東北大学 大学院 理学研究科・理学部|広報・アウトリーチ支援室

2013年8月27日レポート

東日本大震災遺構3次元プロジェクト

2011年3月11日に発生した東日本大震災から2年以上が経ち、津波被災地では復興のために津波の被害を物語る数多くの遺構の解体が進んでいます。横倒しになった建物や、陸まで流された大型船など、津波の猛威や被害の甚大さを伝える「震災遺構」。その保存を巡り、意見が分かれています。「震災の記憶と教訓を後世に残すために、遺構は必要だ」と保存を望む声がある一方、被災者の中には「辛い記憶がよみがえるから早く撤去してほしい」と解体を求める声もあります
そこで、東北大学学術資源研究公開センターでは、震災教育と今後の教育のために、2012年2月から3月にかけて、宮城県内の5カ所の震災遺構(気仙沼市鹿折地区の第十八共徳丸、南三陸町防災対策庁舎、石巻市立門脇小学校、仙台市立中野小学校、同荒浜小学校)の三次元デジタルアーカイブを作成しています。各地で、遺構が次々と姿を消していく中で、震災遺構が解体・撤去されても、後世の人や被災地以外の人に震災の脅威を伝え残していくために、被災地自治体や本学災害化学国際研究所等の連携のもと、震災遺構をレーザー光線による測量で3D映像化し、アーカイブ構築する事業に取り組んでいます。


p1.jpg沿岸部は車載の装置で測量


p2.jpg内部


p3.jpg測量中


p4.jpg女川で測量


IMG_5752.JPGこの日(7/17はマスコミの取材もきておりました)


p6.jpgデータのノイズを除き、調整に約一週間かかります。それからファイル変換→「マーカー」を印刷→セッティング→そうしてこのように見られるようになります。


    ・自然史標本館


【報道】
 ・8月22日 NHKニュースウオッチ9 

2013年8月26日写真日記

『化学グランプリ2013』 講演会&表彰式

8月24日(土)、二次選考の2日目が理学研究科でおこなわれました。ラジオ・アイソトープセンターの見学、理学研究科 平間正博先生「シガテラ(世界最大の海産物中毒)への化学の挑戦」、工学研究科 附属超臨界溶媒工学研究センター 小野巧 先生「人力飛行機製作で学んだこと」の講演会が開催され、表彰式が行われました。『化学グランプリ』上位の成績を収めた高校2年生以下の生徒約20名が2014年にベトナムで開催される第46回国際化学オリンピックの代表候補に推薦されます。

今回、喜ばしいことに古川学園高等学校の鈴木陽之君が大賞を受賞しました。今年の二次選考運営責任者を務めた河野裕彦先生は、「東北地区の高校生が受賞したことが励みになって、来年もっと多くの東北の高校生が化学グランプリにチャレンジしてくれることを期待している。」と言っておりました。

 ◆大賞受賞者:重田 太郎(浅野高等学校)、久保田 祐貴(麻布高等学校)、岡本 浩一(大阪教育大学附属高天王寺校舎)、正田 浩一朗(白陵高等学校)、鈴木 陽之(古川学園高等学校)


DSC_3033.JPG二次選考は1泊2日の合宿形式。起床時間は6時でした。

DSC_3189.JPG平間先生

DSC_3262.JPG小野先生

DSC_3630.JPG金賞受賞者のみなさん

DSC_3856.JPG大賞受賞のみなさん

※『化学クランプリ2013』の各受賞者はこちらをご覧下さい。

2013年8月23日写真日記

『化学グランプリ』二次選考を東北大学で開催

8月23日(金)、一次選考を通過した77名の高校生が川内北キャンパスの学生実験棟に集結して、『化学グランプリ2013』の二次選考に挑戦しました。今回で15回目となる『化学グランプリ 二次選考』、初の東北開催です。

『化学グランプリ』は、全国の中高生に科学への興味・関心を喚起し、意欲・能力を高め、世界に通用する化学者を育成することを目的に、1999年より開催しています。

主催は「夢・化学―21」委員会と日本化学会。二次選考の今回は東北大学の理学研究科、工学研究科、高等教育推進センターも共催になっており、各部局の担当の先生が運営に加わっております。

