東北大学 大学院 理学研究科・理学部|広報・アウトリーチ支援室

2015年11月16日レポート

平成27年度 物理学のフロンティア 登録説明会

 11月11日(水)、川内キャンパスにおいて「平成27年度 物理学のフロンティア 登録説明会」が行われました。この「物理学のフロンティア」では興味のある研究室が複数ある場合、スケジュールが合えば掛け持ちも可能です。今年受け入れ予定の研究室は全部で8つ、各々について説明が行われました。説明後、興味のある研究室に出向き、その場でエントリーをします。今後も参加学生と担当教員はスケジュール調整、内容等を自由に議論しながら決定して行くこととなります。参加した学生は積極的に先生方に質問をしエントリーをしていました。
 今後、広報室ではいくつかの研究室を密着取材して行きます。お楽しみに!

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  物理学のフロンティア  
 大学に入ったのに、聞くだけの講義だけじゃ物足りない、最先端の研究を推進している研究室のゼミや実験に参加してみたい、と思ったことはありませんか?
 そのように意欲的な学生を一年生から研究室に迎え入れるのが理学研究科物理学科が行っている「物理学のフロンティア」です。「物理学のフロンティア」では単位は与えられませんが、研究室ベースの実験、ゼミに参加することにより、講義とは違った大学研究室ならではの雰囲気を味わうことができます。ゼミ、実験の形式、内容、スケジュール等も学生と担当教員の相談でフレキシブルに決めることができます。研究室で先生方と知り合いになり、将来の進路、研究の方向を決める材料としても非常に貴重なチャンスになります。なお、「物理学のフロンティア」は理数学生応援プロジェクト海外研修の履修要件の一つとなります。

  平成27年度 受け入れ予定研究室  

►  物性理論 柴田 尚和 先生[HP
仮想空間で探る物理学
量子力学が支配する世界を計算機の中に再現する。


►  多元物質科学研究所 寺内 正己 先生[HP
電子の波動性・粒子性を見て測る
電子顕微鏡を用いた物性実験の概要説明、光を用いた 波動性の実験、高速電子を用いた電子の波動性・粒子性の観察実験を行う。


►  素粒子理論 石川 洋 先生[HP
相対性理論入門
特殊(および一般)相対性理論について輪講形式で学ぶ。


►  素粒子・原子核実験
(素粒子実験)山本 均 先生、佐貫 智行 先生[HP
小林、益川理論を実証したBファクトリのデータを解析して新粒子を発見してみよう
(原子核実験)中村 哲 先生、田村 裕和 先生[HP
反粒子の対消滅を使ってアインシュタインの法則を確かめよう
ノーベル受賞講演・論文輪講ゼミ、陽電子 対消滅 ガンマ線測定実験


►  ニュートリノ科学研究センター 井上 邦雄 先生、古賀 真之 先生[HP
神岡ニュートリノ観測施設
神岡カムランド施設見学
 →見学の様子をレポートして頂きました。
  物理学のフロンティア2016(ニュートリノ科学研究センターのページ)


►  サイクロトロン・RIセンター 酒見 泰寛 先生、原田 健一 先生[HP
サイクロトロンとレーザーを用いて冷たい不安定原子を生成しよう
加速器施設見学、ゼミ、核反応実験、レーザー冷却実験


►  電子光理学研究センター 須田 利美 先生、村松 憲仁 先生[HP
電子加速器で拓く極微の世界
大型電子加速器見学並びにゼミ

2015年11月16日レポート

東北大学電子光理学研究センター「一般公開」が開催されました

 10月24日(土)に仙台市太白区三神峯にある東北大学電子光理学研究センターで一般公開が開催されるということで、取材に行ってきました!
 このイベントでは、カードゲームやこまを使った遊びを通して理科に関することを学んだり、普段はなかなか入れない、大学が所有するものとしては日本最大を誇る加速器を見学できるツアーなどさまざまな企画が組まれています。当日は晴天に恵まれ、小さいお子さんからお年寄りの方まで、多くの方がイベントに訪れました。
 三神峯ホールでは、須田利美教授が「元素誕生の謎に迫る-宇宙での元素合成:水素から超重元素まで-」と題し講演会を開きました。須田教授は「指輪などに使われている金やプラチナがいつ・どこで・どのように生まれたのかの謎」に関連する原子核の研究をされているのだそう。わかりやすいですね!そして日本人が発見しまだ名前がない113番目の元素には、日本に近い名前(ジャポニウム?ニッポニウム?)がつけられるかもしれないとか・・・!とても壮大なお話を聞くことができました。
 見学ツアーは、AコースとBコースに分かれており、それぞれ見学コースが違います。Aコースは、大強度電子線形加速器や電子円形加速器などを回り、Bコースはガンマ線実験装置やテラヘルツ光源加速器を回ります。どちらも約40分程度の見学で、私はAコースに同行させて頂きました。こちらのツアーもたくさんの方が参加し、質問が飛び交っていました。










