東北大学 大学院 理学研究科・理学部|広報・アウトリーチ支援室

2012年11月 1日レポート

市川隆先生の観望会

10月19日(金)、広報室企画 Tea Salon 市川隆先生の観望会が行われました。物理系研究棟屋上の51㎝反射望遠鏡を使って月や惑星を観測する予定だったのですが、あいにくの天気で思うように照準があわず観測できませんでした。仙台は昼間晴れていても、朝夕天気が悪いことが多く、観測が難しい所だそうです。そんな中、市川先生はなんとか星を見せようとチャレンジしてくださいました。
後半は大輪講室に場所を移し、市川先生が進めているプロジェクト"南極2㍍赤外線望遠鏡"と第53次南極地域観測隊(夏隊)に参加した時の体験についてお話していただきました。市川先生から南極の氷のお土産をもらい、参加者の皆さんも満足して帰宅されたのではないでしょうか。今度は土星を見たいものですね。

      『南極の内陸部は天気が良く、大気の透過度が高い。そして、大気の温度が低いため大気からの赤外線放射の影響を受けにくいので、口径2㍍の望遠鏡が、8.2㍍もあるすばる望遠鏡と同じ赤外線性能持つことになります。現在、ドームふじ基地への望遠鏡設置を目指して、昭和基地にてテストを行っています。』

DSC_0735.JPG午前中はとっても良い天気だったのに...。DSC_0736.JPGお団子セッティングOK!
DSC_0737.JPG雲の間にお月様がかすかに見えます。DSC_0742.JPGなんとか照準をあわせようとするも...。
DSC_0748.JPGだんだん体が冷えてきました。DSC_0754.JPGティー・ブレイク中。
DSC_0757.JPG何故、南極で望遠鏡なのか。penguin.jpgペンギンファミリーの姿に心奪われました。
2012年10月10日レポート

GCOEシンポジウム2012が開催されました

 東北大学グローバルCOEプログラム『変動地球惑星学の統合拠点』主催で、9月25日〜28日の間、仙台市戦災復興記念会館にてGCOEシンポジウム2012 "Achievements of GCOE Program for Earth and Planetary Dynamics and the Future Perspective" が開催されました。
 本グローバルCOEプログラムは今年度が最終年度のため、最後の開催となった今回の国際シンポジウムでは口頭発表、ポスターセッションの他に市民講演会も行われ、たくさんの方にご参加いただきました。
 25日の市民講演会では「東日本大震災を知る:私たちの安心・安全のために~3.11 の教訓と今後の展望~」と題し、東日本大震災とはどのような地震だったのか、津波はどのようにして海岸まで到着したのか、海洋の放射能汚染の状況などについて、これまでに得ることのできた研究の成果が報告されました。また、総合討論では参加した方から津波への対策、今後の余震など、多くの質問が寄せられ活発な質疑応答が行われました。
 
<25日 東日本大震災を知る:私たちの安心・安全のために~3.11 の教訓と今後の展望~>
DSC_0864.JPG DSC_0904.JPG
▲開会の挨拶は大谷栄治 教授(拠点リーダー) ▲松澤 暢 教授
DSC_1146.JPG DSC_1320.JPG
▲日野亮太 准教授 ▲越村俊一 教授
DSC_1336.JPG DSC_1352.JPG
▲花輪公雄 教授 ▲司会は中島淳一 准教授

IMG_9878.JPG
▲総合討論の様子

<26日 口頭発表・ポスター発表>
IMG_9907.JPG IMG_9911.JPG
▲Seismic wave propagation and crustal heterogeneity ▲質疑応答
IMG_9927.JPG IMG_9932.JPG
▲地球物理学専攻の中原 恒 准教授 ▲Climate Change
IMG_9983.JPG IMG_9949.JPG
▲ポスターセッション ▲もちろん英語で発表します

IMG_9979.JPG
▲自らのポスターの前に立って解説!

