念のオリジナルメダル(博士の受賞者はゴールド、修士の受賞者はシルバー)が授与されます。今年度は、博士2名、修士4名が選ばれました。また、1名が総長賞候補者として推薦されました。
[関連記事]2017年度物理学専攻賞、総長賞候補者が決定(理学研究科HP)
▲受賞者のみなさん。おめでとうございます!
授賞式終了後は、合同C棟多目的室にて祝賀会が開かれました。祝宴では、それぞれ仲間達、先生方と思い出や今後について語り合い、食事をしながら歓談しました。
▲田村先生の音頭で乾杯するみなさん
2018年3月13日 レポート
3月12日(月)、University College London - Tohoku Organic Chemistry Symposium
3月12日(月)、理学研究科合同C棟2階青葉サイエンスホールにて、University College London - Tohoku Organic Chemistry Symposiumが行われました。このシンポジウムは、University College LondonからProf. Helen Hailes、Prof. Jim Anderson、そしてUniversity of LincolnからProf. Martin Lear(元:東北大学准教授)をお迎えし開催されたものです。
Program
Chairperson: Prof. Yujiro Hayashi (Tohoku University) , Prof. Takeaki Iwamoto
● Green chemistry: enzymatic and chemoenzymatic strategies in synthesis
Prof. Helen Hailes (University College London)
● Recent progress on catalytic skeletal rearrangement reactions
Prof. Itaru Nakamura (Tohoku University)
● Atypical Oxidations of Atypical Substrates to Typically-Activated Esters
Prof. Martin Lear (University of Lincoln)
● -Extended thienoacenes for organic semiconductors: synthetic chemical approaches
Prof. Kazuo Takimiya (Tohoku University)
● Target Synthesis: 1,2-diamines and infraluciferins
● Introduction of University College London
Prof. Jim Anderson (University College London)
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2018年3月 6日 レポート
2月25日(日)サイエンスリンク in 仙台
2018年2月25日(日)、片平キャンパスさくらホールにて「サイエンスリンク in 仙台」が開催されました。今回は7団体が参加し、2団体によるサイエンスショーも行われました。東北大学からは、理学部天文学教室「
アンドロメダファイト カードゲーム」、理学研究科・理学部
広報サポーター 「モアモアしおりを作ろう」、
みちのく博物楽団 「地球史の長さを感じてみよう!」の3団体が参加しました。たくさんのご来場者があり、どのブースも盛況でした。子どもたちや地域のみなさんに科学のおもしろさをお伝えできたと思います。
【理学部天文学教室「アンドロメダファイトカードゲーム」】
東北大学天文学専攻の学生を中心とした、天文学に興味関心のある様々な学科の学生が集まって活動している団体です。子供達が宇宙や天文学に興味を持ち、それが学びにつながることを狙いとしたオリジナルカードゲーム「アンドロメダファイトカードゲーム」。小学校低学年以上を対象としていて1対1で対戦しながら遊びます。My spaceにカードを揃えて銀河を召喚!合言葉は『アンドロメダファイト!』
【理学研究科・理学部広報サポーター「モアモアしおりを作ろう」】
東北大学理学部・理学研究科の面白いことを日々、発信するお手伝いをしている「広報サポーター」です。今回は、モアレ現象を利用したしおりづくりをしました。簡単な点や線を印刷した透明シートを重ねると、あらふしぎ、きれいなもようが生まれます。光の干渉によって生まれる「モアレ」を使って、動く「しおり」を作りました。
【みちのく博物楽団「地球史の長さを感じてみよう!」】
東北大学総合学術博物館(理学部自然史標本館)を拠点に活動している団体です。ミュージアムの魅力を発信することをテーマに、ワークショップやオリジナルグッズの制作・販売、博物館でのガイドなどを行っています。ぼくたちの住むこの地球はいつからあるの?どんな生き物がいたの?そんな地球についてのギモンにこたえるワークショップを開催しました。自分だけの「地球史巻き物」をつくって考えます。
