東北大学 大学院 理学研究科・理学部|広報・アウトリーチ支援室

2015年7月13日レポート

仙台市天文台トワイライトサロン

 7月4日、11日、仙台市天文台「トワイライトサロン〜特別編〜」にて理学研究科からお二人の先生がお話をされました。
 2週とも約40名の参観者があり椅子を追加するなど大盛況でした。
 参観者のみなさまも普段は聞くことの出来ない貴重な内容に真剣に耳を傾けていました。

□ 仙台市天文台



20150704.jpg
▲二間瀬 敏史 先生(天文学専攻 教授)
タイトル:100年目を迎えた一般相対論 最近の話題、今後の展望


20150711.jpg
▲井上 邦雄 先生(ニュートリノ科学研究センター 教授)
タイトル:宇宙・素粒子の大問題!反物質はなぜ無いの?
2015年7月13日レポート

6月24日(水)物理系2年生のための物理学科オープンラボが開催されました。

 6月24日(水)、物理系2年生のための物理学科オープンラボが開催されました。
 研究室見学ツアー、座談会、自由見学で物理学科の先生や先輩の話を直接聞くことができる貴重な機会です。今回は約45名の参加者がありました。
 6つのコースに分かれてツアーを開始。今回は「電子物理→物性理論→原子核実験」のツアーに同行させていただきました。













↑ 写真をクリックするとスライドショーになります


  木村憲彰先生のコメント  
夕方の開催にもかかわらず大勢の参加がありました。

物理学科は大所帯でさまざまな研究分野があります。

全てを見て回るのは大変なので、ひと通り概観できるようコースを設定しましたが、その中になにかしら自分の興味に合う部分が見つかったらと思います。
2015年7月 6日レポート

6月26日(金)Vaughan Jones 氏 特別講演が開催されました。

 6月26日(金)、理学研究科 青葉サイエンスホールにて、Vaughan Jones 氏の特別講演会が開催されました。
 ヴォーン・ジョーンズ(Vaughan Frederick Randal Jones)氏は、ニュージーランド出身の数学者で、1990年にはフィールズ賞を受賞されています。
 会場は合同C棟の青葉サイエンスホール。開催前より約90名の来場者(学内、学外を含む)で埋め尽くされました。

  Vaughan Jones プロフィール  
ヴォーン・ジョーンズ(Vaughan Frederick Randal Jones)は、ニュージーランド出身の数学者。オークランド・グラマー・スクール卒業。オークランド大学卒業。カリフォルニア大学バークレー校教授。1990年フィールズ賞受賞。
1983年に作用素環論にJonesの指数理論を導入した。 この理論は分類理論において新視点を提供し、量子Galois理論とでも呼べるものを準備した。 さらにジョーンズ多項式を発見し、作用素環論と無関係とも思えるトポロジーとの密接な関係を示した。 ジョーンズ多項式はその後エドワード・ウィッテンによって一般の3次元多様体の不変量(Jones-Witten不変量)に拡張され、場の量子論などに応用された。 Jonesによって作用素環論、トポロジー、数理物理学の三角関係の研究に貢献した。









↑ 写真をクリックするとスライドショーになります


  数学専攻 小谷 元子 先生のコメント  
6月26日(金)、Vaughan Jones 氏による講演会が理学研究科主催で開催されました。ご支援いただいた研究科にお礼を申し上げます。Jones氏は低次元トポロジーと作用素環という、まったく異なる数学の分野を結びつけ数理物理にも大きな影響をあたえたJones 多項式の生みの親です。1990年にフィールズ賞を受賞されています。講演では、理学研究科の数学を専門としない大学院生を念頭において、直観に訴えながら、現在進行形の研究のアイデアまで紹介される意欲的な名講演でした。