GCOE Symposium 2012「BEST STUDENT POSTER AWARD」受賞者一覧
地震セッション 地球物理学専攻博士課程2年 高木涼太さん
地球物理学専攻博士課程2年 吉田圭祐さん
地球物理学専攻修士課程2年 久保田達矢さん
惑星進化セッション 地球物理学専攻博士課程2年 栗田 怜さん
地学専攻博士課程1年 石田初美さん
地球物理学専攻修士課程2年 山本和幸さん
気候変動セッション 地球物理学専攻修士課程2年 山田恭平さん
地球物理学専攻修士課程1年 齊藤雅典さん
地球物理学専攻修士課程1年 柴田 優さん
固体地球惑星セッション 東北大学環境科学研究科博士課程3年
プトゥリ セティニさん
地学専攻博士課程1年 高橋 豪さん
火山セッション 地学専攻修士課程1年 松本恵子さん
地学専攻修士課程2年 中谷貴之さん
生命起源セッション 地学専攻博士課程1年 白井孝明さん

*関連リンク*
GCOE『変動地球惑星学の統合教育研究拠点』
GCOEシンポジウム2012
2012年10月 5日レポート

トワイライトサロン 二間瀬先生の「ブラックホールのギモンに答えます!!」

9月8日(土)、仙台市天文台にてトワイライトサロン 二間瀬敏史先生の「ブラックホールのギモンに答えます!」が行われました。仙台市天文台のトワイライトサロンは、台長の土佐誠先生やゲストが、宇宙をテーマに語り合うトークイベントで、毎週土曜日17:00~17:45、仙台市天文台オープンスペースで開催しています。この日は、夏休み中に来館した皆さんから募集したブラックホールのアンケートに二間瀬先生が答えるという企画でした。
台長の土佐先生は「こう見えても二間瀬先生は、相対性理論、宇宙論、ブラックホールの研究で世界的に有名な科学者です(笑)。そんな先生に気軽にお話していただけて、天文台としてとてもうれしいです。皆さんもざっくばらんに質問してください。」と二間瀬先生を紹介していました。
質問は884名から寄せられ、その中から多かった質問ベスト5に解説を加えて二間瀬先生が次々と回答していきました。その一部を紹介。※二間瀬先生の回答は天文台に展示されることになっております。

☆1位:もしもたべられたら?
ブラックホールにたべられたらどうなるの?--->
・「ブラックホールには、とても大きなものから小さいものからあります。銀河がひとつつぶれたような大きさのブラックホールに入っても、しばらくはなんともないけれど、もし太陽がプチッとつぶれたようなブラックホールに入ればグチャッとつぶれてしまいます。」
なかにはいるとしんじゃうの?--->
・「中に入ると死んじゃいます。」
ブラックホールのおくにはなにがあるの?--->
・「『特異点』と呼ばれるものがあります。これについては今の物理学ではよくわかっていません。現状の物理学では空間のほころびとしか言い表わせません。
ブラックホールは天体ですがイメージと違って何もありません。ただの空間です。空間の中に落とし穴みたいのががあって、そこには何もない。ブラックホールの真中は、時間、空間、物質という概念が破綻しています。」

☆2位:なぜたべちゃうの?
ブラックホールはなぜなんでもすいこむの?・どうやってひっぱるちからをだしているの?--->
・「ブラックホールは極端に強い重力を持っています。だから、逃げるすべはありません。重力というのは、普通の力で特別な力ではありません。」
食べられるとき、パスタみたいに細くなるって本当ですか?--->
・「ギューッと引っ張られるのでそうなります。そういう力のことを潮汐力といいます。」

☆3位:どうやってできる?
どうやってブラックホールができる?--->
・「星は熱が外に出ていくことで自分の重さを支えています。燃料を使い果たした星は、自分の重さを支えきれなくてどんどんつぶれていきます。そうしてブラックホールになるのですが、太陽質量ぐらいの星だとブラックホールにはなりません。太陽質量の30倍前後の星がつぶれたときにブラックホールになります。南天に太陽質量の70倍の星と30倍の星がくるくる回っているイータ・カリーナという面白い連星があります。4等星から0等星になり、現在は7等星程の明るさです。もうすぐ超新星爆発すると考えられていてブラックホールになるといわれています。」
1910.jpg


DSC_2248.JPGDSC_2261.JPG
DSC_2277.JPGDSC_2291.JPG
DSC_2296.JPGDSC_2385.JPG
DSC_2416.JPGDSC_2422.JPG
DSC_2459.JPGDSC_2466.JPG
2012年9月21日レポート

