東北大学 大学院 理学研究科・理学部|アウトリーチ支援室

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2018年10月 4日レポート

10月1日 (月)環境・地球科学国際共同大学院の認定式が行われました。

10月1日(月)、理学研究科 物理系研究棟 4階 中会議室にて環境・地球科学国際共同大学院の認定式が行われ、4名の学生がプログラム生として認定されました。
環境・地球科学国際共同大学院は、2016年秋からスタートしたプログラムで、『地球を丸ごと理解する』意欲と能力を持った人材を育成します。ドイツのバイロイト大学やハワイ大学など環境・地球科学分野で世界をリードしている欧米の大学、大学院学生の研究を指導している研究機関と連携しながら、リーダーシップを持つ国際性豊かな研究者の育成を目指します。
環境・地球科学国際共同大学院プログラム(GP-EES)

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2018年10月 4日レポート

【広報サポーターレポート】9月22日 (土) ぶらりがく『ホタテガイの体の中をのぞいてみよう』

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今回は9月22日(土)開催「ぶらりがく」の様子を福島和紀(理学部生物学科3年)がお伝えします!

 今回のぶらりがくは、「ホタテガイの体の中をのぞいてみよう」と題して開催され、25組61名の方々に参加していただきました。ぶらりが くでは珍しく、生き物を使った解剖の講義でした。講師は東北大学浅虫海洋生物学教育研究センターの経塚啓一郎先生。受精機構についての研究をされています。この浅虫の研究施設は陸奥湾に面した青森県青森市にあり、海洋生物の研究には絶好の場所です。今回の材料のホタテガイは陸奥湾をはじめ北海道や三陸沖などで生産されており、お寿司など食用としても知られている貝です。皆さんも時々目にする機会があるのではないでしょうか。おそらく、こ のような姿で。


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写真1 よく食べ物として見かけるホタテガイ貝柱

 この貝柱は大きく独特な食感でとても美味しく、食べたことがある人も多いはず。でも、ホタテガイの体の中にどんな構造があるかなどを注目して みたことはほとんどないのではないでしょうか。今回は、生きたホタテガイを実際に一から解剖し、様々な構造を観察していきました。自分たちで解剖をする前に、まずは経塚先生にホタテガイについてのお話と解剖の演示をしていただきました。


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写真2 講義の様子

 ホタテガイは二枚貝であり、外套膜(がいとうまく)を持つという特徴がある軟体動物の仲間です。貝殻は、この外套膜(がいとうまく)か ら分泌される炭酸カルシウムという成分で形成されています。そして、このホタテガイの貝殻は白色側と茶色側があります。実は、ホタテガイにとっては茶色側が左の方向なのです。これには、参加者一同思わず声をあげるほど驚いていました。いったい、どのように左右が決められて いるでしょうか。一般的に、頭尾軸・前後軸・左右軸の3つの軸が存在しており、このうち頭尾軸と前後軸が決まると左右を決めることができます。驚きを見せた皆さんも、経塚先生の説明に納得した様子でした。さらに、ホタテガイの食べ物や移動方法、天敵についてなど経塚先生のお話は続きます。こうしたホタテガイの特徴を一通り学び、いよいよ解剖開始です。


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写真3 解剖の様子その1

 それぞれに配布された解剖図を確認しながら、自分の目で様々な構造を調べていきます。皆さん丁寧にはさみやピンセットを駆使して、心臓 やエラなどを探しだしていました。中には、「エラカザリ」と呼ばれる寄生虫や「桿晶体(かんしょうたい)」という消化酵素の結晶を見つけ出していた人も。解剖中にはたくさんの質問があがり、経塚先生は会場中を動き回りながら答えてくれました。さらに、ホタテガイのエラや目を顕微鏡で観察もしました。拡大してみると、肉眼では見えなかった目のレンズやエラの繊毛(せんもう)が見えてきます。顕微鏡でみた世界に、皆が感動していました。


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写真4 解剖の様子その2

 今回はホタテガイの体の中を観察していきましたが、意外にも私たち人間と共通した部分があることに気がついたのではないでしょうか。このぶらりがくにとどまらず、日常生活で身近な生き物を改めて観察してみると、新たな発見ができるかもしれませんね。


2018年9月27日レポート

平成30年9月学位記交付式が行われました

9月25日(火)、合同C棟2F青葉サイエンスホールにて学位記交付式が開催されました。今回の卒業生及び修了生は48名(交付式参加者40名)。研究科長の寺田先生よりお祝いの言葉が述べられ、会場は和やかな雰囲気に包まれました。卒業生・修了生の皆さま、誠におめでとうございます!さらなるご活躍を心から祈念いたします。

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2018年9月12日レポート

9月11日~13日 第55回フラーレン・ナノチューブ・グラフェン 総合シンポジウム

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ポスター発表の様子

 2018年9月11日(火)~13日(木)に東北大学理学研究科青葉サイエンスホールにて、「第55回フラーレン・ナノチューブ・グラフェン 総合シンポジウム」が開催されています。このシンポジウムは、フラーレン・ナノチューブ・グラフェン学会の主催で、日本化学会・東北大学理学研究科が共催・後援しています。今回のシンポジウムの幹事は、理学研究科物理学専攻の齋藤理一郎教授です。参加者は国内外から約250名で、国内企業も出展しています。この分野では、国内開催における最大規模の国際シンポジウムとなっています。

091202.jpg 幹事の齋藤理一郎先生(左)と飯島澄男先生(右:名古屋大学特別招聘教授、名城大学終身教授)。飯島先生は東北大学大学院理学研究科のご出身です。

2018年9月 6日レポート

9月2日(日)仙台市天文台×東北大学大学院理学研究科 公開サイエンス講座 プラネタリウムコンサートサックスカルテットで紡ぐ『惑星』のお話

20180902_10.jpg 20180902_20.jpg 2017年7月1日に東北大学大学院理学研究科と仙台市天文台は連携協力協定を締結し、今年度のコラボレーション企画として全4回の公開サイエンス講座を行います。
「第2回仙台市天文台×東北大学大学院理学研究科公開サイエンス講座 宇宙×音楽~サックスカルテットで紡ぐ『惑星』のお話~」が、9月2日に仙台市天文台プラネタリウムで開催されました。このイベントは、宇宙の講演会と音楽のコンサートを、プラネタリウムコンサートという形で融合させるという新しい試みでした。本学の津村耕司助教による、Mitaka(*)を用いた惑星やブラックホールの講演と、関西で主に活動する4人組サクソフォンカルテット Copain(**)による演奏が交互に繰り広げられました。ホルストの「惑星」を今回のために特別にアレンジしたものと、今回のために書き下ろされた新曲「ブラックホールの祝日」などがCopainによって演奏されました。会場には140名ほどの来場者にお越しいただき、普段は宇宙などに関心のない方々にも音楽を通じて科学や宇宙の面白さを知っていただく良い機会となりました。

(*)Mitaka
国立天文台が製作・公開している4次元デジタル宇宙ビューワー。地球から宇宙の大規模構造までを自由に移動して、天文学の様々な観測データや理論的モデルを見ることができます。以下のサイトにて無料公開されています。

(**)サクソフォンカルテット Copain
2014年から関西を中心に活動しているサクソフォニストの4人組。4種類のサックスで織り成す音楽はパワフルなサウンドを創り出し、4人から溢れ出す色彩豊かな音楽を余すことなく表現する。また、それは時に女性らしい優美で繊細な一面をも見せる。
2018年9月 6日レポート

【広報サポーターレポート3】8月11日 (土) ぶらりがく for ハイスクール「超巨大ブラックホールの謎に挑む」

 8月11日(土)理学研究科合同C棟青葉サイエンスホールにて、「ぶらりがく for ハイスクール」と題し、中学生・高校生を対象に一日かけて3名の講師が特別講義を行いました。この様子について、3名の広報サポーターに取材して頂きました。

3時間目 天文「超巨大ブラックホールの謎に挑む」

広報サポーター 中尾 美紗子(地学専攻修士2年)

 火星大接近や皆既月食など、夜空を見上げながら宇宙について考える機会が多かった今年の夏。ぶらりがく for ハイスクール第3講目は、天文学専攻の秋山正幸教授と一緒に、太陽系のスケールを超えて宇宙の中の銀河とその中心に潜む超巨大ブラックホールの謎について考えました。ぶらりがく後に行われた天体ドーム見学には、天文学に熱い関心を寄せる高校生が30名以上も参加するほどの人気ぶり。
 誰もが魅了される宇宙について、研究者はその不思議をどのように明らかにしようとしているのでしょうか。かつてはハワイ観測所にて研究を行っていた、アロハシャツの似合う秋山先生に、研究の最前線とその面白さを教えていただきました。


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写真1:講義をする秋山先生

ブラックホールの大きさを実感
  聞いたことはあるけれど、その正体や大きさはあまりピンとこないブラックホール。今回の講義は、まず、ブラックホールの大きさを実感してみよう!から始まりました。一人一枚、方眼紙が配布され、横軸に重さ(質量)、縦軸に大きさ(半径)をとってプロットしていきます。グラフにプロットしていくのは、人間、地球、木星、太陽、一番重い星 エータカリーナ、銀河系の中のブラックホール候補天体 白鳥座X-1の6つです。10倍ごとに1マス進むをルールに、重さと大きさの比を使って順番に点をうっていきます。最後に、出来上がったグラフを使って、ブラックホールの大きさが質量に比例することから、もし地球をブラックホールにするとしたら、どのくらいの大きさまで縮めればよいかを考えました。高校生たちは隣に座っている友だちやチューターの大学院生と協力しながら、熱心にグラフを描き、ブラックホールの小ささ?を確認していました。


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写真2:大学院生とグラフを描く高校生

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写真3:このような方眼紙にグラフを書いていきます。

超巨大ブラックホールの謎
  ブラックホールの大きさを実感した後には、未だ明らかになっていない超巨大ブラックホールの謎について、謎が生じる物理学の背景や謎の解明に向けた研究の現状等をわかりやすく教えていただきました。「光すら出てこない黒い穴は本当に存在するのか?」「超巨大ブラックホールはどうやってできたのか?」「超巨大ブラックホールはどのようにして急激に太れたのか?」「光すら吸い込むブラックホールからどうやってジェットは吹き出しているのか?」など、どれも気になる謎ばかり。超巨大ブラックホールの謎の内容は、東北大学サイエンスカフェのYouTubeチャンネルでもゆっくり見ることができます。今回参加できなかった方や講義を復習したい方はぜひご覧ください。
東北大学サイエンスカフェ 第144回「超巨大ブラックホールの謎」


銀河の形成史を「自分の眼で見る」
  秋山先生の研究室では、電波からX線にわたるさまざまな波長の「光」を用いた観測を行い、今の宇宙に見られる銀河や超巨大ブラックホールがどのように出来たのかを明らかにしようとしています。講義の中では、①X線でみた深宇宙、②電波でみた深宇宙、③赤外線と可視光でみた深宇宙、それぞれの画像が印刷された3枚のトレースシートが配布され、シートを重ねながら、様々な波長の光を用いて宇宙初期の銀河を実際に観測するという疑似体験をしました。


10.jpg 写真4:トレースシートを重ねて、X線や電波を放射する超巨大ブラックホールを持つ銀河を確認します。

 銀河やその形成史を「自分の眼で見たい!」という好奇心が研究のモチベーションだと秋山先生は言います。研究者でなくとも、夜に星を見ながら「私たちのいる銀河は一体どうやって出来たのだろうか」と、考えたことがある人はいるのではないでしょうか。星を見ることが宇宙への疑問を生み出すきっかけになることは多いです。「自分の眼で見たい!」という秋山先生の言葉から、研究者であっても、そうでなくても共通する宇宙に対する思いや憧れを感じ、これまで以上に研究者に対して親近感が湧きました。


高校生が次世代の研究者として活躍するころには...
  現在、ハワイのマウナケア山頂ではTMTと呼ばれる、口径30mにも及ぶ史上最大の光学赤外線望遠鏡の建設が始まろうとしています。今、高校生のみなさんが研究者として活躍する頃には観測が始まる予定です。秋山先生の研究室では、すばる望遠鏡を中心とするさまざまな装置を用いて観測を行うほかに、TMTをはじめとする地上の大型望遠鏡に取り付ける観測装置の開発も行っています。宇宙の中の銀河の形成史を「自分の眼で見る」ことによって明らかにしたいと志す高校生、ぜひ一緒に大学で研究しましょう!


2018年9月 6日レポート

【広報サポーターレポート2】8月11日 (土) ぶらりがく for ハイスクール「生命の起源はどこまでわかったのか?」

 8月11日(土)理学研究科合同C棟青葉サイエンスホールにて、「ぶらりがく for ハイスクール」と題し、中学生・高校生を対象に一日かけて3名の講師が特別講義を行いました。この様子について、3名の広報サポーターに取材して頂きました。

2時間目 地学「生命の起源はどこまでわかったのか?」

広報サポーター 土田 星奈(地学専攻修士2年)

 8月11日(土)、東北大学理学研究科合同C棟青葉サイエンスホールにて、ぶらりがく for ハイスクールが開催されました。2つ目の講義では『生命の起源はどこまでわかったのか?』と題し、地学専攻の古川善博准教授から、生命が誕生した頃の地球の様子やこれまでの研究によって生命の起源がどこまで明らかにされてきたのかについて解説していただきました(図1)。


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図1.古川准教授による講演の様子1

 「そもそも生命って何だと思う?」「生命はどこで誕生したと思う?」といった質問を参加者に投げかけながら、講義は進行していきました。特に盛り上がりを見せたのが「地球誕生から現在までを1年間に例えると、地球史における様々なイベントは何月何日に当たるか?」を予想していく場面でした。地球誕生を1月1日、現在を12月31日とすると、最古の生命の痕跡は3月5日のもので、人類の誕生はなんと12月31日23時30分程度の出来事なのだそうです。その答えが発表されると、各々が驚きや納得といった色々な表情を見せて反応してくださり、こちらも非常に楽しかったです。終始、うなずいたりメモを取ったりしながら熱心に話を聞き、最古の生命の痕跡の岩石や隕石に触れてもらう場面では、皆さんが興味深そうに観察してくれていました(図2)。


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図2.古川准教授による講演の様子2

 また、講義終了後には、希望者を対象に東北大学理学部自然史標本館と研究室の見学を行いました。標本館の見学では、最古の生命の痕跡の岩石から時代を追って様々な岩石を見てもらい、生命の起源についてより深く学んでいただきました(図3)。研究室見学では、実際にどのような装置を用いて分析を行っているのかを見てもらいました。ある学生さんからの「どれくらいの時間で分析ができるのか?」という質問を受け、「分析自体は30分くらいでポチッとできるけれど、そこには無数の失敗とたくさんの準備が隠れている。とても長い道のりなんだよ!」という古川准教授の回答に、熱心に聞き入る皆さんの表情が印象的でした(図4)。


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図3.標本館の見学の様子

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図4.研究室見学の様子

 今回のぶらりがくを通して、参加者の皆さんに地学の面白さを改めて認識していただき、今日私達が存在している奇跡、生命の神秘を感じていただけていれば幸いです。そして、今回参加してくれた学生さんの中から、将来、生命の起源について研究したいと思ってくれた子がいたら、大変嬉しく思います。


2018年9月 6日レポート

【広報サポーターレポート1】8月11日 (土) ぶらりがく for ハイスクール「生物を制御する有機化合物の化学」

 8月11日(土)理学研究科合同C棟青葉サイエンスホールにて、「ぶらりがく for ハイスクール」と題し、中学生・高校生を対象に一日かけて3名の講師が特別講義を行いました。この様子について、3名の広報サポーターに取材して頂きました。

1時間目 化学「生物を制御する有機化合物の化学」

広報サポーター 東 周論(化学専攻修士1年)

 今回のぶらりがくは、「ぶらりがく for ハイスクール」と題して高校生を対象にした特別講義が三本立てで行われました。ここでは、そのうちの一つ「生物を制御する有機化合物の化学」についてレポートします。


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上田教授による講義

 化学専攻の上田実教授がお送りしたこの講義、夏休みということもあり、90人程の中高生が来てくれました。教授は、「高校までの化学と大学からの化学の違い」「化学と社会や政治との関わり」「薬の働きと分子の構造の関係」など、幅広い内容を分かりやすく話してくれました。初めて聞く内容だったと思いますが、高校では聞けない話だったり、分子模型が配られたりと、刺激的な時間だったのではないでしょうか。


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分子模型に興味津々

 講義のメインである実習は「生物を制御する有機化合物を設計して、人類の危機を救えるか?」と題して、植物を乾燥に強くさせる物質をコンピュータによる計算で見つけようというものでした。参加者は大学院生たちと、実際に研究で使われるプログラムを使って、天然物よりも強い効き目を持つ物質を探しました。大学院生とディスカッションをしながら、目的に合った構造の分子を見つけてく中で、大学の研究を体験できたと思います。また実習の後の質疑応答では、「今回見つけた物質が、副作用を示す可能性はないのか?」など、鋭い質問も飛び出し、積極的に実習に取り組んでくれていたことがうかがえます。


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大学院生との実習の様子

 今回の「ぶらりがく for ハイスクール」では、講義の後に研究室見学もあり、オープンキャンパスでも公開していない施設まで見学するなど、盛沢山の内容でした。今日の体験が、参加してくれた高校生にとって、将来をイメージする機会となったはずです。ご参加ありがとうございました!


2018年8月20日レポート

7月31日(火)、8月1日(水)理学部オープンキャンパス2018

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今回は7月31日(火)、8月1日(水)開催「理学部オープンキャンパス2018」の様子を福島和紀(理学部生物学科3年)がお伝えします!

7月31日(火)および8月1日(水)に、東北大学オープンキャンパスが開催されました。オープンキャンパスは、高校生にとっては大学がどんな場所なのかを知るための貴重な機会です。学年問わず、多くの方々に全国各地から東北大学オープンキャンパスにご来場いただきました。非常に気温が高い日ではありましたが、大変賑わっていました。
理学部では、「理学って何だろう?」ということが体験できるようなイベントや展示が青葉山キャンパスにて行われました。理学部の各学科がそれぞれの魅力や特色を詰め込んだ内容を企画しており、その内容は参加してくれた高校生にとっては、普段学校では見られないものばかり。大きな装置を見たり、実験をしてみたり、顕微鏡をのぞいてみたりなど、実物に触れられる展示が多くありました。生き物の仕組みや地球や宇宙の成り立ち、物質の性質など自然の不思議を目の当たりにし、参加者からは楽しそうな表情がうかがえました。さらに、日々研究を行う教授などによる体験授業も行われ、実際に大学で行われている最先端の研究の話に皆、耳を傾けていました。世界の第一線で活躍している研究者の授業を受けて、高校生はわくわくが止まらず、良い刺激になったことでしょう。
これらのイベントは、教授などの研究者はもちろん、大学生や大学院生も運営していました。学生の熱心かつ優しい話しぶりで、活気づいていました。
その他、理学部の入試やカリキュラムの説明会、進学相談会など実際に東北大学理学部への進学を希望する人に向けた催しも行われました。大学進学に向けて、より具体的なイメージができたのではないでしょうか。
オープンキャンパスで普段は踏み入れないようなことを学ぶことができ、「理学」の楽しさが伝わったはずです。また、東北大学理学部でお待ちしております!


↑ 【体験授業、関連イベントの様子】
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↑ 【各系の様子】
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2018年8月 7日レポート

7月28日(土)仙台市天文台×東北大学大学院理学研究科 公開サイエンス講座 火星ってどんなところ?〜人が住めるか考えよう〜 ー地球物理学専攻・地学専攻編ー

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2017年7月1日に東北大学大学院理学研究科と仙台市天文台は連携協力協定を締結し、2018年度のコラボレーション企画として全4回の公開サイエンス講座を行います。
2018年度第1回目のイベントとして、7月28日(土)仙台市天文台にて、地球物理学専攻と地学専攻の学生が中心となり「火星ってどんなところ?〜人が住めるか考えよう〜 ー地球物理学専攻・地学専攻編ー」と題してイベントを開催しました。このイベントは、学生が主体となり企画運営を行いました。各ブースでは、実際に触ったり、作ったり、見たり、、、手を動かしながらサイエンスに興味を持ってもらう工夫を盛り込みました。来場者数は約550名。たくさんのご来場有難うございました。

  地球物理学専攻 博士課程前期1年 吉田奈央さんのコメント  
2018年7月31日に15年ぶりに火星が大接近することから、火星についてさまざまな方に知っていただく機会になればと思い、東北大学大学院地球物理学専攻と地学専攻の学生が協力して、公開サイエンス講座を開催しました。惑星の形成から過去・現在の火星と探査手法に重点を置いた「体験できる展示」をテーマに、子供達に限らず幅広い年齢層の方々に見て触って火星を楽しく体験していただくことを目指しました。「火星にも大気があるの?」「水があったかもしれないの?」「ダストストームって何?」と私たちの研究の発端になるような質問も多く、一緒に話をしているうちに私たちも惑星探査の楽しさを再確認する貴重な機会になりました。ありがとうございました。
2018年7月17日レポート

7月15日(日)サイエンスデイ「ぶらりがく 〜身の回りにあるもので結晶をつくってみよう〜」

7月15日(日)、東北大学川内キャンパスにて、学都「仙台・宮城」サイエンス・デイが開催されました。今年度理学部・理学研究科では、「ぶらりがく 〜身の回りにあるもので結晶をつくってみよう〜」と題し体験イベントを行いました。「ぶらりがく」は、普段見ることができない研究室を見学したり、実験の現場を巡ったり、毎回異なるテーマでフシギの解明現場をのぞいています。また、会場には自由見学できる展示ブース、理学部紹介動画「SCIENCE CHALLENGERS」などの動画視聴ブースも設置しました。
今回の講師は、化学専攻准教授・広報・アウトリーチ支援室副室長の中村逹先生。「身の回りにあるもので結晶をつくってみよう」というテーマで結晶をつくる実験を実施しました。実験に使った主な材料は、畑の肥料などで使われている「尿素」や洗剤など身近ですぐに手に入るものばかりです。実験中は白衣と保護メガネ、手袋をして、小さな研究者になり実験を進めていきます。途中歓声が上がったり、クイズに積極的に参加したり。帰宅後にも楽しんでいただけるよう実験の道具はお持ち帰りいただきました。今回の体験を通し、科学のワクワク感を感じたり、身近な化学に目を向けていただくきっかけになったのではないでしょうか。


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2018年6月21日レポート

6月7日(木)防災訓練を実施しました。

6月7日(木)、平成30年度東北大学理学研究科防災訓練を実施しました。この訓練は、東日本大震災の経験を踏まえて緊急地震速報システムの周知や、東北大学安否確認システムを利用した安否確認、トランシーバーを使用した安否確認方法、非常食配布体系の検証を行うことを目的としています。
第一部の「避難訓練」は原則全員参加です。11時55分、震度6の強い揺れを想定した緊急地震警報発生のアナウンスから始まりました。各自周囲の状況を確認しながら、近くの安全な場所へ移動。その後、災害対策本部からの指示に従い、指定の緊急時集合場所へ移動します。集合場所へ着いたら、研究室ごとに安否確認を行います。学部生は記名による安否確認となります。安否確認担当者は災害対策本部へ報告します。全ての学科・専攻の安否が確認された後、避難訓練は終了、最後に各自備蓄品受渡し場所に移動し、解散となりました。第二部は「各種体験」。初期消火体験、発電体験、地震体験、第三部は避難器具オリローの説明が行われました。
今回の参加者は、1,119名でした。地震から自分の身や大切な人を守るために、防災訓練は大変重要です。積極的に参加し、もしものときに備えましょう。みなさん、お疲れさまでした。

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2018年6月20日レポート

【広報サポーターレポート】6月9日 (土) ぶらりがく『自分より強いリバーシの人工知能をつくろう』

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今回は6月9日(土)開催「ぶらりがく」の様子を福島和紀(理学部生物学科3年)がお伝えします!

 6月9日(土)に行われたぶらりがくは「自分より強いリバーシの人工知能を作ろう」と題し、東北大学理学研究科合同C棟青葉サイエンスホールで開催されました。今回は、ゲームやコンピューターに興味のある約30人の小中学生が参加してくれました。講師はリバーシが趣味の東北大学サイクロトロンRIセンター測定器研究部の田中香津生先生。話がとても楽しく、参加していた皆が田中先生の話に聞き入っていました。私自身も小学生の頃はコンピューターにとても興味を持っていたのを思い出し、わくわくした気持ちで今回の取材を進めていきました。


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田中先生の講義の様子

 今回のぶらりがくの目標は、自分よりもリバーシ(オセロ)が強いコンピューターを作ること。これを達成するには、自分が「なんとなく」有利になりそうと思う石の置き方を、「どうして」有利な置き方なのかをうまく言葉にしてコンピューターに教えてあげなければなりません。しかしながら、実はとても難しいこと。コンピューターは大量なデータを扱うことができますが、それを扱う「考え方」を人間が教えてあげなければ動いてくれません。こうした目標に、みなさん熱心に取り組んでいました。


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議論の様子その1

 3人1組のチームができ、お互いの自己紹介の後リバーシコンピューターを作っていきました。まずは実際に画面上に石を置いてみて、それぞれが議論しあい、「どのような置き方が有利になるのだろう?」ということをうまく言葉にして、紙に書き出していました。その中でも多くみられた意見は、「角をできるだけ取る置き方が有利」であるということ。しかしこれでは皆が同じような打ち方をするコンピューターになってしまうという田中先生の言葉に、さらなる有利な方法の模索に取り掛かりました。さらに、実際にコンピューター対戦を通してコンピューターが何を考えてゲームを進めているのかを考えてみました。田中先生が用意したリバーシのコンピューターは6種類。それぞれ強さが異なります。ここからさらに参加者たちの議論も盛り上がっていきます。


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議論の様子その2

 それぞれのチームの意見が出そろったところで、コンピューターを作っていきました。コンピューターを作るにあたって、参加者が工夫するのは2つのパラメータでした。1つは、盤面評価値という盤面のそれぞれ位置に価値を与えるパラメータ。大きな値ほどコンピューターはその位置に優先して石を置くようになります。もう一つは、返す石の重要度というパラメータ。これによってコンピューターは石を多く返すようにするか、少なく返すようにするかを決めます。これらのパラメータの設定に、最初に紙に書き出したものを反映させていきます。ここも工夫のしどころです。
 取材途中、あるチームに石の置き方を書いた紙を見せてもらいました。とてもよく考えられていて、試行錯誤の様子が見て取れます。


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石の置き方を言葉にした様子

 全てのチームのコンピューターが出来上がったところで、田中先生が用意したコンピューターを含めて総当たり戦を行いました。この試合の計算が終わるまでの間に、田中先生によるリバーシのコンピューターの種あかしが行われました。リバーシのコンピューターは、設定するパラメータを増やすことで強くすることができます。(今回田中先生が作成したもので、最も強いものは732個!)また、今回はパラメータを人間自身で設定しましたが、今ではコンピューター自身が自ら学習してパラメータを調節することができます。これには驚きです。このままでは人間がすることは無くなってしまうのでしょうか。しかし、田中先生がみんなに伝えたことは、何が面白いのかを考えるのは人間だけができること、ということでした。何をコンピューターにやらせてみたら面白いだろうか、どうしたら便利になるだろうかということを日常の中で考えてみて欲しいと田中先生は続けて参加者に語りかけました。
 今回はリバーシのコンピューターが題材でしたが、これに限らずコンピューターはその他のことにも応用ができます。参加者の子どもたちにとっては、人工知能が発展している中でどのようにコンピューターを使うことが出来るのかを考えるきっかけになったのではないかと思います。皆さんも、人工知能について一度知ってみてはいかがでしょうか。


2018年5月21日レポート

物理学専攻 2018年度大学院入試説明会・研究室見学(仙台会場)が行われました

5月12日(土)、物理学専攻の大学院入試説明会および研究室見学が青葉山北キャンパスで行われました。今年はたくさんの志願者が参加され、会場では立ち見の方もいらっしゃいました。まず最初に全体説明が行われ、物理学専攻の概要やカリキュラム、修了後の就職・進学状況、入学試験日程などの全体説明、その後、別会場で、自己推薦志望者の入試説明が行われました。
研究室見学は、青葉山地区、片平地区、三神峯地区から構成された9つの見学コースのうち、参加者が2コース選択して見学できるようになっています。各コースの教員から研究に関するより詳細な説明を受け、研究室の雰囲気を体感したことで、進学後のイメージを持てたのではないでしょうか?

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【参考リンク】
東北大学大学院理学研究科物理学専攻 http://www.phys.tohoku.ac.jp/
東北大学金属材料研究所 http://www.imr.tohoku.ac.jp/
東北大学多元物質科学研究所 http://www.tagen.tohoku.ac.jp/
東北大学材料科学高等研究所 (AIMR) https://www.wpi-aimr.tohoku.ac.jp/jp/index.html
2018年5月14日レポート

5月12日(土)次世代火山研究者育成プログラム 2018年度認定式開催

 5月12日(土)本研究科合同C棟青葉サイエンスホールにて、次世代火山研究者育成プログラム 2018年度受講生認定式が開催されました。本プログラムは2014年に発生した御嶽山噴火災害を受けて構想されたもので、東北大や北海道大、山形大、東京大など16大学、4研究機関、6地方自治体、1学協会(2018年3月現在)が参加・協力し、大学院修士課程学生を中心に、火山学の広範な知識と専門性、研究成果を社会へ還元する力、社会防災的な知識を有する次世代火山研究者を育成することを目指しています。(代表機関、東北大学)
 2018年度のプログラム受講生は22名。本プログラムを通じて幅広い知識や経験を習得し、将来火山専門家として活躍されることを期待しております。
リンク:火山研究人材育成コンソーシアム構築事業

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2018年5月 7日レポート

4月22日(日)仙台市天文台 アースデイ講演会 花輪 公雄 名誉教授「黒潮大蛇行ー12年ぶりに起こった大蛇行とその影響ー」

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2018年4月22日(日)、仙台市天文台 加藤・小坂ホールにて、名誉教授 花輪 公雄 先生のアースデイ講演会が開催されました。仙台市天文台では、2010年から毎年、ユネスコが定めた地球環境について考える日「アースデイ」にちなんだ講演会を行っており、今年で8回目となります(2011年は震災のため休止)。花輪先生は初回より毎年欠かさずご講演されております。
今回は「黒潮大蛇行ー12年ぶりに起こった大蛇行とその影響ー」と題し、12年ぶりに大蛇行流路を取った日本南岸を流れる世界有数の海流である黒潮についてご講演されました。
講演は、「1.黒潮の成り立ち」「2.黒潮大蛇行とは」「3.黒潮大蛇行の影響」の3部構成で行われました。黒潮大蛇行の発生メカニズムは諸説あり、中でも最近注目されている黒潮大蛇行の発生メカニズムとして「引き金蛇行の形成と膠州海山の効果」について説明されました。
当日は仙台市内で大きなイベントが行われたにも関わらずたくさんのご来場者に恵まれ、講演後の質疑応答でも多くの質問が投げかけられました。


2018年5月 1日レポート

東北大学大学院理学研究科 合同入試説明会2018が開催されました

4月28日(土)、東北大学東京分室(サピアタワー10階)にて東北大学大学院理学研究科合同入試説明会が開催されました。 平成22年から9回目を迎えた今年度の合同入試説明会の参加者数は最多の136名となりました。たくさんのご参加ありがとうございました。

実行委員長の兒玉忠恭先生による全体のスケジュール説明、教務委員長の日笠健一先生による理学研究科の紹介の後、各専攻にわかれて入試、各研究室の紹介となります。教員による説明はもちろん、過去に他大学から東北大学に進学した学生から直接話を聞ける貴重な機会となったようです。

説明会参加者数推移
  H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30
参加者数 60 60 45 76 75 92 93 129 136

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2018年4月27日レポート

平成30年度 新入生オリエンテーションが実施されました

 4月6日(金)~7日(土)、青葉山北キャンパス理学部内及び秋保温泉岩沼屋にて平成30年度理学部新入生オリエンテーションが実施され、新入生、教員、引率学生など約370名が参加しました。
 このオリエンテーションは、全学教育科目及び理学部カリキュラムの履修方法やサークル活動など、大学におけるあらゆる活動のアドバイスなどが行われ、新入生にそれを参考にして充実した学生生活を送ってもらうことを目的としています。少し肌寒い天候でしたが、2日間(数学系は6日のみ)を通して時間割の作成や、友達や先輩、先生方と交流を図り、充実した時間を過ごせたのではないでしょうか。
 新入生のみなさん、ようこそ東北大学理学部へ!!