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2018年2月20日 レポート
2月16日(金)理学・生命科学研究科 合同シンポジウム2018〜新学術領域における学生・若手研究者の連携〜
2月16日(金)、理学研究科合同C棟2階にて、
東北大学大学院理学研究科・生命科学研究科 理学・生命科学研究科 合同シンポジウム2018〜新学術領域における学生・若手研究者の連携〜 が開催されました。
東北大学大学院 理学研究科では、新学術領域における学生・若手研究者の連携による学際的研究の創出・創生・創造・展開を目標に、教育研究活動の一環として、異分野間の交流を図るため、2007年度から東北大学大学院理学研究科の6つの専攻(数学専攻、物理学専攻、天文学専攻、地球物理学専攻、化学専攻、地学専攻)、2016年度には新たに生命科学研究科を加え合同シンポジウムを開催してまいりました。この合同シンポジウムでは、大学院生が主体になり企画・運営を行い、教員がサポートしています。
昨年度からの新しい取り組みとして、ポスター発表者の方々全員に一分間のショートプレゼンテーションをしていただきました。聴講者は優秀なショートプレゼンテーションに投票し、その結果、今年度は5名の方々に「優秀ポスター賞」が授賞されました。
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学生企画委員長 藤田 真奈美(物理学専攻 博士課程後期2年)
この度、理学・生命科学2研究科合同シンポジウム2018の学生企画委員長を拝命しました藤田真奈美です。2008年から始まりました本シンポジウムですが、理学研究科の数学、物理、天文、地球物理、化学、地学の6つの専攻に生命科学研究科を加えた7分野合同シンポジウムとしては2度目の開催となりました。
我々の研究対象である理学は元々ひとつの樹であったのが、研究が進むにつれ枝分かれ・細分化を重ねて今日に至ります。各ブランチの最先端には我々若手研究者が葉として身をおきます。理学の樹は非常に大きく、根底を同じく有していたとしてもたった数ブランチ先の葉の顔が分からないというのが現状ではないでしょうか。本シンポジウムはブランチを異とする我々に他の葉と議論を交わす非常に貴重な機会を与えてくれました。
口頭発表では17名の発表があり、何れの発表でも分野外の聴衆へ向けて導入に重きを置き丁寧に説明されていました。それでも予想外の質問や指摘にはっとなる場面もあり、発表者・聴衆双方が新鮮な発見をできたと思います。
また、ポスターセッションでは42編の発表がありました。各人が1分間でポスターの紹介を行うショートプレゼンテーションに引き続き、青葉サイエンスホールにて行われたポスター発表では昼食の提供もあり大盛況でした。特に興味を引いた研究に関して、研究者自身とより深く議論を交わすことができました。
本シンポジウムに参加された多くの人が新たな知に出会い、また想像以上だと実感したことでしょう。あなたの"常識"は通じないのです、たった数ブランチ先だとしても!
これだけ貴重な知の機会を逃すほど愚かしいことはないと思います。来年度も皆様の積極的なご参加お待ちしております。
最後になりますが、本シンポジウムが無事に開催できたのは、実行委員長の磯田先生をはじめ、教員委員の皆様、大学院教務の皆様、学生企画委員の皆様のご尽力あってのことです。本当にありがとうございました。
2018年2月 8日 レポート
2月6日(火)、7日(水)東北大生がつなぐハワイと宇宙2018
2月6日(火)、7日(水)、せんだいメディアテークにて、「東北大生がつなぐハワイと宇宙2018」が開催されました。このイベントは子ども向けから大人向けまで、様々なイベントを2日間にわたり開催し、楽しみながら、より深く、宇宙とハワイの関係を学ぶイベントです。学生が中心となり企画したイベントブースが5つ、また最終日には、国立天文台TMT推進室 准教授の青木 和光 先生の公開講演が行われました。Thirty Meter Telescope (=30メートル望遠鏡; 略称TMT)は、2027年の稼働開始を目指して建設計画を進めている口径30mの光学赤外線・次世代超大型天体望遠鏡です。講演では、現在の天文学のホットな話題、ハワイでのTMT建設をめぐる問題、今後のTMT建設の見通し、TMTに関する日本の関与など、話題が多岐に渡り、大変充実した時間となりました。
イベントブースは以下の通りです。
■ マウナケア山における理想のTMT建設地を考えよう
■ 天文台からの脱出
■ 人間すごろくでTMT、ハワイ文化・歴史、宇宙を知ろう with 東北大生
■ 君がガリレオになる90分〜世界にひとつだけの望遠鏡を作ろう〜
■ 宇宙を身近に感じよう!写真展☆スペシャル
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脱出班担当:理学部 物理系 1年 榎本 晴日