明日は、サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター見学会と平間正博名誉教授の講演会の後、表彰式が行われる予定です。

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着ている白衣には化学グランプリのロゴマークが入っています。実技試験は知識だけではなく、応用力を問う試験になっているとのこと。3つの飲用水を水道水、ペットボトルのミネラルウォーター軟水、ペットボトルのミネラルウォーター硬水に分けてもらうという問題です。

2013年7月27日写真日記

二間瀬先生の写真だより-その3-

二間瀬敏史先生の写真だよりです。アムステルダム大学でセミナーを行ったそうです。二間瀬先生曰く「北大のように広々としていますが、風情がない」とのことです(身も蓋もない(;´∀`)・・・うわぁ・・・)。来週、日本に帰ってくるそうです。ちゃんと、大学のメールもチェックしているようで、熊が出没していることもご存じでした。
大学と街並みとチーズ屋さんの写真です。チーズのパッケージがおしゃれですね。


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2013年7月24日レポート

7月28日、上田実先生が『所さんの目がテン!』に登場します

6月27日(木)、理学研究科で日本テレビ系列「所さんの目がテン!」の収録がありました。内容が「『食虫植物』の科学」ということで、取材されていたのは、有機化学第一の上田実先生です。ハエトリグサの葉が閉じる仕組みを小学生にも分かるように説明しています。



↑写真をクリックするとスライドショーになります

2013年7月22日写真日記

自然史標本館にフクイラプトルが仲間入り

7月22日(月)、自然史標本館にフクイラプトル全身骨格(レプリカ)新しくが展示されました。以前から展示されていたステゴサウルスは大型の草食恐竜ですが、肉食恐竜のラプトルは小型で、鋭い爪と牙、俊敏そうな長い脚を持っていて、骨なのに狡猾そうな顔をしています。


DSC_6750.JPG3つに分けて運搬されてきました。これは頭部と尾が無い胴体部分。

DSC_1486.JPG台座があるので、以外に大きい。

DSC_1508.JPG頭部をねじで留めます。

DSC_6768.JPG 左:フクイラプトル・キタダエニシンス(肉食恐竜としては日本で初めて全身骨格が復元されました。

DSC_1518.JPG 白亜紀前期 体長4.2m 福井県勝山市北谷
2013年7月 9日写真日記

「全国同時七夕講演会」についての記者会見を行いました。(2013年7月4日)

7月4日(木)、理学研究科合同A棟第3共通講義室(205号)において、「全国同時七夕講演会2013」についての記者会見を行いました。

 

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 [出席者]

  • 桜井 隆氏(日本天文学会会長、国立天文台)
  • 土佐 誠氏(仙台市天文台長、七夕講演会実行委員)
  • 山田 亨(東北大学大学院理学研究科、日本天文学会副会長、七夕講演会実行委員長)
  • 田中 幹人(東北大学大学院理学研究科、七夕講演会事務局)

配付資料(761MB) 

 

2013年7月 8日写真日記

二間瀬先生の写真だより-その2-

7月末までポツダムに滞在中の二間瀬敏史先生より写真が届きました。その間、ブレーメン、ボン、ヘルシンキに行くことになっているそうです。

今回はブレーメン編です☻

 

DSC00654.JPGブレーメン市庁舎の前にある『ブレーメンの音楽隊』の像

 

DSC00692.JPGネコの看板がカワイイ

2013年6月12日レポート

地球物理学専攻 植木貞人准教授 最終講義

 3月22日(金)、理学部大講義室にて地球物理学専攻 植木貞人准教授の最終講義「火山観測を振り返って」が行われました。
 植木先生は山形県のご出身で、昭和49年、東北大学大学院地球物理学専攻博士課程在籍中に理学部青葉山地震観測所(当時)の助手に着任され、それ以来38年の長きに渡り東北大学の研究と教育に携わってこられました。
 最終講義では、国内火山観測草創期の歴史からはじまり、東北大学の火山観測の歴史、植木先生が研究された伊東沖海底噴火の観測や岩手山など東北地方の火山観測についてご講義くださいました。