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2018年4月26日レポート

【広報サポーターレポート】4月21日 (土) ぶらりがく「地球生命環境史」

tsuchida.jpg広報サポーターレポート
今回は4月21日 (土) 開催「ぶらりがく」の様子を土田星奈(理学研究科地学専攻修士2年)がお伝えします!

 4月21日(土)、東北大学理学研究科合同C棟青葉サイエンスホールにて、ぶらりがくが開催されました。今回は一般の方々を対象に『地球生命環境史』と題し、地学専攻の海保邦夫教授から、地球に生命が誕生してから今日の人類に至るまでに起こった、地球環境の変化についてお話ししていただきました。当日は土曜日ということもあり、幅広い年齢層の60名以上の方々が足を運んでくださりました(図1)。


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図1. 海保教授による講演の様子1

 講演では、生物の大進化と大量絶滅をもたらした環境変動について、その原因なども含めて非常に詳しく教えていただきました。うなずいたりメモを取ったりしながら、熱心に耳を傾けておられる方々が大勢おられました。小学生には少々難しい内容だったかもしれませんが、"恐竜絶滅"や"スノーボールアース"など、学校で習ったワードを聞いて「知ってる!」と反応したり、昔はこんなに大きなトンボが飛んでいてね...」という先生のお話に驚いたりするお子さん達も見受けられました(図2)。


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図2. 海保教授による講演の様子2

 最後の質問コーナーでは、講演の中で抱いた疑問を教授にたくさん投げかけていただき、中でもある中学生の方は、質問の答えを自分なりにまとめて見せてくださり、非常に感動すると同時に私も刺激を受けました(図3)。


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図3. 質問コーナーの様子

 今回のぶらりがくを通して、皆さまに地学の面白さを改めて認識していただき、今日私達が存在している奇跡、生命の神秘を感じていただけていたら嬉しいです。今回のお話の続きは、6月24日に開催される日本古生物学会普及講演「大量絶滅はなぜ起きるのか ー恐竜は今も生きていたかもしれない!ー」で聞くことができますので、ぜひお越しいただいて楽しんでいただければと思います。

2018年3月30日レポート

2月23日(金)東北大学サイエンスカフェ「宇宙に響くさえずりとジオスペース」

2月23日(金)、せんだいメディアテーク1階オープンスクエアにて、第149回東北大学サイエンスカフェ「宇宙に響くさえずりとジオスペース」が開催されました。講師は理学研究科 地球物理学専攻の 加藤 雄人 准教授。当日は80名の方々にご参加いただきました。たくさんのご来場ありがとうございました。
地球の周りの宇宙空間はジオスペースと呼ばれ、オーロラをはじめとする様々な現象が絶え間なく生じています。「宇宙のさえずり」とも称される特徴的な自然電波・コーラスを取り上げ、実際に会場にて聴き、ジオスペースの科学について考察しました。加藤先生の講演後は、各テーブル毎にディスカッションを行います。地球物理学専攻の教員や学生達がファシリテータとなり、皆さんのご意見をお伺いしました。
参加者からは「実生活からはなれた話題が楽しかったです。東北大学がとのようなことをしているのかを知ることができて良かったです。」「ファシリテータの方が質問に対してとても楽しそうにお話しされていたので、みなさんが前向きに楽しく研究されているんだなと、良い雰囲気を感じた。」などの感想をいただきました。

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  理学研究科 地球物理学専攻 中川広務助教  
加藤先生から最新の宇宙環境探査についてご講演いただいたあとに、宇宙環境や惑星に関する様々な疑問について各テーブルでファシリテータを中心に活発な議論が交わされました。「火星人はいますか」「超高層はなぜ気温が高いのですか」といった素朴な疑問から、「他の周波数でも宇宙のさえずりは聞こえるのですか」「地球の磁場はなんで生じているのですか」など学会さながらの専門的な観点からの意見も出て大変驚きました。ファシリテータや我々も、高校生を含め様々な年齢層の方々とお話しすることができたことで改めてモチベーションがあがり、初心に返れる貴重な体験でした。ありがとうございました。
2018年3月29日レポート

3月24日(土)地球物理学専攻 花輪 公雄 教授 最終講義

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 3月24日(土)、理学研究科大講義室にて、地球物理学専攻 花輪 公雄 教授の最終講義「東北大学に世話になった47年間 -教育と研究、そして大学運営-」が行われました。
 花輪先生は、1971年の大学入学から現在までの47年間を東北大学一筋で過ごされました。その間、研究や教育・大学運営と、本学発展のために多大なる貢献をされました。ご専門は海洋物理学です。
 本講義では、花輪先生の略暦、研究活動(の裏話)、大学運営の三部構成でお話されました。また、途中途中で花輪先生の好きな言葉が紹介されました。質疑応答では、聴講者が花輪先生とのエピソードを展開するなど、大変思い出深い講義となりました。講義後には、これまでの花輪先生の教育・研究、大学運営へのご尽力とご功績に感謝と敬意を込めて花束が贈呈され、盛大な拍手が送られました。

花輪先生よりメッセージをいただきました  

 1971年4月に理学部物理系学科に入学して以来、あっという間に47年が過ぎました。最終講義をやる日は遠い先のことと考えてもいなかったのですが、その日程が決まり準備をしなければならなくなると、さすがに47年間を振り返ることが多くなりました。
 47年間は、学生として過ごした10年間、曲がりなりにも研究と教育に勤しんだ27年間、そして最後は大学運営に専念した10年間と分けることができます。
 学生時代は学位を取得するために一つのテーマに集中するのが一般的ですが、指導教員が外国出張したこともあり、後輩の研究テーマにも付き合ったことが特徴でしょうか。研究は興味の赴くままに、研究室の仲間たちや、日本や世界の仲間たちと行ってきました。知ることの苦しみと喜びを、十分に味わえたと思います。
 ここ10年間は、理学研究科長・理学部長と教育担当の理事職にありました。大学運営を専門的学ぶ機会などは当然ありませんでしたので、すべてが手探り状態でしたが、多くの先生方や事務系職員の方に支えられて何とかこなすことができたのではと思います。
 これで定年退職を迎えるわけですが、理学研究科、そして東北大学が、教育と研究で世界から尊敬される大学になっていくことを期待し、今後はOBとして微力ながらも貢献できればと思っております。

pic.jpg ▲「気候変動に関する政府間パネル (IPCC) 」第1作業部会第4次評価報告書第5章 (海洋) の執筆メンバー (2006年6月28日、ノルウェーのベルゲン近郊にて、後列左端が筆者)


  地球物理学専攻の須賀利雄先生より
花輪先生へのメッセージをいただきました  

 花輪先生の『流体力学演習』の授業を受けた学部3年次から数えると、35年の長きにわたりご指導いただいたことになります。先生の授業は、非常によく整理されており、現象の具体的なイメージを明快に説明する内容に引き込まれたことを思い出します。4年生になり、先生が助手として所属されていた海洋物理学講座に配属されました。そこでは、先生を兄貴分のように慕う多くの大学院生たちが、先生を囲んで日々議論し、生き生きと研究していました。そこが、当時、世界的にもまだ注目されていなかった大規模大気海洋相互作用の研究の「ゆりかご」であったことは、その後の「歴史」が証明しています。その背景には、先生の学問的な先見性はもちろんのこと、人間的魅力があったことは間違いありません。そんな世界に出会い、その仲間になれたことは、私の人生の最大の幸運でありました。
 周囲の人を引き寄せる、先生の人間的な魅力の源泉は何なのか?少なくとも、その一つは、先生の膨大な読書量にあると思っています。先生は、ご自身で「活字中毒」と称されるほどの読書家です。先生のウェブサイトの「書評欄」をご覧になればわかるとおり、幅広いジャンルを網羅しています。話題の豊富さはもちろんのこと、物事を多面的に捉え、全体の構造を把握し、課題に建設的に取り組む力の源もそこにあるのではないかと折に触れ思っておりました。そんな先生を、周囲が放っておくはずはなく、学会、研究科、大学全体を指導する立場の重責を次々に担われることになったのは、必然だったと思われます。
 先生は読書家であるだけでなく、名エッセイストとしてもよく知られています。科学から日常の出来事まで幅広い題材を扱った、示唆に富んだエッセイには多くのファンがいます。重責から解放された今、大作に挑んで、われわれを楽しませてくれるのでは、と密かに期待しているのは私だけではないと思います。先生のご健康と新たなステージでのますますのご活躍をお祈りいたします。

1986pic.jpg ▲1986年当時の海洋物理学講座(鳥羽研究室)。前列右から二人目が花輪先生。

2018年3月28日レポート

3月9日(金)生物学科 経塚啓一郎准教授 最終講義

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3月9日(金)、生命科学研究科プロジェクト総合研究棟 講義室にて、生物学科 経塚啓一郎准教授の最終講義「浅虫の海で過ごした40年」が行われました。
経塚先生は、40年以上浅虫海洋生物学教育研究センターにて海産無脊椎動物を用いた卵成熟及び受精機構の研究及びCa2+ を中心にした卵成熟及び受精時のシグナル伝達機構の解析を進めて来られました。そして経塚先生は研究はもとより、教育普及活動、啓蒙活動も盛んに実施され講演の中ではそれらの様子もお話しになりました。また平成27年にはその活動が認められ「日本動物学会動物学教育賞」を受賞されています。

経塚啓一郎先生よりメッセージをいただきました

私が41年間スタッフとして過ごした浅虫海洋生物学教育研究センター(浅虫センター、旧理学部附属浅虫臨海実験所)は、理学部生物学科の開設1年後の大正13年に現在の地青森市浅虫に設置されました。学生の臨海実習施設として開設されましたが当初から水族館を併設し、一般啓蒙活動にも力を入れてきました。現在は文部科学省の東北海洋生物学教育拠点に認定され、全国の大学の共同利用施設として、臨海実習を含めた各機関の海洋教育を支援する役割を担っています。天気の良い日は海に映える美しい夕焼けを眺められる風光明媚な場所ですが、私は「何が一番浅虫センターらしい風景か」と問われれば、雪に閉ざされた冬の墨絵の世界と答えます。このような厳冬期でも、私の研究材料となる一部のウニやホヤ類は産卵期を迎え、海の中では脈々と生命の営みが続いています。
浅虫センターは、陸奥湾に生息する海産動物だけでなく太平洋側の寒海性生物、日本海側の暖海性生物の採集も容易で、多種の生物に接することが出来ます。地球上の生物は海から生まれ、進化の過程で陸上に上がった一部の生物を除くと、現在でも多くの生物が海で生息しています。海は生物の宝庫であり、様々な動物に接することが出来ます。
私はこれらの海産動物、特にホヤ類など原索動物、ウニやヒトデなど棘皮動物、カキやホタテガイなどの軟体動物、その他にもゴカイ類などの環形動物、クラゲ類などの刺胞動物を用いて「卵成熟と受精機構の研究」を行ってきました。多くの海産動物は体外に配偶子(卵や精子)を放出して、海の中で受精発生が進行します。そこで、顕微鏡下で海水中に卵と精子を加えれば容易に受精発生過程が観察できるメリットがあります。有性生殖を行う動物は受精により新たな個体発生を開始します。卵も精子も1つの細胞であり、それぞれ単独では長く細胞を維持することは出来ません。しかし受精が成立すると個体発生を進行することにより生命を維持することが出来ます。この時、卵と卵あるいは精子と精子が融合しても新たな個体発生は開始しません。卵も精子も個体発生を開始するために特殊化した細胞です。この中で、卵は精子を受容すると発生する能力をどのように獲得するのか(卵成熟機構)、精子はどのように同種の卵を認識して一匹のみ卵内へ侵入するのか(精子侵入機構)、精子が卵内へ侵入すると卵はどのように発生を開始するのか(受精時の卵活性化機構)を中心に解析を行ってきました。卵が成熟し受精発生能力を獲得するためには卵成熟誘起ホルモンが作用します。受精時に卵が活性化するためには精子による刺激が必要です。これらの過程には、卵内のカルシウムイオンがシグナル伝達因子として重要な役割を担っていることを明らかにしました。さらの卵成熟誘起ホルモンが作用するとどのように卵内カルシウムイオンの上昇が起こるのか、受精時の卵活性化時に精子はどのように卵内カルシウムイオン上昇を引き起こすのかは現在も進行中の中心的なテーマです。
私は1990年代初頭から共同研究のためにヨーロッパ及びアメリカに滞在する機会がありました。最初に長期に訪れたのはイタリアナポリにあるナポリ臨海実験所でした。日本国内にも多くの臨海実験所がありますが、ナポリ臨海実験所は世界で一番歴史のある臨海実験所で、併設されている水族館も世界で一番古い水族館です。当時はソビエト連邦が解体し、ベルリンの壁が崩れる頃でした。まだインターネットからのニュース情報を得ることは出来ずに、たまに家族から船便で送ってもらう一か月遅れの日本の新聞を読みながら、またテレビに映るベルリン市民の混乱した様子を見ながら、世界はどのようになるのか詳細が分らずにぼんやりと不安を感じていました。余談になりますが、その後も私は歴史の節目、例えば神戸の震災、地下鉄サリン事件、ニューヨークの貿易センタービルが崩れる時なども国外でニュースを見て知りました。先の東日本大震災の際もナポリ臨海実験所に滞在中で、朝7時半頃アパートで朝食をとりながらニュースを見ていたところ、日本の三陸沖で大きな地震が起こったことを知りました。日本とイタリアの時差は8時間、日本時間の午後3時半にはヨーロッパで日本の地震のニュースが流れていました。朝の8時に出勤しようとした時には、既に橋の下を船と車が一緒に流れていく動画がニュースで配信されていました。初めてイタリアへ来たころに比べて世界が狭くなったこと、情報を容易に共有できることを実感しました。
一般に海外の研究室で研究を行う際には言葉の問題があり、コミュニケーションをとることに苦労します。これからはますますグローバル社会となり、外国の研究者と交流する機会も増えます。既に言われていることですが、若いうちからコミュニケーションをとれる環境とそれを活用する積極性を持つことが大切であると思います。若い人たちの方が趣味のことなど研究の話を離れてもコミュニケーションをとりやすいと思います。私も30代のうちに外国生活の機会に恵まれました。この中でイタリア人やアメリカ人も同年代に人たちは私と大して変わらない考えや行動をとるのだということを自分自身で体験することで、相手とコミュニケーションをとることに気負いがなくなりました。私たちと大して変わらないことが分れば、肩の力も抜けスムーズにコミュニケーションができるようになります。その意味でも、研究を離れても共通の話題を見つけやすい若いうちに外国を体験しておくことは大切なことだと思います。
しばらくアメリカデトロイトのウェイン州立大学の臨時スタッフとして研究室の運営に携わっていたときに、夏休みになると研究室に高校の先生を受け入れていました。先生は研究室の所属学生と同じように研究室のテーマにそった研究を行い、新学期が始まると先生は自分の学校の生徒を連れてきて熱心に自分の研究を説明する、それに目を輝かせて聞き入る生徒たちの様子を見ました。研究は自分自身だけのことではなく、真理を追究することは受け継がれていくものでなければ更なる発展はありません。研究のすそ野の拡大は私たちにとっても重要な役割の一つです。現在は日本でも社会人や高校教員等を大学で受け入れるプログラムはありますが、アメリカで1990年代に既にそのようなプログラムが実施されていることを見てその必要性を感じました。帰国後は、小中高校生など青少年への臨海実習を通した理科教育のすそ野拡大も、私にとっては浅虫センターの中での重要な柱の一つでした。平成27年度に日本動物学会から青少年への臨海実習を通した動物学啓蒙活動により教育賞をいただきました。研究者、研究者を目指すものにとっても社会が何を欲しているのか、それに対して自分のフィールドで何ができるのか考えることは大切であると思います。今後も青少年に対する臨海実習などを通して、このような活動を積極的に行う予定です。

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  浅虫海洋生物学教育研究センターの美濃川拓哉先生より
経塚先生へのメッセージをいただきました  

経塚啓一郎先生は40年以上もの間、浅虫に腰を据え、目の前に広がる陸奥湾に産する様々な動物の受精と卵成熟の研究をすすめてこられました。浅虫海洋生物学教育研究センターのスタッフとしての研究は今月を以って終了されますが、当分の間は浅虫で研究を継続されることが決まっています。経塚先生から教えていただける日々が今しばらく続くことをうれしく思っています。
私は経塚先生と13年間、おなじ研究施設のスタッフとして働かせていただきました。その間、経塚先生から直接教えをうけたわけではありませんが、先生との日々のやりとりのなかから様々なことを教えていただきました。ひとつだけ取り上げるなら、多様な着想の重要性でしょうか。セミナー、会議、昼食での雑談など、折々に経塚先生から伺うご意見には、私には到底思いつけないものが多いのです。自分の視野の狭さに気付かされると同時に、異なる視点を知ることで問題をより深く理解するきっかけを掴んだこともよくありました。特に数年前の教育拠点立ち上げのときにはことあるごとに議論したものでしたが、この時に経塚先生から学んだことは貴重な財産になっています。研究のうえでも先生から重要な刺激をいくつもいただきました。私の力不足から、経塚先生との共同研究のアイデアを結実するところまでは育てられていませんが、この萌芽はこれからも育てていきたいと思っています。
先生と同じ場所で同じ時間を過ごし、学ぶことができたことに感謝しています。先生の益々のご健康とご活躍をお祈りします。

20180309_20.jpg 2017年7月に浅虫海洋生物学教育研究センターで行われた国際公開臨海実習の歓迎パーティーで撮影したもの。前列中央が経塚啓一郎先生。この国際公開臨海実習は経塚先生が企画・運営の責任者を務めた。写真提供:根岸剛文先生。


2018年3月27日レポート

3月9日(金)生物学科 水野健作教授 最終講義

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3月9日(金)、生命科学研究科プロジェクト総合研究棟 講義室にて、生物学科 水野健作教授の最終講義「The long and winding road-ペプチドホルモンからシグナル伝達研究へ―」が行われました。水野先生は、細胞運動・形態形成、細胞増殖・分化、細胞がん化を制御するシグナル伝達機構の研究をされています。大阪大学理学部から宮崎、九州大学を経て1999年に東北大学に着任されました。会場は満席となりたくさんの方々が聴講され、水野先生のお人柄を表す会となりました。

水野健作先生よりメッセージをいただきました

1999年春に理学研究科生物学専攻に着任しました。着任の前日の3月31日に雪が降り、暖かい九州から来た私は、あまりの寒さに驚いたことを今でもよく覚えています。2001年に生命科学研究科が設立され、本務はそちらに移りましたが、その後も理学部生物学科の兼担として、合わせて19年間、青葉山の理学部生物棟において、研究と教育に打ち込むことができました。その間、理学研究科・理学部の皆様には大変お世話になりましたことを感謝いたします。
私は、以前にはペプチドホルモンとそのプロセシング酵素の精製と構造解析や、細胞増殖因子とその受容体の機能解析の研究を行っていましたが、1994年に偶然見出した新しいプロテインキナーゼ、LIMキナーゼの発見をきっかけとして、アクチン細胞骨格を制御するシグナル伝達機構を主な研究テーマとするようになりました。東北大学に赴任してからは、LIMキナーゼ-コフィリン経路を中心とした細胞骨格のシグナル伝達機構と、その細胞運動や細胞応答における機能の解析を進めてきました。さらに、最近では、細胞のメカノセンシング機構や一次繊毛の形成機構にも興味を持って研究を進めています。研究テーマの決定は研究者にとってもっとも重要なことの一つですが、私はこのようにいろいろなテーマで研究を進めてきました。最終講義の題目に挙げましたように、"The long and winding road"を、曲がり角ではテーマに迷いながらも、その時々では自分がもっとも興味をもったテーマ、そしてその領域の中ではもっとも重要で解決すべきテーマを選んで挑戦してきたつもりです。
青葉山での19年間、幸いにも、多くの熱心な学生や仲間に出会い、ともに研究に打ち込めたことを心から感謝しています。

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  生命科学研究科の大橋一正先生より
水野先生へのメッセージをいただきました  

私は、九州大学の大学院生時代より水野先生にご指導頂き、水野先生が九州大学から東北大学の教授として赴任された時に一緒に東北大学に参りました。合わせましてこれまで26年間ご指導頂きました。水野先生は、細胞応答における細胞内情報伝達の分子機構について研究されてきました。特に、動物細胞が様々な外環境の刺激を受け取り、細胞内のアクチン骨格を動的に変化させて応答する多様な仕組みについて多くの重要な発見をされました。そして、そのご研究は現在の繊毛の形成機構の研究につながり新たな発展を続けています。研究室は、水野先生のお人柄から多くの学生、ポスドクが集まり、自由な雰囲気で皆さんが生き生きとした活気のある部屋でした。水野先生は、学生の自由な発想を尊重し、先見の明をもってご指導されたことが多くの成果につながっていったと思います。私も、その中で自由に研究をさせて頂き独立することが出来ました。心より感謝申し上げます。これからは総長特命教授として研究の面白さを若い学生にご教示され、研究もさらに発展されることと思います。現在でも、研究だけでなくテニスに百名山の登頂制覇にと楽しく挑戦されている姿は、私の理想として目標とさせて頂きたいと思っております。これからも益々のご健康とご活躍をお祈り申し上げます。

20180309_220.jpg 2006年の研究室の集合写真(中央広場にて。多くの学生、ポスドクが集まっていた頃の写真です。)前列中央 水野教授、前列左より2番目 大橋。


2018年3月26日レポート

3月9日(金)数学専攻 石田 正典 教授 最終講義

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 3月9日(金)、数理科学記念館(川井ホール)にて、数学専攻 石田 正典 教授の最終講義「わたしの仙台40年」が行われました。
 石田先生は、京都大学大学院理学研究科を修了後、東北大学数学教室で40年教員の道を歩んでこられました。代数幾何学をご専門とし、主にトーリック多様体と呼ばれる代数多様体を長きに渡り研究されました。
 当日は、石田先生が東北大に着任された当時の時代背景を振り返り、さまざまなエピソードが紹介されました。学内外の教職員、卒業生、学生など多くの方が出席し、熱心に聴講しました。「私のベスト論文」として1991年に発表された論文をご紹介される際には、穏やかな口調ながらも熱く語られている姿がとても印象的でした。
 石田先生、長い間本当にありがとうございました。

石田正典先生よりメッセージをいただきました  

 自分の論文で最も気にいっているのは高次元カスプ特異点の双対性を示す例の構成に錐の双対性を用いるものだったので、最終講義ではそれを紹介しました。双対性を図形で見てもらうために、私としては初めての試みですが、プロジェクター2台連動でやってみました。途中でパソコンの再起動が必要となりましたが大体うまくいったと思います。

 41年の長い東北大学勤務でしたが、思い出の一つとして、2009年に中国の復旦大学から4人の研究者を招き東北大学で研究集会を開き、翌2010年には招待を受けて上海の復旦大学での研究集会に出席しました。研究集会には復旦大学の若い研究者も多く参加して研究と交流を深めることができました。こちらでの接待はなかなかうまく行かなかったようにも思いますが、上海ではずいぶん歓待して頂きました。復旦大学には立派なホテルやレストランがあるのにも驚きました。ちょうど上海では万国博覧会が開かれていたので休みの日に行ったのですが、どこの展示館も大行列でほとんど見られず、高校のときに行った大阪の万博も同じだったと思い出し早々に退出しました。

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  数学専攻の尾形庄悦先生より
石田先生へのメッセージをいただきました  

 石田先生と初めてお会いしてから36 年にもなると思うと感慨深いです。
 石田正典先生は、京都大学の修士課程をご卒業後直ちに、助手として本学理学部数学科に着任なさいました。当時、数学教室は片平地区にあり、私は教養部生であったのでお会いしませんでした。数学教室の青葉山移転と同時に私も学部に進級しましたが、石田先生はドイツ留学中でまだ出会えていません。私が本学大学院に進学し、代数学講座の小田忠雄教授にご指導頂いた時には、石田先生は帰国されていたと記憶しています。石田先生は代数学講座の助手であったので、やっとお会いすることが出来ました。この頃、先生はご結婚され、私は同級生と共にご自宅に招いて頂きました。
 その後、石田先生は助教授に昇任され、私も助手に採用されました。私が助手になって直ぐの頃、石田先生は4年セミナーを担当され、私は義務では無いのに傍聴しました。先生のお人柄か、4年生達の雰囲気がとても良く、私は全回傍聴し、夏休みのセミナー合宿にも同行しました。
 また、小田先生は代数学セミナーを主宰されていて、石田先生に加えて、佐武一郎先生、堀田良之先生、難波誠先生、森田康夫先生も参加し時々講演され、また、他大学からも土橋宏康先生、足利正先生と本学の助手の方々も参加して、大盛況でした。講演後、石田先生と、同年代の土橋先生と足利先生、私たち助手が一緒に居酒屋で懇親会を持つことが常でした。石田先生は、お酒にはあまり強くなくて、この頃はビールをコップに1杯飲む程度でした。その後、ジョッキに1杯と梅酒1杯飲むぐらいに進歩(?)されました。お酒にはあまり強くなくとも、この様な懇親会はお嫌いではないようで、誘いを断られることはありませんでした。
 その後、私もドイツに留学し、帰国後すぐに本学教養部に移り、法人化にともない再び理学部に准教授として戻りました。この頃に、石田先生は代数幾何学セミナーを立ち上げて主宰し、代数セミナーより活発になりました。私と原伸生准教授(当時)で自由に学外の研究者を講演者に呼ぶことも、大学院生にも講演させることも、兄貴分として鷹揚に構えて認めてくれました。このセミナーでも懇親会は欠かせませんでした。石田先生も私も原さんもそれぞれ大学院生を指導するようになっても、各学期の終わりには、必ず合同の懇親会を持ちました。
 石田先生は、ご結婚後に奥様のお勧めに従って、自動車の運転免許をお取りになりました。週に何度か、奥様を助手席に乗せてご自身が運転して大学に出勤され、直後にその車を奥様が運転して帰られることがあります。休日にはドライブなどなさいますか?と伺うと、奥様が運転されてあまり遠く無いところに行く。また、通勤時のルートはいくつか試されましたか?と伺うと、いつも同じ道を辿って大学まで運転すると答えられました。
 今後は、ご自身でルートを選んでご自身で運転し、隣県ぐらいまでの距離のドライブを奥様と仲良く楽しむことを願っております。


2018年3月22日レポート

青葉山みどり保育園見学会が開催されました。

東北大学学内保育園「青葉山みどり保育園」の見学会が開催されました。青葉山みどり保育園は、地下鉄青葉山駅からすぐの福利厚生施設の中に設置され、生後2か月から小学校就学の始期に達するまでの東北大学教職員及び学生のお子さんが利用可能な保育園です。常時保育はもちろん一時保育も可能となっています。詳細は青葉山みどり保育園ホームページよりご確認下さい。
※現在(2018年3月22日)、全年齢とも定員に空きがあるとのことですので、ご希望の方は総務企画部総務課(hoiku[at]grp.tohoku.ac.jp *[at]を@に置き換えてください。)までお問い合わせ下さい。

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2018年3月19日レポート

3月5日(月) ニュートリノ科学研究センター 白井淳平教授 最終講義

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3月5日(月)、理学研究科合同A棟2階第1共通講義室にて、ニュートリノ科学研究センター 白井淳平教授の最終講義「この40年を振り返って」が行われました。白井先生は、旧カミオカンデ検出器の解体に始まりカムランド検出器の建設と実験を経て現在はカムランド禅実験に携われております。筑波のKEKで過ごされた時のお話や、その後、東北大学に異動されてからの21年の研究内容の推移など、幅広くお話をしてくださいました。当時の写真も紹介いただき、終止温かい雰囲気の中、講演は進められました。

白井淳平先生よりメッセージをいただきました

最終講義、いよいよこの日を迎えたのだと感慨深い思いです。KEKから東北大に移動してはや21年、カムランド/カムランド禅実験の建設から始まりずいぶん楽しませてもらった感があります。特に2002年、カムランド実験が始まってまもなく、世界初の原子炉ニュートリノ振動の発見の現場に当事者として居合わせることになろうとは夢にも思いませんでした。また世界初の地球反ニュートリノが検出され、地球科学者の長年の夢が現実となりニュートリノ地球科学が創始される画期的な成果があがったことにも大変驚きました。東北大学に来る前の大勢の研究者がそろうKEKでの活動も楽しかったですが、東北大学では研究や教育を通じて多くの優秀な学生と触れ合うことができ、また多くの優れた研究者と会う機会にも恵まれ、いつも新鮮な刺激を受けることができました。大変ありがたく思っています。また仙台の地は住みやすく歴史を感じる趣のある街であり、新鮮な食材に美味しいお酒が楽しめるのもとても気に入っています。
退官後は、幸いにも進行中のカムランド/カムランド禅実験に参画できることになりました。ニュートリノ研究は今後も大きな進展が期待される分野ですが、ニュートリノと関連する分野は宇宙や天体、地球まで含め、大変重要で魅力的な課題に満ちており、全く新たな視野が開かれる可能性もあると思います。そのようなチャンスをつかみ取るべく今後も努力していきたいと思っています。これまで研究を支えて下さった多くの方々に心より感謝いたします。ありがとうございました。

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  ニュートリノ科学研究センターの清水格先生より
白井先生へのメッセージをいただきました  

白井先生には2000年に研究室配属されて以来、長い間お世話になりました。当時は原子炉ニュートリノ振動発見を目指し、研究グループが一丸となって実験準備を進めていました。白井先生は液体シンチレータ純化の研究をリードしておられ、その間に素粒子実験に必要な基礎知識、応用実験に向けた装置開発の手法、さらには研究者としての心構えなど、非常に多くのことを学ばせていただきました。研究者になってからも変わらず熱心なご指導をいただいたこと、大変感謝しております。これからも引き続き共同研究の中でご指導をいただければと願っております。益々のご発展とご活躍をお祈りいたします。


2018年3月19日レポート

3月6日(火)生物学科 山元 大輔 教授 最終講義

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 3月6日(火)、生命科学プロジェクト総合研究棟(片平キャンパス)講義室にて、生物学科 山元 大輔 教授の最終講義「"自分流・行動遺伝学"のこれまでとこれから」が行われました。
 山元先生は、平成17年に東北大学大学院生命科学研究科教授として着任され、キイロショウジョウバエを用いて、行動を組み立てる遺伝子や行動を生み出す脳の仕組みを研究してこられました。
 本講義では、現在の研究を始めたきっかけやこれまでの研究成果、今後の目標についてユーモアを交えながら熱く語ってくださいました。講義終了後には、山元先生の長年にわたる研究・教育に対するご尽力とご功績に感謝と敬意を込めて、聴衆から惜しみない拍手が送られました。

山元大輔先生よりメッセージをいただきました  

 この度は、最終講義の機会を与えていただき、ありがとうございました。
 私自身が最初に研究室を持ったのは(株)三菱化成生命科学研究所(東京町田)に於いてであり、その後、早稲田大学人間科学部(埼玉所沢)、早稲田大学理工学部(東京新宿)を経て、本学生命科学研究科に着任した。本学では当初、青葉山の理学部合同棟にラボを構えたが、震災の前年に新たにできた片平の生命科学総合研究棟に移転した。そして今回、定年を1年後にひかえてフライング退職し、神戸にある未来ICT研究所に異動することとなった。ラボとしては5回目の引っ越しが目前である。最終講義では、四十余年にわたる研究を振り返るとともに、今後の新たな展開を見据えて、いわば所信表明の意味をも込めて自分独自の道を模索することにした。皆さんに楽しんでいただけたならこの上ない喜びである。