この講演会は、Jones氏が,Anatoly Vershik, Cedric Villaniとともに日本数学会主催「高木レクチャー」のため仙台を訪問した機会に企画されました。高木レクチャーとは、日本の近代数学の父ともいわれ、その名前を世界中の数学者で知らない人はいない、高木貞治博士のお名前を冠とし、最高峰の数学者から最先端研究をわかりやすくサーベイしていただくレクチャーシリーズです。2006年より毎年2回、京都大学と東京大学で一回ずつ開催しています。今回、高木レクチャーを初めて東北大学で開催できました。仙台でということで来てくださった講師のかたもいらっしゃったと聞きました。日本全国から200名近くの数学者が集まり活発な議論がありましたが、講演のなかで、なんどもその分野での日本の数学の貢献、特に東北大学関係の数学者の貢献に言及されたことに意を強くしました。

2015年6月12日レポート

化学専攻 小林長夫教授 最終講義

 3月6日(金)、理学研究科大講義室にて、化学専攻 小林長夫教授の最終講義「感謝、使命感と貢献:フタロシアニンとポルフィリンの40年」が行われました。
 小林長夫先生は、ジーンズや新幹線の車体の青などにも使われているフタロシアニン研究の第一人者として数々の論文を発表されました。また、ローズ大学(南アフリカ)やサンクトペテルブルク大学(ロシア)など、数多くの大学でご講演を行うなど、世界中で活発な研究・教育活動を行ってこられました。
 会場には在学生、教職員のほか、多くの卒業生が参加し、講義に興味深く聞き入っていました。また、最後には小林先生のご家族から花束の贈呈があり、大きな拍手が送られました。


IMG_8154.jpg
▲小林 長夫 教授

 1978年東北大学大学院理学研究科化学専攻修了。理学博士、薬学博士。1986年ヨーク大学客員教授、1994年パリ理工科大学客員助教授、1ヶ月の東北大学薬学部助教授を経て、1995年より東北大学大学院理学研究科化学専攻教授。1950年長野県生まれ。

  化学専攻の古山渓行先生より
小林先生へのメッセージをいただきました  

 小林先生は研究に対して強い情熱を持たれているのはもちろんのこと、研究を進めるにあたり体が資本であることを常に強調されておりました。そんなバイタリティあふれる先生は見た目も若々しく、定年最後の年であっても世界中を飛び回り、様々な学会で「本当に先生は今年で東北大をお辞めになるお年ですか?」と聞かれていたのがとても印象的です。そんな先生のお人柄を反映し、退職間際の年にあっても研究室は常にたくさんの学生が集まり、また留学生の受け入れや海外との共同研究も盛んでとても国際的な雰囲気をまとめあげ、私ども若手研究者においても自由な発想で研究をすることを見守ってくださりました。
 今後は故郷に戻り研究を続けられるとのこと、お身体には十分にお気をつけ、引き続き我々後進にご助言・ご指導いただけますようお願いいたします。

Photo_NK.JPG
▲ご退職記念パーティーにて

< Photo Gallery >
IMG_8144.jpg▲会場の様子

IMG_8207_2.JPG▲最終講義後、記念撮影が行われました

2015年6月 8日レポート

「宇宙と素粒子の謎を解き明かす最先端の3次元半導体検出器」講演会が開催されました。

 6月6日(土)、エルパーク仙台6階ギャラリーホールにて「宇宙と素粒子の謎を解き明かす最先端の3次元半導体検出器」講演会が開催されました。
 理学研究科からは、物理学専攻の山本均先生が「SOI検出器を使ってILCでヒッグス粒子の正体に迫る」と題して講演されました。
 その後、高エネルギー加速器研究機構の新井康夫先生の「3次元半導体検出器で切り拓く放射線イメージング」、京都大学の鶴剛先生の「ブラックホールと宇宙の進化をSOI検出器で探る」と続きました。
 それぞれの講演後には、活発な質疑応答が交わされました。
 土曜日の開催にもかかわらずたくさんのご来場ありがとうございました。

  参加者の感想  
  • 具体的な話もたくさん含まれていてとても興味深かった。
  • ブラックホールの話がとてもおもしろかったです。
  • 難しい内容をわかりやすく解説していただき興味深く聞くことが出来ました。
  • 3講演聞くとうまくつながって面白かったです。