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  須田利美先生のコメント  
 一般公開当日は天候にも恵まれ、多くの方々にご来場頂きました。当センターの電子加速器は大学保有の加速器としては国内最大で、全国共同利用拠点として国内の多くの研究者に利用されています。普段はなかなか見ていただくことができない大型加速器の見学会には大勢の皆さんが参加され、また研究に関連したいつかの体験コーナーも盛況でした。多くの皆さんに電子光理学研究センター並びに当センターで進めている研究を知っていただくことができたようです。
2015年11月 9日レポート

10月30日(金)〜11月1日(日)第67回東北大学祭

 10月30日(金)〜11月1日(日)、東北大学川内キャンパスを会場に第67回東北大学祭が開催されました。
 理学研究科からは、地学専攻の中村 美千彦 先生、化学専攻の西澤 精一 先生の模擬講義や、学生はサークルや企画出展で参加しました。
 *第67回東北大学祭


















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2015年11月 6日レポート

自修会コンサートが開催されました

10月28日(水)、理学部・理学研究科自修会主催のコンサートが開催されました。自修会では年に数回、プロの方をお招きしてコンサートを開催しています。今回演奏してくださったのは、昨年と同じく後藤悠仁さん(ヴィオラ)と清水将仁さん(ピアノ)。会場は席が全て埋まり、立ち見が出るほど多くのひとが集まりました。ヴィオラとピアノが奏でる美しい音色に、来場者の方々は聴き入っていました。

<曲目>
シューマン:アダージョとアレグロ Op.70
フックス:ヴィオラソナタ Op.86
グラズノフ:エレジー Op.44
ショスタコーヴィチ:ヴィオラソナタ Op.147
M.マレー:5つの古いフランス舞曲よりロンド

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演奏をする後藤さん(中央)と清水さん(右)
2015年10月29日レポート

片平まつりが開催されました

 10月10日(土)〜11日(日)「片平まつり2015 ~感じてみよう、科学のチカラ」が東北大学片平キャンパスを中心とする附置研究所等で開催されました。
 このイベントは、一般市民の方々に研究・教育活動を公開し、特に小・中・高校生の児童・生徒の皆さんに、世界の最先端をいく東北大学の研究を体験・体感することにより、科学への興味・関心を深めてもらいたいという想いで1998年からほぼ隔年で開催し、今年で9回目になります。
 本学部・研究科からも一部の研究室や学生が出展し、また特別企画「サイエンス・エンジェルと話そう!」では、修士2年の古樫加奈子さんが、「フラスコでつくる人工 DNA/RNA~化学と生物の境目~」と題し、講演を行いました。

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  古樫加奈子さんのコメント  
 自分の研究がどんなものか、一般の方々にわかりやすくお伝えするのはなかなか難しいものです。発表資料作りには苦労しましたが、学生同士で意見を出し合いつくりました。当日は受験生の親子連れから小学生の女の子まで、予想以上に幅広い方々に参加していただけました。今回の企画を通して、少しでも大学や科学に興味を持ってもらえたらと思います。
 難しいけど楽しい、自分のためにもなった活動でした。
2015年10月19日レポート

10月10日(土)やさしい科学技術セミナー「化学と生物学をつなぐ「光る分子」」

 10月10日(土)、理学研究科合同C棟2階青葉サイエンスホールにて、公益財団法人 国際科学技術財団主催の「やさしい科学技術セミナー」が開催され、理学研究科化学専攻の高岡洋輔先生が「化学と生物学をつなぐ「光る分子」」と題し、講演をされました。
 受講者は化学と生物学をつなぐ「光る合成分子:蛍光分子」と、それを使って生命の不思議を解き明かす最先端の科学技術について講義をした後、実際に蛍光分子を使った試験管実験や細胞実験などの体験実験をしました。
 今回のセミナーでは、高校までは分断されている化学(機能性分子の設計/合成)と生物学(タンパク質/細胞等の分子細胞生物学)を融合した、大学ならではの境界領域研究に触れました。


公益財団法人 国際科学技術財団「やさしい科学技術セミナー」ホームページ
セミナーの様子を動画でご覧頂けます。(※音が出ます。)


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  高岡洋輔先生のコメント  
今回のセミナーでは、化学と生物学をつなぐ「光る合成分子:蛍光分子」をもとにして、実際に蛍光分子の反応を試験管(化学)と細胞(生物)で観察する実験を体験してもらいました。化学実験では試薬を添加した際の色の変化を、生物では全く光っていなかった細胞が蛍光分子で染まった様子を見た高校生はとても目を輝かせ、しばらくじっと観察を続ける様子が印象深いものでした。空き時間に研究室設備の紹介も行ったところ、多くの質問が飛び出し、近い将来入学するであろう大学の様子を具体的にイメージしていたように見え、有意義な時間を提供できたように思います。