  生物学科の小金澤雅之先生より
山元先生へのメッセージをいただきました  

 山元先生はハエの求愛行動研究のトップランナーで、特に有名なのはオス同士が求愛してしまう突然変異体satoriの発見です。論文や書籍等では良く存じ上げていましたが、まさか私がその研究に関わる事になろうとは思っていませんでした。satori変異は、転写因子をコードするfruitlessと呼ばれる遺伝子の機能異常によるもので、山元先生はfruitless遺伝子の分子細胞生物学的機能の解明に取り組んできました。2005年には雄特異的なFruitlessタンパク質発現が、ニューロンの数や形を変えて、いわば「オスの脳」を作り出している事を明らかとし、Nature誌の表紙を飾っています。私はちょうどその頃から山元先生との共同研究を始め、fruitless発現神経回路の機能解析を行ってきました。最先端の技術を用いた研究に携われたことは、研究者としてとても幸せな事でした。
 山元先生の研究成果は多数の学術論文として触れることができますが、研究室メンバーのみが知る特筆すべきことは、どんなに忙しい時でも自身で実験をされていたことでしょう。研究・教育に忙殺されながらも、自らショウジョウバエの交配をしアイデアの確認を行う姿は驚異的でもありました。
 satori変異体の発見は今から20年以上前にさかのぼりますが、その頃から山元先生は「行動の進化」という難問にアタックしてきました。ゲノム編集技術が開発され、中枢ニューロンの活動記録も可能となった現在は、かつては攻略不能にも思えたこの難問の解明に肉薄できるまたとない時なのだと思います。山元先生は4月より神戸の未来ICT研究所に活躍の場を移しますが、この期を逃さず自らの手で驚くような研究成果を上げていくはずです。何時までもお元気で、これからもますますのご活躍をお祈りしております。


2018年3月19日レポート

3月6日(火)生物学科 中静 透 教授 最終講義

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 3月6日(火)、生命科学プロジェクト総合研究棟(片平キャンパス)講義室にて、生物学科 中静 透 教授の最終講義「樹木と動物との相互作用による森林生態系の変化」が行われました。
 中静先生は、平成18年に東北大学大学院生命科学研究科教授として着任され、森林生態系における生物多様性維持機構熱帯林や温帯林において、生物多様性が維持されるしくみや気候変動が生態系に与える影響、適応策など、幅広く研究を進めてこられました。
 当日は、中静先生が "日本の森林で気になっていること" を様々な実例を交えてお話されました。講義室には学生や教職員など多くの方が聴講に訪れ、講義終了後には、中静先生の長年にわたる研究・教育に対するご尽力とご功績に感謝と敬意を込めて、惜しみない拍手が送られました。
 中静先生の今後のご健勝とますますのご活躍をお祈りいたします。

中静透先生よりメッセージをいただきました  

 最終講義を多くの方に聞いていただき、ありがとうございました。思い出話はしたくなかったので、最近考えている日本の森の問題点と私の研究のかかわりについて話させていただきました。今後も研究者としてこの問題にはかかわってゆきたいと思っています。
 東北大学での12年間は、GCOEや学術資源研究公開センター、植物園の仕事など、手を抜けない仕事も多かったですし、東日本大震災などをきっかけに始めた活動もあり、あっというまに過ぎてしまった感があります。それでも、すこしは東北の自然を生かした研究ができたかと思っていますし、その自然のすばらしさは堪能しました。これからは京都の総合地球環境学研究所でプログラムディレクターをしますが、大学共同利用研究機関法人人間文化研究機構の傘下にある研究所ですので、地球環境問題に関心のある方は研究提案をすることができます。ぜひ東北大学からも研究の提案をしていただきたいと思っています。
 東北大学で一緒に研究をやっていただいた教員、学生のみなさま、事務・技術でサポートしていただいた方々、たいへんありがとうございました。楽しく実り多い時間を過ごすことができました。

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▲八甲田山で毎年行っていた森林調査のときに。

  生物学科の饗庭正寛先生より
中静先生へのメッセージをいただきました  

 中静先生は、私にとっては博士課程での指導教員でもあり、京都大学時代から17年以上のお付き合いになります。初めて研究室訪問にうかがった際に温かく迎えて頂いたことを昨日のように思い出します。
 先生から教わったことを数え上げればきりがありませんが、フィールド系の研究者としては、世界各地の森林にご一緒して、森の見方を教えて頂いたことが、やはり何よりの思い出です。今では私自身が学生を指導する立場となりましたが、先生から教わったことを私なりのやり方で次の世代にも継承していけたら、と願っております。
 学外の仕事でご不在の事が多かったにもかかわらず、学生とのコミュニケーションをとても大切にされており、研究室には常に和気藹々とした雰囲気が満ちていました。時には、研究に対する自主性の不足を厳しく指摘され戸惑う学生もいましたが、卒業後、遊びに来た彼らが「働くようになり、先生が仰っていたことがようやくわかった」と述懐している姿もしばしば目にします。
 最後になりましたが、これからも一緒にフィールドで研究できることを楽しみにしております。お体に気をつけて、ますますのご活躍をお祈りしております。

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▲秋保で行われた研究室のお花見にて。

2018年3月19日レポート

物理学専攻 2017年度新博士講演会・祝賀会が開催されました

 3月5日(月)、理学研究科青葉サイエンスホールにて物理学専攻 新博士講演会及び物理学専攻賞授賞式が開催されました。
 まずはじめに、新博士を代表して髙浦大雅さん、廣部大地さんによる新博士講演会が開かれました。異なる分野の聴講者にも解りやすく発表され、その後の質疑応答では、聴講者から活発な質問が相次ぎました。

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▲髙浦大雅さん「摂動論を超える予言へ向けた計算手法の開発とQCD結合定数の決定」

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▲廣部大地さん「拡張Luttinger液体中のスピン流: スピノン・スピン流」

 その後、博士・修士修了生への各賞授賞式が行われました。物理学専攻賞は、博士論文、修士論文が特に優秀だった学生を表彰するために設立された賞で、受賞者には、山元均物理学専攻長より賞状と記念のオリジナルメダル(博士の受賞者はゴールド、修士の受賞者はシルバー)が授与されます。今年度は、博士2名、修士4名が選ばれました。また、1名が総長賞候補者として推薦されました。
[関連記事]2017年度物理学専攻賞、総長賞候補者が決定(理学研究科HP)

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▲受賞者のみなさん。おめでとうございます!

 授賞式終了後は、合同C棟多目的室にて祝賀会が開かれました。祝宴では、それぞれ仲間達、先生方と思い出や今後について語り合い、食事をしながら歓談しました。

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▲田村先生の音頭で乾杯するみなさん
2018年3月13日レポート

3月12日(月)、University College London - Tohoku Organic Chemistry Symposium

 3月12日(月)、理学研究科合同C棟2階青葉サイエンスホールにて、University College London - Tohoku Organic Chemistry Symposiumが行われました。このシンポジウムは、University College LondonからProf. Helen Hailes、Prof. Jim Anderson、そしてUniversity of LincolnからProf. Martin Lear(元:東北大学准教授)をお迎えし開催されたものです。

Program
Chairperson: Prof. Yujiro Hayashi (Tohoku University) , Prof. Takeaki Iwamoto
● Green chemistry: enzymatic and chemoenzymatic strategies in synthesis
 Prof. Helen Hailes (University College London)
● Recent progress on catalytic skeletal rearrangement reactions
 Prof. Itaru Nakamura (Tohoku University)
● Atypical Oxidations of Atypical Substrates to Typically-Activated Esters
 Prof. Martin Lear (University of Lincoln)
● -Extended thienoacenes for organic semiconductors: synthetic chemical approaches
 Prof. Kazuo Takimiya (Tohoku University)
● Target Synthesis: 1,2-diamines and infraluciferins
● Introduction of University College London
 Prof. Jim Anderson (University College London)

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2018年3月 6日レポート

2月25日(日)サイエンスリンク in 仙台

 2018年2月25日(日)、片平キャンパスさくらホールにて「サイエンスリンク in 仙台」が開催されました。今回は7団体が参加し、2団体によるサイエンスショーも行われました。東北大学からは、理学部天文学教室「アンドロメダファイトカードゲーム」、理学研究科・理学部広報サポーター「モアモアしおりを作ろう」、みちのく博物楽団「地球史の長さを感じてみよう!」の3団体が参加しました。たくさんのご来場者があり、どのブースも盛況でした。子どもたちや地域のみなさんに科学のおもしろさをお伝えできたと思います。

【理学部天文学教室「アンドロメダファイトカードゲーム」】
 東北大学天文学専攻の学生を中心とした、天文学に興味関心のある様々な学科の学生が集まって活動している団体です。子供達が宇宙や天文学に興味を持ち、それが学びにつながることを狙いとしたオリジナルカードゲーム「アンドロメダファイトカードゲーム」。小学校低学年以上を対象としていて1対1で対戦しながら遊びます。My spaceにカードを揃えて銀河を召喚!合言葉は『アンドロメダファイト!』

【理学研究科・理学部広報サポーター「モアモアしおりを作ろう」】
 東北大学理学部・理学研究科の面白いことを日々、発信するお手伝いをしている「広報サポーター」です。今回は、モアレ現象を利用したしおりづくりをしました。簡単な点や線を印刷した透明シートを重ねると、あらふしぎ、きれいなもようが生まれます。光の干渉によって生まれる「モアレ」を使って、動く「しおり」を作りました。

【みちのく博物楽団「地球史の長さを感じてみよう!」】
 東北大学総合学術博物館(理学部自然史標本館)を拠点に活動している団体です。ミュージアムの魅力を発信することをテーマに、ワークショップやオリジナルグッズの制作・販売、博物館でのガイドなどを行っています。ぼくたちの住むこの地球はいつからあるの?どんな生き物がいたの?そんな地球についてのギモンにこたえるワークショップを開催しました。自分だけの「地球史巻き物」をつくって考えます。

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2018年2月20日レポート

2月16日(金)理学・生命科学研究科 合同シンポジウム2018〜新学術領域における学生・若手研究者の連携〜

 2月16日(金)、理学研究科合同C棟2階にて、東北大学大学院理学研究科・生命科学研究科 理学・生命科学研究科 合同シンポジウム2018〜新学術領域における学生・若手研究者の連携〜が開催されました。
 東北大学大学院 理学研究科では、新学術領域における学生・若手研究者の連携による学際的研究の創出・創生・創造・展開を目標に、教育研究活動の一環として、異分野間の交流を図るため、2007年度から東北大学大学院理学研究科の6つの専攻(数学専攻、物理学専攻、天文学専攻、地球物理学専攻、化学専攻、地学専攻)、2016年度には新たに生命科学研究科を加え合同シンポジウムを開催してまいりました。この合同シンポジウムでは、大学院生が主体になり企画・運営を行い、教員がサポートしています。
 昨年度からの新しい取り組みとして、ポスター発表者の方々全員に一分間のショートプレゼンテーションをしていただきました。聴講者は優秀なショートプレゼンテーションに投票し、その結果、今年度は5名の方々に「優秀ポスター賞」が授賞されました。

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  学生企画委員長 藤田 真奈美(物理学専攻 博士課程後期2年)  
 この度、理学・生命科学2研究科合同シンポジウム2018の学生企画委員長を拝命しました藤田真奈美です。2008年から始まりました本シンポジウムですが、理学研究科の数学、物理、天文、地球物理、化学、地学の6つの専攻に生命科学研究科を加えた7分野合同シンポジウムとしては2度目の開催となりました。
 我々の研究対象である理学は元々ひとつの樹であったのが、研究が進むにつれ枝分かれ・細分化を重ねて今日に至ります。各ブランチの最先端には我々若手研究者が葉として身をおきます。理学の樹は非常に大きく、根底を同じく有していたとしてもたった数ブランチ先の葉の顔が分からないというのが現状ではないでしょうか。本シンポジウムはブランチを異とする我々に他の葉と議論を交わす非常に貴重な機会を与えてくれました。
 口頭発表では17名の発表があり、何れの発表でも分野外の聴衆へ向けて導入に重きを置き丁寧に説明されていました。それでも予想外の質問や指摘にはっとなる場面もあり、発表者・聴衆双方が新鮮な発見をできたと思います。
 また、ポスターセッションでは42編の発表がありました。各人が1分間でポスターの紹介を行うショートプレゼンテーションに引き続き、青葉サイエンスホールにて行われたポスター発表では昼食の提供もあり大盛況でした。特に興味を引いた研究に関して、研究者自身とより深く議論を交わすことができました。
 本シンポジウムに参加された多くの人が新たな知に出会い、また想像以上だと実感したことでしょう。あなたの"常識"は通じないのです、たった数ブランチ先だとしても!
 これだけ貴重な知の機会を逃すほど愚かしいことはないと思います。来年度も皆様の積極的なご参加お待ちしております。
 最後になりますが、本シンポジウムが無事に開催できたのは、実行委員長の磯田先生をはじめ、教員委員の皆様、大学院教務の皆様、学生企画委員の皆様のご尽力あってのことです。本当にありがとうございました。
2018年2月 8日レポート

2月6日(火)、7日(水)東北大生がつなぐハワイと宇宙2018

 2月6日(火)、7日(水)、せんだいメディアテークにて、「東北大生がつなぐハワイと宇宙2018」が開催されました。このイベントは子ども向けから大人向けまで、様々なイベントを2日間にわたり開催し、楽しみながら、より深く、宇宙とハワイの関係を学ぶイベントです。学生が中心となり企画したイベントブースが5つ、また最終日には、国立天文台TMT推進室 准教授の青木 和光 先生の公開講演が行われました。Thirty Meter Telescope (=30メートル望遠鏡; 略称TMT)は、2027年の稼働開始を目指して建設計画を進めている口径30mの光学赤外線・次世代超大型天体望遠鏡です。講演では、現在の天文学のホットな話題、ハワイでのTMT建設をめぐる問題、今後のTMT建設の見通し、TMTに関する日本の関与など、話題が多岐に渡り、大変充実した時間となりました。
 イベントブースは以下の通りです。
■ マウナケア山における理想のTMT建設地を考えよう
■ 天文台からの脱出
■ 人間すごろくでTMT、ハワイ文化・歴史、宇宙を知ろう with 東北大生
■ 君がガリレオになる90分〜世界にひとつだけの望遠鏡を作ろう〜
■ 宇宙を身近に感じよう!写真展☆スペシャル

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  脱出班担当:理学部 物理系 1年 榎本 晴日  
 私たちは展開ゼミ「君が宇宙と社会のコミュニケーションをデザインするセメスター」の授業の一環として今回のイベントを開催致しました。授業の企画の一番の趣旨は、TMTの広報活動です。
 私たちの脱出ゲームでは、最後に機密文書は一つだけしか取り返せない、というストーリーになっています。ハワイ側か、TMT推進室側か。そこで、参加者たちにTMT問題についての意見を求めるという結末になっています。通常の脱出ゲームでは、参加者たちは常に受け身であり、謎に翻弄される訳ですが、この脱出ゲームでは、今まで脱出に到るまでの過程で得た知識を元に、どちら側につくか、という主体的な意見を出すことが求められているのです。これは脱出ゲームとして目新しい要素ですし、TMTの広報活動としても、より深く参加者たちに考えてもらうことのできる要素だと考えました。
 実際、本当にたくさんの謎解き好きの方々にご来場いただきました。中には盛岡や福島から、私たちの企画の為に有休をとって訪れてくれた人もいました。TMTの広報活動に多少なりとも力添えできたのではないかと思います。
2018年2月 8日レポート

2017年度 もしも君が杜の都で天文学者になったら

 今年で7年目を迎える、高校生向けのイベント「もしも君が杜の都で天文学者になったら(以下、もし天)」を、12月23日(土)〜12月29日(金)に開催致しました。
 東北大学大学院理学研究科天文学専攻と学際科学フロンティア研究所では、アウトリーチ活動の一環として高校生向けのイベント「もし天」を、仙台市天文台・宮城教育大学との共催で開催する、高校生向け天文学者職業体験実習です。全国から集った高校生達が、1週間合宿をし、高校生自らが研究テーマと研究計画を立案して天文台の望遠鏡で観測し、そのデータを解析して宇宙の謎の解明をするプログラムです。
 今年は、全国から16名の高校生が集まり、宇宙の謎に挑みました。もし天に参加した高校生は通称「もしチル」と呼ばれ、7年目を迎える今年、全国に点在する「もしチル」がなんと100名を越えました!開校式前に受付をした記念すべき100人目のもしチルには今年度のもし天代表である津村耕司先生から記念品が贈られました。最終日の12月29日(金)には、1週間かけて研究した成果をまとめ、一般市民の皆様に解りやすく伝える研究成果発表会を理学研究科青葉サイエンスホールで行いました。お休みにも関わらずたくさんの方々のご来場、有難うございました。

 発表は、次の通りです。

【チーム名】 永遠のメリーゴーラウンド
「渦巻/楕円銀河の形の要因」

【チーム名】 Moshi Green X (MGX)
「銀河団の観測によるインフレーション理論の検証 〜宇宙の始まりをさぐる〜」

【チーム名】 ムー
「惑星状星雲と系外惑星の関係性の推測」

【チーム名】 katachi 〜music & galaxy〜
「銀河の様々な形に対して法則はあるのか?」


備考
平成29年度 ひらめき☆ときめきサイエンス採択事業
天文学振興財団 平成29年度天文学普及・啓発事業採択事業

リンク
 *「もしも君が杜の都で天文学者になったら」ウェブサイト
 *「TELSTAR」ウェブサイト
TELSTARさんは、宇宙をフィールドに活躍する多種多様な人材を創出するため、宇宙への興味の入り口を提供する活動をされています。代表の吉田華乃さんに、もし天期間中、密着取材をして頂きました。このレポートも吉田さんにご提供いただいた写真を使用させて頂きました。

12月23日(土)開校式

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12月29日(金)研究発表会

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2018年1月24日レポート

1月17日(水)シガトキシン関連資料展示記念講演会

 理学部化学教室では、1月17日(水)理学研究科合同C棟青葉サイエンスホールにて、シガトキシン関連資料展示記念講演会を開催しました。
 世界最大規模の食中毒「シガテラ(注)」の原因毒シガトキシンの化学的研究には、東北大学の研究者が決定的な役割を果たしました。この偉業を記念して、自然史標本館で関連資料の展示が開始され、当日は、講演に先立ち自然史標本館において「シガトキシン資料展示見学」を行いました。
 また本記念講演会では、歴史的偉業を達成した「レジェンド」研究者である、安元健先生(東北大学名誉教授)、村田道雄先生(大阪大学大学院理学研究科教授、東北大農学部OB)、平間正博先生(東北大学名誉教授)がご講演されました。

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(注)食中毒「シガテラ」
熱帯地域で獲れた魚を食べると、稀に風変わりな症状を示す食中毒が起こります。このシガテラ中毒は、世界でも最大の患者数(年間5万人)をもつ食中毒として知られています。水に触れてもドライアイスのように感じる極端な知覚過敏(ドライアイスセンセーション)が特徴です。
2018年1月18日レポート

【広報サポーターレポート】1月12日 (金) ぶらりがく「おりがみでトポロジーを調べる?-多面体と図形の複雑さ-」

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今回は1月12日 (金) 開催「ぶらりがく」の様子を中尾美紗子(理学研究科地学専攻修士1年)がお伝えします!

 1月12日(金)、東北大学理学研究科合同C棟2階多目的室にてぶらりがくが開催されました。「ぶらりがく」とは、東北大学理学部で行われている研究の一場面を一般の方々に知っていただく科学イベントです。自然の不思議をひも解くサイエンスについて、研究者や大学生と一緒にお話をしながら考えていきます。
 今回は、数学専攻の田中亮吉助教より「おりがみでトポロジーを調べる? ―多面体と図形の複雑さ―」と題し、形を調べる道具であるトポロジーとその面白さについて紹介していただきました。当日は寒い中、小学生から大人まで幅広い年代の約30名の方が足を運んで下さり、田中先生と数学専攻の大学院生5名と一緒に折り紙の多面体と向き合いながら、幾何学の面白さに魅了されていました。

 まず始めに、折り紙で作られた様々な多面体を眺めながら、その形の特徴を記すために、頂点の数と辺の数、面の数を数えていきました。当日は、折り紙で折った正四面体や立方体、正八面体や正十二面体などが用意されていました。これらの多面体は、大学院の有志の学生たちがこの日のために作ってくれたそうです。大人であればどの多面体も一度は見たことのある形ですが、その辺や頂点の数をいざ数えようとすると、そう簡単にはいきません。子供から大人まで参加者の皆さんが真剣に多面体の辺や頂点を数えている様子はとても印象的でした。私も参加者の方と一緒に正十二面体の頂点を数えましたが、隣に座っている参加者の方と答えが一致しないことが悔しくて、つい時間を忘れて必死に数えていました。数え始めると結構ハマります。


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写真1:当日の様子

 次に、先ほど数えた様々な多面体の頂点・辺・面の数を使って、オイラー数を求めました。オイラー数とは、頂点の数から辺の数を引き、さらにそれに面の数を足した数のことです。参加者の方々は実際にオイラー数を計算し、正四面体、立方体、正八面体、正十二面体いずれもそのオイラー数が2となることに気付きました。異なる形をしているように見える正四面体と立方体が同じオイラー数をもつということに感動して、思わず出てしまった「おお」という参加者の方の声や、「これを発見したオイラーはすごいなあ」という声も聞こえてきました。実際に数えてみたからこそ、オイラー数をより実感することができたのではないでしょうか。


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写真2:当日の様子

 最後に、田中先生からオイラー数について解説をしていただきました。正四面体と立方体のオイラー数が一致するということは、正四面体を切ったり貼り合わせたりすることなく、立方体に変形できるということで、トポロジーという数学では正四面体も立方体も同じものであるというお話でした。粘土で出来た球を思い浮かべると分かりやすく、それをぺちぺちと叩いて変形させることで作ることができる形は同じものだということです。一通りの解説の後、参加者の方から「オイラー数は常に整数なのですか?」など沢山の質問が寄せられました。「オイラー数は2以外の値も取るのですか?」という質問には、穴の数とオイラー数の関係について分かりやすく解説していただきました。また、「トポロジーってどういった役に立つの?」という質問には、一例として多次元空間の中でも、今日やった正四面体の辺の数や頂点の数を数えるのと同様に、図形を記述できることを説明していただきました。今日取り組んだ正四面体のオイラー数を求めることが、大学で行われている研究へ繋がっていると思うと、数学という学問をこれまでより身近に感じることができる気がします。


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写真3:当日の様子

 終了後にも、より複雑な図形を眺めたり、折り紙で実際に多面体を作ってみたり、また、田中先生や大学院生とより詳しい話をする参加者の方も見受けられました。今回のぶらりがくをきっかけに、子どもから大人まで多くの人が数学の世界をより身近なものとして感じるようになってもらえると嬉しいです。

2017年12月19日レポート

【広報サポーターレポート】12月2日 (土) ぶらりがく「鏡の世界は香りが違う!?」

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今回は12月2日(土)開催「ぶらりがく」の様子を高野紗季(理学部物理学科3年)がお伝えします!

 12月2日(土)に、理学研究科青葉サイエンスホールにて、化学科の寺田眞浩先生によるぶらりがく「鏡の世界は香りが違う?」が開催されました。当日は小さいお子様から年配の方までの幅広い年齢の方々20名程と一緒に学びました。


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講演の様子。

 まずは「鏡の世界」について考えてみましょう。顔の右側にほくろがある人が鏡を見ると、鏡の中の人のほくろは左側にあります。右手を鏡に映すと、鏡の中の手は左手になります。このように鏡の中の世界では左右が逆転してしまい、重ねることが出来ないものがあります。このような物質の形がその鏡写しの形と一致しない関係にある性質を「キラル」といいます。
私たちの身の回りにあふれている有機化合物は炭素原子からなっています。そして、その炭素原子は4本の手を持っており、その手を使ってそれぞれ化学結合をつくっています。その4本の手が違う原子(原子団)と化学結合を形成すると、それはキラルな性質を持ちます。本当に鏡写しの関係になるのか、分子模型を組み立てて確認しました。


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分子模型での実験の様子。

 そしてキラルな物質すなわち鏡の中にある物質は香りも違います。かんきつ類の皮の成分である(+)-リモネンと、その鏡写しの分子(-)-リモネンの香りをそれぞれ嗅ぎ、違いを感じました。(+)-リモネンはオレンジの香り、(-)-リモネンはレモンの香りがしました。私たちの鼻は、鏡写しの分子をかぎ分けることができるということにも驚きでした。
最後に、キラルな物質は光を回す性質についての実験を行いました。光は波であり、波の面(偏光面)を持っています。その波の面を一つにそろえた光が、キラルな分子の溶液を通過すると光の面が回ります。キラルな分子である砂糖を使って光の面がどのくらい回るか(旋光度)を調べる実験を行いました。各々手を動かし、皆さん楽しそうに実験をしていました。この光の面が回る性質を使って果物や野菜の甘さ(糖度)を調べているというお話も伺い、身近に感じることができました。


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旋光度を調べる実験の様子。

 またこのキラルな物質が、薬の製造過程において重要であるというお話も伺いました。ある物質が効能を持っていても、その鏡写しの形をしているものは副作用を引き起こしてしまうことがあります。そのため薬を作る過程において、その作りわけが重要となっています。
小さいお子様にとっては少し難しい内容だったかもしれませんが、楽しく実験しながら有機物質のキラルな性質について学ぶことができました。このぶらりがくをきっかけに、身の周りの化学により深い興味をもってくれることを期待しています。

参考資料:ぶらりがく「鏡の世界は香りが違う?」スライド(PDF)

2017年12月14日レポート

12月10日(日)仙台市天文台×東北大学大学院理学研究科 公開サイエンス講座 ニュートリノから探る宇宙の謎ー物理学専攻編ー

 今年7月に本研究科と仙台市天文台が連携協力協定を締結し、今年度のコラボレーション企画として開催された全4回の公開サイエンス講座。最終回は、12月10日(日)仙台市天文台にて、「ニュートリノから探る宇宙の謎ー物理学専攻編ー」と題し行われました。
 今回はニュートリノ科学研究センターから3名の先生が、ニュートリノ研究の最前線について詳しくご紹介しました。当日は80名以上の来場があり、用意された資料が足りなくなるほどの盛況ぶりでした。


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「ニュートリノで予報する超新星爆発」 石徹白 晃治 助教
ニュートリノは超新星爆発の鍵となっています。カムランドでは、もうすぐ起こると言われているベテルギウスの超新星爆発を、ニュートリノを使って予報することができます。

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「ニュートリノで見る地球」 清水 格 准教授
カムランドでは、ニュートリノ地球物理という新しい分野の開拓に成功しました。世界のニュートリノ検出器による多地点観測によって、地球の「断層写真」を撮ることができると期待されています。

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「物質の根源はニュートリノかも!」 井上 邦雄 教授
ニュートリノがマヨラナ性であれば、宇宙・素粒子の謎の解明に大きく前進します。カムランド禅実験では、136Xeを液体シンチレータに溶かし、ニュートリノと反ニュートリノが同じである証拠を探しています。

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講演会終了後も各先生方へ多くの質問の列ができました。

2017年12月 1日レポート

【広報サポーターレポート】11月25日 (土) ぶらりがく『113番新元素「ニホニウム」発見物語』

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今回は11月25日(土)開催「ぶらりがく」の様子を福島和紀(理学部生物学科2年)がお伝えします!

 11月25日(土)、東北大学理学研究科合同C棟青葉サイエンスホールにて、電子光理学研究センター須田利美教授によるぶらりがく『113番新元素「ニホニウム」発見物語』が開催されました。当日は約50名の方々と113番元素のニホニウムについて理解を深めました。ニホニウムについてはニュースでも大きく取り上げられていたことは記憶に新しいですよね。日本の理化学研究所で合成された113番元素は2015年12月31日に命名権が与えられ、のちにこれはニホニウム(Nh)と名付けられました。実は、今回元素の命名権を獲得したのはアジアの国々で初めてのことでした。発見までの道のりは漫画にもなったそうです。この快挙に至るまでの物語を須田先生が楽しくお話してくれました。


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講演の様子

 まず初めに、元素とはどんなものなのかという説明がありました。参加者の多くの小学生に合わせ、元素の正体である原子について須田先生は分かりやすく教えてくれました。原子は原子核と電子からできています。さらに原子核は陽子と中性子からできています。この陽子の数が原子番号になっています。今回のぶらりがくの主役であるニホニウムは、原子番号が113番なので、陽子を113個持っています。新元素の合成にはこの陽子の数が重要なのです。
 次は、ニホニウムが合成されるに至るまでの経緯についてのお話でした。ニホニウムは亜鉛とビスマスという元素から人工的に合成されました。加速器という装置を使って亜鉛をビスマスに衝突させ、陽子を足しあわせるのだそうです。すなわち、亜鉛が持つ30個の陽子と、ビスマスが持つ83個の陽子が足されることで113個の陽子を持つニホニウムが合成されるのです。「加速器」という言葉は普段聞きなれない言葉ですが、須田先生の加速器をすべり台に例えながらの説明で、会場の皆さんも納得した様子でした。原子を衝突させるこのような実験が、昼も夜も、そして休みもなく10年以上も続けられたのだそうです。その間、合成が確認された113番元素は3個。これだけ長い期間をかけても、3個しかできないことには驚きでした。
 会場からは多くの質問があがりました。そのなかで、ある小学生から「なぜ、ニホニウムを亜鉛とビスマスの組み合わせで合成したのか?」という質問がありました。須田先生によると、他の組み合わせではなかなか難しく、亜鉛とビスマスの組み合わせが最適だったのだそう。この組み合わせを探すことにも、研究が重ねられていたのですね。
 最後に、須田先生から、ダークマターやニュートリノなど物理学にはいくつもの謎が残されているというお話があり、いつかこの謎を解いてほしいと会場の子ども達に熱いメッセージが送られました。参加してくれた子ども達の中から、物理学の謎に挑戦する人が現れるかもしれませんね。
 会場では参加者に元素周期表が配られ、そのなかには中国で使われている周期表がありました。元素それぞれに漢字が一字あてられおり、新元素が合成されれば、新しく漢字が作られるのだそうです。もちろんニホニウムもこの中にあります。


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中国語で書かれた元素周期表

 今回のぶらりがくでは、元素の奥の深さが感じられました。ニホニウムをきっかけに、日々の生活の中で身近な元素に注目してみてはいかがでしょうか。


2017年11月28日レポート

Mon, Nov 27 Symposium "Strengthening contributions to the international community through multidisciplinary disaster science research"

 The symposium "Strengthening contributions to the international community through multidisciplinary disaster science research" has been held at Sendai International Center on 27th November 2017. This is one of activities of "the research center for disaster science" in Tohoku University as the designated national one, and departments of geophysics and earth science in graduate school of science have commitment in the center. This symposium has focused on the review of the research needs for science and technology application in disaster risk reduction efforts as well as discussion on strengthening multidisciplinary disaster science researches. After talks by Prof. Satomi (President, Tohoku University), Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology, Japan, Mr. Tremewan (Secretary General, APRU), and Prof. Imamura (Director, IRIDeS of Tohoku University), we had a panel discussion with panelists (Prof. Alexander (University College of London), Prof. Lestari (University of Indonesia), Prof. Takakura (Tohoku University), and Ms. Pang (IFRC)). In the panel discussion, participants discussed the effective collaboration among different stakeholders and contributions to enhancing disaster resilience society from multidisciplinary research based on experience. In the closing session of the symposium, Prof. Hayasaka (former Dean, Graduate school of science, Tohoku University) concluded that we will go ahead with the international collaboration of disaster science even more.