↑ 写真をクリックするとスライドショーになります

2015年6月 1日レポート

物理学専攻 大学院入試説明会(仙台会場)が行われました

05.jpg
学内外からたくさんの学生が参加

 5月16日(土)、物理学専攻の大学院入試説明会(仙台会場)が行われました。
 まずはじめに、物理学専攻の概要やカリキュラム、修了後の就職・進学状況、入学試験日程などの全体説明、そして、自己推薦入試説明が行われました。
 その後の研究室見学では、青葉山キャンパスにある研究室だけではなく、片平キャンパス(金属材料研究所、多元物質科学研究所、原子分子材料科学高等研究機構)、三神峯にある電子光理学研究センターへの見学も含めた9コース(37研究室)の見学が行われました。
 多くの研究室で見学会が行われたため、限られた時間の中でどの研究室を見学するか悩んでいた参加者もいましたが、東北大学の物理学専攻や研究内容について深く理解する良い機会になったのではないでしょうか?

↑ 写真をクリックするとスライドショーになります


【参考リンク】
東北大学大学院理学研究科物理学専攻 http://www.phys.tohoku.ac.jp/index.html
東北大学金属材料研究所 http://www.imr.tohoku.ac.jp/
東北大学多元物質科学研究所 http://www.tagen.tohoku.ac.jp/
東北大学原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)
http://www.wpi-aimr.tohoku.ac.jp/jp/index.html
2015年5月11日レポート

東北大学大学院理学研究科 合同入試説明会2015が開催されました

 5月10日(土)、東北大学東京分室(サピアタワー10階)にて東北大学大学院理学研究科合同入試説明会が開催されました。 2009年から6回目を迎えた今年度の合同入試説明会は、参加者数は過去最多の92名となりました。
 実行委員長の中村美千彦先生による全体のスケジュール説明、教務委員長の日笠健一先生による理学研究科の紹介の後、各専攻にわかれて入試、各研究室の紹介となります。最後に学生によるフリートークは、キャンパスライフの紹介や分野別に個別相談でき合同入試説明会の特徴になっています。
参加者92名
【内訳】 数学 13名(前年度22名), 物理学 46名(前年度33名), 天文学 12名(前年度4名), 地球物理学 9名(前年度5名), 化学 6名(前年度8名), 地学 6名(前年度3名)

↑ 写真をクリックするとスライドショーになります

2015年4月28日レポート

「春の学校:Particles, Strings and Quantum Information」が開催されました。

 4月20日(月)〜24日(金)、東北大学片平キャンパス知の館(TOKYO ELECTRON House of Creativity)にて春の学校:Particles, Strings and Quantum Informationが開催されました。
 理学研究科からは、綿村哲先生、堀田昌寛先生、高橋史宜先生による講義が行われました。
 また、オランダ・ユトレヒト大学のGerard 't Hooft先生による特別講演及び一般講演、質疑応答形式のディスカッションが行われ、活発な質疑応答が交わされました。

 この春の学校は東北大学知のフォーラムの一環として行われました。
   TFC Program 2015:
   Fundamental Problems in Quantum Physics: Strings,
   Black Holes and Quantum Information






↑ 写真をクリックするとスライドショーになります

2015年4月13日レポート

平成27年度 新入生オリエンテーション

 入学式直後の4月6日(日)〜7日(月)、岩手山青少年交流の家にて平成27年度理学部新入生オリエンテーションが実施され、新入生、教員、学生など約400名が参加しました。
 このオリエンテーションは、カリキュラムの履修方法やサークル活動など、大学におけるあらゆる活動のアドバイスなどが行われ、新入生にそれを参考にして充実した学生生活を送ってもらうことを目的としています。
 全ての学科が一同に集まることはオリエンテーション以外はあまりありません。始めは皆さん緊張した面持ちでしたが、時間が過ぎるにつれ打ち解け、次第に笑顔も出てきました。懇談会では終了時間まで話が尽きない様子でした。充実した二日間を過ごせたようです。