「化学への招待−楽しいみんなの実験室−」が開催されました

 8月3日・4日の2日間、理学研究科の化学系学生実験棟にて「化学への招待−楽しいみんなの実験室−」が開催されました。このイベントは、日本化学会東北支部の主催で毎年行われており、中学生や高校生が大学の実験室を使用して様々な実験を学ぶことで、化学をもっと身近に感じてもらおうと企画されたものです。

 今回のテーマは「地球を生命を支える植物の光エネルギー変換の化学」、講師は化学専攻有機物理化学研究室の柴田穣先生、梶本真司先生、堀本訓子先生です。
 地球上の全ての生物は、植物などの光合成による光エネルギー変換に依存しています。光合成がなければ、わたしたちのような酸素呼吸する生命も生まれなかったかもしれません。蛍光、光吸収についての実験を通して、色と分子、光と分子の関わりについて考えてみましょう。

▲分子模型を使って説明する柴田先生 ▲その間に急いで実験準備!
▲午前中に自分たちでパセリから採取したクロロフィルaを... ▲紫外線(ブラックライト)に照らすと赤くみえます


DSC_0532.JPG DSC_0532.JPG
▲エノコログサの葉緑素を蛍光顕微鏡でみてみよう ▲学生と実験の手順を確認する梶本先生
DSC_0514.JPG DSC_0532.JPG
▲お祭りでよく見かけるケミカルライトも化学発光のひとつ ▲化学発光をつくってみよう


 堀本先生がこんなお話をしてくれました。
 「暗い部屋の中で粘着テープを勢いよく剥がすと発光することは以前からよく知られていましたが、実はそのときX線も発生(真空中で行った場合)*していることが解ったのです。このことが解ったのはほんの数年前のこと、身近な物事にも解らないことがまだまだたくさんあります。」
 みなさんの身の回りにも、まだ誰も知らないヒミツが隠されているかもしれません。その謎にぜひ挑戦していってほしいと思います。

*"Sticky tape generates X-rays"
Published online 22 October 2008, Nature.

2012年9月19日レポート

地学専攻 藤巻宏和教授 最終講義

 3月5日(月)、理学部大講義室にて地学専攻 藤巻宏和教授の最終講義「 私の研究で会った3人と、ICP-MSによる分析の危うさ」が行われました。
 藤巻先生の最後の講義を受けようと学生、教職員、そして卒業生が大勢参加し、大講義室はほぼ満員となりました。
 藤巻先生は岩石学・固体地球化学を研究、顕微鏡観察や化学分析、特に放射性同位体分析の方法を用いて世界中の様々な岩石を調査されてきました。また、岩石の調査による土壌や地下水の汚染といった環境についての研究も多くされました。
 最終講義では、藤巻先生の記憶に残る印象的な3人と、そのエピソードについてお話してくださいました。
 


藤巻先生よりメッセージをいただきました
  ー東北大学の思い出と、学生さんへー  


 私は地学のうちでも岩石学が最も熱く楽しい時代に、東北大学で勝手気侭な研究生活を過ごさせてもらいとても幸運でした。岩石学に興味を持ったのは月の探査をテレビで見ていて、私が非常に単純な勘違いをしたことが原因です。それは月に行った宇宙飛行士がもって帰ってくる「月の岩石を調べれば月がどのようにできたかわかる」という同時通訳の実況中継の言葉でした。それならば、地球は?と誰でも思うでしょう。その結果かどうか、私の在職中、日本の多くの大学に岩石学研究室ができ、熱い議論が戦わされました。私が出会った熱く楽しい岩石学と同じように、既にやりがいのある研究に出会っている人もいるでしょうし、少しずれたかなと思っている学生さんもいるでしょう。ずれたかなと思っている学生さん、大変な勘違いで始めても、多少の情熱と根気で皆さんの研究は熱く楽しい、やりがいのあるものになります。そのように信じて頑張ってください。