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Prof. Satomi (President, Tohoku University)

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Prof. Hayasaka (former Dean, Graduate school of science, Tohoku University)

2017年11月28日レポート

11月27日(月)、シンポジウム「災害科学の学際研究の推進と国際社会への貢献」が開催されました

 2017年11月27日(月)、仙台国際センターにてシンポジウム「災害科学の学際研究の推進と国際社会への貢献」が開催されました。これは、指定国立大学の中の「災害科学研究拠点」の活動の一環として行なうものであり、本研究科の地球物理学専攻、地学専攻が深く関わっています。
 このシンポジウムでは、防災への取組における科学技術の導入について、その研究の必要性を概観するとともに、災害科学に関する学際研究の強化について議論されました。里見進総長、文部科学省、Tremewan APRU事務局長、今村文彦氏(世界防災フォーラム 実行委員長、東北大学災害科学国際研究所長、教授)らのご挨拶に続き、David Alexander教授(ロンドン大学)、Fatma Lestari教授(インドネシア大学)、高倉浩樹教授(東北アジア研究センター長)、Gwen Pang氏(IFRC)らを招いたパネルディスカッションが行われました。パネルディスカッションでは、異なるステークフォルダー間での連携や災害に強い社会構築への学際研究からの貢献について、これまでの経験に基づいた議論がなされました。閉会式にて、総括を行った早坂忠裕教授(前理学研究科長)は、「災害科学の国際コラボレーションを一層推進していく。」と締めくくりました。

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里見進総長ご挨拶

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早坂忠裕教授総括

2017年11月28日レポート

11月21日(火)物理学専攻キャリアパス・シンポジウムが開催されました

 11月21日(火)、理学研究科合同A棟203号室にて「物理学専攻キャリアパス・シンポジウム」が開催されました。
 本シンポジウムは、物理学科・専攻を修了し、さまざまな方面で活躍されている方々にその経験を語っていただくことで、学生たちに物理学科・専攻を修了後の未来について考えてもらおうと、毎年物理学専攻が開催・運営しているシンポジウムです。今年は5名の講師をお招きし、学生時代の体験談や現在の仕事内容などを語って頂きました。

45c1d3b7a56b643d31ca4191f59c52bcb48e03ab.jpg「企業が求める博士と修士の違い(NTT研究所の場合)」 熊田 倫雄
(NTT物性科学基礎研究所 2003D 物性実験)
 NTT研究所の場合、修士入社は大学のテーマとは異なる分野でも活躍できるような人材として開発職に、博士入社は専門家として活躍できる研究職に携わる例が多い。後悔しない選択をしてください。


9f9fe53582243ff550b09cc39c3310b93510f16f.jpg「素粒子と自分のやりたいこと」 石渡 弘治
(金沢大学 2010D 素核理論)
 修士時代はとにかくわからないことだらけで、就活も考えた。しかし、博士に進学してからは少しずつできることが増え、突きつめていくことの大事さ、楽しさに気づいた。ある程度の冒険心をもって自分の道を進んでほしい。苦しいときは立ち止まって、周りの人に話してみては。


a907d5f65f72b01098a4ee39b67b258f70249a7b.jpg「博士課程から技術者へのキャリアパス事例」中野 浩至
(富士通インターコネクトテクノロジーズ 2014D 素核実験)
 生きているうちにやりたいと思っていたことが、博士に進学したことにより実現できた。また、現在の業務は研究してきたことと異なるが、博士課程を通じて身につけたスキルが役立っている。やりたいことをとことんやって後悔のない人生を!


04.jpg「駆け出しの研究者が学生時代を振り返ってみた」 浦田 隆広
(名古屋大学 2016D 物性実験)
 学部時代はボート部に入部し、青春を注いだ。友達もでき、「組織」を学ぶことができた。ただ、正直勉強をしなくなったことを一番後悔している...。学生に伝えたいことは「視野を広く、自由を認識しよう!」


4ac6d51fe3c16bf13580174e268b30a5ab2f2434.jpg「企業のハカセのお仕事」 早川 純一朗
(富士ゼロックス 2012D 物性実験)
 学生時代は自分の力で研究を1つ仕上げたいという思いがあり、独自の装置開発に打ち込んでいた。就職活動では、推薦は使わず、研究活動で得たスキルや経験などもPR。博士入社の場合、基本的には入社が4年上の修士卒以上の業務レベルが期待される。



2017年11月24日レポート

11月18-19日 ワークショップ「私たちと国際リニアコライダー(ILC)」が開催されました

 11月18日、19日の2日間にわたり、理学研究科と研究推進・支援機構知の創出センターの共同主催で、教育プログラムの一環として高校生・大学生対象のワークショップ「私たちと国際リニアコライダー(ILC)」が開催されました。
 国際リニアコライダー(ILC)とは、電子と陽電子を高速で衝突させ、ビッグバン直後の宇宙を人工的に再現する大規模(全長30~50km)実験施設です。そこでは、どのようにして宇宙が誕生し、物質や力が生まれ、138億年後に現在の宇宙になったのかという大きな謎の解明に挑みます。現在、東北地方に位置する北上山地は地質、地形ともに日本でのILC建設の最適地として建設候補地になっています。このワークショップでは、もしILCがこの東北に建設されたら、私たちの将来、地域、さらには日本の将来にどのような可能性をもたらすのかを2日間に渡り、じっくりと考えました。
 本ワークショップでは、岩手県立大学学長 鈴木厚人氏、東北大学吉岡正和客員教授(岩手大学・沖縄科学技術大学院大学客員教授兼任)、東北大学大学院理学研究科佐貫智行准教授といったILC計画に深く関わる著名な研究者が講師として招かれ、次世代の科学技術研究を担う高校生・大学生に講演が行われました。講演後、参加の高校生・大学生は、「物質の根源・宇宙の起源の謎」、「ILCは私たちの生活とどのようなかかわりがあるか」などのテーマについて、グループごとに議論を行いました。ワークショップの最後には、各グループがその議論内容を上記研究者の前で発表を行いました。2日間という短い時間の中、幅広い話題についてディスカッションを行い、発表のまとめスライドを作成し、発表を行う、という非常に難易度の高いプログラムでしたが、参加学生は、2日目に早出をしてディスカッションを行うなど、密度の濃い時間を過ごしました。最後の発表では、全ての参加学生が自分の考えたテーマを発表し、講師や参加者から多くのコメントをもらい、大変活発なワークショップとなりました。
ワークショップ「私たちとリニアコライダー」参加者アンケート

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2017年11月17日レポート

11月12日(日)仙台市天文台×東北大学大学院理学研究科 公開サイエンス講座 宇宙の数奇な生い立ちを探るー物理学専攻編ー

20171112_100.jpg 20171112_200.jpg  2017年7月1日に東北大学大学院理学研究科と仙台市天文台は連携協力協定を締結し、今年度のコラボレーション企画として全4回の公開サイエンス講座を行います。
 その第3回目のイベントとして、11月12日(日)仙台市天文台にて、物理学専攻 山本 均 教授が「宇宙の数奇な生い立ちを探るー物理学専攻編ー」と題して講演されました。
 開場前に入り口付近に行列ができるほどたくさんの聴講者に来場いただきました。山本先生はブラックホール、宇宙の成り立ち、そして国際リニアコライダー(ILC)など幅広い内容をわかりやすく解説されました。講演後も山本先生への質問で順番待ちができるほど、関心の高さが伺える会となりました。

2017年11月 9日レポート

11月7日(火) Tohoku-Melbourne Symposium on Science: Recent Advances in Physical Chemistry/Chemical Physics

 11月7日(火)理学研究科内にて、メルボルン大学との物理化学に関するワークショップが開催されました。本ワークショップは、メルボルン大学と東北大学との大学間学術交流協定を背景に、世話部局である多元物質科学研究所との共同研究あるいは学生の交流につながるものです。今回は多元物質科学研究所と理学研究科の共同により、7日と8日の2日間に渡って開催され、活発な意見交換が行われました。

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2017年10月30日レポート

【広報サポーターレポート】10月11日 (水) ぶらりがく「花の美しさのヒミツを探る-花は見かけが100%?-」

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今回は10月11日(水)開催「ぶらりがく」の様子を高野紗季(理学部物理学科3年)がお伝えします!

 10月11日(水)東北大学片平キャンパス生命科学プロジェクト総合研究棟にて、生物学科の経塚淳子教授によるぶらりがく「花の美しさのヒミツを探る-花は見かけが100%?-」が開催されました。当日は、小学1~6年生とその保護者合わせて20名程と一緒に、私たちの身の回りにある「花」について学びました。
 まず初めに、「なぜ花はきれいなの?」という問いかけのもと、講演が始まりました。赤い花、青い花、ピンクの花...私たちの身の回りにはたくさんのきれいな花があります。ではなぜ花々はそのようなきれいな色をしているのでしょうか。それは虫に花粉を運んでもらうためです。スライドに写されるきれいな花に子どもたちも保護者の方も見入っていました。


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講演の様子

 次に、私たちが普段、花だと思っているのはひとつの花ではなく、花の集まりであることを学びました。花は、がく、花びら、おしべ、めしべを一つの単位としています。これが何個も集まって一つの花のようか形をしているものもあります。
 講演の後は実際に花を分解して、自分の目で花の構造を確かめました。ダリア、ヒマワリ、カーネーション...自分のお気に入りの花を選んでピンセットで分解していき、おしべ・めしべはどれだろう?これはひとつの花か、それとも花の集まりだろうか、講演内容を踏まえながら子どもたちは真剣な表情で花の観察をしていました。そして最後に、花の観察を通して気づいたことをひとりずつ発表しました。


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観察の様子

  普段何気なく見ている花ですが、このぶらりがくを通して、今までとは違った視点で花を観察するきっかけになってくれると嬉しいです。


2017年10月20日レポート

Friday, Sep 29 Orientation for international students

DiRECT (Division for International Research and Educational Cooperation) held an orientation for international students who enrolled in the Graduate School of Science in October, at the Multi-purpose Room, Science Complex C, on Friday, September 29. 28 students from 14 countries attended the orientation, most of which were the IGPAS (International Graduate Program for Advanced Science) new students. The orientation consisted of two sessions; the morning was for the paperwork for enrollment and the afternoon was for obtaining information.
After tiresome paperwork, both new students and the "Supporters" (senior students who have been offering assistance to them since their arrival in Sendai) introduced themselves informally, covering their nicknames & hobbies. When a speaker mentioned a pastime that was favored by another student, the listener called out "I like it, too!" These exchanges continued, making us smile and creating friendly atmosphere.
The afternoon session opened with a welcome speech from the dean of our graduate school, professor Terada. Since there is no entrance ceremony for October enrolling students, formal welcoming speech is intended to make the students feel that this is the day they officially start as a member of this graduate school. Listening to the speech that started with a phrase, "close your eyes and remember the loving faces that assisted you to be here," it seemed to us, students were reminded of what motivated them, and what they want to achieve while staying here.
They are now launching their new research life with colleagues in the department and in the laboratory. We do hope that this orientation encouraged and enhanced them to make a good start, and their days in Sendai will be pleasant and fruitful!
(The slides for the orientation and the relevant links are available at the website of DiRECT.)


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2017年10月20日レポート

9月29日(金)新入留学生(大学院生)オリエンテーション

 国際交流推進室(DiRECT)では9月29日(金)理学合同C棟多目的室にて、10月入学の新入留学生(大学院生)に向けたオリエンテーションを実施しました。参加者は大学院英語プログラム「先端理学国際コース(International Graduate Program for Advanced Science: IGPAS) 」への入学者をはじめとする各国からの留学生28名です。オリエンテーションは午前中がIGPAS新入留学生による入学手続き書類の作成・提出、午後は理学研究科の新入留学生に必要な情報提供を伝える二部構成です。 
 書類記入を終えると、主役の新入留学生と、その受入を支援してきた「留学生サポーター」の皆さんによる自己紹介タイムです。ニックネームや趣味を伝え合い、同じスポーツが好きだとわかると「私も!」と声が上がるなど、一気に和やかなムードになりました。
 午後の部は寺田研究科長の挨拶で幕開けです。10月入学者には全体での入学式がないので、この時間で理学研究科の一員になったことをほんの少し実感してもらいたいところです。「目を閉じて、あなたを送り出してくれた人たちを思い出して」で始まる研究科長の言葉に、一人一人が静かに、胸に期するところを再確認しているようでした。その後はスライドを示しながら 履修単位や履修登録、進学などの教務関連情報や、保険・年金・在留・防災などの生活情報をお伝えしました。
 これから,専攻や研究室の皆さんに支えられて彼らの研究生活が始まります。この日のオリエンテーションが少しでもそのスタートを後押しできていますように。そして仙台での生活が実り多いものでありますように!
 (当日のスライドや関連リンクをDiRECTのウェブサイトに掲載しています。併せてご参照ください。)


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2017年10月12日レポート

9月29日(金)東北大学サイエンスカフェ「超巨大ブラックホールの謎」

 9月29日(金)、せんだいメディアテーク1階オープンスクエアにて、第144回東北大学サイエンスカフェ「超巨大ブラックホールの謎」が開催されました。講師は理学研究科 天文学専攻の 秋山 正幸 教授。当日は大勢の方々にご参加いただき満員御礼となりました。テーブルと椅子を追加しましたが、ディスカッションに入れなかったみなさまには大変ご迷惑をお掛け致しました。
 謎の多いブラックホールの中でも、銀河の中心に潜んでいるとされる超巨大ブラックホールはその起源すらわからない謎にみちた天体です。秋山先生は大型望遠鏡を用いた観測をわかりやすく説明されました。秋山先生の講演後は、各テーブル毎にディスカッションを行います。天文学専攻の学生達がファシリテータとなり、皆さんのご意見をまとめ、最後に各テーブル毎に秋山先生に質問を投げかけます。
 参加者からは「今まで宇宙の理論分野に興味があったが、講演を聞いて観測分野にも興味を持ちました。将来、研究できたらと思いました。」「ブラックホールの大体の意味・様子をきちんと知ることができ、出席して満足でした。」などの感想をいただきました。

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  理学研究科 天文学専攻 博士課程前期1年 平野 洸 さん  
 ディスカッションではブラックホールに関することをはじめ、宇宙に関する様々なことについて熱い議論が交わされました。「ブラックホールの中はどのような物理状態なのか?」「宇宙の形はどうなっているのか?」など天文学者も悩んでいる謎を議論する際には様々な観点からの意見が出され、驚きと新鮮さを感じました。このような機会は少ないため、今回のサイエンスカフェで貴重な経験をすることができ嬉しく思います。秋の夜長、中秋の名月と言われる通り、この秋という季節は宇宙に非常に縁があります。秋本番が目前に迫っているこの時分に、参加者の皆様は一足早く宇宙に想いを馳せるひとときを過ごせた様子でした。
2017年9月27日レポート

平成29年9月学位記交付式が行われました

9月25日(月)、北青葉山厚生会館2階レストランAOSISにて学位記交付式が開催されました。今回の卒業生及び修了生は34名。研究科長の寺田先生よりお祝いの言葉が述べられ、会場は和やかな雰囲気に包まれました。卒業生・修了生の皆さま、誠におめでとうございます!さらなるご活躍を心から祈念いたします。

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2017年9月27日レポート

9月23日(土)科学で東北を盛り上げ隊!@石巻

 2017年9月23日(土)、石巻市の遊学館にて「科学で東北を盛り上げ隊!@石巻」が開催されました。
 このイベントは、やまがた『科学の花咲く』プロジェクト(山形大学)が、子どもたちに科学に親しんでもらおうと企画した科学実験イベントで、今回、理学研究科からは地学専攻の学生たちがつくったミュージアム支援団体「みちのく博物楽団」と「広報サポーター」の2団体が参加させて頂きました。
 今回は10団体が参加し、3団体によるサイエンスショーも行われました。会場は市街地からは少し離れた場所となりますが1日を通してたくさんのご来場者がありました。来場者数(延べ人数)は1,311名でした。また次回をおたのしみに!

【みちのく博物楽団「化石プニプニレプリカを作ろう!」】
 石巻からはどんな生きものの化石が見つかっているのかを知ることを通して、地域の地質や成り立ちなどの「身の回りの地学」に関心を向けてもらうことを目的としたワークショップ「化石プニプニレプリカを作ろう!」。今回は3種類のレプリカを用意。レプリカが出来上がって行く様子を見ながら化石の勉強。学生達の説明に耳を傾ける子供達でした。

【広報サポーター「ふしぎなシートでキラキラ光の万華鏡」】
 「分光シート」を使用した万華鏡は、通常とはちょっと違う見え方でキラキラ光ります。「どうしてこう見えるの?」と言う疑問に答えながら楽しく製作を進めます。穴の大きさ・数・デザインによって光の見え方が変わります。自分だけのオリジナル万華鏡が完成しました。

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広報サポーター:伊東邦大さん(数学専攻博士課程一年)のコメント
 数学専攻博士課程一年の伊東と申します。今回は理学部広報サポーターの一員として「分光シート万華鏡」のコーナーに携わりました。
 分光シートは目に見えないほど小さな隙間(スリット)を持っています。光や音などの「波」には、スリットを通り抜けるとき左右にその進路を広げる性質があります(回折と呼ばれます)。この広がり方は波長によって異なる(波長が長いほど大きくなる)ため、暗いところで白色光を分光シートで見ると、放射線状に伸びる青、緑、黄、赤の帯が観察されるのです。
 今回はこの現象を用いて万華鏡を作りました。まず穴を開けた方眼紙に分光シートを貼り付けます(これが覗き窓になります)。次に手で軽く持てるくらいの大きさの筒に先ほどの方眼紙とただの方眼紙を付け、両方の穴を塞ぎます。最後にピンで光を取り入れる穴を作って完成です。
 イベントに来てくれたのは主に小学生以下の子どもたちでした。自分で作り上げた万華鏡を天井の蛍光灯へ向け、きらきらした光が見えた瞬間に「わぁー」という歓声が上がります。彼らの目に浮かんだ輝きは、私の心までもしばらく灯し続けました。
 このコラムで何回か触れられているように、来年2018年2月25日には東北大学でもサイエンスリンクというイベントが催される予定であり、現在、実行委員会による準備が着々と進められています。私も何らかの形でこれに関われたらよいと考えています。今から大変楽しみです。

2017年9月25日レポート

9月17日(日)仙台市天文台×東北大学大学院理学研究科 公開サイエンス講座 星はすばる、銀河はすばるー天文学専攻編ー

20170917_20.jpg  2017年7月1日に東北大学大学院理学研究科と仙台市天文台は連携協力協定を締結し、今年度のコラボレーション企画として全4回の公開サイエンス講座を行います。
 その第2回目のイベントとして、9月17日(日)仙台市天文台にて、天文学専攻 兒玉 忠恭 教授が「星はすばる、銀河はすばるー天文学専攻編ー」と題して講演されました。当日はたくさんの聴講者に来場いただき、とても活気のある会となりました。

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  天文学専攻 兒玉忠恭先生のコメント  
 9月17日の公開講座では、台風が迫り来る足元の悪い中、老若男女の多くの方にご来場いただきありがとうございました。
 多くのスタッフの方(東北大学のOB/OGも多い!)やボランティアの方々にも支えられていて、地元に根付いた素晴らしい天文台でした。展示やプラネタリウムなども大変充実していましたし、仙台や近隣の市民の方々に大変愛されていますね。講演後の質問コーナーでも、既にこれまでに天文関係の話をたくさん聞いて耳の肥えてらっしゃる方が多い印象を受けました。
 講演では、枕草子の「星はすばる」の一節からスタートして、他の望遠鏡にはないすばる望遠鏡の独特な特長や、銀河団と呼ばれる、宇宙で銀河が集団をなす(統る=すばる)様子などを準備としてお話し、その上ですばる望遠鏡が写し出した過去130億年に渡る、銀河や銀河団が生まれ進化する姿を解説しました。銀河も人間のように群れ集まりながら、周りに翻弄されながら成長してくる様を「銀生(ぎんせい)」(ぎんなま、ではありません。笑)と呼んで人生と対比したりもしました。みなさん遠い銀河の世界が少しでも身近に感じられるようになったとしたら、それが本望です。今後も秋の夜長にひょいと夜空を見上げて、しばし星や銀河の過去に思いを馳せていただければきっと楽しいことと思います。
2017年9月21日レポート

9月16日(土)東北大学大学院理学研究科・公開サイエンス講座「地震はなぜ起きるのか?」

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 最先端のサイエンスを分かりやすく紹介する東北大学大学院理学研究科の公開サイエンス講座は昨年度より開始し、今年で2度目の開催となります。
 今回のテーマは「地震」。このテーマでの開催は、2017年3月に長谷川 昭 東北大学名誉教授が永年にわたる地震学研究の功績により、恩賜賞・日本学士院賞受賞の栄誉に浴されたことによるものです。当日は、73名の聴講者にご来場いただきました。たくさんのご来場ありがとうございました。


20170916.jpg 2017年9月16日(土) 13:30-15:00
合同C棟2F 青葉サイエンスホールにて
司会:小原隆博(広報・アウトリーチ室長、教授)


プログラム

  • [研究科長] 挨拶
      寺田眞浩(東北大学大学院理学研究科長)
  • [講演] 地震って何?
      松澤 暢(地震・噴火予知研究観測センター長、教授)
  • [講演] 地震発生のメカニズムー地震の発生は水がコントロールする?
      長谷川 昭(東北大学名誉教授)

広報・アウトリーチ室長:小原隆博 先生のコメント
 広報・アウトリーチ室長の小原隆博です。主催者を代表して、第2回東北大学公開サイエンス講座にご参加いただきました皆様に、厚く御礼を申し上げます。
 今回は、地震はなぜ起きるのか?をテーマに、地震の基礎をわかりやすく、かつ、最新の研究結果を含めてご紹介する事を目的にしました。
 我が国における地震研究の第1人者である、長谷川昭名誉教授は、水の働きの重要性を指摘した最初の研究者で、2017年3月、恩賜賞・日本学士院賞の受賞者です。日本列島とその周辺で発生する種々の地震において、共通して、水が重要な働きをすることを示されました。長谷川先生の50分間のご講演で、その仕組みが、詳しく語られました。
 長谷川先生のご講演に先立って、松澤暢教授から、地震発生のしくみについて、基礎的なお話をいただきました。
 サイエンス講座の冒頭での、寺田眞浩理学研究科長のご挨拶では、6年前の東日本大震災における東北大学理学研究科の状況や、会場になった建物が、震災後できた免震棟であることがご紹介されました。
 天候が心配なだったことにも関わらず、73名の参加を頂き、活発なご質問が多数寄せられました。中学生から大人の方と広い年齢層からご質問をいただきました。そして、活気のある中、公開サイエンス講座は、終了になりました。
 来年も、東北大学公開サイエンス講座を企画して、市民の皆様に、旬なサイエンスをお届け致しますので、引き続き、どうかよろしくお願い致します。

2017年9月21日レポート

【広報サポーターレポート】9月9日 (土) ぶらりがく「地球温暖化問題ってなに?」

nakao.png広報サポーターレポート
今回は9月9日(土)開催「ぶらりがく」の様子を中尾美紗子(理学研究科地学専攻修士1年)がお伝えします!

 9月9日(土)東北大学理学研究科合同C棟2階多目的室にて、地球物理学専攻の早坂忠裕教授による、ぶらりがく「地球温暖化問題ってなに?」が開催されました。当日は約30名の一般の方と一緒に、知っているようでよく知らない "地球温暖化" について様々な視点から理解を深めました。今回のテーマが地球温暖化ということで、いつにも増して大人の参加者が多く、理学の視点から見た地球温暖化に関する早坂教授のお話に聞き入っている様子が印象的でした(図1)。


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図1:当日の会場の様子

 数年前まではよくニュースとして取り上げられていた地球温暖化。今では小学生から大人まで、この問題を知らない人はほとんどいません。しかし、いざ地球温暖化について問われると、答えられる人はそう多くはいないのではないでしょうか。「地球温暖化の要因、そのメカニズムって何だろう?」「温暖化は地球規模で普遍的に起こっているのだろうか?」など疑問はどんどん浮かびます。今回は「そういえば、どうして?」と改めて考えさせられるような地球温暖化に関する疑問について、対話を通じて早坂教授がわかりやすく教えてくれました。
 まず始めに、「地球温暖化はどういう仕組みで起こっているのか?」という疑問を取り上げました。地球温暖化は二酸化炭素などの温室効果気体が原因であると知っている人は多いかもしれませんが、では温室効果とは一体何でしょうか? 普段は気に留めないような一歩踏み込んだ疑問について、今回は赤外線センサーを用いてわかりやすく教えていただきました。温室効果気体をガラス板に例え、ガラス板を通した場合と通さない場合で赤外線センサーの示す温度が変わることを確認し、実際に地表面や下層大気から出ている赤外線も同じ仕組みで吸収されていることを目の当たりに体感しました。
 次に、「地球温暖化の現状はどうなっているの?」という疑問を取り上げました。さくらの開花日とかえでの紅葉日の長期変化を紹介してもらい、身近な「気温」という指標で温暖化を感じることができることを知りました。私自身も昔に比べ、さくらの開花が早くなったという気がしていましたが、実際にそれをグラフで確かめると「ああ、やっぱりそうだったのか!」と感心しました。
 最後に、「海面水位はなぜ上昇しているのか?」という疑問を取り上げました。今回、冒頭で「地球温暖化と聞いて連想する言葉は何ですか?」と参加者の方に聞いてみると、「南極の氷床が溶ける」と答えてくださった方がいました。では、南極の氷床は年間どのくらい溶けているのでしょうか?また、世界中の海面水位は等しく上昇しているのでしょうか? それらの疑問に対し、早坂教授が用意してくださった様々なデータを見ながら、じっくり考えていきました。データをまとめた図の中には、北極を中心とした北半球の地図があり、普段見慣れない地図に一瞬困惑している方もいらっしゃるようでしたが、親子で地図の見方を教えあう様子も見られました。
 その他、地球温暖化に伴う将来の気候予測に関する研究についても紹介していただきました。地球温暖化というテーマの面白さは、子どもから大人まで幅広い年齢の人が比較的対等に語ることができる点だと私は思います。参加者の方から挙がった「家庭でできる温暖化対策はありますか?」という問いに対し、早坂教授は地球温暖化問題に関心をもってもらうよう、周囲の人と地球温暖化について対話することが重要だとおっしゃっていました。皆さんも今回のぶらりがくをきっかけに、改めて地球温暖化について考えてみてはいかがでしょうか。


2017年9月 8日レポート

9月2日(土)サイエンスリンク in 山形

 2017年9月2日(土)、山形大学体育館にて「サイエンスリンク in 山形」が山形大学SCITAセンターが主催となり、開催されました。今回は8団体が参加し、2団体によるサイエンスショーも行われました。東北大学からは、広報サポーターが参加しました。たくさんのご来場者があり、どのブースも盛況でした。子どもたちや地域のみなさんに科学のおもしろさをお伝えできたと思います。
 さて、このサイエンスリンクですが、2018年2月25日(日)サイエンスリンク in 仙台 の開催が決定しました。今回、広報サポーターとして参加した学生が サイエンスリンク in 仙台実行委員 として準備を進めています。詳細が決まり次第、こちらでもお知らせ致します。お楽しみに!

【広報サポーター「ふしぎなシートでキラキラ光の万華鏡」】
 「分光シート」を使用した万華鏡は、通常とはちょっと違う見え方でキラキラ光ります。「どうしてこう見えるの?」と言う疑問に答えながら楽しく製作を進めます。穴の大きさ・数・デザインによって光の見え方が変わります。自分だけのオリジナル万華鏡が完成しました。整理券を配布したくさんの方々に参加いただきましたが、早々に整理券が無くなりご迷惑をお掛けしました。また機会があればぜひご参加ください。

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2017年9月 1日レポート

8月19日(土) 東北大学科学シンポジウム「ニュートリノ研究に夢をのせて」

 8月19日(土)、仙台勝山館において東北大学多元物質科学研究所、研究推進・支援機構知の創出センター主催の東北大学科学シンポジウム「ニュートリノ研究に夢をのせて」が開催されました。本シンポジウムでは、「ニュートリノが質量を持つ事を示す、ニュートリノ振動現象の発見」により2015年ノーベル物理学賞を受賞された東京大学宇宙線研究所長の梶田隆章先生、京都大学理学研究科教授の中家剛先生、本学ニュートリノ科学研究センター長の井上邦雄先生が最先端のニュートリノの研究についてそれぞれ分かりやすくご講演されました。
 後半の高校生とのトークセッションでは、「カミオカンデはなぜ円柱型なのか?」や「研究の方針や論文作成時に他グループを意識しているか?」、「昔の研究環境と比べて今はどうか?」など鋭い質問が次々飛び出し、大変盛況な会となりました。

プログラム
講演1「神岡での研究の30年」
 梶田 隆章 先生(東京大学 宇宙線研究所長、2015年ノーベル物理学賞受賞)
講演2「神岡に向けてニュートリノビーム発射」
 中家 剛 先生(京都大学 理学研究科 教授)
講演3「ニュートリノで解き明かす宇宙の謎」
 井上 邦雄 先生(東北大学 ニュートリノ科学研究センター長)
高校生とのトークセッション「科学研究の夢」
 ファシリテーター 渡辺 寛子 先生(東北大学 ニュートリノ科学研究センタ- 助教)

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2017年8月22日レポート

8月19日(土)仙台市天文台×東北大学大学院理学研究科 公開サイエンス講座 巨大惑星をめぐる旅ー地球物理学専攻・地学専攻編ー

 2017年7月1日に東北大学大学院理学研究科と仙台市天文台は連携協力協定を締結し、今年度のコラボレーション企画として全4回の公開サイエンス講座を行います。
 その第1回目のイベントとして、8月19日(土)仙台市天文台にて「巨大惑星をめぐる旅ー地球物理学専攻・地学専攻編ー」が開催されました。
 当日は、[1]ラジオ工作、[2]人工衛星折り紙、[3]ミニ講演、[4]小惑星サンプル展示の4つのイベントで構成され、たくさんの方々にご来場いただきました。小学生や未就学児が楽しめる工夫が会場の随所に見られ、お子さんたちが気に入ったブースに何度も足を運ぶ姿が印象的でした。

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  世話人 地球物理学専攻 中川広務先生のコメント  
 今年度の公開サイエンス講座の第1回を8月19日に実施しました。仙台市天文台岩﨑さんらの宣伝のおかげで、企画展・講演会含めて392名のたくさんの方にご来場いただきました。夏休みということもあり、たくさんの子供たちに来ていただけたのはとても嬉しいことです。
 今回は、東北大学の地球物理学専攻Cグループと地学専攻中村研とで、専攻を横断して初めてタッグを組み、木星探査機JUNOから小惑星探査はやぶさ2まで、バラエティに富んだイベントを企画できました。学生たちが主体的に動いて積極的にアイデアを出してくれたおかげで、子供たちにいろんな体験をしてもらえたと思っています。
 一方で、「人は、宇宙があるのをどうして知ることができたの?」など子供たちの素朴なギモンにこちらがハッとする場面もあり、各ブースでの子供や大人たちの反応も十人十色、研究者たちや学生たちにも刺激的な1日になったと感じています。
 ラジオ工作に奮闘してくださった三澤先生、折り紙を考案してくださった秋葉さん、顕微鏡で小惑星の世界を紹介してくださった小長谷さん、そしてお互いにとって意義のあるイベントの機会を与えてくださった天文台の岩﨑さんに感謝したいと思います。
2017年8月 7日レポート

8月4日(金)夏休み大学探検2017「マグマのふしぎ」

 8月4日(金)、理学研究科合同C棟多目的室にて「夏休み大学探検2017」が開催されました。「夏休み大学探検」とは、夏休みに仙台市内の中学生を対象に、世界トップレベルにある東北大学の研究者から「科学」についての話を聞くというもので、本学出身の田中耕一先生がノーベル化学賞受を受賞したのを記念して始まり、今年で16回目を迎えました。
 講師は 地学専攻 鈴木昭夫先生。「マグマのふしぎ」と題して、最初に講義を、その後、大学内にある実験機器見学が行われました。
 鈴木先生は、身近なものをマグマに見立てたり、普段中学校で使用してる教科書を材料に、且つ、大学の授業に近い形で講義を進めました。中学生の皆さんの、授業が進むにつれ内容に興味深く引き込まれる様子が印象的でした。
※実験ではマグマ中の粘り気の素(二酸化ケイ素)の代用品として、「キサンタンガム(増粘多糖類)」を使用しています。厳密には、マグマ中におけるSiO4四面体の連結構造と粘液中のキサンタンガムの構造は異なります。

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  鈴木昭夫先生のコメント  
 8月4日に行われた夏休み大学探検では、「マグマのふしぎ」というタイトルで講義を行いました。参加者は8名で、仙台市内の中学1年生と2年生でした。
 さて、中学校の理科では1年生の後半で火山の形や溶岩について学習します。
 2年生は既に学習済みでしたが、1年生はこれからですので、中学理科の教科書に沿って基礎的なところから解説していきました。
 溶岩について、中学校では「黒っぽい溶岩は粘りけが弱く、白っぽい溶岩は粘りけが強い」と教わります。しかしながら、なぜ粘りけに違いがあるのか、また、粘りけはどの程度違うのかについては学習しません。今回の講義では、その辺りの専門的なところに少しだけ踏み込んで解説しました。
 「全ての現象には必ず理由がある」は、あるドラマ中の名セリフですが、中学生の皆さんには、色々な現象に「なぜなのか」と興味を持ち、「実に面白い」「実に興味深い」と思ってくれることを私は願っています。
2017年8月 4日レポート

【広報サポーターレポート】7月19日(水)ぶらりがく「数学はお医者さん?-数学とがん治療の関わり-」

nakao.png広報サポーターレポート
今回は7月19日(水)開催「ぶらりがく」の様子を土田星奈(理学研究科地学専攻修士1年)がお伝えします!