私たちは展開ゼミ「君が宇宙と社会のコミュニケーションをデザインするセメスター」の授業の一環として今回のイベントを開催致しました。授業の企画の一番の趣旨は、TMTの広報活動です。
私たちの脱出ゲームでは、最後に機密文書は一つだけしか取り返せない、というストーリーになっています。ハワイ側か、TMT推進室側か。そこで、参加者たちにTMT問題についての意見を求めるという結末になっています。通常の脱出ゲームでは、参加者たちは常に受け身であり、謎に翻弄される訳ですが、この脱出ゲームでは、今まで脱出に到るまでの過程で得た知識を元に、どちら側につくか、という主体的な意見を出すことが求められているのです。これは脱出ゲームとして目新しい要素ですし、TMTの広報活動としても、より深く参加者たちに考えてもらうことのできる要素だと考えました。
実際、本当にたくさんの謎解き好きの方々にご来場いただきました。中には盛岡や福島から、私たちの企画の為に有休をとって訪れてくれた人もいました。TMTの広報活動に多少なりとも力添えできたのではないかと思います。
2018年2月 8日 レポート
2017年度 もしも君が杜の都で天文学者になったら
今年で7年目を迎える、高校生向けのイベント「もしも君が杜の都で天文学者になったら(以下、もし天)」を、12月23日(土)〜12月29日(金)に開催致しました。
東北大学大学院理学研究科天文学専攻と学際科学フロンティア研究所では、アウトリーチ活動の一環として高校生向けのイベント「もし天」を、仙台市天文台・宮城教育大学との共催で開催する、高校生向け天文学者職業体験実習です。全国から集った高校生達が、1週間合宿をし、高校生自らが研究テーマと研究計画を立案して天文台の望遠鏡で観測し、そのデータを解析して宇宙の謎の解明をするプログラムです。
今年は、全国から16名の高校生が集まり、宇宙の謎に挑みました。もし天に参加した高校生は通称「もしチル」と呼ばれ、7年目を迎える今年、全国に点在する「もしチル」がなんと100名を越えました!開校式前に受付をした記念すべき100人目のもしチルには今年度のもし天代表である津村耕司先生から記念品が贈られました。最終日の12月29日(金)には、1週間かけて研究した成果をまとめ、一般市民の皆様に解りやすく伝える研究成果発表会を理学研究科青葉サイエンスホールで行いました。お休みにも関わらずたくさんの方々のご来場、有難うございました。
発表は、次の通りです。
【チーム名】 永遠のメリーゴーラウンド
「渦巻/楕円銀河の形の要因」
【チーム名】 Moshi Green X (MGX)
「銀河団の観測によるインフレーション理論の検証 〜宇宙の始まりをさぐる〜」
【チーム名】 ムー
「惑星状星雲と系外惑星の関係性の推測」
【チーム名】 katachi 〜music & galaxy〜
「銀河の様々な形に対して法則はあるのか?」
備考
平成29年度 ひらめき☆ときめきサイエンス採択事業
天文学振興財団 平成29年度天文学普及・啓発事業採択事業
リンク
*
「もしも君が杜の都で天文学者になったら」ウェブサイト
*
「TELSTAR」ウェブサイト
TELSTARさんは、宇宙をフィールドに活躍する多種多様な人材を創出するため、宇宙への興味の入り口を提供する活動をされています。代表の吉田華乃さんに、もし天期間中、密着取材をして頂きました。このレポートも吉田さんにご提供いただいた写真を使用させて頂きました。
12月23日(土)開校式
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12月29日(金)研究発表会
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2018年1月24日 レポート
1月17日(水)シガトキシン関連資料展示記念講演会
理学部化学教室では、1月17日(水)理学研究科合同C棟青葉サイエンスホールにて、シガトキシン関連資料展示記念講演会を開催しました。
世界最大規模の食中毒「シガテラ
(注) 」の原因毒シガトキシンの化学的研究には、東北大学の研究者が決定的な役割を果たしました。この偉業を記念して、自然史標本館で関連資料の展示が開始され、当日は、講演に先立ち自然史標本館において「シガトキシン資料展示見学」を行いました。
また本記念講演会では、歴史的偉業を達成した「レジェンド」研究者である、安元健先生(東北大学名誉教授)、村田道雄先生(大阪大学大学院理学研究科教授、東北大農学部OB)、平間正博先生(東北大学名誉教授)がご講演されました。
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(注)食中毒「シガテラ」
熱帯地域で獲れた魚を食べると、稀に風変わりな症状を示す食中毒が起こります。このシガテラ中毒は、世界でも最大の患者数(年間5万人)をもつ食中毒として知られています。水に触れてもドライアイスのように感じる極端な知覚過敏(ドライアイスセンセーション)が特徴です。
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