IMG_6220.JPG
▲最終講義を行う藤巻先生

  地学専攻の大谷栄治先生よりメッセージをいただきました  


 藤巻教授は、1969年に東北大学に入学されました。私も同年に入学した同級生です。入学当時は、70年安保前年で大学紛争が真っ盛りのころでした。ohtani-thumb-600x900-3111.jpg藤巻先生は、東北大学に入学前にすでに慶応大学で政治経済を学んだ異色の存在でした。その当時は、大学での勉強をそっちのけで、国のありかたや未来の社会について論争をしていました。今、藤巻先生も私も大学の教員として若者を教育する立場になったことを振り返るにつけても、感慨深い思いです。藤巻先生は、東北大学理学部の地学科地学第二を御卒業後、東京大学大学院理学系研究科に進学し、岩石学および地球化学を学びました。東大大学院で博士の学位を取得し、米国地質調査所(USGS)に留学し、ここで質量分析計による放射性同位体地球化学の研究に従事しました。この当時の研究は、繰り返し引用され今でも高い評価を得ています。日本に帰国後、東北大学に助手として着任し、東北大に同位体地球化学の研究手法を導入し活躍されました。東北大学では准教授、そして教授に昇進され一貫して岩石学および同位体地球化学の研究を進める傍ら、海外から多くの優秀な留学生を受け入れました。特にモンゴルから多くの留学生を受け入れ、その卒業生の中には現在モンゴルの地球科学界をリードする優れた研究者が生まれています。このような貢献によって、モンゴル科学技術大学から2009年には名誉教授の称号を授与されました。藤巻先生のモンゴルの地球科学の発展に尽くした貢献は大変大きなものがあります。近年は、研究対象を環境地球化学および環境問題にも広げ、社会とのかかわりを大事にしておられます。
 このように、藤巻先生は東北大学において、国際的にも大きな貢献をしてこられました。このたび、先生がご退職するにあたって、これらの貢献にこころから感謝するとともに、引き続きその経験を後進に御助言と御指導をいただけますようお願いするとともに、先生の御健康と御活躍を心よりお祈り申し上げます。



  研究室の吉岡勝樹さんに藤巻先生との思い出についてお伺いしました  


・藤巻先生の印象について
「竹を割ったようなという形容詞が、ピタリと当てはまるとおもいます。こちらが間違っているときにはしっかりと指摘し、また藤巻先生がわからない場合にはわからないとはっきりと伝える先生でした。あまりにもはっきりものを言われるので、ゼミの時などは冷や汗をかいていた覚えがありますが、自分の意見を伝える姿勢は常に一貫しており、いつも見習わせていただいております。」
・印象に残っている出来事について
「私が研究室に配属される前に行われた歓迎会の会計の際に、ゴールドカードで支払われた時には後光がさして見えました。その2年後に、私が幹事を務めた歓迎会の際に、同じようにゴールドカードで支払おうとされて、カードは受け付けていないと言われた時の藤巻先生の落胆の具合が忘れられません。その節は大変申し訳ございませんでした。」
・最後に藤巻先生へのメッセージをどうぞ
「藤巻先生は、幅広い方面のご趣味をお持ちなので、今まで出来なかったことも多々あるかと思いますが、これから思う存分やりたかったことを実現されてください。いままでありがとうございました。お身体ご自愛下さいませ。」


DSCN2480.jpg
▲学士、修士論文発表終了後の打ち上げで:左から藤巻先生、吉岡さん、学部4年生の3人


*Photo Garally*

2012年9月18日レポート

「物理学専攻キャリアパス・シンポジウム~博士の未来~」が開催されました

 7月28日(土)、理学研究科合同A棟にて「物理学専攻キャリアパス・シンポジウム~博士の未来~」が開催されました。
 物理学科・専攻を修了すると、その先にはどんな可能性が生まれるのでしょうか?
 実際に人材を受け入れる側の企業の方や、物理学で博士号を取得し各方面で活躍されているみなさんにその経験をお話をしていただきました。

IMG_2673.JPG「企業の研究所が求める人材」
井上淳樹
さん(富士通研究所
 よいテーマを選定できることが研究者の最大の能力ですが、学生の時に研究課題設定の場面にはなかなか出会えないかもしれません。学生時代に身につけてほしい能力は、研究を実施する能力ですが、Plan(企画)→Do(実施)だけになってはいませんか? Plan(企画)→Do(実施)→Check(評価)→Act(改善)のサイクルが大切です。