 7月19日(水)、東北大学理学研究科合同C棟多目的室にてぶらりがくが開催されました。今回は一般の方を対象に、「数学はお医者さん?-数学とがん治療の関わり-」と題し、数学専攻の岡部真也准教授から前立腺がんの治療法に関わる数学の取り組みについてお話していただきました。当日は小中学生とその親御さんたちが、暑い中、足を運んでくださり、約30名の方々が、熱心に先生のお話に耳を傾けていらっしゃいました(図1)。


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図1:岡部准教授による講演の様子

 講演では「間欠的ホルモン療法」というテーマのもと、数理モデルを用いた前立腺がんの治療法について詳しく教えていただきました。間欠的ホルモン療法とは、投薬の中断と再開を繰り返すことによって、がんの再燃を防いだり、進行を遅らせたりすることを目指す副作用の少ない治療法のことです。小学生にもわかるように、がん細胞の栄養源になるホルモンを"ご飯"と称し、がん細胞が大きくなったり、小さくなったり・・・という現象を、数式やグラフを使ってご説明いただきました(図2)。微分の数式が出てきたときは、難しいなという表情をされていたお子さん達もいましたが、その数式が表す意味を簡単なものに置き換えてお話してくださり、大変分かりやすかったです。


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図2:グラフを使ったご説明の様子

 小学生にとっては少々難しい内容だったかもしれませんが、親御さんたちのフォローを受けながら最後までしっかりと聞いてくれました。中高校生にとっては、普段学校で頭を悩ませながら一生懸命勉強している数学が、こんな風に誰かのためになっているんだ!と、実感することができるいい機会だったのではないでしょうか?今回のぶらりがくを通して、私たちが日常生活では感じられない数学の新たな一面を体験していただけていたら嬉しいです。


2017年7月24日レポート

7月16日 学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2017が開催されました

 7月16日、東北大学川内北キャンパス他にて学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2017が開催されました。本イベントは、「科学の"プロセス"を子どもから大人まで五感で感じられる日」をコンセプトに、「学都」として知られる「仙台・宮城」において、2007年度から毎年7月に開催している体験型・対話型の科学イベントで、今年で11年目を迎えました。
 当日は雨が降ったり止んだりの空模様でとても蒸し暑い日となりましたが、多くの親子連れで賑わいました。理学研究科所属の研究室でもブースを出展しており、大盛況のうちに終了しました。
学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ

『もしも地球が立方体だったら?』
東北大学大学院理学研究科地球環境物理学講座(須賀研究室)・公益財団法人日本科学協会
2017071601.jpg▲地球が立方体だったらどんな環境になるのか。SF動画を見ながら解説していきます。

2017071602.jpg▲受講した皆さんは、地球が "球" であることの意味を感じ取って頂けたかと思います!

『惑星(わくせい)ってなんだろう?』
東北大学大学院理学研究科太陽惑星空間系領域
2017071603.jpg▲自分たちでラジオを作り、それを使って惑星と電波について調べます。

2017071604.jpg▲こちらは磁力線を可視化するブースです。

  理学研究科地球物理学専攻太陽惑星空間講座 中川広務助教より感想を頂きました  
 あいにくの雨でしたが、太陽惑星空間講座のブースだけで800人を超える来場者があり、とても盛況でした。学生たちが自ら考え製作した展示品を使って、オーロラや惑星について子供たちに丁寧に解説をし、子供たちも熱心に聞いていました。子供たちは、ラジオ製作や折り紙にも挑戦して、惑星探査に触れることができました。
2017年7月10日レポート

7月8日(土) 数学専攻 大学院入試説明会

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 7月8日(土)、数学専攻の大学院入試説明会が青葉山キャンパス数理記念会館(川井ホール)で行われました。今年は43名の出席者があり、内11名は学外からの参加となりました。
 司会進行を務められた 石毛 和弘 先生は、数学教室の紹介、大学院入試の説明などをお話しされました。数学教室の紹介では、数学専門誌「東北数学雑誌」出版のこと、教育プログラム、就職状況から仙台暮らし事情まで、とても幅広い情報をご説明されました。
 また、それぞれの分野の説明は、山内 卓也 先生(代数学/数学基礎論)、石毛 和弘 先生(解析学/数理科学連携研究センター)、石田 政司 先生(幾何学/AIMR)が行いました。その後、在学生の春原 将人 さん(修士課程1年/幾何学)、伊東 邦大 さん(博士課程1年/代数学)、三宅 庸仁 さん(修士課程2年/解析学)の紹介があり、懇談会ではざっくばらんに質問が飛び交いました。
 今回は用意した募集要項が足りなくなる程の盛会となりました。実際にキャンパスに足を運んでいただくことで大学の雰囲気、そして先生や先輩との距離感などを体感出来たのではないでしょうか。
 
2017年7月 7日レポート

6月30日(金)物理系2年生のための物理学科オープンラボが開催されました。

 6月30日(金)、物理系2年生のための物理学科オープンラボが開催されました。
 最初に全員が集まり全体説明、その後6班に分かれて3つの研究室を回るラボツアーがあります。その後、再び集まり座談会、最後に自由見学です。物理学科の先生や先輩の話を直接聞くことができる貴重な機会です。今回は53名の参加者がありました。

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  平成29年度物理学専攻広報委員長 高橋史宜先生のコメント  
 物理学科ではさまざまな分野において最新の研究が行われています。一方で、研究の最先端の様子であったり、どのような研究分野があるのか、といったことに関してなかなか知る機会がなかったりするのも事実です。そのため実際に研究室を見学する機会を設けることで、自分の興味や視野を広げるとともに将来の進路選択の参考になればと、オープンラボを毎年実施しております。
 今年も多くの参加者があり、また見学後の座談会における大学院生との交流もたくさんの方に参加していただき、有益な情報交換になったのではと思います。余談ですが去年の倍以上用意したお茶やお菓子も全てなくなりましたし、大変な盛況でした。
2017年7月 5日レポート

【広報サポーターレポート】6月17日 (土) ぶらりがく「光を操る・光で操る -時間分解分光の世界-」

nakao.png広報サポーターレポート
今回は6月17日(土)開催「ぶらりがく」の様子を中尾美紗子(理学研究科地学専攻修士1年)がお伝えします!

 6月17日(土)、東北大学理学研究科合同C棟2階青葉サイエンスホールにて、ぶらりがくが開催されました。今回は一般の方を対象に「光を操る・光で操る -時間分解分光の世界-」と題し、物理学専攻の吉澤雅幸教授より分光学の最先端研究についてわかりやすく紹介していただきました。分光学とは、スペクトル(色)から物質の電子状態を調べる学問です。当日は幼稚園生から大人まで幅広い年齢の約50名の方が足を運んでくださり、回折格子を用いた実験等を通して、光を操る方法やその利用法について学びました(図1)。


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図1:講演の様子

 まず始めに今回のテーマである「時間分解分光」についてわかりやすく教えていただきました。「時間分解分光」と言うと少し難しく聞こえますが、一口で言うならば「スペクトル(色)を用いて物質の時間変化を測定する」ということです。最近は、分子の振動周期とほぼ同じ時間スケールに相当するフェムト秒(1000兆分の1秒)領域の時間変化を測定することができるそうです。時間分解して観測するメカニズムは、中学校で習ったストロボ写真を撮るのと同じ仕組みだというお話を聞き(図2)、大人の皆さんは、昔学校で習った分光学が最先端研究で応用されていることに懐かしさ半分、驚き半分の様子でした。


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図2:ストロボ写真の仕組みを紹介する装置

 次に「光を操る」ということで、色を取り出すために、回折格子を用いて白熱電球やLED電球のスペクトルの違いを見る実験を行いました(図3)。参加者には1人1つ回折格子が配られ、照明を暗くした部屋で回折格子を覗きながら実際にスペクトルを確認していました。実験中にスペクトルの違いがよくわからなかった子も、講演後再び電球の光を回折格子で覗きながら「ああ、本当にちがう!」とその違いを確認し、自分なりに納得しているようでした。実際の研究では、コンピュータでスペクトルを読み込み、物質の電子状態を見ているそうです。また、身の回りで光を操る例としてレーザーを取り上げ、光を強める仕組みや、色を変える非線形光学に関するお話もありました。


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図3:回折格子で電球のスペクトルを見る様子

 最後に、「光で操る」ということで、光の熱や運動量、エネルギーが産業的に利用されていることを教えていただきました。また、最先端の研究である光合成初期過程に関するお話も紹介していただきました。小学校で習うような誰もが知っている光合成の効率的な仕組みが研究対象としてとても奥深いことを教えていただき、子どもから大人まで深く考えさせられる濃い内容でした。講演後には待ち時間が出るほど、吉澤教授に多くの人が質問を寄せていました。
 講演の最後、吉澤教授より「光と物質の多彩な関わり合いは無限の広がりをもつ」というお話がありました。家に帰ってからも蛍光灯やイルミネーションを回折格子で覗きながら、光の無限な可能性について考えてみてはいかがでしょうか。


2017年6月29日レポート

「社会にインパクトある研究」第1回シンポジウム〜理念を共有する〜

 6月23日(金)、青葉山コモンズにおいて、「社会にインパクトある研究」第1回シンポジウム〜理念を共有する〜が開催されました。
 東北大学は、2016年、現在社会の抱える諸問題を解決し、人類が融和的に共存できる心豊かな未来を創造するため、「社会にインパクトある研究」を立ち上げました。解決すべき社会的課題からAからGの7つのグループテーマを抽出し、30のプロジェクトが研究を推進しております。このシンポジウムは、プロジェクトの理念を共有し、プロジェクト間の相互理解を深め、連携を促し、「持続可能で心豊かな社会」の創造を目指すものとして開催されました。
 プロジェクトは7つのグループテーマを抽出し、それぞれのテーマに合致する研究者を集結して30のプロジェクトを構築しています。これらのプロジェクトの推進を通じて、長期的かつ組織的に課題解決に取り組みます。

リンク:社会にインパクトある研究

 理学研究科・理学部からは、以下、4つのプロジェクトに参加しております。
 A-1.地球温暖化の緩和と適応への貢献 【詳細
  (地球物理学専攻:早坂忠裕先生、須賀利雄先生)
 C-4.放射線リスク理解の深化と放射性廃棄物の安全化 【詳細(web準備中)】
  (物理学専攻:田村裕和先生)
 F-2.太陽系の激動を探り、宇宙に拡がる文明を拓く 【詳細(web準備中)】
  (地球物理学専攻:笠羽康正先生、小原隆博先生)
 G-1.持続可能で心豊かな社会創造に気概をもつ人の育成 【詳細
  (物理学専攻:田村裕和先生)

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プロジェクト概要を説明する須賀利雄先生
2017年6月 9日レポート

JpGU-AGU Joint Meeting 2017

 5月20日(土)〜25日(木)、JpGU-AGU Joint Meeting 2017が幕張メッセで開催されました。2017年度の日本地球惑星科学連合大会(以下、JpGU)はアメリカ地球物理学連合大会(以下、AGU)との初めての共同主催です。例年よりもセッション数の増加、会場の広さ、開催日の増加などイベント全体が拡張され、参加人数は過去最大の8,100人でした。
 理学研究科からは、地球物理学専攻、地学専攻のほとんどの教員、学生が参加し、国際共同大学院プログラムのブースも出展されました。参加されている教員や学生はもちろん、OBOGの方々も取材させていただきました。
 
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OBの西村幸敏先生(2009年博士卒、現:米国ボストン大学 Research Associate Professor(特任准教授))。現在、米国でご活躍の西村先生から海外で研究することについてお話を伺いました。

 学生の時からミネソタ大学に留学しました。オーロラの研究をするためです。環境の違いは大きな刺激となり、海外で研究することは大事だと感じました。当時の指導教官である小野高幸先生が快く送り出し、サポートして下さったという背景もあります。

 東北大学理学研究科は研究環境が整っていると思います。それは物理的なもののみならず、「緩く」ディスカッションが出来る環境ということであり、緩いと言っても決して放任ではなく「主体的」に研究や方法を決めることが出来る、ということです。

 米国での研究は、膨大な衛星データを使わせてもらい研究の幅が広がり、第一線の研究者とディスカッションが出来ます。海外に行くことは不安があるかも知れない。まずは言葉の壁だったり、短時間で結果を出すことだったり。でも様々な経験ができるところに飛び込む、自分で確かめる、ということが出来るのが海外なのです。


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西村幸敏先生

2017年6月 6日レポート

5月29日-30日 第2回地球・海・空: 環境・地球科学国際共同大学院ワークショップが開催されました

 5月29日、30日、理学研究科合同C棟2階青葉サイエンスホールにて「第2回地球・海・空: 環境・地球科学国際共同大学院ワークショップ」が開催されました。本ワークショップは、本学の環境・地球科学国際共同大学院プログラムと日本学術振興会の日独共同大学院プログラム「地球深部揮発性元素循環研究に関する日独共同大学院プログラム」(東北大学―バイロイト大学)が共同で開催したもので、本研究科、環境科学研究科に加え、バイロイト大学、ハワイ大学、アメリカ地質調査所(USGS)からも研究者が参加されました。バイロイト大学、ハワイ大学とは、学生の共同指導に関する覚書を交わしています。29日には、環境・地球科学国際共同大学院プログラムの学生を対象としたQE (Qualifying Examination)も行われ、海外の研究者の方々にも審査に加わっていただきました。口頭発表や面接を全て英語で行うため、受験者の緊張がこちらにも伝わってきました。
 2日間を通して固体地球科学(火山・地震・地球内部など)から海洋・大気科学まで様々な分野の発表が行われ、分野の垣根を越えて活発な議論や交流がなされました。

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▲29日:口頭発表の様子

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▲30日:ポスター発表の様子

環境・地球科学国際共同大学院プログラム(GP-EES)
地球深部揮発性元素循環研究に関する日独共同大学院プログラム
2017年6月 1日レポート

3月18日(土)〜20日(月)地球の教室2017〜時間スケールで見る環境変動〜 開催報告

2017年3月18日(土)〜20日(月)に行われた「地球の教室2017〜時間スケールで見る環境変動〜」の開催報告を、地球の教室実行委員会 吉田奈央さん(理学部宇宙地球物理学科4年)より頂きましたのでご紹介いたします。

 3月18日(土)、19日(日)、20(月)の3日間、オーエンス泉岳自然ふれあい館にて「地球の教室2017」を開催しました。「地球の教室」とは、昨年度まで「海洋と地球の学校」という名称で行われてきた、地球科学を学んでいる大学生が主催する、地球科学に関する分野横断型の勉強会です。地球科学に興味のある人なら誰でも参加することができ、今年度は大学1年生から社会人まで29名の方が全国から参加してくださいました。「時間スケールで見る環境変動」をテーマに、講義・ディスカッション・巡検を通じて理解を深めました。

 1日目、3日目は東北大学・上智大学・海洋研究開発機構から6名の先生をお呼びし、古環境・大気・海洋・地球温暖化についての講義を行いました。これまでに地球上で起こった環境変動について、現在行われている研究を交えながら、わかりやすく教えていただきました。また、講義の間にはグループディスカッションを行い、私たちの社会と環境変動との関係について見つめ直しました。

20170318-20001.jpg▲グループディスカッションでワークショップを行っている様子です。活発な議論が交わされていました。

20170318-20002.jpg▲講義の様子です。とても興味深い内容の講義をしていただきました。

 2日目は仙台市内へ巡検に行いました。仙台の地形を作り出した、火山噴火や海水準の変動の記録を見ることのできる露頭を観察し、過去の地球環境について理解を深めました。

20170318-20003.jpgのサムネイル画像▲磊々峡で火砕流堆積岩について説明を受けている様子です。他の場所で化石を見つけることもでき、盛り上がりました。

 実行委員会では今後も継続してこの活動を行っていきたいと考えており、新しいスタッフを募集しています。興味のある方は「地球の教室2017」ホームページ(https://chikyuunokyoushitsu2017.jimdo.com/)をご覧ください。

地球の教室実行委員会 吉田奈央(理学部宇宙地球物理学科4年)
2017年5月26日レポート

5月20日(土)化学専攻 大学院自己推薦入試説明会

 5月22日(土)、化学専攻の大学院自己推薦入試説明会及び研究室見学が青葉山キャンパス、片平キャンパスで行われました。初めに専攻長の豊田耕三先生より入試の詳細説明、理学部概要、化学専攻の組織など全体説明、次に5人の先生方より研究室紹介が行われました。その後、青葉山キャンパスは5研究室、片平キャンパスは6研究室の見学が行われ、広報室は上田研究室(有機化学第一研究室)、寺田研究室(反応有機化学研究室研究室)、岩本研究室(合成・構造有機化学)の3つに同行させていただきました。
 参加した学生からは「研究室設備が整っていることに驚きました。」「来年は教育実習の予定なので今年参加しました。(学部3年生)」「地下鉄で来たのですが仙台駅からとても近いですね。」などの声がありました。

 

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2017年5月25日レポート

物理学専攻 2017年度大学院入試説明会・研究室見学(仙台会場)が行われました

 5月13日(土)、物理学専攻の大学院入試説明会および研究室見学が青葉山北キャンパスで行われました。今年はあいにくの悪天候となりましたが、多くの志望者が参加されました。最初の説明会では、物理学専攻の概要やカリキュラム、修了後の就職・進学状況、入学試験日程などの全体説明、そして、自己推薦志望者の入試説明が行われました。その後の研究室見学は、青葉山地区、片平地区、三神峯地区から構成された9つの見学コースのうち、参加者が2コース選択して見学できるようになっています。各コースの教員から研究に関するより詳細な説明を受け、研究室の雰囲気を体感したことで、進学へのモチベーションを一層高められたのではないでしょうか?

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【参考リンク】
東北大学大学院理学研究科物理学専攻 http://www.phys.tohoku.ac.jp/index.html
東北大学金属材料研究所 http://www.imr.tohoku.ac.jp/
東北大学多元物質科学研究所 http://www.tagen.tohoku.ac.jp/
2017年5月 9日レポート

3月9日 GP-PUセミナー "「Research Status of PBP - CMU - Linac Group」について" が開催されました

 3月9日、電子光理学研究センターにて開催されたGP-PUセミナー "「Research Status of PBP - CMU - Linac Group」について" の模様について、招聘者の柏木先生よりレポートをご提供頂きましたのでご紹介いたします。

 2017年3月9日にタイのチェンマイ大学よりJatuporn Saisut博士をお招きし、電子光理学研究センターでGP-PUセミナーを開催した。博士が所属するプラズマ・ビーム物理研究施設では、自由電子レーザー(FEL)をはじめ小型の電子加速器を使ったビーム利用研究が盛んに行なわれており、本セミナーでは施設のステータスを中心にご講演頂いた。中でも、最近スタートした天然ゴムに低エネルギーの電子ビームを照射し高品質化する研究プロジェクトは、世界一の天然ゴム産出国であるタイならではのユニークな研究テーマであり大変興味深いものであった。

(電⼦光理学研究センター 准教授 柏木茂)


Prof.JatupornSaisutSeminar_KM.jpg
Dr. Jatuporn Saisut
(Plasma and beam Physics Research Facility, Chiang Mai Univ.)

宇宙創成物理学国際共同大学院(GP-PU)
2017年5月 2日レポート

東北大学大学院理学研究科 合同入試説明会2017が開催されました

 4月29日(土)、東北大学東京分室(サピアタワー10階)にて東北大学大学院理学研究科合同入試説明会が開催されました。 平成22年から8回目を迎えた今年度の合同入試説明会の参加者数は最多の129名となりました。たくさんのご参加ありがとうございました。
 実行委員長の高橋史宜先生による全体のスケジュール説明、教務委員長の日笠健一先生による理学研究科の紹介の後、各専攻にわかれて入試、各研究室の紹介となります。教員による説明だけでなく、過去に他大学から東北大学に進学した学生から直接話を聞ける貴重な機会となったようです。
説明会参加者数推移
  H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29
参加者数 60 60 45 76 75 92 93 129

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2017年4月25日レポート

平成29年度 新入生オリエンテーションが実施されました

 入学式翌日の4月6日(木)、青葉山北キャンパス理学部内にて平成29年度理学部新入生オリエンテーションが実施され、新入生、教員、引率学生など約400名が参加しました。
 このオリエンテーションは、全学教育科目及び理学部カリキュラムの履修方法やサークル活動など、大学におけるあらゆる活動のアドバイスなどが行われ、新入生にそれを参考にして充実した学生生活を送ってもらうことを目的としています。午前中は少し緊張が見られた新入生でしたが、自己紹介や時間割作り、懇親会を通して新しい友達と打ち解けあい、笑顔が増えていったのが印象的でした。
 新入生のみなさん、ようこそ東北大学理学部へ!!

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2017年4月24日レポート

4月22日(土)仙台市天文台 アースデイ講演会 花輪 公雄 教授「海は泣いているー地球温暖化と海洋ー」

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 2017年4月22日(土)、仙台市天文台 加藤・小坂ホールにて、地球物理学専攻 教授 花輪 公雄 先生のアースデイ講演会が開催されました。仙台市天文台では、2010年から毎年、ユネスコが定めた地球環境について考える日「アースデイ」にちなんだ講演会を行っており、今年で7回目となります(2011年は震災のため休止)。花輪先生は初回より毎年欠かさずご講演されております。
 今回は「海は泣いているー地球温暖化と海洋ー」と題し、地球温暖化と海の関係、そして海洋のごみ問題についてご講演されました。
 最初に、海洋のごみ問題について、最近の報道(テレビやプレスリリース、新聞など)を用いてお話しされました。中でも国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)の公開した「深海デブリデータベース」では衝撃的な光景が広がります。本来は研究目的の調査船や探査機等の撮影画像にたくさんの「デブリ(=ごみ)」が映っています。注目すべきは水深約10900m付近でもデブリ見つかっていることです。この水深約10900mとは世界の海洋の最深部に匹敵する深さとなります。
 次に、地球温暖化と海洋について、お話しされました。地球温暖化における海の役割は、大きく3つ挙げられます。(1)大きな海の熱容量:海水は熱を吸収し、地球温暖化を遅らせています。しかし、熱を吸収すると海洋は膨張し水位も上昇します。更に、高水温で生態系の破壊に繋がります。(2)温室効果気体の吸収:海は30%のCO2を吸収し、地球温暖化を遅らせています。しかし、それは海の酸性化をもたらし、海洋生態系の破壊に繋がります。(3)生物の存在:海は多様な生物の宝庫です。「生物ポンプ」により、炭素を深海に急激に落としています。しかし、海洋生態系の破壊が進行すると、生物ポンプが現在のように働かなくなり、CO2吸収量の減少をもたらします。
 では、温暖化について我々はどのように臨むべきなのか?花輪先生は、「温暖化問題は、極めてグローバルな問題である。」と前置きした上で、「このような状況を作り出したのが私たちであれば、解決するのも私たちであり解決できるのも私たちしかいないのだ。」と結ばれました。講演後は、質疑応答が行われ、中には鋭い意見もあり、地球温暖化への関心の高さが伺えました。


2017年4月24日レポート

4月22日(土)大西卓哉宇宙飛行士 ミッション報告会 in 宮城県仙台市 −国際宇宙ステーションから考える地球と生命のフロンティア−

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 2017年4月22日(土)、仙台市若林区文化センターにて「大西卓哉宇宙飛行士 ミッション報告会 in 宮城県仙台市−国際宇宙ステーションから考える地球と生命のフロンティア−」が行われました。会場はたくさんの聴講者で埋め尽くされました。


 イベントは、「第1部:大西宇宙飛行士によるミッション報告&質問コーナー」「第2部:学ぼう!宇宙に浮かぶ実験室「きぼう」の実験」「第3部:ココでしか聞けない!宇宙のお仕事トークショー」「第4部:東北大学国際宇宙ステーション」の4部構成で進められました。また会場前には、JAXA「大西宇宙飛行士活動紹介パネル」「VR体験コーナー」、東北大学「宇宙関連研究紹介パネル」などの展示も行われました。


 大西宇宙飛行士は、新世代宇宙飛行士として油井宇宙飛行士に続き、平成28年7月から10月までの約4ヶ月間ISSに長期滞在し、小動物飼育ミッションやタンパク質結晶生成実験など日本にしかできないミッションや、日本人宇宙飛行士として初めて米国補給船「シグナス」のキャプチャなどを行い、日本の有人宇宙活動の前進に貢献しました。

 第1部では、大西宇宙飛行士がISS長期滞在で実際に行った活動の様子を写真や映像により紹介。

 第2部では、宇宙に浮かぶ実験室「きぼう」の実験について、JAXA主任研究開発員 芝大氏と大西宇宙飛行士が、特に小動物飼育ミッションについて詳細にお話しくださいました。また、ISSでこれから予定されているミッションには、東北大学東北メディカル・メガバンク機構の「宇宙ストレスにおける環境応答型転写因子Nrf2の役割」が予定されています。第2部の最後には、実際にこのミッションに携わっておられる山本雅之教授(東北大学東北メディカル・メガバンク機構長)が登場し、世界初となる山本教授の作られたストレスに敏感なマウスを用いた宇宙ミッションについてお話しされました。

 第3部では、大西宇宙飛行士のISS長期滞在を地上から支えた運用管制員(フライトディレクタ)佐孝大地氏と大西宇宙飛行士が、ココでしか聞けない話を交えながら、ミッションを振り返りました。ここで新世代宇宙飛行士の3人目である金井宣茂宇宙飛行士がサプライズ登場!会場からは大きなどよめきと共に盛大な拍手が送られました。

 第4部では、東北大学が今まで進めてきた国際宇宙ステーション関連の実験について2つの講演がありました。

 まずは、東谷篤志教授(東北大学大学院生命科学研究科)が「国際宇宙ステーションでのモデル生物を利用した宇宙実験」と題し、モデル生物線虫やキュウリの芽生えを用いた宇宙実験についてお話しされました。一例を挙げると、重力のない宇宙空間では、キュウリの芽生えは重力方向(下)に向かうのではなく、より湿度の高い方に向かって行くことが分かりました。また、宇宙実験で使用された3Dクリノスタット(三次元的に回転させることで、地上の重力方向をかく乱して疑似微少重力環境を提供する機器)も展示されました。

 本研究科からは 坂野井健准教授(東北大学大学院理学研究科附属惑星プラズマ・大気研究センター)が「国際宇宙ステーションからの地球大気発光現象の観測」と題し、講演を行いました。大気圏と宇宙空間の両方がせめぎあう高度百km付近の領域には、未解明の複雑な現象が多く残されています。そこで、坂野井准教授らは、ISSきぼう船外実験プラットフォームに搭載される地球超高層大気撮像観測装置(IMAP)の開発を行いました。観測の結果、赤道領域で発生した台風が生んだ重力波が、はるか数千キロはなれた場所まで伝わるなど、超高層領域にて、いくつもの発見がありました。


 全体を通して、会場からたくさんの質問があり、それらついて丁寧に回答する大西宇宙飛行士の姿が印象的でした。同時に、東北大学の国際宇宙ステーションを用いた数々の活動を知っていただける良い機会となりました。



2017年4月18日レポート

2月27日(月) 天文学専攻 市川隆教授 最終講義

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 2月27日(月)、理学研究科青葉サイエンスホールにて、天文学専攻 市川隆教授の最終講義「南極天文学の展望」が行われました。
 当日は学内の研究者、学生はもちろん、一般の方々も来校され、講義室はほぼ満席となりました。市川先生と言えば「南極天文学」。南極での天文観測のために長い間大変ご尽力され、そして現在もそれは続いています。様々な課題に奮闘する市川先生の姿がこれからも見られることでしょう。
 そして広報・アウトリーチ支援室では、キャンパスツアーぶらりがく「市川隆先生の観望会(全8回開催)」で大変お世話になりました。毎回たくさんの応募があり人気のテーマとなっています。市川先生は、子供達に夢を持ってもらうこと、親子で宇宙について興味を持ってもらうこと、第一に考えアウトリーチを行って下さいました。長い間、本当にありがとうございました。
 
市川隆先生よりメッセージをいただきました

 この度は最終講義の機会を与えて頂きありがとうございました。タイトルに「展望」とあるように、南極での天文学は道半ばであり、5年や10年では難しい、まだまだ時間がかかるプロジェクトです。銀河の広域探査と銀河進化の研究、系外惑星の大気成分の研究、宇宙背景放射の研究などなど、南極での天文学にはたくさんの可能性が期待されます。南極は地球上で最も天文観測に向いた場所ですが、最も、アクセスが難しい所でもあります。しかし、そんなプロジェクトの推進に理解をし、協力して頂いた関係者の皆さんには大変感謝しています。
 また、学生の皆さんにも改めて感謝いたします。学生の皆さんの力なくして今日まで研究を続けてくることはできませんでした。大学で教育と研究を行うことの喜びのひとつに、学生との出会いがあります。東北大学には20年余り在職しましたが、毎年、何人かの学生が私の研究室の扉をたたいてくれました。そんな皆さんと観測装置を開発し、すばる望遠鏡に取り付けて果ての宇宙にある銀河の観測に成功した時の喜びは忘れられません。南極隊員として内陸に遠征した学生が、氷点下40度の現地からドームふじ基地天体観測所設営の様子を伝えてくれました。南極の真ん中にいる学生から私の携帯電話に状況が伝えられて来ることに不思議な感じでした。研究室を巣立っていった皆さんの活躍を期待しています。

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  天文学専攻の秋山正幸先生より
市川先生へのメッセージをいただきました  

 市川先生には私が東北大学に赴任する以前、国立天文台ハワイ観測所で研究員をしているころから赤外線カメラプロジェクトに関わらせていただくなどお世話になりました。南極望遠鏡をはじめ、市川先生の推進してきた開発の着眼点のユニークさには刺激を受けてきました。
 市川先生とはゼミを一緒に開催させて頂きました。私が院生の論文発表の意外な内容に感心する中、「その研究は私も以前にやったことがあるんだけどねぇ、」とコメントされる市川先生の研究範囲の幅広さにはいつも驚かされていました。退職記念研究会でも南極での風力発電を含めて、様々な内容の発表があり、研究者として幅広く関心を持ち、挑戦することの大切さを再認識させられました。
 また日本天文学会の会長として組織の更新にも取り組まれるなど、さまざまな方向から研究・職場環境を整えることにも尽力されました。これからも幅広く活躍され、引き続きさまざまな場面でご指導いただければと願っております。



2017年4月14日レポート

【広報サポーターレポート】4月5日 (水) ぶらりがく「市川隆先生の観望会」

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今回は4月5日(水)開催「ぶらりがく」の様子を中尾美紗子(理学研究科地学専攻修士1年)がお伝えします!月の写真提供は、同じく広報サポーターの木村勇貴(理学研究科天文学専攻博士2年)さんです。

 4月5日(水)18:00から、東北大学青葉山北キャンパスにある天体ドームにて、子どもから大人までを対象とした観望会が行われました。観望会とは、市川隆先生と一緒に天体望遠鏡を覗き、青葉山から見える星空を眺めるイベントです。この観望会はぶらりがくの恒例行事として、多くの方に慣れ親しまれたイベントですが、当日の天気や雲の状況に左右され、星を観察できない日も過去にはあったようです。参加者の中には、「前回は星が見れなかったんです」と今回改めて星を見るべくリベンジしに来てくださった方もいました。実際、当日は天気に恵まれ、星空を眺めるにはもってこいのきれいな夜空であり、観望会に初めて参加された方もそうでない方も満足していただけたようでした(図1)。


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図1:当日、天体望遠鏡で観察した月の様子

 今回覗かせていただいた望遠鏡のある天体ドームは、地下鉄青葉山駅の出入り口からすぐそばにある理学研究科合同C棟の8階にあります。地下鉄で青葉山キャンパスに来たことのある方ならば誰もが一度は銀色のドームを見たことがあるのではないでしょうか。天体ドームの入り口へは、合同C棟の7階から天井の低い階段を数十段昇っていくとたどり着きます。天体ドームの中は30人入るといっぱいでしたが、ドームを開くとその隙間から夜空が広がっており、遠くの星空を眺めていると開放感に溢れ、とても気持ちがよかったです。市川先生がドームを開けた瞬間、参加者の皆さんからも思わず「おお~」と歓声があがりました。ドームを開けると言っても360℃開くわけではなく、ちょうど茹でたじゃがいもの皮を両端から引っ張りツルンと剥くときのように、ドームの頂上から少しだけ隙間の開いた様子になります(図2)。そのため、望遠鏡の向きを変える時には、望遠鏡の向きに合うように、開いたドームも一緒に回転します。天体ドームの中にいながらドームが回転するのを見ていると、まるで自分が回っているのではないかと錯覚するような不思議な感覚になり、この感覚を面白がっている子どもたちもいました。普段滅多に入る機会のない天体ドームの中を見てみるというのは、大学生の私でもなかなか面白い体験でした。望遠鏡には直径51cmの鏡が付いています。参加者の方は1人ずつ鏡を覗かせてもらい、望遠鏡の仕組みを改めて確認し、「へえ、こんな風になっているんだ」と感心していました。


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図2:天体望遠鏡とドームを開いた様子

 当日は火星と月を眺めました。火星は肉眼で見ても赤っぽく見えますが、望遠鏡を覗いてもやはり赤く見えました。「ではなぜ火星は赤い?」と市川先生が子どもたちへ質問を投げかけると、小学生がその理由をきちんと説明していた姿には私も驚きました。また、この日はちょうど頭上に明るい月を見ることも出来ました。望遠鏡で月を見ると、クレーターがはっきりと見えました(図3)。クレーターは小惑星との衝突の跡であり、月には空気がないため風化せずにその形がきれいに残っているそうです。私たちが眺めた月のクレーターの大きさから、年代を測定する研究が行われていることも教えていただきました。「どんな質問でもしてくださいね」と市川先生がおっしゃると、子どもたちからは「宇宙でできた最初の星はどれですか?」「月はどうやって出来たのですか?」と最先端の研究に関わるような疑問や質問が沢山出てきました。

 今回の観望会では、参加者の皆さんへお土産として、望遠鏡から見た月を自分の携帯やスマートフォンのカメラで撮影してもらうという市川先生からの気の利いたプレゼント企画も行われました。望遠鏡をカメラで覗くことは意外と難しく、特にこの日の月はとても明るかったため、光の量を調整することに皆さん苦戦しているようでした。アシスタントをしてくれた大学生からも「撮影のポイントは根気よく撮ることです(笑)」と、直接望遠鏡を覗いた画と同じものを写真に収めるには、何度も繰り返しシャッターを押す必要があるというアドバイスをもらいました。上手く写真を撮ることのできた参加者の方々は、一緒に来た家族や友人に嬉しそうにその写真を見せていました。コツを掴んだ参加者同士で写真の撮り方を教え合う場面も見られました。私も月の写真を自分のスマートフォンで撮影してみましたが、やっぱり良い写真を撮ることができると嬉しいものですね。

 これからの時期は暖かくなり、夜も冷え込むこともなく、星を眺めるのには良い季節です。皆さんもこれをきっかけに星空を眺めてみてはいかがでしょうか。宇宙について、新たな疑問が生まれてくるかもしれません。


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図3:天体望遠鏡から見た月のクレーター

2017年4月 6日レポート

【フォトアルバム】「環境・地球科学国際共同大学院プログラム」ハワイ大学調印式

 理学研究科が2016年10月に立ち上げた「環境・地球科学国際共同大学院プログラム」では、2017年3月28日 ハワイ大学の海洋地球科学技術学部と、博士課程学生の共同指導にかかわる覚書を調印しました【詳細はこちら】。同行された広報・アウトリーチ支援室長の小原隆博教授、庄司欽也大学院教務係長から写真を提供いただきましたのでご紹介します!