植木先生よりメッセージをいただきました
  ー最終講義に関するメッセージー  

 最終講義は東北大学の火山観測の歴史を振り返るものにしました。講義の準備で遅ればせながら中村左衛門太郎先生や加藤愛雄先生の研究業績を勉強し、先進的で優れた研究が行われたことを知り、大変驚かされました。講義では、時代背景を含めて研究成果を紹介し、歴史的意義についてもお話ししました。
 現在では、短期的に効率よく成果を上げることが求められ、観測は敬遠されがちです。先人の優れた業績に触れることで、火山観測の意義を認識するきっかけとなれば幸いです。

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▲最終講義にて:植木先生

  地球物理学専攻の西村太志先生より
植木先生へのメッセージをいただきました  

 植木先生との接点は、アフリカにあるコンゴ民主共和国ニイラゴンゴ火山のことについて教えていただいたことが最初になります。先生は、1977年の山頂溶岩湖の消失とゴマ市への溶岩流出という大噴火発生の直前に溶岩湖の調査をされ、また、噴火直後にも現地調査をされておりました。その後、博士課程院生として地震・噴火予知研究観測センターに配属されたときに、同じ部屋で勉強・研究させて頂きました。しかし、はじめの頃はほとんど話をした覚えがありません。寡黙で厳しい先生だったのですが、当時の私の先輩によれば、"植木先生は一緒に観測に行っていない学生とは話をしないのである"、ということでした。確かに、1988-1989年十勝岳噴火の観測のあとからは、火山現象や観測のことを優しく解説してもらえました。ただ、これは随分昔の話のことのようです。最近は、厳しい先生というイメージはなく、研究室配属の院生や講義担当された学部生にもその優しいお人柄がつたわっているようです。
DSC_8620.JPG  さて、先生は、地震や地盤変動、重力観測データの解析にもとづく火山噴火予知に関する基礎研究を進めてこられました。また、長年、火山噴火予知連絡会の委員として、日本の火山防災の分野でも活躍されてきました。先生のご研究の中では、1989年伊東沖海底噴火の観測研究が特に有名です。伊東市周辺で臨時地震観測を実施し、ダイクが地下深部から上昇し噴火に至るまでの、火山性地震の上下方向の移動を世界ではじめてとらえました。また、1998年の岩手山の火山活動では、火山性地震や火山性圧力源の時空間分布に基づき、静穏期の長い火山で起きるマグマ上昇を、はじまりから終息まで捕らえることに成功されました。刻一刻と変化する火山活動にともなう詳細なマグマ移動を最高の精度で明らかにできたのは、先生が精力的に整備された岩手山周辺の火山観測点のデータがあったからこそであり、多くの学生やスタッフが研究成果を出すことができました。
 これらの火山のほかにも、先生は、岩手山、秋田駒ヶ岳、秋田焼山、鳥海山、蔵王山、吾妻山、安達太良山、磐梯山などの東北地方の主要な活火山で、観測点場所の選定や計測機器の設置を中心になって進められてきました。ただ、これらの観測点は、なかなか見つけることができません。林道から藪や沢に入った奥の方にあり、先生が少しでも雑音の少ない良いデータを取るために努力されていたことがわかりました。ただ、問題は、林道からの入り口や藪の中の経路がわかりにくく、先生がいないこれから、観測点にたどり着けるかということです。
 先生は、今後もしばらく噴火予知連絡会メンバーとして火山防災に携わられると伺っております。2011年東北地方太平洋沖地震の発生により、東北地方の火山の今後の活動は気になるところであります。長年、観測や研究でお忙しかったのでご退職を機に少しゆっくりされてはと思ってはおりますが、引き続き、先生のご経験をもとに、後進にご助言とご指導をお願いいたします。


Photo Gallery

*写真をクリックするとスライドショーになります

2013年5月30日お知らせ

二間瀬先生の写真だより

ドイツに出張中の二間瀬敏史先生より写真が届きました。
アインシュタイン研究所(正式名称はマックス・プランク重力物理学研究所、通称アルバート・アインシュタイン研究所)とここの図書室にあるアインシュタイン人形です。
「連日、雨や曇天でどこにもいっていません。」とのこと。
-----確かに空が暗いですね。それにしても、あのアインシュタイン人形の髪はスゴイことになってますがいいんでしょうか?


016.JPG 010.JPG
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