IMG_8964.JPG物理から物理教育へ分野を変えて
~教師の卵を育てる仕事へ~」

興治文子
さん(新潟大学教育学部 准教授)
 この道に進んだきっかけは「大学の先生は教育を知らないんじゃないか?」という疑問からでした。大学では「物理教育」と「物理教育に基づいた物理」の両方を扱っています。小学校の教員はほとんどが文系出身、しかし理科教育力は科学の基本あってこそです。教員の養成に関わる問題は流動的で見通しが難しいのが現状です。


IMG_9011.JPG「キャリアパスにおける博士課程の意義~企業研究者の視点から~」河野洋志さん
(物性理論2006D:東芝研究開発センター
 学生時代は希土類、現在はトランジスタ、ダイオードなどのパワーデバイスの研究をしています。研究企画能力がすぐ必要かどうかは企業のカラーによります。修士課程のうちは研究遂行能力、そしてその山に登っている理由をちゃんと理解することが大事です。


IMG_9020.JPG「私のアカデミックキャリアパス」
横谷尚睦
さん
(物性実験1997D:岡山大学教授)
 学生の時、高橋隆先生から「論文を書きなさい、他人にアピールしなさい」とアドバイスを頂きました。ドクターへの進学は自分への投資、研究を通して経験を積もう、そして研究領域でいちばんを目指そうと考えました。また、自分の研究に関連する分野の勉強もしました。


IMG_9039.JPG「研究生活を通じて出会う様々な人生観」
高山史宏
さん
(素粒子理論2002D:京都大学准教授)
 物理法則の持つ普遍性にもともと興味があり素粒子の世界へ。理論と実験、どちらもやりたいと思い学部(筑波大)では実験グループに所属していました。海外の大学や研究所で7年間ポスドクを経験しました。海外では言葉のキャッチボールが大切です。


Photo Gallery
2012年9月14日レポート

Turing Symposium on Morphogenesis --Mathematical Approaches Sixty Years after Alan Turing--

2012年8月27日(月)から8月31日(金)まで、仙台国際交流センターにて、Turing Symposium on Morphogenesis -- Mathematical Approaches Sixty Years after Alan Turing -- が開催されました。
アラン・チューリングの論文"The Chemical Basis of Morphogenesis"が発表されたのが1952年でした。このシンポジウムは、その60周年を記念し、パターン形成と反応拡散系の研究者が最先端の知識を共有するのを目的として開催されました。参加者人数は78名(米国3名、ドイツ3名、英国1名、オランダ1名、仏1名、中国1名)。


DSC_1166.jpg受付DSC_1191.jpg高木先生の挨拶
DSC_1201.jpgシンポジウムは5日間に渡って開催されましたDSC_1237.jpgIrving Epstein先生
DSC_1238.jpgマンチェスターにあるアラン・チューリングの銅像と記念写真DSC_1239.jpg"Turing-inspired experimental studies of pattern formation in reaction-diffusion systems"
DSC_1307.jpgコーヒーブレイクDSC_1318.jpg会場の様子
DSC_1378.jpg実行委員長の高木先生DSC_1403.jpgお久しぶりの柳田先生
2012年9月14日レポート

写真でみるオープンキャンパス2012

IMG_0184.JPG

 7月30日・31日の2日間、東北大学理学部オープンキャンパスが開催されました。
 今年も真夏日の開催となりましたが、2日間で5,757名の方にご来場いただき、本当にありがとうございました。遠いところからバスに乗って来てくれた高校生や、ご家族で参加してくださった方も多くいらっしゃいました。

  【PICKUP】物理学科 原子核物理グループのスパークチェンバー  
IMG_0565.JPG
 宇宙から地球に降り注いでいる宇宙線、その回数は1秒間に200回以上にもなります。このスパークチェンバーは宇宙線が通った跡を見ることが出来る検出器です。毎年、オープンキャンパスに学生手作りのスパークチェンバーを展示している原子核物理グループのみなさん。ちなみに、今年はここ数年でいちばん完成度が高いスパークチェンバーだったそうです! 