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2017年4月 6日レポート

【広報サポーターレポート】4月1日 (土) ぶらりがく「鉱物の見かけのフシギ ~似ていないのに同じ石って??~」

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今回は4月1日(土)開催「ぶらりがく」の様子を中尾美紗子(理学研究科地学専攻修士1年)がお伝えします!

 4月1日(土)、東北大学理学研究科合同C棟2階多目的室にてぶらりがくが開催されました。「ぶらりがく」とは、普段より東北大学理学部で行われている研究の一場面を一般の方々に知っていただく科学イベントです。ぶらりと気軽に参加でき、自然の不思議を紐解くサイエンスの世界について、研究者や大学生と直接お話できるのが大きな特徴となっています。

 今回は今年度第一回目の開催ということで、小中学生を対象に「鉱物の見かけのフシギ ~似ていないのに同じ石って??~」と題し、地学専攻の栗林貴弘准教授より鉱物のカタチとその面白さについて紹介していただきました(図1)。当日は約40名の小学生とその親御さんが足を運んで下さり、熱心な先生のお話に耳を傾けていました。中には、一生懸命メモを取りながら話を聴いている小学生たちもいました。


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図1:栗林准教授によるお話

 まず始めに「鉱物のカタチが何によって決まるのか?」というテーマをメインに、鉱物のもつ対称性やその種類について詳しく教えていただきました。私たちが見ている鉱物の外形はミクロな原子の配列が反映されており、その外形を見て特長を探すことで、鉱物のミクロな情報を引き出すことが出来るそうです。話の途中、「むずかしいよ~」と声を上げる子もいましたが、最後には情熱的な栗林准教授の説明にすっかり聞き入っているようでした。

 その後、黄鉄鉱などの鉱物模型を組み立て(図2)、模型を手にとって眺めながら対称性を探したり、実際の結晶との比較を行ったりしました(図3)。天然のきれいな結晶を観察すると、組み立てた模型と全く同じ形の鉱物が実際に産出していることに気づき、驚いている方が沢山いました。自然界の法則の美しさには誰もが心惹かれる魅力があるのではないでしょうか。特に子どもたちはきれいな鉱物に興味津々で、先生を囲んで鉱物の成因や色、形について沢山質問をしていました。"鉱物"と聞くと馴染みのないように感じますが、化粧品の原料として鉱物が利用されていることを栗林准教授が口にすると、子どもたちよりもその親御さんが目を光らせた姿も印象的でした。

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図2:鉱物模型を組み立てる様子

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図3:鉱物標本を熱心に観察します

 結晶観察の後には、パソコンのソフトを用いて鉱物の外形を描きました(図4)。パソコンの操作は少し難しいようでしたが、栗林准教授や大学生が親身に教えていただき、様々な形の結晶を自由に描いて楽しんでいました。

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図4:パソコンのソフトで鉱物の外形を描きます

 今回お話をしてくださった栗林准教授は、自身が小学生の時に観たNHKの科学番組がきっかけで鉱物に興味をもったそうです。当日参加してくれた小学生の中には、自分の家の周りのきれいな石を拾ってコレクションしている子もおり、栗林准教授に詳しいお話を聞いている姿も見受けられました。このぶらりがくをきっかけに、子どもから大人まで多くの人がサイエンスに対してより深い興味を持ってくれるようになると嬉しいですね。

2017年3月31日レポート

3月18日(土) 地学専攻 境田清隆教授 最終講義

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 3月18日(土)、理学研究科青葉サイエンスホールにて、地学専攻 境田清隆教授の最終講義「気候学40年」が行われました。
 境田先生は、学生時代に起こった冷夏を機に都市気候やヤマセに関する気候学の研究に取り組んでこられました。さらには中国内蒙古の砂漠化の研究など様々なスケールの大気現象の解明にご尽力されました。
 講義では、境田先生の生い立ちからこれまでの研究の成果など、たくさんの思い出の写真をスライドで映しながら振り返りました。また、学友会男声合唱部部長も長年務めておられ、次年度からは理学部の広報室長でもある小原先生に引き継がれたこともお話されました。
 会場は同窓生やご家族などで満席となり、長年にわたる研究・教育に対する敬意と感謝の思いを込めて、惜しみない拍手が送られました。
2017年3月24日レポート

3月7日(火) 電子光理学研究センター 清水肇教授 最終講義

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 3月7日(火)、電子光理学研究センター三神峯ホールにて、清水肇教授の最終講義「カイラル相転移前駆現象探索の道程」が行われました。
 清水先生は核物理(クォーク核物理)の研究に従事され、また、理学部附属原子核理学研究施設(核理研)が独立部局として電子光理学研究センターに改組した2009年12月から2015年3月まで、初代センター長を務められました。
 講義では、清水先生の生い立ちや、核物理研究の道に進むことになった学部生時代のエピソード、これまでの研究成果などをお話されました。冒頭で「たくさんの人たちに支えられ、大変感謝している」と清水先生がご挨拶され、さらに発表スライドやお話の中で清水先生とこれまでご縁があった方々のお名前がたくさん登場していたことがとても印象的でした。軽妙な語り口であっという間の90分でした。
 清水先生の今後のご健勝とますますのご活躍をお祈りいたします。

清水先生よりメッセージをいただきました
 
電磁カロリメータBGOegg建設の想い出

 私は、学位取得後から今日までに幾つもの大学を渡り歩きながら研究・教育に携わってきました。アメリカ合衆国Argonne National Laboratoryに研究員として3年、東工大の助手を4年、山形大では助教授・教授として10年、阪大核物理研究センターに2年、そして東北大で15年の年月を過ごしました。この間、クォーク核物理という比較的新しい研究分野の開拓に身を投じてきました。
 研究対象は、クォークで構成される粒子ハドロンと、そこに働く強い相互作用に関わる現象です。それは、量子色力学(QCD)で記述される世界ですが、非摂動領域のQCD現象が研究対象であり、難解な研究分野です。非摂動的に決められたQCD真空の励起状態としてハドロンを捉えると、ハドロン構造の研究とQCD真空の研究とは相互規定的だということになります。このような非摂動領域の研究の突破口は正に実験によって拓かれるという想いを強くして、そのための実験の立案と準備を進め、今日に至りました。そう簡単には結果は得られないであろうことは覚悟の上で、この分野の研究を進めてきましたが、案の定、ここまでに大した成果を挙げるに至っておりません。長い歳月を費やして、今ようやく光が見えてきたところなのです。しかし、悔いは全くありません。すぐに結果が得られる研究もあれば、なかなか結果が出ない研究もあります。学術的研究には色々なパターンがあって然る可なのです。
 QCD真空の研究に必要な4π電磁カロリメータ(後にBGOeggと命名)の建設を決意したのは20年ほど前のことです。それ以来、コツコツと準備を進めて参りました。このカロリメータは、一本1~2kg程度の大きさのシンチレーション単結晶1000本以上で構成されるために、非常に大きな予算が必要となりました。ちょうど今から10年前の2007年に運良く建設のための予算を獲得し、建設準備を開始しました。そこに至るまで、苦節10年。この大型予算獲得には、多くの方々の力添えがあったことを後で知りました。物理学の分野で強力に後押ししていただいたのみならず、化学や地球物理学など、他の研究分野の人々からの支援もあり、そのお陰で採択されました。関連の皆様に改めて御礼申し上げると共に、そのような後ろ盾を得られたことは誠に運が良かったと言う他はありません。
 当初、BSO単結晶による4π電磁カロリメータ建設を目指しました。BSOとは、Bismuth Silicate (Bi4Si3O12)のことで、既にシンチレーション単結晶として開発されていましたが、20年前には大型の単結晶を造る技術はまだありませんでした。結晶育成の専門家と共に約5年の歳月を費やして2002年に世界最大のBSO単結晶の育成に成功し、BSO大型化の技術を確立しました。電磁カロリメータ建設に際し、この技術を中国とロシアに持ち込み、大型BSO単結晶の大量生産を試みましたが、これが時間切れ失敗に終わり、BSO単結晶を用いることを断念しました。こうして、BSOに代わり、大型結晶大量生産の手法が確立しているBGO(Bismuth Germanate Bi4Ge3O12)単結晶1320本による4π電磁カロリメータBGOegg建設に向けた準備が開始されたのです。当初の計画から遅れること2年。
 5年間の研究の区切りの中で、最終年度を迎える直前に遭遇した東日本大震災は正に青天の霹靂であり、これによってあらゆる実験装置が破壊されました。就中、加速器が破壊されたために、その一部撤去・放射化物分別と復旧には約2年の歳月を要しました。山積みにしてあった鉛ガラス検出器が大部分破損するという状況の中で、組み込み直前であった1320本のBGO単結晶は不幸中の幸いなことに奇跡的に無傷でした。こうして、BGOeggは、震災復旧作業の最中、震災半年後から建設が再開され、それから約1年後に完成しました。
 BGOeggは数GeV領域のγ線検出器として世界最高のエネルギー分解能を示しています。現時点で、核媒質中でγ崩壊するη'メソンを世界最高の質量分解能を以て捉えており、核媒質中を伝播するη'メソンのスペクトル函数の直接測定が可能となっています。これにより、QCD真空の構造を知る突破口が開かれるものと期待しています。誰も知らない、BGOeggでしか測れない事象を発見する度に、研究者としての喜びを感じる今日この頃です。ここまで、苦節20年。定年を迎えましたが、私の研究は正にこれからが本番です。

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電子光理学研究センターの村松憲仁先生より
清水先生へのメッセージをいただきました  

 清水先生は、長年にわたり、クォーク核物理とその関連分野の研究を続けられ、ハドロン・原子核物理学の発展に大きく貢献されてきました。核物理コミュニティの活動においても数々の委員を務めてこられ、長年の研究活動を通して多数の人材を育成されてきました。電子光理学研究センターでは、初代センター長として、大学の枠を超えた共同利用・共同研究拠点の構築に御尽力され、震災後のセンターの復興に強いリーダーシップを発揮されたことは記憶に新しいところです。
 私自身は、先生が立ち上げられた電子光理学研究センターやSPring-8における共同研究プロジェクトを通して一緒に研究活動をさせていただき、多くのことを学ばせていただきました。実験装置の製作や実験の計画・進行における先生の情熱とこだわりは後進の誰もが強く感じるところで、細部や将来性に対して理を持って考え尽くすことの大切さを教えていただきました。最終講義では、長年の研究生活の中で我々の想像以上に数多くの実験装置を各所に残してこられたことをお聞きし、先生の研究姿勢のルーツについて納得しました。また、共同研究プロジェクトを進める上で生じた数々の問題を一緒に議論させていただいた経験は、私にとっていい思い出であり財産です。
 これまでも物理のアイデアを楽しそうに語られる先生のお姿が印象的でしたが、今後はいっそう悠々自適に研究活動を続けていきたいという強い御意思をお聞きしています。感謝の気持ちとともに、今後ともよろしくお願い致します。


2017年3月23日レポート

3月10日(金) 物理学専攻 高橋隆教授 最終講義

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 3月10日(金)、理学研究科青葉サイエンスホールにて、物理学専攻 高橋隆教授の最終講義「私と光電子分光との歩み」が行われました。
 青葉サイエンスホールがあっという間に満席になり、追加の席を用意してスタートとなりました。初めに落合先生より高橋先生の紹介がされました。高橋先生は、角度分解光電子分光、いわゆるARPES、の第一人者であり、ARPESによる物性研究を牽引されてきました。40年に亘るご研究で出版された論文は431編、総被引用数が15,000以上、h-indexが64となり世界中からその成果が大きく注目されております。講演中には記念すべき第1号の論文も紹介されました。
 
高橋隆先生よりメッセージをいただきました

 1981年に、理学部物理学教室に助手として赴任して来ました。新幹線の開業する1年前です。建設中の仙台駅に降り立った時に、頬をなでるヒンヤリとした早春の東北の風を心地よく感じた事を覚えています。以来36年間、理学部で研究・教育に従事できた事は、私自身の大きな喜びと満足となっています。
 この36年間の研究の中で最も印象に残っているのは、1980年代後半に出現した高温超伝導体です。疾風怒濤のような"高温超伝導フィーバー"の中で、研究室の学生や共同研究者らと一緒になって、無我夢中で研究を押し進めました。そのなかで得た信念のようなものがあります。
 それは、「自分のデータを持つ」と言うことです。自分でセットした実験装置で、自分で作製した試料を用いて測定したデータは"非常に強い"からです。自分がすべてを見ているからこそ、そのデータの"弱み"も、またそれを上回る"強み"も知っています。「自分の顔になるデータを持つ」と言うことは、自分の研究結果に確信とそして責任を持つということです。学生諸君や若い研究者の皆さんには、是非「自分のデータ」を持ち、そこから得た自分の結論を大きな声で主張して頂きたいと思います。それを支持する結果は、必ず現れます。

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  物理学専攻の佐藤宇史先生より
高橋先生へのメッセージをいただきました  

 高橋先生とは、学部4年生の時に研究室に配属されたときに初めてお会いしました。当時の私に、高橋先生は「光電子分光による高温超伝導機構の解明」という、大変やりがいのあるテーマを紹介して頂きました。それ以来、光電子分光の奥深さに惹かれ、あっという間に20年が過ぎてしまいました。高橋先生にはその間、研究者としての心構え、論文の書き方、学生の指導についてなど、研究・教育に関わるあらゆることをご教授いただきました。私が研究者の道を進んで来られたのも、高橋先生の研究に対する情熱に引き込まれ、先生に一歩でも近づきたいという思いで頑張れたからと思います。これまで熱心にご指導いただいたこと、大変感謝しております。これからは少し自由な立場になられて、より一層研究に集中されることと思います。益々のご健康とご活躍をお祈りいたします。

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佐藤宇史先生がM1の頃(1998年)、光電子分光装置の前で。
(右から2番目が高橋先生、1番目が佐藤先生)

2017年3月22日レポート

3月3日(金) 化学専攻 十川和博教授 最終講義

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 3月3日(金)、理学研究科大講義室にて、化学専攻 十川和博教授の最終講義「転写抑制と神経細胞死」が行われました。
 十川先生は生命科学研究科所属ですが、化学専攻の生物化学研究室を担当し、神経疾患の発症メカニズムの研究に従事されました。
 生命科学研究科長の東谷先生より「常に研究に没頭しており、生涯現役の先生」とご紹介があり、多くの方が聴講されるなか、大阪大学理学部化学科で学んでいた頃からこれまでの研究成果、当時経験した出来事、さらには趣味のエレキギターを演奏している映像など、多岐にわたるご活躍についてお話されました。
 十川先生の今後のご健勝とますますのご活躍をお祈りいたします。
2017年3月22日レポート

3月3日(金) 化学専攻 福村裕史教授 最終講義

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 3月3日(金)、理学研究科大講義室にて、化学専攻 福村裕史教授の最終講義「凝集系物理化学の新天地を求めて ~Like a rolling stone~」が行われました。
 福村先生は、1998年に東北大学大学院理学研究科教授として着任し、有機物理化学の研究に従事されました。また、2011年から3年間理学研究科長を務められました。2016年3月にご退職後、現在は仙台高等専門学校長を務められています。
 当日は学生、教職員、福村研OBなど多くの方が聴講するなか、これまでの研究成果を当時の写真もスライドに入れながらお話しされました。途中、次期研究科長の寺田先生に激励のメッセージを送る場面も見られました。
 福村先生のご健康とますますのご活躍を祈念いたします。

化学専攻の柴田穣先生より
福村先生へのメッセージをいただきました  

 福村先生、ご退職おめでとうございます。
 私が福村研究室の准教授として、名古屋大から異動して5年半が経ちました。  その間、自由に好きな研究をさせていただく環境を与えられ、本当に充実した年月を過ごすことができました。本当に、感謝しかありません。
 この5年間、夢のある研究がしたい、との福村先生の思いを間近で見てきて、その見る夢のスケールの大きさにいつも感服しておりました。私などは、ともすれば目先の成果に走りがちとなる訳ですが、福村先生の「夢のない研究をしてどうするんだ」という言葉を常に噛みしめて、これからの研究生活を送りたいと思っております。いつかは、スケールの大きな夢をつかむところをお見せしたいですね。

 東北大学は退職されましたが、まだまだ仙台高等専門学校の長としてのお忙しい日々がこれからも続くのだと思います。お体にお気をつけて、益々のご健康とご活躍をお祈りします。

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▲2015年3月のスキー旅行にて。
前列左:柴田先生、前列中央:福村先生

2017年3月17日レポート

3月14日 GP-PU一般講演会「地上における初の重力波観測について」が開催されました

 3/14(火)夕方5時より物理系講義棟3階講義室にてGPPUプログラムのセミナーを開催致しました。講師は一般相対性理論の世界的権威であるカナダ・ブリティッシュコロンビア大学のWilliam G.Unruh教授をお招きし地上における初の重力波観測について講演していただきました。
 2015年9月米国の観測グループLIGOが初めて重力波の観測に成功し、13億年前に合体した2つのブラックホールから出た重力波のデータが採れたという重大な意義を分かりやすく解説していただきました。会場はほぼ満席となり、終了後もサインを求める列ができるほど盛大なセミナーとなりました。
宇宙創成物理学国際共同大学院(GP-PU)

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カナダ・ブリティッシュコロンビア大学のWilliam G.Unruh教授による講演

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会場はほぼ満席となりました

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サインに応じるWilliam G.Unruh教授


2017年3月17日レポート

3月1日 GP-PUセミナー「The proton radius puzzle」が開催されました

 3月1日(水)午後5時に物理系講義棟3階の301講義室において、ドイツ、マインツ大学Patrick Achenbach教授を講師としてお招きし、国際共同大学院宇宙創成物理学(GP-PU)プログラム主催の特別セミナーを開催致しました。中世の欧州では宇宙とはどういう風に考えられていたか宗教画を通しての興味深いお話から始まり、マインツ大学において行われた電子散乱による陽子半径測定実験に関して講演していただきました。後半は学生との質疑応答が行われ、終了後も各々で議論が続く熱気のあるセミナーとなりました。
宇宙創成物理学国際共同大学院(GP-PU)

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マインツ大学(ドイツ)Patrick Achenbach教授による講演

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学生との質疑応答

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熱気のある議論が続きました


2017年3月13日レポート

2月20日(月) 物理学専攻 前田和茂教授 最終講義

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 2月20日(月)、理学研究科合同A棟203号室にて、物理学専攻 前田和茂教授の最終講義「原子核を彷徨する」が行われました。
 前田先生はこれまでの研究の推移を社会情勢、そしてたくさんの思い出の写真と共にお話されました。核理研実験準備中に患った網膜剥離手術で人生が大きく変わったと回想されている姿が印象的でした。
 講演タイトルの「彷徨する」は歩き回ること、さまようことを意味しています。学生時代からの趣味である野山を彷徨し、研究では原子核を彷徨した前田先生。最後は「もう過ぎ去ってしまった過去とまだ来ない未来の狭間を彷徨する」という言葉で締め括られました。
 
前田和茂先生よりメッセージをいただきました

 使い慣れた理学研究科の教室で2月20日に最終講義をするの機会を与えていただき、大変ありがとうございました。1979年10月に教養部物理学科着任して以来、理学部、理学研究科を経て東北大学には37年間在職し、2017年の春に退職することになりました。
 「原子核を彷徨する」というタイトルで、大学院生のとき以来取り組んできた原子核の実験的研究とその周辺で彷徨した物語をお話ししました。原子核の謎に迫ることができたこともあります。チャレンジし続けたにもかかわらずやり遂げられなかった課題もあります。今後も原子核物理学研究の裾野を彷徨し、その進展を見つめてゆきたいと思っています。
 在職中は文字通り寝食を共にして研究に取り組んで来た学生や同僚の皆さんと有意義な時間を過ごさせていただきました。これからも素粒子・原子核から宇宙の果てにいたる謎の探求にご活躍されることを大いに期待いたします。

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  物理学専攻の神田浩樹先生より
前田先生へのメッセージをいただきました  

 前田先生とは私が東北大学に赴任して以来17年のおつきあいになります。颯爽と自転車に乗って青葉山の坂道を駆け上がる様子は大学生にも引けをとらない若々しさで、17年前と雰囲気はほとんど変わっておられません。
 この期間、前田先生にはメンターとして大変御世話になりました。私が東北大学で従事してきた研究や教育の多くのことに前田先生のアイデアとアドバイスがありました。前田先生への感謝の言葉は書き尽くせません。
 学生に対して前田先生はいつもフランクで、実験中や実験準備中の学生にも気軽に声を掛け、適切なアドバイスをなさっていました。場合によっては禅問答とも思えるアドバイスで、これには学生が面食らうことも多かったのですが、結果的には正しいアドバイスであることから、前田先生の考え方やものの見方の深さに気付かされることが多かったようです。打ち合わせ等では厳しい質問をされることもありましたが、研究に対する真摯な取り組みの結果であり、研究室は和気藹々とした雰囲気で満ちていました。
 英語に"young at heart"という成句がありますが、前田先生にこそ似つかわしい言葉です。何時までも若々しくお元気で、ますますのご活躍をお祈りしております。


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左から3番目が神田先生、4番目が前田先生。(2017年2月13日夕食会にて)

2017年3月 6日レポート

物理学専攻 平成28年度新博士講演会・祝賀会が開催されました

 2月23日(木)、理学研究科青葉サイエンスホールにて物理学専攻「新博士講演会・祝賀会」が開催されました。
 まずはじめに、新博士を代表して松田さゆりさん、川本絵里奈さん、世永公輝さんによる新博士講演会が開かれました。異なる分野の聴講者にも解りやすく発表され、その後の質疑応答でも、さまざまな質問に対し臆することなく説明する姿がとても印象的でした。

94f6080c85afae4a4a8337cf8994e038eed9744a.jpg▲松田さゆりさん「徹底したバックグラウンド低減後のKamLAND-Zenにおける136Xeでのニュートリノを伴わない二重ベータ崩壊の探索」

80798fcad4545dfe56fbefdc8dae648c5e562356.jpg▲川本絵里奈さん「水素終端Si(110)表面の非線形エッチング過程の解明:ミクロからマクロへ」

03.jpg▲世永公輝さん「ディラック粒子系における分数量子ホール状態の質量項依存性」

 その後、博士・修士修了生への各賞授賞式が行われました。物理学専攻賞は、博士論文、修士論文が特に優秀だった学生を表彰するために設立された賞で、受賞者には、落合明物理学専攻長より賞状と記念のオリジナルメダル(博士の受賞者はゴールド、修士の受賞者はシルバー)が授与されました。また、1名が総長賞候補者として推薦されました。
[関連記事]2016年度物理学専攻賞、総長賞候補者が決定(理学研究科HP)

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 授賞式終了後は、合同C棟多目的室にて祝賀会が開かれました。こちらの祝賀会は博士修了生全員参加型となっており、前田先生の乾杯の音頭を皮切りに盛大に行われました。研究室を超え、教員や学生が研究の思い出話に花を咲かせていました。

12.jpg▲前田先生の音頭で乾杯するみなさん
2017年2月27日レポート

2月26日(日)科学で東北を盛り上げ隊!@石巻

 2017年2月26日(日)、石巻市の遊学館にて「科学で東北を盛り上げ隊!@石巻」が開催されました。
 このイベントは、やまがた『科学の花咲く』プロジェクト(山形大学)が、子どもたちに科学に親しんでもらおうと企画した科学実験イベントで、理学研究科からは、地学専攻の学生たちがつくったミュージアム支援団体「みちのく博物楽団」と、「理学部天文学教室」の2団体が参加させて頂きました。
 今回は12団体が参加し、3団体によるサイエンスショーも行われました。会場は市街地からは少し離れた場所となりますが1日を通してたくさんのご来場者がありました。来場者数(延べ人数)は2,574名でした。全ブースを回った子供達も多く、たくさんの科学工作を手に楽しんでいました。アンケートでは、「科学が好きになれました。」「「実際に やってみる」のを子どもはすごく喜びました。」などの感想をいただきました。また次回をおたのしみに!