2015年10月 9日レポート

9月4日(金)全国同時七夕講演会 シュリ・クルカルニ博士 一般講演会「躍動する夜空 宇宙の花火」

 9月4日(金)、仙台市情報・産業プラザネットUにて全国同時七夕講演会 シュリ・クルカルニ博士 一般講演会「躍動する夜空 宇宙の花火」が開催されました。
 初めに、天文学専攻教授の山田亨先生が「宇宙のフロンティアに挑む」と題し講演されました。山田先生の研究フィールドであるハワイの天文台の話、そしてシュリ博士のご紹介をされました。
 その後、カルフォルニア工科大学のシュリ・クルカルニ博士よりご講演いただきました。同時通訳は、シュリ・クルカルニ博士の奥様である小宮浩美さん。シュリ博士の研究のひとつである補償光学(アダプティプ・オプティクス)、そして研究対象の移り変わりや今後の展望など、所々に用語説明を入れる形で分かりやすくお話し頂きました。
 また観覧者の中には「科学者の卵養成講座」受講生も参加されており、今回の講演会の様子を科学者の卵ホームページ内でご紹介して頂きました。
 *「科学者の卵養成講座」活動ブログ







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  山田亨先生のコメント  
クルカルニ先生は、今回、東北大学で開催された、すばる望遠鏡とケック望遠鏡の将来にわたる協力関係を議論する会議のため来仙されました。これらは、共に現在、世界で活躍する最も巨大な光学望遠鏡で、しかも、ハワイ島マウナケア山頂に隣り合っています。クルカルニ先生には、今回、ユニークな、また、大変わかりやすい方法で講演をしていただくことができました。あらためて感謝いたします!

2015年10月 8日写真日記

青葉山の秋

 青葉山の秋を撮影しようと、薬用植物園にお邪魔しました。今回は、川内キャンパスに通じる観察路へも足を延ばしてみました。いちじく、栗、柿、アケビ、...実りの秋を迎えていました!なんておいしそう...
 ところでアケビには、アケビ、ミツバアケビ、ゴヨウアケビの3種類あるのをご存知でしたか?葉で見分けるのですが、小葉が3枚あるのがミツバアケビ(今回見たのはこちらのアケビでした)で、アケビは小葉5枚。じゃあ、ゴヨウアケビは?というと小葉3枚だったり5枚だったりしますが、鋸歯(のこぎりの葉のようなギザギザ)が見られるのが特徴だとか。味はほぼ一緒だそうです。山形県ではアケビの皮を食べる地域もあるそうですよ。











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2015年10月 6日レポート

科学で東北を盛り上げ隊@石巻が開催されました

10月4日(日)今年もイオンモール石巻にて「科学で東北を盛り上げ隊!@石巻」が開催されました。
このイベントは、やまがた『科学の花咲く』プロジェクト(山形大学)が、子どもたちに科学に親しんでもらおうと企画した科学実験イベントで、今回、理学研究科からは東北大学天文学教室の学生グループ、地学専攻の学生たちがつくったミュージアム支援団体「みちのく博物楽団」が参加させて頂きました。来場者数(延べ人数)は2183名でした。
天文学教室グループは、プラ板に星座を描いてオリジナルキーホルダーを作る『プラ板deプラネタリウム』と空気の圧力を利用した『ペットボトルde「ふちんし」』、みちのく博物楽団は化石のレプリカを作る『アンモナイトのレプリカを作ろう』を出展しました。どのブースも大盛況で、切れ目なくいらっしゃる子どもたちや地域のみなさんに一生懸命科学のおもしろさをお伝えできたかと思います!また次回をおたのしみに!












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2015年10月 2日レポート

東北大学理学部 物理(系)学科主催 KEK、J-PARC見学会2015

 9月29日、理学部物理系1,2年生を対象にした「KEK、J-PARC見学会2015」が行われました。
 このイベントは、東北大学の先生方も参画している高エネルギー加速器研究機構(KEK)、大強度陽子加速器施設(J-PARC)を見学することで、最先端の物理学研究に触れてもらおうと毎年物理学科が企画しているものです。
 高エネルギー加速器研究機構 KEK は、茨城県つくば市(仙台から南約250km、東京から北約60km)にある世界最大級の加速器施設です。また、大強度陽子加速器施設 J-PARC は、茨城県東海村(仙台から南約200km、東京から北約110km)の日本原子力研究開発機構内に新しく建設された世界最強クラスの陽子ビームを供給できる研究施設です。
 東北大学物理系の研究室では、全国共同利用機関としてのKEKとJ-PARCに設けられた陽子シンクロトロン、電子・陽電子衝突型加速器、放射光施設、中性子散乱施設等の実験施設において、素粒子・原子核物理学および物性物理学における様々な最先端の研究活動を行っています。
 朝7時、東北大学を出発した一行はバスで高速道路を南下することおよそ4時間、茨城県つくば市にある高エネルギー加速器研究機構(KEK)に到着しました。ここには、周長3kmの電子・陽電子衝突型加速器「KEKB」や放射光源加速器があり、それらを使用した高エネルギー物理の実験、また医療や薬品といった分野の研究も行われています。今回は、B-FACTORYのBELLE検出器、放射光科学研究施設などを見学しました。
 その後、茨城県東海村にある大強度陽子加速器施設(J-PARC)へ。J-PARCでは物質・生命科学実験施設、ニュートリノ実験施設、ハドロン実験施設を見学しました。

【高エネルギー加速器研究機構 KEK】

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【大強度陽子加速器施設 J-PARC】

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