5月19日(土)、仙台での物理学専攻2012年度大学院説明会が行われました。物理学専攻では、学外者だけでなく学内者にも参加を勧めています。全体説明で物理専攻の概要、カリキュラム、研究分野、就職などについて説明を受けた後、研究室見学が行われました。研究室見学は80分ずつ2回に分けて行われ、研究分野、キャンパスごとに10コースの中から選択することができます。青葉山キャンパスだけでなく希望者には、金属材料研究所や多元物質科学研究所のある片平キャンパスや三神峯の研究施設へも案内されます。直に実験装置や研究室を見ることで、パワーポントでは説明しきれない物理学専攻の魅力を感じとっていただけたのではないでしょうか。参加者は昨年を上回る約70名で4割が学外者でした。
3月16日(金)、数理科学記念館にて数学専攻 西川青季先生の最終講義「複素フィンスラー計量と調和写像-数学や人との思いがけない出会い-」が行われました。始まる10分ほど前に伺った時には、すでに教職員や在学生、卒業生のみなさんで会場はあふれ、補助席を追加しましたがそれでも足りず立ち見が出るほどの超満員となりました。
西川先生は幾何学的変分問題、測地線や面積最小曲面の一般化である「調和写像」の存在問題と応用を研究、また長年に渡り数学専攻が発行する欧文数学専門誌『東北数学雑誌(Tohoku Mathematical Journal)』の編集長を務められました。
最終講義は西川先生が手紙を読むところから始まり(手紙は、西川先生が東北大ではじめて持った演習を受けていた卒業生から届いたものでした)、ご自身の学生時代や研究テーマに巡り会うきっかけとなった、数学や人との思いがけない出会いにまつわるエピソードなどをお話してくださいました。
西川先生は、間違いなく日本の数学を牽引されてきた中心的存在である。その西川先生に、「東北大学の幾何セミナーに話に来ませんか」と大学院生の時に声をかけていただいたことを今でもはっきりと覚えている。おそらく、アウェイでの始めての機会ではなかったか。西川先生は、細やかな気遣いをされることでも有名で、「青葉山に来るバスの中には理学部キャンパスに来ないものもありますので、気を付けて乗ってください」と事前に忠告をいただいた。ところが、仙台駅より乗ったバスはどんどん山を登り始め、行けども行けども「理学部前」(自然標本館前)に着かない。理学部キャンパスが予想以上に自然に恵まれたロケーションにあったため、(今思えば)入試センターあたりで青くなっていたのである。ようやく辿り着いた私を西川先生始め、幾何グループの皆さんが優しく歓待してくれたおかげで、無事講演を終えた。西川先生の最終講義・祝賀会でのご挨拶、人生をセミになぞらえ、穏やかながら新たな決意を語られた素晴らしいものであった。
5月12日(土)、東北大学東京分室(サピアタワー10階)にて、東北大学大学院理学研究科 合同入試説明会2012が開催されました。東北大学理学研究科の紹介の後、各専攻にわかれて専攻概要、入学試験について、各研究室等を紹介しています。今年で4回目となり、以前この合同入試説明会の参加者だった院生が、研究室の紹介をするということなどもあり、だんだん根付いてきたのかもしれません。
参加者は45名。内訳は、化学専攻10名、地学専攻4名、地球物理学専攻10名(A領域3名、B領域7名)、天文学専攻9名、数学専攻2名、物理学専攻13名でした。昨年より少し減っているのは、数学専攻の参加者が少なかったためだと思われます。
東京会場に出席できなかった方は、仙台会場で説明会を実施している専攻もありますので、ホームページを確認してください。
2月24日(金)、物理学専攻の新博士講演会、専攻賞授賞式、祝賀会が開催されました。このイベントは、新博士の誕生をお祝いしようと2007年度より始まり、今年で5回目になります。まずはじめに、16時より総合棟745号室にて、新博士を代表して3名の講演が行われました。 | ![]() |
4月6日(金)~7日(土)、国立岩手山青少年交流の家にて新入生オリエンテーションが行われ、新入生、引率の教員・学生など約400名が参加しました。