【みちのく博物楽団「プニプニ化石のレプリカを作ろう!」】
 石巻からはどんな生きものの化石が見つかっているのかを知ることを通して、地域の地質や成り立ちなどの「身の回りの地学」に関心を向けてもらうことを目的としたワークショップ。特に石巻は三葉虫の化石が日本で初めて発見された場所として知られています。このことから今回のモチーフは「三葉虫」です。レプリカが出来上がって行く様子を見ながら化石の勉強。学生達の説明に耳を傾ける子供達でした。

【理学部天文学教室「(1)プラ板 de プラネタリウム」】
 プラスチック板に星座を描いてクレパスやマジックで色を塗り、オーブントースターで熱を加え、キラキラパーツを乗せると、自分だけのオリジナルキーホルダーが完成します!12時には最終回の整理券配布が終了する程の盛況ぶり。細かい作業が続きますが、星座や天体に興味を持って取り組む子供達。完成品を嬉しそうに受け取る姿が印象的でした。

【理学部天文学教室「(2)紙コップスピーカー」】
 紙コップと電線、磁石を使ってスピーカーを作ります。身近な品々で簡単に作るスピーカー。完成後は、紙コップを耳に当てながら「変な音がする!」「聞こえる!」と喜ぶ子供達。お子さんの様子を見守るお父さんやおじいちゃんもとても楽しそうでした。

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2017年2月20日レポート

2月17日(金)東北大学大学院 理学・生命科学 2研究科合同シンポジウム2017 〜新学術領域における学生・若手研究者の連携〜

 2月17日(金)、理学研究科合同C棟2階にて、東北大学大学院 理学・生命科学 2研究科合同シンポジウム2017 〜新学術領域における学生・若手研究者の連携〜が開催されました。
 理学研究科及び生命科学研究科では、新学術領域における学生・若手研究者の連携による学際的研究の創出・創生・創造・展開を目標に、教育研究活動の一環として、異分野間の交流を図るため、2007年度から東北大学大学院理学研究科の6つの専攻(数学専攻、物理学専攻、天文学専攻、地球物理学専攻、化学専攻、地学専攻)が、また第10回目となる今年度は新たに生命科学研究科を加え、合同シンポジウムを開催しています。この合同シンポジウムでは、学生・若手研究者が主体になり、研究成果を発表し意見交換を行うほか、広く学外に情報発信も行っています。
 今年度からの新しい取り組みとして、ポスター発表者の方々全員に一分間のショートプレゼンテーションをしていただきました。聴講者は優秀なショートプレゼンテーションに投票し、その結果、今年度は3名の方々に「ショートプレゼンテーション賞」が授賞されました。

*リンク:東北大学大学院生命科学研究科 関連ページ

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  学生企画委員長 奥津 賢一(化学専攻 博士課程後期2年)  
 この度、理学・生命科学2研究科合同シンポジウム2017の学生企画委員長を拝命しました奥津賢一です。当シンポジウムの前身にあたる6専攻合同シンポジウムから数えますと第10回目にあたる今シンポジウムでは新たに生命科学研究科を迎えての開催となりました。もともと理学部時代は生物学科として同じ学部でしたが、大学院では理学研究科とは別の研究科として独立していたため、これまで当合同シンポジウムに参画しておりませんでした。
 さて、当シンポジウムは普段まず会うことがない異なる専攻が一同に介して口頭発表とポスター発表を通じて議論を深め、交流する場として開催されてきました。私自身第7回6専攻合同シンポジウムで化学専攻の1学生として参加させていただきました。このシンポジウムの難しさは自身と異なる専攻の方に、いかに自分の研究内容を噛み砕いて伝えるか、になります。「そういう研究もあるんだ」といった形で少しでも興味を持ってもらえた時がこのシンポジウムの醍醐味と言えるかもしれません。
 今回のシンポジウムでは実行委員長の石原先生のご提案で新たに「ショートプレゼンテーション」を、ポスター発表者を対象に発表していただきました。これは一部の学会ですでに取り入れられているものですが、今回のシンポジウムでは1人1分という、極めて限られた時間でポスターセッションの前に全ポスター発表者が口頭で説明するというものでした。最大の目的は限られたポスターセッションの時間で興味のあるポスターを探す手助けになればというものでしたが、前項の目的はおおよそ達成できたかと周囲の反応から感じております。ショートプレゼンテーションの新設に伴い従来のポスター賞に代わってショートプレゼンテーション賞を新設いたしまして、本年度は3名の方が受賞されました。
 なんとか無事に開催しましたシンポジウムですが、様々な点で課題も浮き彫りになり、関係者の皆様にはご迷惑をおかけいたしました。これらについてはこれまで以上にフィードバックを強化して来年度以降へバトンを渡せるようにして参ります。
 最後になりますが、シンポジウムを開催するにあたってお世話になりました、実行委員長の石原先生をはじめ、教員委員の皆様、大学院教務の皆様、学生企画委員の皆様への感謝を持ちまして、私のコメントとさせていただきます。
2017年2月17日レポート

2月11日(土)TMT×東北大学サイエンスカフェ「次世代超大型望遠鏡がつなぐハワイと宇宙」

 2月11日(土)、仙台市天文台 加藤・小坂ホールにて、TMT×東北大学サイエンスカフェ「次世代超大型望遠鏡がつなぐハワイと宇宙」が開催されました。
 第1部は、青木 和光 先生(国立天文台TMT推進室 准教授)による講演、第2部は「TMTへの期待と計画の課題」というテーマで、青木 和光 先生、千葉 柾司 先生(東北大学大学院理学研究科天文学専攻 教授)、秋山 正幸 先生(東北大学大学院理学研究科天文学専攻 准教授)の3講師と一般市民の皆様でパネルディスカッションを行いました。司会は、田中 幹人 先生(東北大学学際科学フロンティア研究所 助教)です。
 第1部は、青木先生による「ハワイ島マウナケア山に建設が予定されている次世代超大型望遠鏡(TMT)計画」についての講演が行われました。青木先生はTMTについてはもちろん、現在ハワイで起こっているTMT建設に置ける問題点についても触れられました。
 第2部はパネルディスカッション。東北大学展開ゼミの学生達がファシリテータとなり、皆さんのご意見をまとめ、最後に各テーブル毎に講師の方々に質問を投げかけました。今回の講演、ディスカッションを通し、ハワイのマウナケア山に建設されるかもしれないTMTに想いを馳せ、謎多き宇宙について考えるきっかけとなったのではないでしょうか。
リンク
 *動画:【TMT×東北大学サイエンスカフェ】次世代超大型望遠鏡がつなぐハワイと宇宙(youtube)

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 同日10:00-16:45の時間帯で、宇宙とハワイの関係をより深く学べる、東北大学展開ゼミ「君が宇宙と社会のコミュニケーションをデザインするセメスター」の学生達による体験型イベント「東北大生がつなぐハワイと宇宙」を同会場にて開催しました。楽しみながら、より深く、宇宙とハワイの関係を学んでもらいます。お子さんから大人までたくさんの方々にご来場いただきました。

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2017年2月14日レポート

2月11日(土)次世代火山研究者育成プログラム開校式開催

 2月11日(土)本研究科合同C棟青葉サイエンスホールにて、次世代火山研究者育成プログラム開校式が開催されました。本プログラムは2014年に起こった御嶽山噴火災害を受けて構想されたもので、東北大や北海道大、山形大、東京大などの大学が参加・協力し、大学院修士課程学生を中心に、火山学の広範な知識と専門性、研究成果を社会へ還元する力、社会防災的な知識を有する次世代火山研究者を育成することを目指しています。(代表機関、東北大学)
 2016年度プログラム受講生は10大学36名で、認定証を授与された受講生たちは、期待と緊張を胸に次世代火山研究者への第一歩を踏み出しました。
リンク:次世代火山研究・人材育成総合プロジェクト
    火山研究人材育成コンソーシアム構築事業

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2017年2月 3日レポート

1月22日(日)第7回 気象サイエンスカフェ東北「スーパーエルニーニョの次はラニーニャが心配!天気はどうなる!?」

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 1月22日(日)、エル・ソーラ仙台 大研修室にて、第7回 気象サイエンスカフェ東北「スーパーエルニーニョの次はラニーニャが心配!天気はどうなる!?」(主催:日本気象学会東北支部、日本気象予報士会東北支部)が開催されました。
 講師は理学研究科 地球物理学専攻の須賀 利雄 教授。先月、東北大学サイエンスカフェで講師を務められたばかりですが(その時の模様はこちらから)、今回は気象にクローズアップした「エルニーニョ」をテーマにお話しされました。参加者は50数名。会場は満席となりました。
 エルニーニョとラニーニョは、ともに熱帯太平洋(赤道付近)の海と大気がお互いに影響を与え合って発達する現象です。赤道付近では通常は東風が吹いていて、海の表面付近の暖かい水を西部に吹き寄せています。このため赤道域西部では海面の温度が高く、大気の対流活動が活発です。何らかの原因で東風が弱まると、西部にたまった暖水を支えきれなくなり、暖水が中部・東部に流れ出します。その為、中部・東部の海面の温度が上昇し、中部で対流活動が活発になります。この現象が「エルニーニョ」です。反対に、東風が強まると「ラニーニョ」となります。
 須賀先生は、これらの現象を「だるまストーブ」に例え、説明されました。「エルニーニョ現象=赤道域西部にあっただるまストーブが中部に動くようなもので、ストーブの置き場所を変えると部屋の空気の流れが変わるように、エルニーニョ時には世界中の空気の流れが変わると考えると、日本の天候に与える影響を考察出来ます。」まとめとして、エルニーニョ時には、太平洋高気圧の北への張り出しが弱まり(冷夏)、冬型気圧配置が弱まる(暖冬)傾向がある。ラニーニョ時には、太平洋高気圧の北への張り出しが強まり(暑夏)、冬型気圧配置が強まる(寒冬)傾向がある。とのこと。
 須賀先生の講演を受けて、各テーブルでディスカッションを行います。ファシリテータは、須賀研究室の学生が担当しました。最後に各テーブルで出された質問に須賀先生が回答します。たくさんの質問が出て、この講演会への関心の高さが伺えました。

2017年1月30日レポート

オンライン公開講座「MOOC」:惑星プラズマ・大気研究センター 小原 隆博 先生 出演

 来る2017年2月に、オンライン講座「MOOC」に惑星プラズマ・大気研究センターの小原 隆博 先生が出演されます。小原先生は、東北大学から初配信となるサイエンスシリーズのご担当として、「解明:オーロラの謎」と題して全4週のご講座を受け持たれました。広報室では、プロモーションビデオ撮影、及び本編収録を取材させていただきました。


小原先生のプロモーションビデオ撮影です。ディレクターから撮影指示があります。


惑星プラズマ・大気研究センター内で素材撮影。三澤浩昭先生が飯館村にある電波観測装置から送られる電波望遠鏡のデータを操作します。


この日はお天気に恵まれ、電波望遠鏡の映像もきれいにディスプレイ表示されています。皆さんでカメラチェック。


クロマキー撮影テストです。小原先生、柔らかい表情で素敵ですね。


 MOOC(Massive Open Online Course:大規模公開オンライン講座)とは、世界中に登録者を持つ、新しいオンライン学習サービスです。

2017年2月1日web開講予定:「解明:オーロラの謎」
☐ https://lms.gacco.org/courses/course-v1:gacco+ga079+2017_02/about

  小原 隆博 先生のコメント  
 東北大学オープンオンライン教育開発推進センターは、インターネットによる大規模公開オンライン講座(MOOC)に関する企画・運営を関係部局と連携して行い、その開発成果をオンライン教育により国内外へ発信・公開することを目的として、2016年4月に設立されました。
 そして今回、同センターの企画である「東北大学サイエンスシリーズ」の第1弾として、オーロラ研究が取り上げられ、私は、講座コンテンツ準備を行うとともに、昨秋、東北大学川内南キャンパスに出来た特設スタジオでのカメラ収録に、参加をいたしました。
 居住地域、人種、言語、学歴、年齢等多様な学習者が集まるMOOCに、東北大学におけるオーロラ研究や教育の成果を、講座コンテンツとして広く発信することにより、東北大学で行われているサイエンス研究のダイナミックな姿を知るきっかけになってくれればと、考えています。そして、MOOCを介して、多くの学習者の皆さまにお会いできることを、私は、とても楽しみにしています。
2017年1月19日レポート

12月14日(水)東北大学サイエンスカフェ「Cubic Earth~もしも地球が立方体だったら~」

 12月14日(水)、せんだいメディアテーク1階オープンスクエアにて、第135回東北大学サイエンスカフェ「Cubic Earth~もしも地球が立方体だったら~」が開催されました。講師は理学研究科 地球物理学専攻の須賀 利雄 教授。通常サイエンスカフェは金曜日に開催しているのですが、この回は水曜日開催且つ光のページェントで賑わう定禅寺通に面した会場ということもあり、開始前は参加人数が心許なく感じましたが、最終的に大勢の方々にご参加いただきました。
 地球環境の成り立ちをより深く理解するために、仮想的な立方体地球の上の大気や海洋の状態をCG映像も使って考察します。地球が文字通り球体であるという当たり前の事実がもたらす「特徴」を一緒に考えました。須賀先生の講演後は、各テーブル毎にディスカッションを行います。須賀研の学生達、理学研究科・理学部広報サポーターがファシリテータとなり、皆さんのご意見をまとめ、最後に各テーブル毎に須賀先生に質問を投げかけます。
 参加者からは「丸い地球を理解する上で逆に勉強となりました。」「他の参加者の方の話を聞く、というとても貴重な経験ができてよかったです。」などの感想をいただきました。
 今回教材として使用した日本科学協会制作のCG映像の続きは「Cubic Earth~もしも地球が立方体だったら~」よりご覧になれます。

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写真:寺尾 佳修(理学部 宇宙地球物理学科・地球物理学コース 学部4年)


  理学研究科 地球物理学専攻 地球環境物理学講座 杉本周作助教  
 私たちが暮らしているこの地球の形をご存知ですか? そうです、「丸い」形をしています。では、丸い地球が、私たちの暮らしに与える影響はご存知ですか? 日々の生活のなかではなかなか感じにくいですよね。そこで、須賀先生の講演を通して、現実からあえて離れて「地球が立方体だったら?」について皆様に考えてもらいました。聴講者の方からは、「台風はどうなるのか?」「遠心力は?」「生命の存在可能エリアは?」といった多岐にわたる質問が寄せられ、大いに盛り上がりをみせた講演会になりました。講演会を通して、地球が丸いことがいかに素敵で素晴らしいことかを感じていただけたのであれば幸いです。
2017年1月17日レポート

2016年度 もしも君が杜の都で天文学者になったら。。。

 今年で6年目を迎える、高校生向けのイベント「もしも君が杜の都で天文学者になったら。。。(以下、もし天)」を、12月22日(木)〜12月28日(水)に開催致しました。
 東北大学大学院理学研究科天文学専攻と学際科学フロンティア研究所では、アウトリーチ活動の一環として高校生向けのイベント「もし天」を、仙台市天文台・宮城教育大学との共催で開催する、高校生向け天文学者職業体験実習です。全国から集った高校生達が、1週間合宿をし、高校生自らが研究テーマと研究計画を立案して天文台の望遠鏡で観測し、そのデータを解析して宇宙の謎の解明をするプログラムです。
 今年は、全国から16名の高校生が集まり、宇宙の謎に挑みました。高校生と(高校生の数よりも多い)SLAらは、日を追う毎にチーム内が団結し強い絆が生まれて行くのを感じます。今年は運良く、全ての班が観測に成功!自ら観測したデータを使用し解析を進めます。最終日の12月28日(水)には、1週間かけて研究した成果をまとめ、一般市民の皆様に解りやすく伝える、研究成果発表会を理学研究科青葉サイエンスホールで行いました。

 発表は、次の通りです。

【チーム名】 sora.png
「銀河系内における恒星の位置と年齢の考察」

【チーム名】 EXTRA
「あたしたち 系外惑星 調べます」

【チーム名】 ダークマターコスモロギー(仮:ジンギスカン)
「ジンギスカン、宇宙を語るーダークマターからインフレーションまでー」

【チーム名】 RAKKI☆
「銀河と大質量ブラックホール 〜杜の都のひとみから〜」


リンク
 *「もしも君が杜の都で天文学者になったら」ウェブサイト
 *「科学者の卵養成講座」活動ブログ
 「もし天2016!Part1.~もし天って何?~」「もし天2016!Part2.~もし天修了証書~
 今回参加の宮城県仙台第三高等学校理数科 鈴木智寛さんは、科学者の卵養成講座の受講生でもあります。今回のもし天の様子を「科学者の卵養成講座」活動ブログ内で紹介して頂きました。

12月22日(木)開校式

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12月28日(水)研究発表会

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2017年1月17日レポート

1月10日 一般雑誌会講演会 伊藤光男先生「私のラマン」

  1月10日(火)理学部大講義室にて、一般雑誌会講演会が開催されました。講師は、本学名誉教授の伊藤光男先生。1970年から東北大学理学部教授に赴任され、1992年に定年退官されるまでの約22年間、化学教室で分子分光学の世界的な拠点研究室をつくり、多くの弟子を輩出されました。
 本講演会では「私のラマン」と題し、若い頃に独力で研究を進めてこられた頃のエピソードや、ラマン分光の理解の深まりや研究テーマの変遷、その後の仲間など研究人生を振り返ってお話されました。時代をリードする研究の実体験からくる迫力があり、学生も教員も目を輝かせて聞き入りました。
また、伊藤先生はご趣味の水彩画を40年近く続けておられ、世界中の景色をスケッチにおさめています。素晴らしい作品も数点ご紹介頂き、和やかな講演会となりました。

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講師の伊藤光男先生


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化学科の教授の先生方と名誉教授の先生方
2017年1月 5日レポート

宇宙地球物理学科 天文学コース 濱谷 由布 さんが「第24代青葉城ミス福娘」に選ばれました。

 東北大学理学部 宇宙地球物理学科 天文学コース4年 濱谷 由布 さんが、宮城縣護国神社の「第24代青葉城ミス福娘」に選ばれました。平成28年の年末より翌29年のお正月までを中心に、参拝した方々に幸せを分け与えるお手伝いをする「福娘」として活動されます。
 また、濱谷さんはこの1年、理学部・理学研究科の広報サポーターとしてもご活躍中です。今後の濱谷さんのご活躍、広報・アウトリーチ支援室でも追って参ります。お楽しみに!


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宇宙地球物理学科 天文学コース 濱谷 由布 さん

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着物の上に「ちはや」というものを着ています。

  濱谷 由布 さんのコメント  
 12月10日に選考会があり、28日には宮城県知事、仙台市長、企業の方々を表敬訪問させて頂きました。年始には宮城縣護国神社にて「福矢、福的」をお分かちしました。一生に一度の体験ができて、非常に充実した年末年始でした。

【2017/02/02追記】

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節分祭追儺式(豆まき)

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節分には開運招福・厄難消除・家内安全・商売繁盛の願いをこめ
"悪しきもの" を祓う意味があります。


2016年12月13日レポート

12月10日(土)東北大学大学院理学研究科・公開サイエンス講座「日本で発見!113番新元素−ニホニウム−」を開催しました

 理学研究科の新しい企画として、東北大学大学院理学研究科・公開サイエンス講座をスタートさせました。第一回目は「日本で発見!113番新元素ーニホニウム−」と題し、アジアで初めて元素命名権を獲得した113番新元素について理化学研究所仁科加速器研究センター超重元素分析装置チームの森本幸司チームリーダー、本学理学研究科の萩野浩一准教授にわかりやすく説明して頂きました。
 公開サイエンス講座では、今後も科学にまつわるホットな話題を市民の皆様に提供していきます。
乞うご期待!!

2016年12月10日(土) 13:30-16:00 東北大学文科系総合講義棟2階大講義室にて

  • 開 会 (東北大学大学院理学研究科長 教授 早坂忠裕)
  • [講演] ニホニウムみたいなとても重たい元素の話
      (東北大学大学院理学研究科 准教授 萩野浩一)
  • [講演] ニホニウム発見物語 
      (仁科加速器研究センター超重元素分析装置チーム チームリーダー 森本幸司)
  • 質疑応答
  • 閉 会 (東北大学電子光理学研究センター長 教授 濱広幸)

  須田利美 先生のコメント  
 12月10日(土)に公開サイエンス講座「日本で発見!113番新元素ーニホニウム−」を開催しました。一週間前(11月30日)には、113番新元素の元素名が「ニホニウム」、元素記号は「Nh」に決定というビッグニュースが入り、また前日には来年度の理科の教科書にニホニウム記載が間に合うという知らせも飛び込む大変タイムリーな講演会となりました。
 あいにく雪のちらつく寒い日でしたが、会場となった川内の東北大学文科系総合講義棟には遠方(青森、秋田、山形、茨城)からの参加者、また多数の小中高校生を含む150名の方に参加していただきました。
 新しい元素名が付いたばかりの113番新元素に関するわくわくする話をその発見者である理化学研究所の森本幸司先生から、そしてそもそも元素とは何か、またどのように作られてきたのか、について本学の萩野浩一先生にお話しいただき、参加者の皆さんは大変熱心にお二人の先生の話しに聞き入っていました。講演会終了後も多くの中高生達が質問の列をつくり、皆さんが大変高い関心を持っていることがうかがえました。

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2016年12月 2日レポート

11月10日(木)KamLAND職員研修

kamland2.jpg 2016年11月10日(木)、岐阜県神岡町にあるニュートリノ観測施設「KamLAND」にて職員視察が行われました。KamLANDは液体シンチレーターを使った世界の最先端を行くニュートリノ検出実験施設です。自然界のあらゆるニュートリノを捕え、ニュートリノと自然の謎に迫ります。カムランド実験グループは東北大学ニュートリノ科学研究センターが中心となり米国からの多数の研究者の協力を得て総勢80名余りのスタッフ、研究者、 大学院生から構成されています。2002年1月から実験が始まり、24時間体制で ニュートリノの検出実験が続けられています。(右画像:直径18メートルのステンレス球形タンク)

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2016年12月 1日レポート

11月19日(土)サイエンスリンク IN 山形

 2016年11月19日(土)、山形大学体育館にて「サイエンスリンク IN 山形」が開催されました。日本科学未来館(東京)で毎年開催される大学生主催の大規模科学イベント「サイエンスリンク」が関東圏を飛び出し、山形大学体育館を会場に初の地方開催を致しました。今回は12団体が参加し、2団体によるサイエンスショーも行われました。東北大学からは、理学研究科天文学教室の学生グループ、サイエンスカフェ学生ボランティア「S-Cafe Sugars」が参加しました。当日は朝から冷たい雨の降る中、たくさんのご来場者があり、どのブースも盛況でした。子どもたちや地域のみなさんに科学のおもしろさをお伝えできたと思います。

【理学研究科天文学教室「アンドロメダファイト」】
 「アンドロメダファイト」とは、天文学教室の学生が企画・製作した天体カードを使ったカードゲームで、天体の種類等によって強さの異なるカードを使い、2人で対戦を行います。小学生以上の方々にはこの正式ルールで、小さなお子さんにはカードを使い、じゃんけんを行う簡単ルールで、楽しみながら天文学を感じてもらいます。最後におみやげとして自分たちで作るトレーディングカードキットをお渡ししました。
リンク:アンドロメダファイト〜宇宙に触れるカードゲーム〜

【サイエンスカフェ学生ボランティア S-Cafe Sugars「サイエンスカフェ・ミニ 雪の結晶を作ろう」】
ペットボトルやドライアイス、糸などを使って雪の結晶を作ります。どんな糸に結晶が出来やすいのか?初めて雪を研究しようと思った人は、何に気づいてどうやって雪の謎を解こうとしたのだろうか?そんな疑問にSugarsの学生が答えます。自分の結晶はどんな形なんだろう?とワクワクしながらルーペで覗き込む姿に、学生達も手応えを感じていたようです。
リンク:サイエンスカフェ学生ボランティア S-Cafe Sugars

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2016年11月25日レポート

11月17日(木)東北大学電子光理学研究センター 設立50周年記念式典が執り行われました

 11月17日(木)、東北大学電子光理学研究センターの前身である東北大学理学部附属原子核理学研究施設が1966年に発足してから今年で50周年を迎えたことを記念し、記念式典が執り行われました。当日は多数のご来賓、学内外の関係者、在学生が出席され、50周年にふさわしく厳粛のうちにも盛大に行われました。

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2016年11月14日レポート

11月11日 第42回環境フォーラム 第11回SFTEEセミナー「地球温暖化と気象」にて早坂忠裕先生が講演を行いました

 11月11日(金)、仙台ガーデンパレスで開催された第42回環境フォーラム・第11回SFTEEセミナー「地球温暖化と気象」(主催:東北大学大学院環境科学研究科、NPO法人環境エネルギー技術研究所)にて、早坂忠裕理学研究科長が「地球温暖化問題リテラシー」の講演をされました。
 本フォーラムでは、早坂研究科長の他、気象予報士の星野誠氏(東北放送株式会社)、福山博己氏(一般財団法人日本気象協会東北支局)がそれぞれ、「地球温暖化 宮城への影響は?」、「近年の日本の大雨について」の題目で講演されました。気象を専門とする講師の先生方の分かりやすいご講演に、一般参加者の方々も興味深い様子で耳を傾けておられました。

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2016年11月 8日レポート

10月25日(火)〜27日(木)International Workshops:Neutrino Research and Thermal Evolution of the Earth

10月25日(火)〜27日(木)International Workshops:Neutrino Research and Thermal Evolution of the Earth

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10月26日(木)ラボツアー
地球科学系及びニュートリノ科学研究センターのラボツアーが行われました。最初に地球科学系を鹿山 雅裕 先生よりご説明いただきました。追って、ニュートリノ科学研究センターを渡辺 寛子 先生から説明がありました。

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  世話人 渡辺 寛子 先生のコメント  
 10月25日~27日に青葉サイエンスホールにて、知のフォーラム主催の国際ワークショップ「Neutrino Research and Thermal Evolution of the Earth」が開催されました。素粒子ニュートリノを地球内部を知るツールとして利用するという学際的分野について、国内外の素粒子物理・地球科学分野から研究者が集まり、最新結果の発表と活発な議論を行いました。互いの分野に共通な科学的興味や将来展望を共有する場として大変有意義なワークショップとなりました。ご協力頂きました知のフォーラムの皆様と参加者の皆様に感謝致します。

The international workshop "Neutrino Research and Thermal Evolution of the Earth" sponsored by the Tohoku Forum for Creativity (TFC), took place on 25-27 October 2016 at Aoba Science Hall, Tohoku University.
Neutrinos bring unique and direct information about the power to drive the Earth's engine. Our interdisciplinary workshop brought together participants from particle physics and geoscience communities inside and outside of the country to exchange the latest achievements and have fruitful discussions. The workshop provided a significant forum to further an understanding of shared science interests and future prospects of both communities. We thank TFC supports and all who participated.

2016年10月24日レポート

10月18日(火)防災訓練を実施しました。

 10月18日(火)、平成28年度東北大学理学研究科防災訓練を実施しました。この訓練は、東日本大震災の経験を踏まえて緊急地震速報システムの周知や、東北大学安否確認システムを利用した安否確認、トランシーバーを使用した安否確認方法、非常食配布体系の検証を行うことを目的としています。
 第一部の「避難訓練」は原則全員参加です。11時55分、震度6の強い揺れを想定した緊急地震警報発生のアナウンスから始まりました。各自周囲の状況を確認しながら、近くの安全な場所へ移動。その後、災害対策本部からの指示に従い、指定の緊急時集合場所へ移動します。集合場所へ着いたら、研究室ごとに安否確認を行います。学部生は記名による安否確認となります。安否確認担当者は災害対策本部へ報告します。全ての学科・専攻の安否が確認された後、避難訓練は終了、最後に各自備蓄品受渡し場所に移動し、解散となりました。第二部は「各種体験」。初期消火体験、搬送体験、発電体験、マンホールトイレ設置体験、地震体験が行われました。
 今回の参加者は、1,359名でした。地震から自分の身や大切な人を守るために、防災訓練は大変重要です。積極的に参加し、もしものときに備えましょう。みなさん、お疲れさまでした。

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2016年10月 7日レポート

10月3日 (月)環境・地球科学国際共同大学院の認定式が行われました。

 10月3日(月)、理学研究科合同C棟にて環境・地球科学国際共同大学院の認定式が行われ、12名の学生が第1期プログラム生として認定されました。
 環境・地球科学国際共同大学院は、今秋からスタートしたプログラムで、『地球を丸ごと理解する』意欲と能力を持った人材を育成します。ドイツのバイロイト大学やハワイ大学など環境・地球科学分野で世界をリードしている欧米の大学、大学院学生の研究を指導している研究機関と連携しながら、リーダーシップを持つ国際性豊かな研究者の育成を目指します。
環境・地球科学国際共同大学院プログラム(GP-EES)

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2016年10月 6日レポート

平成28年9月学位記交付式が開催されました

9月26日(月)、北青葉山厚生会館2階レストランAOSISにて学位記交付式が開催されました。卒業生及び修了生は43名。家族や仲間、指導教員とともに思い出話に花を咲かせていました。卒業者・修了者の皆さま、誠におめでとうございます!さらなるご活躍を心から祈念いたします。

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2016年9月29日レポート

9月24日~25日 きのこ展で木野康志先生が講演を行いました

 9月24日(土)~25日(日)の2日間、スリーエム仙台市科学館にてきのこ展が開催されました。会場には仙台近郊のキノコ255種が展示され、多くの来場者がおなじみの食用キノコや毒キノコ、珍しいキノコを熱心に観察していました。
 また、化学専攻の木野康志先生が「キノコの放射能汚染」と題して講演を行い、そちらも大勢の方が聴講していました。きのこの生態や放射能汚染の現状について詳しくお話されていました。

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2016年9月29日レポート

9月24日 田村宏治教授とココリコの田中直樹さんが対談を行いました

 9月24日(土)東北大学川内キャンパスのマルチメディアホールで「ナショジオ オープンキャンパス2016~ココリコ田中の動物これ知ってた?~トークショー」が開催され、 終了後、生物学科の田村宏治教授とココリコの田中直樹さんが対談を行いました。
□参考リンク:ナショジオ オープンキャンパス2016~ココリコ田中の動物これ知ってた?~トークショー

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生き物の「発生」について盛り上がる田村教授(右)とココリコの田中さん
2016年9月28日レポート

9月27日(火)東北大学藤野先生記念奨励賞授与式が行われました。

 9月27日(火)「東北大学藤野先生記念奨励賞授与式」が行われ、化学専攻博士課程後期3年の李 静さんが、東北大学藤野先生記念奨励賞を受賞しました。
 本学では、毎年度本学に在籍する優秀な中国からの大学院留学生であって、今後飛躍的な活躍が期待される者に「藤野先生記念奨励賞」を授与しております。この賞は、本学医学部の前身である仙台医学専門学校に1904年から1906年にかけて留学した、中国の偉大な文豪魯迅の短編小説「藤野先生」のモデルである藤野厳九郎教授のお名前に因むものです。本年度も魯迅が学んだ階段教室において授与式が開催されました。
 李 静さんは、生体内で重要な働きをするアミド結合は、従来カルボン酸とアミンとの脱水縮合法で合成されており、これに対し、ニトロ化合物とアミンと酸素を用いる従来法とは全く異なる酸化的手法により構築するという画期的な手法を見出したことを高く評価され、今回の受賞となりました。

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2016年9月 9日レポート

9月5日(月)〜13日(火)化学科学部3年対象 研究室配属に係る研究室説明会・見学会

 9月5日(月)〜13日(火)、化学科学部3年生を対象に、研究室配属に係る研究室説明会・見学会が行われました。
 各研究室毎に、初め30分程度研究室の紹介が行われ、その後、実際に研究室に移動し研究室内見学が行われました。研究室配属前と言うことで、複数の研究室見学に参加する学生がほとんどです。先生や先輩方に直接質問の出来る貴重な機会にたくさんの質問が寄せられました。

有機化学講座:合成・構造有機化学研究室

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物理化学講座:数理化学研究室

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無機・分析化学講座:無機化学研究室

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先端理化学講座:放射化学研究室

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境界領域化学講座:反応有機化学研究室

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2016年9月 5日レポート

9月3日(土)市民のためのサイエンス講座2016「火山噴火の謎に迫る~巨大地震と東北の噴火予知~」

 東北大学と読売新聞社の共同主催による、市民のためのサイエンス講座「火山噴火の謎に迫る~巨大地震と東北の噴火予知~」が、9月3日(土)午後、東北大学文科系総合講義棟にて220名の参加者のもと、盛況に行われました。講演は、東北大学理学研究科の西村太志教授、三浦哲教授、早坂忠裕教授の3先生により行われました。また、国内の火山活動を紹介する企画展「日本の火山噴火と火山災害」も併せて開催されました。
 西村先生は「巨大地震は噴火を誘発するか」という題名で、火山爆発のメカニズムについて話された後、地震発生による地下の応力の変化が、マグマが地表に出やすい条件を作る事になり、その結果、火山噴火の可能性が増す事を、事例を示しながら説明しました。そして、火山爆発にとって、水が非常に大切な役割を果たすことを話され、基礎過程の研究の重要性を指摘しました。
 三浦先生は、「東北地方の火山は今」という題名で、蔵王山、吾妻山、秋田駒ヶ岳など、東北の幾つかの火山を例にしながら、火山活動・地震活動の観測手法を総合的に説明しました。そして、詳細な観測から得られる火山活動の今後の推移、更には、火山噴火予測の可能性について、話しました。
 早坂先生は「噴火がもたらす気候への影響」という題名で、19世紀と20世紀に起こった2つの大規模な火山爆発を例に、噴火の後の、気温変化や降水量に代表される環境変化について、詳しく説明しました。また、火山噴火の影響は、海洋や成層圏にも及ぶ事を示し、特に成層圏に侵入したエアロゾルが太陽光を反射し、その後の地表気温の低下に大きく寄与していることを指摘しました。
 参加の方々から数件の質問が寄せられ、火山噴火とその影響、そして火山噴火予知に対する参加者の関心の高さがうかがえました。東北大学と読売新聞社は、来年度も共同で、市民のためのサイエンス講座の開催を計画しています。
 

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2016年8月 9日レポート

8月6日 たまきさんサロン講座 上田 実 教授『動く植物にさわってみよう「ねむる」植物とハエトリソウの「記憶」』

 8月6日、仙台環境学習館たまきさんサロン(東北大学青葉山新キャンパス環境科学研究科本館)にて、化学専攻の上田実先生が『動く植物にさわってみよう「ねむる」植物とハエトリソウの「記憶」』と題し、小学生向けに講座を行いました。
 参加者は約60組の応募の中から抽選で選ばれた14組の親子。この日用意していたハエトリソウやオジギソウに実際に触れながら、動く植物のしくみについて熱心に学んでいました。子どもたちだけでなく保護者の方々も動く植物に興味津々で、講座が終わってからも上田先生に質問をしている様子がとても印象的でした。

当日の様子は「たまきさんブログ」にも公開されています。
仙台市環境Webサイトたまきさん「動く?眠る?植物にさわってみよう【サロン講座】」

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2016年8月 5日レポート

2016年7〜10月開催「Earth and Planetary Dynamics」

20160703.png  東北大学知のフォーラム(Tohoku Forum for Creativity)では、2016年7〜10月開催テーマプログラムとして「Earth and Planetary Dynamics」を開催しました。「Earth and Planetary Dynamics」は、4つのワークショップ、サマースクール、2つの講演会で構成され、プログラムの世話人として、理学研究科地学専攻 大谷 栄治 先生、中村 美千彦 先生、中村 智樹 先生、地球物理学専攻 須賀 利雄 先生、ニュートリノ科学研究センター井上 邦雄 先生が参加されています。

 それぞれの詳細は下記リンク先よりご覧下さい。
International Workshops:
□ New Challenges in Volatile Cycling in the Deep Earth
□ Planetary Science and Space Exploration
□ Dynamics and Interactions of the Ocean and Atmosphere
□ Neutrino Research and Thermal Evolution of the Earth

Outreach for the public
□ Advances in Space Planetary Exploration
□ Ocean and Atmosphere Interactions, and Global Warming


  プログラム代表 大谷栄治先生のコメント  
 「知のフォーラムEarth and Planetary Dynamics」として、以下のような3つのシンポジウムと夏の学校、そしてアウトリーチの活動が行われました。3つのシンポジウムは「地球深部の揮発性物質循環研究の新展開」「惑星科学と惑星探査の新展開」「大気・海洋の相互作用とダイナミクス」という地球と惑星科学の幅広い分野をカバーするもので、国内外から多くの著名な研究者が参加し、熱心な討論が行われました。10月には、さらに「ニュートリノ研究とその地球の熱進化への適用」というシンポジウムが予定され、これは物理学と地球科学の共同の新たな研究分野として、海外からも注目されています。7月7日~12日に開催された夏の学校では、4つのシンポジウムをカバーする講義が行われ、大学院生は著名な講師の講義から幅広い地球科学とニュートリノ研究の入門と専門の興味深い講義を堪能しました。また、仙台市科学館や理学部で開催された市民講演会には多くの市民学生が著名な海外の研究者の講演を楽しみました。

We have made three symposia covering three important areas in earth and planetary dynamics, a summer school, and two outreach lectures. Titles of three symposia were "New Challenges in Volatile Cycling in the Deep Earth", "Planetary science and planetary exploration", and "Dynamics and Interactions of the Ocean and Atmosphere". These symposia cover very broad area of earth and planetary science, and many active scientists participated and made intimate discussions in these symposia. Another symposium on "Neutrino Research and Thermal Evolution of the Earth", which is a newly developing area covering physics and earth science will be held in next October. Summer school "Frontiers in Earth and Planetary Sciences" was held on July 7 to 12 and it covered the above four areas, with introductory lectures for beginners and advance lectures for the specialists. Graduate students enjoyed the lectures made by the world reading scientists in each area. Two public lectures were made on "Advances in Space Planetary Exploration" and "Ocean and Atmosphere Interactions, and Global Warming" on July 10, and July 18 in Sendai Science Museum and Graduate School of Science of our university. Many of people and high school students enjoyed the lectures.
2016年8月 4日レポート

7月10日(日):Advances in Space Planetary Exploration、7月18日(月・祝):Ocean and Atmosphere Interactions, and Global Warming

7月10日(日):Advances in Space Planetary Exploration

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  世話人 中村 智樹 先生のコメント  
 7月10日にスリーエム仙台市科学館にて、NASAのMichael Zolensky博士をお招きして、市民向けの(小・中・高生を対象とした)宇宙科学講演会を開催致しました。Michael Zolensky博士には、地球外サンプルリターンミッションについて、今までの歴史や、これからのサンプルリターンミッションでの課題や目的などを詳しく解説して頂きました。彗星や小惑星から持ち帰るサンプルを研究するというお話に、参加者も大変興味を持っている様子でした。夢のある内容に加えて、現実的な実情についてもお話し頂けたことで、サンプルリターンミッションについて、一般の方々の理解も大変深まったのではないかと思います。講演後も、Zolensky博士の講演に興味を持った子供たちからの質疑がたくさん寄せられ、大いに盛り上がりを見せた講演会となりました。ご協力賜りました仙台市科学館の皆さま、主催の東北大学知のフォーラム関係者の皆様には深く感謝申し上げます。

We held public lecture meeting about planetary science at Sendai City Science Museum and invited Dr. Michael Zolensky belonging to NASA Johnson space center. Dr. Michael Zolensky lectured about "Astromaterial Sample Returns mission". He talked about history and future problem and purpose of Astromaterial Sample Returns mission. The participants were very interested in his lecture and asked him many questions. This public lecture meeting was huge success.We had the office staff of Sendai City Science Museum and Tohoku Forum for Creativity at Tohoku University supported for the public lecture meeting. We sincerely appreciate everyone's support.