DSC_0503.JPG▲スパークチェンバーに興味津々


  【PICKUP】化学科 アロマオイルを作ろう!  
DSC_0672.JPG
 乳鉢から白い煙がもくもく...なんの実験をしてるのかな?と思ったらアロマオイルを作っているところでした。好きなハーブを選び、乳鉢に液体窒素とハーブの葉を入れてごりごりとすります。すったものを遠心分離機にかけると液体が分離、その上澄みの部分のみを採取します。その上澄みが100%天然のアロマオイルです。持ち帰りOKということもあり参加した高校生たちには大好評でした!

DSC_0685.jpg

<1日目>

<2日目>
2012年9月13日レポート

【体験記】ケンブリッジに短期留学した中嶋灯奈さん

理学部地球惑星物質科学 2年 中嶋灯奈さんは、大和日英基金東北スコラーシップ奨学金で、2月10日から4月4日までケンブリッジに短期留学しました。大和日英基金東北スコラーシップ奨学金とは、2011年3月11日の東日本大震災を受け、大和日英基金がブリティッシュ・カウンシルとの提携により、東日本大震災被災地域の学生支援のため設立したものです。
「イギリスでの留学は大変充実したものでした。ケンブリッジ大学の学生さんと一緒にリコーダーを演奏したり、化石採集や考古学の学会に参加するなど数々の貴重な体験ができ、興味を深められたとともに外国の視点から日本を見つめ直す良い機会になりました。」と留学の感想を語る。


DSC_0209.JPG帰国後、福村研究科長に留学の報告をしにきたところ
P1160761.JPGハンスタントンで化石採集
CURE.jpgCUREリコーダーアンサンブルと共演
2012年9月10日レポート

アルスタウンミーティング@仙台 福島原発事故の反省と「科学と社会」の在り方について

 8月24日(金)、東北大学理学研究科合同A棟205号室にて、『アルスタウンミーティング@仙台 福島原発事故の反省と「科学と社会」の在り方について』が開催されました。このタウンミーティングは学術文化同友会アルスの会東北大学GCOE「物質階層を紡ぐ科学フロンティアの新展開」が開いたものです。参加者は26名。
 アルスの会会長の中井浩二先生は、仙台のアルスタウンミーティングは、哲学者の参加を得られることが特徴でどんな意見がでるか楽しみにしていると述べられました。GCOE拠点リーダーの井上邦雄先生は、「市民感情に配慮して、福島原発事故について思っていることをなかなか言い切れないでいたけれど、1年半経ち、ある程度言いたいことを言える状況になってきました。今日の議論で、科学者の専門的知識をどのようにして社会に還元できるのか、深く掘り下げて論理だてて議論していければいいと思っています。」と挨拶しました。
 第1部は、野家啓一先生による「3.11以後の科学技術と倫理」、直江清隆先生による「原発事故と科学技術倫理」、横山広美先生による「震災後の日本における科学の価値観」をご講演いただき、第2部は「国会事故調」による提言、「アルスの提言」(案) について討論会を行いました。講演会で横山先生が「信頼」が科学の価値を決めるひとつの指標になっていて、専門性との兼ね合いが難しいとおっしゃていたのが印象的でした。立ち位置次第でがらりとかわってしまうようなものが指標なんですね。野家先生と直江先生は、震災後、「科学技術の研究開発の方向性は専門家が決めるのがよい」という市民の意見が激減したことからはじめて、科学者の社会に対する倫理はどうあるべきか、高レベル廃棄物処分における世代間の倫理をどう考えるか、今後のエネルギー政策に対して専門知識のない市民はどう合意を得るべきなのか、といった困難な問題を議論しました。参加者からも学者の社会への発言・情報発信や、SNSの役割などについて活発な意見交換がありました。
 アルスの会では、このようなタウンミーティングを東京、大阪、奈良で開催しており、討論された問題点等を発信しています。


前の10件 33  34  35  36  37  38  39  40  41  42  43

カテゴリー

広報・アウトリーチ支援室

〒980-8578
仙台市青葉区荒巻字青葉6-3
理学研究科物理系研究棟 725号室
月曜日~金曜日 AM9:00~PM15:30
TEL:022-795-6708
mail:sci-koho[at]mail.sci.tohoku.ac.jp
※[at]を@に置き換えてください

今までの広報室ページ

広報日記


最新の記事

アーカイヴ

ページの先頭へ