↑ 写真をクリックするとスライドショーになります

2015年4月 9日レポート

物理学専攻 倉本義夫教授 最終講義

↑ 写真をクリックするとスライドショーになります

 2月20日(金)、理学研究科合同C棟の青葉サイエンスホールにて、物理学専攻 倉本義夫教授の最終講義「物性物理学とは何だろうか」が行われました。
 工学部に在籍されていた時の青春・修行時代のお話や、その後、理学部に異動されてからの物性理論研究室の運営についてなど、幅広くお話をしてくださいました。教え子の中には、現在、東北大学の同僚として一緒に研究している方もいらっしゃるそうです。
 最終講義には、在学生や教職員の他、卒業した学生や他大学に異動された先生方も来てくださり、会場は満員御礼、立ち見の方もたくさんいらっしゃいました。

倉本義夫先生よりメッセージをいただきました

 私は東北大学に39年(工学部16年,理学部23年)勤務し,それぞれの時代の学生諸君を定点観測してきました。大学院に入った初々しい学生が,修士さらには博士の学位を得て,頼もしい研究者・社会人に育つのを見守るという仕事はすばらしいものでした。この間に,若い人の教育が自分自身の教育にもなっていることを身をもって感じました。東北大生の優れた資質として,粘り強さを私は第一に挙げたいと思います。これは出身地と関係なく体得するもので,私自身も在職中に学んだと自覚しております。

IMG_7854_2.JPG
▲最終講義にて

  物理学専攻の大槻純也先生より
倉本先生へのメッセージをいただきました  

 倉本先生は研究・教育においてご活躍されたのはもちろんですが、実に多趣味で、物理以外の知識も豊富です。その一例を思い出話と合わせてご紹介します。

 毎年春になると、新入生歓迎イベントとして、研究室のメンバーで山へハイキングに行くのが恒例でした。山中では倉本先生のご指導の下、手分けして山菜を採取しました。それを研究室に持ち帰って調理して食べるまでが一連の流れです。野に生えているものを採って食べるというのは、コンクリートで育った私には実に新鮮で、また同時に山菜のおいしさを始めて知りました。倉本先生はなんとも怪しげなキノコも採っていましたが、そちらは「上級者向き」ということで、私はじっと遠くで見守っていました。

 研究・教育方面における倉本先生のさらなるご活躍に期待します。

SANY0883.JPG
▲2004年5月 太白山にて(後列左から4人目が倉本先生、5人目が大槻先生)


  物性理論研究室の宮澤 渓さんに倉本先生との思い出についてお伺いしました  

・倉本先生の印象について
「倉本先生への最初の印象は『厳格』でした。セミナーでは疑問点や曖昧な点などを厳しく鋭く質問、指摘されるので、私などは何度もどぎまぎした覚えがあります。一方で普段の会話の時などには、とても柔和な笑顔をもって話されるので、私もつられて笑ってしまうという事がしばしばありました。今では厳格さだけでない、この『柔らかさ』、『笑顔』というのも倉本先生の印象になっています。」
・印象に残っている出来事について
「私が研究室に加わった際に、歓迎会として山登りに連れていっていただいた事がありました。まず、歓迎会として山登りに行くという事にも少し驚きましたが、山道をすいすいと事もなげに登っていかれる、倉本先生のその健脚ぶりは印象深いものでした。道中で倉本先生の色々なお話を聞くこともでき、この山登りは思い出に残っています。」
・最後に倉本先生へのメッセージをお願いします
「ご退職おめでとうございます。先生にご指導いただいた事、とても感謝しています。先生は今後も研究に従事されるとの事で、ますますのご活躍をされると思いますが、お体には十分お気をつけ下さい。」
CIMG1082.JPG
▲倉本先生(右から2人目)と宮澤さん(写真中央)
前の10件 26  27  28  29  30  31  32  33  34  35  36

カテゴリー

広報・アウトリーチ支援室

〒980-8578
仙台市青葉区荒巻字青葉6-3
理学研究科物理系研究棟 725号室
月曜日~金曜日 AM9:00~PM15:30
TEL:022-795-6708
mail:sci-koho[at]mail.sci.tohoku.ac.jp
※[at]を@に置き換えてください

今までの広報室ページ

広報日記


最新の記事

アーカイヴ

ページの先頭へ