理学部では、カリキュラムの履修法法や時間割の組み方、学生生活を送る上での注意点などを1泊2日かけて行っています。泊まりがけのオリエンテーションを行っているのは東北大学では理学部のみだそうで、資料を調べてみるとおそらく平成8年度が最初だったようです(*中止となった年も有り)。理学部OBである引率の先生もこの旅を経験しており「懐かしいなあ」とお話されていました。
出発した初日は荒れ模様で一日中ほとんど吹雪でしたが、2日目は時折、晴れ間がのぞき雄大な岩手山を望むことができました。
先輩たちからは「オリエンテーションがきっかけで友人ができた」というお話をよく聞きます。入学式翌日に出発ということもあり最初は緊張していた様子の新入生も、次第に友人や先輩と時間割について相談したり、それぞれの出身地の話題で盛り上がったり雪合戦をしたり...1泊2日の旅を満喫できたのではないでしょうか。
【1日目】
【2日目】
3月15日(木)、せんだいメディアテークにて、東北大学理学部開講100周年記念公開シンポジウムが開催されました。
理学研究科では「ヤングブレインズ(若き頭脳集団)の連携による学際的研究の創出・創生・創造・展開」を目標に、教育研究活動の一環として、異分野間の交流を図るため6専攻合同シンポジウムを2007年度から開催しています。
6専攻合同シンポジウムでは、理学研究科のヤングブレインズが主体になり、研究成果を発表し意見交換を行うほか、広く学外に情報発信も行っています。
2011年9月、理学部は開講100周年を迎えました。理学部開講100周年記念行事の一環として、これまで行われていた6専攻合同シンポジウムを学外にて開催しました。
来場者数は、学内248人、学外129人でした。
1月21日(土)、TKPガーデンシティ仙台にて、有機分子触媒による未来型分子変換の第1回公開シンポジウムが開催されました。計画班の研究代表者全員による平成23年度の研究成果、今後の方向性についての発表、山本尚先生(シカゴ大)をお招きして「新しい有機触媒の開発を目指して」と題した特別講演などが行われました。
シンポジウムは180名を超える参加者、懇親会は58名の方が出席と大盛況のうちに閉会しました。寺田先生によると、公募班員がまだ決まっていない現時点では、かなり多くの方にご出席いただいたということです。
この領域研究は、「有機分子触媒」をキーワードとする研究グループを組織し、有益な知的基盤を共有・統合化することで有用物質合成(医薬品、農薬、機能性材料など)におけるトータル効率(低環境負荷、省エネルギー、収率、選択性、工程数など)に優れた方法論を開発し、革新的な科学技術の開拓に基づいた「モノづくり」の新たな未来像の創出を最終的な目標としており、有機分子触媒を基礎とする「A01班:触媒開発」、「A02班:反応開発」、「A03班:合成法開発」3つの研究項目を設定して「計画研究」により重点的に研究しています。領域代表を化学専攻 反応有機化学研究室の寺田眞浩先生が務めています。
◆日時:12月1日(木)9時30分~17時00分
◆場所:理学研究科大講義棟
◆主催:東北大学大学院理学研究科・理学部
12月1日(木)、理学研究科大講義棟にて、平成23年度東北大学大学院理学研究科・理学部技術研究会が開催されました。この技術研究会は、技術系職員が日常業務において創意工夫し努力する中から生まれた成果を発表し、また広い分野での日頃の経験を発表し合うことによって技術の交流と向上を図ることを目的として開催しています。
また、理学研究科技術賞の表彰と受賞講演も併せて行われました。今年度は、「ガンマ線プロファイル高速測定のためのFPGAを用いた汎用ロジックモジュールの開発」により東北大学電子光理学研究センターの南部健一さん、「東北地方太平洋沖地震発生後の緊急観測システムの構築」により地震・噴火予知研究観測センターの平原聡さん、中山貴史さん、鈴木秀市さん、出町知嗣さん、海田俊輝さんが受賞されました。
特別講演は、物理学専攻の小池武史先生『冷凍機冷却式ゲルマニウム検出器と福島第一原発事故への対応』でした。小池先生は、原発のある大熊町の依頼により警戒区域内での放射線量と土壌測定を行い、金沢大と協力して分析をされています。講演では、この測定にも使用されたゲルマニウム検出器のハイパー核カンマ線分光実験を紹介してくださいました。
►東北大学 理学研究科・理学部 技術部のHP
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