7月18日(月・祝):Ocean and Atmosphere Interactions, and Global Warming

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  世話人 須賀 利雄 先生のコメント  
 7月18日に、東北大学理学研究科青葉サイエンスホールにおいて、東北大学知の創出センター主催の「知のフォーラム市民講演:スーパーエルニーニョと異常気象」を開催しました。参加者は50名を超え、県外からの参加もありました。気候研究で世界をリードするShang-Ping Xie教授(米国カリフォルニア大学サンディエゴ校スクリプス海洋研究所)に、エルニーニョのしくみ、2014年から2016年にかけて発生したスーパーエルニーニョの特徴、このエルニーニョと日本を含む東アジアの異常気象の関係をわかりやすく解説してもらいました。その後、小グループごとの講演内容に関する自由討論の時間をはさんで、活発な質疑応答が行われました。

"Public Lecture - Super El Nino and Extreme Weather," sponsored by the Tohoku Forum for Creativity at Tohoku University, was held at Aoba Science Hall, Graduate School of Science, Tohoku University on July 18. We had more than 50 participants, including those from outside Miyagi Prefecture. Prof. Shang-Ping Xie, a leading scientist in the field of climate research, at Scripps Institution of Oceanography, UCSD, gave plain explanation on mechanism of El Nino, characteristics of the super El Nino event from 2014 to 2016 and its influence on extreme weather in East Asia including Japan. After free small group discussion, all participants enjoyed a plenary lively question-and-answer session.

2016年8月 4日レポート

7月13日(水)〜15日(金)International Workshops:Dynamics and Interactions of the Ocean and Atmosphere

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  Dynamics and Interactions of the Ocean and Atmosphere代表
須賀 利雄 先生のコメント  
 7月13日~15日に、東北大学理学研究科青葉サイエンスホールにおいて、東北大学知の創出センター主催の「知のフォーラムワークショップDynamics and Interactions of the Ocean and the Atmosphere」を開催しました。日ごろ一緒に議論する機会が少ない海洋と大気、それぞれの専門家を国内外から集め、その力学的共通性や大気海洋相互作用に着目した活発な議論を行いました。気候変動の理解に不可欠な大気と海洋の力学および相互作用に関する新たな研究の方向性について多くの示唆が得られました。

"International Workshop - Dynamics and Interactions of the Ocean and the Atmosphere," sponsored by the Tohoku Forum for Creativity at Tohoku University, took place from July 13 to 15 at Aoba Science Hall, Graduate School of Science, Tohoku University. Atmospheric/oceanic scientists usually working on their own domains gathered from home and abroad and had lively discussion on analogies and commonalities in atmosphere/ocean dynamics and their interactions, yielding various useful suggestions for future directions of atmosphere/ocean research, which is essential for understanding of climate change and variability.
2016年8月 4日レポート

7月4日(月)〜6日(水)International Workshops:Planetary Science and Space Exploration

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  Planetary Science and Space Exploration代表 中村 智樹 先生のコメント  
 7月4日~6日の3日間にわたり、東北大学理学部青葉サイエンスホールにて、東北大学知の創出センター主催の「知のフォーラムワークショップEarth and Planetary Dynamics:Planetary Science and Space Exploration」を開催致しました。国内外から、惑星科学分野の最前線でご活躍されている先生方をお招きして、はやぶさ、スターダスト等のサンプルリターンミッションに関して研究成果等をご講演頂きました。現状理解の整理と今後の研究展開を模索することのできた、大変有意義なワークショップとなりました。

We held the " International Workshop - Earth and Planetary Dynamics: Planetary Science and Space Exploration" sponsored by the Tohoku Forum for Creativity at Tohoku University, from 4th July to 6th July, at Tohoku University Faculty of Science Aoba Science Hall. We invited researchers who are active in planetary science and space exploration research fields. And we had them give a speech about research results related to the "Hayabusa" and "Stardust" sample return missions.
We were able to explore the current state of understanding and future research plans about planetary science through this workshop.
2016年8月 4日レポート

7月3日(日)〜6日(水)International Workshops:New Challenges in Volatile Cycling in the Deep Earth

7月3日(日)津波サイトエクスカーション
プログラムに先駆けまして津波サイトエクスカーションが行われました。参加者は36名。理学研究科地学専攻の大谷栄治先生、鈴木昭夫先生が世話人として参加されました。ガイドは、東北大学災害科学国際研究所 災害リスク研究部門 津波工学研究分野 サッパシー アナワット 准教授です。アナワット准教授は津波工学研究を専門とされています。エクスカーションでは、専門的な見方から震災当時の様子等、詳細な解説があり、参加者からも様々な意見が飛び交っていました。あいにくの空模様の中、宮城県仙台市から山元町の津波サイトを見学しながらバスで移動していきます。参加者から「仙台市から程近い場所で津波が起こった事に驚いた」などの声がありました。

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7月3日(日)〜6日(水)International Workshops:New Challenges in Volatile Cycling in the Deep Earth Register Now

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2016年7月22日レポート

7月17日 学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2016が開催されました

 7月17日、東北大学川内北キャンパス他にて学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2016が開催されました。本イベントは、「科学の"プロセス"を子どもから大人まで五感で感じられる日」をコンセプトに、「学都」として知られる「仙台・宮城」において、2007年度から毎年7月に開催している体験型・対話型の科学イベントで、今年で10周年を迎えました。
 理学部・理学研究科からも講演や体験プログラムで出展し、多くの参加者で賑わいました。
学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ

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最先端技術で探る果ての宇宙~宇宙の果てはどうなっているの?~/
南極望遠鏡計画と第2の地球探査~第2の地球を探せ!~

東北大学理学研究科天文学専攻

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オーロラふしぎ発見!
東北大学理学研究科太陽惑星空間系領域

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謎の化石ティラコセファラの正体を探れ!
みちのく博物楽団・東北大学総合学術博物館(自然史標本館)


2016年7月20日レポート

7月6日(水)東北大学サイエンスカフェ「取説「カガクブッシツ」~正しく知ろう化学物質~」

 7月6日(水)、せんだいメディアテーク1階オープンスクエアにて、第130回東北大学サイエンスカフェ「取説「カガクブッシツ」~正しく知ろう化学物質~」が開催されました。講師は理学研究科化学専攻の寺田 眞浩 教授。当日は、サイエンスカフェ始まって以来の初の水曜開催、そしてあいにくの大雨の中、大勢の方々にご参加いただきました。
 化学物質(カガクブッシツ)は、分野や文脈に応じて様々な意味で用いられている言葉ですが、メディアで扱われる場合は「人工的(工業的)に合成した物質。天然物に相対する概念として用いられる」ことが多く、得てして悪者扱いです。寺田先生のご講演の中で、化学物質の本来の姿を読み解いていきます。講演後は、各テーブル毎にディスカッションです。寺田研の学生達がファシリテータとなり、皆さんのご意見をまとめ、最後に各テーブル毎に寺田先生に質問を投げかけます。
 参加者からは「難しい課題については、分かりやすく具体的に説明があり、また、参加者の意見、ファシリテータのまとめ、引き出し方もよかった」「講演をとても楽しむことが出来ました。ありがとうございました。」などの感想をいただきました。

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  理学研究科化学専攻反応有機化学研究室 M1 赤平史織さん  
 一般の市民の方々に対して自分の研究分野の専門的な知識をお伝えするという機会は初めてだったので、分かりやすく、興味を持てるような構成を考える事がとても新鮮でした。本番では、市民の方々が一つ一つの話に頷いたり驚いたりといった生のリアクションを見ることができ、やりがいを感じました。ディスカッションでは同じテーブルで互いに意見を積極的に交し合いながら、非常に近い距離で問題に向き合うことで、普段は思いつかないような鋭いご意見をいただけたりと、貴重な経験になりました。
2016年7月20日レポート

7月9日 OLIS-東北大学理学研究科保険フォーラムが開催されました

 7月9日、理学部数理科学記念館(川井ホール)にて「OLIS-東北大学理学研究科保険フォーラム」が開催されました。本フォーラムは、多くの学生に保険の知見を深めてもらうことを目的に全国の各大学と連携して開催されており、東北大学では2014年に続いて2回目です。今回のテーマは、「保険業界におけるキャリアパス~アクチュアリー資格と使命~」と題し、3名の東北大OBが講演されました。
 アクチュアリーとは、確率論・統計学などの数理的手法を用いてビジネスにおける将来のリスクや不確実性の分析・評価などを行う人や資格のことで、日本では現在約4,000人の会員がおり、生命保険会社や損害保険会社、信託銀行などをはじめ多彩な分野で活躍しています。参加した学生からは「学生時代どんなことを身につけたか」「英語力についてはどの程度必要か」など質問が相次ぎ、アクチュアリーや保険業界を目指すきっかけになった人もいるのではないでしょうか。

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講演1「アクチュアリー業務の広がり」 
第一生命保険(株)監査役室部長 宮澤仁司氏

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講演2「生保アクチュアリーのキャリアパス」 
ジブラルタ生命保険(株)米国会計数理チームリーダー 夏井芳樹氏

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講演3「損害保険とアクチュアリー」 
損保ジャパン日本興亜(株)経理部副長 相馬直樹氏


2016年7月19日レポート

7月11~15日 木星探査機JUICE 電波・プラズマ波動観測装置 RPWI チーム会議 が開催されました

 7月11~15日に「木星探査機JUICE 電波・プラズマ波動観測装置 RPWI チーム会議」が理学研究科合同C棟で開催されました。
 「JUICE」 は「JUpiter Icy Moon Explorer」の略で、木星の4つのガリレオ衛星のうち、氷の地殻を持つと考えられている3つの衛星、エウロパ、ガニメデ、カリストを主な観測対象とした探査機です。JUICE計画はESA(欧州宇宙機関)が主導し、日本と米国も参加し科学搭載機器の開発が進められています。JUICEは2022年に打上げられ、2029年に木星系に到着、その後、約4年に渡り木星を周回し、ガリレオ衛星を巡りながら観測を行う予定です。JUICEには各種撮像装置やレーザー高度計等の衛星表面を計測する機器に加えて、プラズマ計測器や磁場計測器等、木星や衛星周囲の電磁現象・環境を計測する10を越える科学計測器の搭載が予定されています。「RPWI」はその一つで、名称は「Radio and Plasma Wave Investigation」(電波・プラズマ波動探査装置)の略、0~1.6MHzの電場、80KHz~45MHzの電磁波を計測する装置です。RPWIの開発にはヨーロッパの5カ国と日本が関わっており、開発責任者はスウェーデン宇宙物理研究所のJ.-E.Wahlund博士がつとめています。日本は、本学理学研究科地球物理学専攻の笠羽康正教授が共同開発責任者を担い、学内外の研究者・技術者とともにRPWIの高周波数電波受信部の開発を行っています。RPWI開発は2019年までの完成を目標に進められており、現在は、試作機の特性確認に基づき開発要素の洗い出しと改良に向けた策定を行っている段階です。
 今回の会合は、ヨーロッパ、日本のチームメンバー30余名が一堂に会し、進捗状況や開発に関わる情報を確認・共有するとともに、互いの機器の接続方法や共通部分の仕様について議論し、今後の開発に向けた諸仕様の決定や課題の整理・明確化のために行われたものです。

#木星探査機JUICEについては以下もご参照下さい。
https://juice.stp.isas.jaxa.jp/
http://sci.esa.int/juice/

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開発責任者J.-E.Wahlund博士による研究対象に関する議論の一コマ

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装置開発に関わる議論の一コマ


2016年7月 2日レポート

数学専攻 大学院入試説明会

 7月2日(土)、数学専攻の大学院入試説明会が青葉山キャンパス数理記念会館(川井ホール)で行われました。今年は42名の出席者があり、内3割は学外からの参加となりました。
 司会進行を務められた 大野 泰生 先生は、数学教室の紹介、分野の説明(代数学及びWPI)、大学院入試の説明などをお話しされました。数学教室の紹介では、数学専門誌「東北数学雑誌」出版のこと、教育プログラム、就職状況から仙台暮らし事情まで、とても幅広い情報をご説明されました。
 また、それぞれの分野の説明は、坂東 重稔 先生(幾何学)、瀬片 純市 先生(解析学)、博士課程3年の 沖坂 祥平 さん(数学基礎論)が行いました。その後、修士課程2年の瀬楽 健斗 さん、窪田 隆弘 さんら、在学生からの挨拶があり、懇談会ではざっくばらんに質問が飛び交いました。
今回は学内での説明会となり、実際に理学部キャンパスに足を運んでいただくことで大学の雰囲気、そして先生や先輩との距離感などなどを体感出来たのではないでしょうか。
 

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2016年7月 2日レポート

仙台市天文台トワイライトサロン
6月18日 津村耕司先生、6月25日 板由房先生

 6月18日、25日、仙台市天文台「トワイライトサロン」にて理学研究科天文学専攻からお二人の先生がお話をされました。
 2週ともたくさんの参観者があり大盛況でした。

□ 仙台市天文台

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▲津村 耕司 先生(天文学専攻 助教)
タイトル:小さなロケット望遠鏡で宇宙の一番星を探る

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▲板 由房 先生(天文学専攻 助教)
タイトル:星までの距離はどうやってはかるの?
2016年6月30日レポート

6月24日 平成28年度物理系2年生のための物理学科オープンラボが開催されました

 6月24日(金)、物理系2年生のための物理学科オープンラボが開催されました。
 このイベントでは、研究室見学ツアー、座談会、自由見学で物理学科の先生や先輩の話を直接聞くことができ、今年は昨年よりも大幅に多く約70名の参加がありました。
 4年生や院生が引率し、6つのコースに分かれてツアーを開始。移動時間も含め各箇所30分ずつまわるので少し駆け足でしたが、その後の座談会や自由見学で興味のある分野についてより深く知ることができたのではないでしょうか。

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2016年6月 1日レポート

平成27年度 物理学のフロンティア 原子核実験「反粒子の対消滅を使ってアインシュタインの法則を確かめよう 〜ガンマ線で測定する陽電子の対消滅〜」

☐ テーマ:「反粒子の対消滅を使ってアインシュタインの法則を確かめよう 〜ガンマ線で測定する陽電子の対消滅〜」
☐ 講 師:中村 哲 先生, 田村 裕和 先生, 藤井 優 先生(原子核実験)
☐ 流 れ:ゼミ(11/19, 12/10, 1/14), 実験(2/22-26, 3/14-18), 発表会・修了式(5/13)
☐ 備 考:物理学のフロンティア(詳細はこちら)

 原子核実験研究室コースを密着取材させて頂きました。ゼミ(輪読)3回の後は4グループに分かれて1週間程実験を行い(前半組が2/22-26、後半組が3/14-18)、最後に発表・修了式を行います。
 高度な内容に加え、実験の際に測定方法や考察を自分たちで行うのは受講したほとんどの学生は今まで経験がなく、とてもいい機会になったようです。最初はおとなしかった学生も、回数を重ねるにつれ活発に意見を交換するようになりました。実験では様々な課題が発生したようですが、各グループに工夫が見られ、発表会のときには自信をもって発表している姿が印象的でした。みなさんお疲れさまでした!

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  中村先生のコメント  
 物理学のフロンティアでは大学初年度の座学だけでは物足りない意欲的な学生を研究室に招き、ゼミや本格的な実験を経験してもらい学習のモティべーションを高めてもらうことを目指しています。
 我々、原子核物理研究室では、陽電子(電子の反粒子)の対消滅を使ってアインシュタインの有名なE=mc^2を確かめました。まず、予備知識として反粒子の存在を理論的に予言しノーベル賞を受賞したDiracの論文と陽電子を発見したアンダーソンの論文を原論文で読みました。
 その後、Na22線源から生じる陽電子を電子と対消滅させ、そこから生じる2本のγ線をシンチレーション検出器で測定し、γ線のエネルギーが電子の質量と等しいことからエネルギーと質量の等価性を確認する実験を行いました。高校生でも知っている有名なE=mc^2の公式ですが、おそらく自分で実際に確認した事のある人はほとんどいないと思います。
 論文を読む際には、出来るだけ予習をしなくても論文が理解できるように必要な知識はゼミの中で講義しました。一方、春休みに1週間かけて行う実験の方は基本原理、装置の基本的な使い方は指導しましたが、実際にどうやって測定するのかはグループ毎に任せました。そのため「予め全ての装置が完璧な状態で準備されている学生実験」とは違い、自分達で工夫しないと良いデータが取れず、必ずしも全てのグループが満足なデータを取得できたわけではありませんでした。しかし、精度の悪いデータであっても、その精度の範囲内ではきちんとした議論ができること、測定には必ず誤差が伴うもので教科書にあるような完璧なデータは決して得ることができないことを学生達は体験から学んでいったようです。データ取得の後も一ヶ月以上に渡り、データ解析、レポート執筆をグループ毎に相談して行い、ゴールデンウィーク後に行った発表会では分担を決めて立派な発表ができたと思います。
 物理学のフロンティアのゼミでコーヒーとお菓子を楽しみながら1年生と議論するのは、指導する私にとっても、とても楽しい時間でした。受け身ではない学習、グループで能動的に行動しないとうまくいかない実験を経験することで、実験物理学の面白さ、グループで研究を進める楽しさを感じ取ってもらえたら幸いです。

  参加学生のコメント①  
 今回は原子核物理実験という貴重な機会を設けていただき、誠にありがとうございました。ゼミが始まった当初は、アインシュタインの提唱した質量とエネルギーの等価性(E=mc2)が成り立つことを示すという最終目標を聞いて、原子核物理に関して素人同然の自分にできるだろうかと不安でしたが、最終的には満足のいく結果が出てうれしく思います。
 実験に関しては、検出器を置く台が一つなかったり、線源台がなかったりしたので、前の班が作ってくれた線源台を使って高さを調節したり、発泡スチロールを使って線源台を作ったりなど、設備に関していろいろと工夫をしながら実験を進めたのが大変でした。しかし、角度相関を測定し終わってグラフをかいて、180°のところにピークが出ていることを確認したときはとても感動しました。5日間という(少なくとも私たちにとっては)長期にわたる実験でしたが、とても楽しかったです。
 レポートの作成に関しては、グループで長期にわたって1つのレポートを作るということがはじめての経験だったので、多くのことを学べました。1ヶ月ほどの期間をかけてメンバー全員で知恵を出し合ってデータを解析、考察し、文章を推敲しながらレポートを作るのは大変な作業でしたが、楽しくもありました。
 今回のゼミでは、実験原理や技術だけでなく多くのことを学ぶことができました。長期間にわたるプログラムでしたが、最後までやり遂げることができてよかったです。

  参加学生のコメント②  
 今回、この物理学のフロンティアを通して現状の普段の講義では到底体験できないことに取り組むことができ、物理学科としての新鮮な感覚を味わうだけでなく、今後の生活において糧となるようなことを多く得ることができたと思います。
 まず、第一として今回取り組んだ実験そのものについてです。今まで中学・高校、または大学入学後の自然科学総合実験等、「実験」と名のつくものは様々行ってきましたが、今回の対消滅実験ではそれらと異なる点が多くありました。例えば、どれも追実験であることにかわりはなかったですが、準備から測定、解析と格段に長い時間をかけ、かつ比較的高度で厳密な実験をしたことは無かったので、戸惑いも多かったですが、実験を遂行できたことはうれしかったです。
 また、実験を一人でなくチームの数人で取り組んだことも新鮮でした。一人だけで実験をするのではなく、チームで協力して役割分担をしつつ行うことで作業を効率的に進めるだけでなく、結果の考察をするときや実験中に問題が発生した際に、全員の知恵を出し合い完成・解決させていくのは非常に楽しかったです。
 また、実験そのものだけではなく、その準備においても新鮮な感覚を得ることができました。実験に必要な知識を簡単に身につけるためのゼミ形式の講義や、実際にDiracやAndersonの論文を輪読するなど初めてのことが多く、興味深い事項を楽しく身につけることができました。さらに、実験に必要な回路の簡単な仕組みや、対消滅反応の回数をカウントし、かつそこで得られたデータをどのように評価するのかについても知ることができました。このことから、ガンマ線計測だけでなく、ある量を検出・評価する際の一つの考え方と道筋を得ることができたと思います。
 今回の物理学のフロンティアで学び、身につけたことを今後の学生生活で十分に発揮できるように尽力していきたいと思います。また、最後になりましたが、お忙しい身であるにも関わらず、実験の原理や方法などを丁寧に指導してくださった中村先生や藤井先生に深く感謝申し上げます。
2016年5月23日レポート

化学専攻 大学院自己推薦入試説明会

 5月21日(土)、化学専攻の大学院自己推薦入試説明会及び研究室見学が青葉山キャンパス、片平キャンパスで行われました。初めに専攻長の寺田眞浩先生より入試の詳細説明、理学部概要、化学専攻の組織など全体説明、次に5人の先生方より研究室紹介が行われました。その後、青葉山キャンパスは4研究室、片平キャンパスは2研究室の見学が行われ、広報室は林研究室(有機分析化学研究室)と寺田研究室(反応有機化学研究室)の2つに同行させていただきました。
参加した学生からは「東京会場で先生にお声掛けいただき、研究室見学に来ました。(学部3年生)」「実際に研究室内を拝見し先生や先輩方の話を聞けて良かった。研究室選びで迷っていたので良い判断材料となりました。」などの声がありました。
 

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2016年5月20日レポート

5月17日(火)学際研究重点拠点:新奇ナノカーボン誘導分子系基盤研究開発センター第1回国際ワークショップ

20160517_10.jpg 20160517_20.jpg  2016年5月17日(火)、理学研究科大講義棟にて、新奇ナノカーボン誘導分子系の研究に関する国際ワークショップ(ボトムアップ型ナノテクノロジー時代を見据えて!)が開催されました。
 本ワークショップの主催は、内包フラーレンの大量合成技術を生かした研究開発を進めるために、全学から認定された「学際研究重点拠点」です。
 ワークショップでは、ナノカーボンの研究分野で著名なEleanor Campbell先生、Mats Jonson先生、大澤映二先生を始め、国内外のオピニオンリーダーが興味深いご講演を行い、活発な議論が展開されました。


2016年5月18日レポート

平成27年度 物理学のフロンティア 物性理論「仮想空間で探る物理学」

☐ テーマ:「仮想空間で探る物理学」テーマに量子力学が支配する世界を計算機の中に再現する。
☐ 講 師:柴田 尚和 先生(物性理論)
☐ 流 れ:ゼミ2回、自習、発表会
☐ 備 考:物理学のフロンティア(詳細はこちら)

 物性理論「仮想空間で探る物理学」コースを密着取材させて頂きました。自分のPCで、gncplot(数式グラフやデータ集計グラフを描画するための科学技術系グラフ描画ツール)を使用し、量子力学が支配する世界を再現していきます。2回のゼミ後は各々が自習し、最後に発表を行います。
 今年度のゼミはスケジュール調整の結果、日曜開催となりましたが皆さんの意欲がここにも表れていますね。ほとんどの学生がgncplotの使用は初めてですが、柴田先生のご指導やゼミ中の質疑応答などで技術習得しながら、最後には堂々と発表に臨んでいる姿が印象的でした。

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  柴田先生のコメント  
 物理学フロンティア「仮想空間で探る物理学」では、不思議な量子力学の世界を実感するために、数値計算を利用して物理法則をシミュレートする実習を行いました。
 1回目は量子力学の基本概念である物質の波動性とそれによって説明される多彩な現象を紹介し、そのシミュレーションのための数値計算法の講義を行いました。2回目は量子力学で扱う波動関数を可視化する方法を紹介し、簡単な数値計算のプログラムを作成して各自のノートPCを使って実際に計算を行いました。そして、3回目は、各自が自由に課題を設定して、数値計算によって解いた結果を発表しました。
 春休み中の三日間だけの実習でしたが、参加した全員が数値計算を実際に行えるようになりました。解析的に解ける演習問題も、数値的に計算を行うことで、より深く正しい結果をイメージできるようになります。これから取り組む講義や演習の課題でも、たまには数値的に解いてその答えを検証してみると、意外な面白さがそこに存在することに気付くかもしれません。現象を理解するための新しい解析法として、数値計算があることを覚えていてほしいと思っています。


  参加学生のコメント  
 この物理学のフロンティアに参加して、楽しくプログラミングを学ぶことができました。自分でプログラミングを作成する作業はとても面白かったです。柴田先生には、プログラミングのことだけではなく、コンピュータの構造など、大変興味深い話をたくさん聞くことができました。初めはプログラミングについて詳しくなかった私も、最終的には自分でプログラミングを作成して発表することができるようになり、本当に有意義な実習ができたと実感しています。

2016年5月18日レポート

物理学専攻 2016年度大学院入試説明会・研究室見学(仙台会場)が行われました

 5月14日(土)、物理学専攻の大学院入試説明会と研究室見学が青葉山キャンパスで行われました。最初の説明会では、物理学専攻の概要やカリキュラム、修了後の就職・進学状況、入学試験日程などの全体説明、そして、自己推薦入試説明が行われました。その後の研究室見学は、青葉山地区、片平地区、三神峯地区から構成された9つの見学コースのうち、参加者が2コース選択して見学できるようになっています。(広報室は今回、素・核実験コースに同行しました。)先日東京で開催された理学研究科合同入試説明会の参加者も何名かおり、実際に青葉山キャンパスの研究室を見ながら話を聞くことで、自分の進路をよりイメージできる機会になったのではないでしょうか?
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【参考リンク】
東北大学大学院理学研究科物理学専攻 http://www.phys.tohoku.ac.jp/index.html
東北大学金属材料研究所 http://www.imr.tohoku.ac.jp/
東北大学多元物質科学研究所 http://www.tagen.tohoku.ac.jp/
東北大学原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)
http://www.wpi-aimr.tohoku.ac.jp/jp/index.html
2016年5月12日レポート

5月5日(木・祝)仙台市天文台 アンドロメダファイト〜スペースコロシアムルール〜

5月5日(木・祝)、仙台市天文台で行われた「アンドロメダファイト〜スペースコロシアムルール〜」の開催報告を、東北大学天文学教室 福島徹也さん(理学部宇宙地球物理学科 天文学コース4年)よりいただきましたのでご紹介致します。

20160505_10.jpg 20160505_20.jpg  5月5日(木・祝)、子供の日に仙台市天文台でイベントを行いました。
 開館と同時に駆けつけるお子さん、何回も挑戦するお子さんがいたりと、とても楽しいイベントとなりました。また、自宅でもアンドロメダファイトで遊んでいる、などうれしい声も聞かせていただきました。
 終日開催と言うこともあり、時間に余裕を持ってじっくりと楽しんでいただけたように思います。子供から大人まで幅広い世代の方に楽しんでいただきました。
 今後もアンドロメダファイトの活動にご期待ください。

参考:アンドロメダファイト〜宇宙に触れるカードゲーム〜 ウェブサイト

東北大学天文学教室 福島徹也(理学部宇宙地球物理学科 天文学コース4年)
2016年5月12日レポート

東北大学大学院理学研究科 合同入試説明会2016が開催されました

 5月7日(土)、東北大学東京分室(サピアタワー10階)にて東北大学大学院理学研究科合同入試説明会が開催されました。 2009年から7回目を迎えた今年度の合同入試説明会は、参加者数は93名となりました。
 実行委員長の大野泰生先生による全体のスケジュール説明、教務委員長の日笠健一先生による理学研究科の紹介の後、各専攻にわかれて入試、各研究室の紹介となります。今年は教員による説明だけでなく、過去に他大学から東北大学に進学した学生さんのお話もありました。
参加者93名
【内訳】 数学 16名(前年度13名), 物理学 31名(前年度46名), 天文学 20名(前年度12名), 地球物理学 6名(前年度9名), 化学 14名(前年度6名), 地学 6名(前年度6名)

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2016年4月28日レポート

4月6日(水)物理系学科 新入生研究室見学会

 4月6日(水)入学式の日の午後、物理系学科の新入生研究室見学会が開催されました。
 新入生は入学してしばらくの間、全学教育科目を行う川内キャンパスがメインとなり、物理系研究室がある青葉山キャンパスに来ることはそれほど多くありません。そのため、物理系では新入生が入学手続きで青葉山に来る機会を活用して研究室見学会を行っています。
 先輩や先生方と直接話をし、実験装置や研究室を見学することで、将来の研究室選びの材料に出来たのではないでしょうか。また、この日見学できなかった研究室でも気になっているところがあれば、先生方に連絡をとって見学の相談をしてみましょう。

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物理学科ホームページ
宇宙地球物理学科地球物理学コースホームページ
宇宙地球物理学科天文学コースホームページ
ニュートリノ科学研究センターホームページ


2016年4月27日レポート

4月23日(土)仙台市天文台 アースデイ講演会 花輪 公雄 教授「エルニーニョと日本の天候」

20160423_10.jpg 20160423_20.jpg  2016年4月23日(土)、仙台市天文台 加藤・小坂ホールにて、地球物理学専攻 教授 花輪 公雄 先生のアースデイ講演会が開催されました。仙台市天文台では、2010年から毎年、ユネスコが定めた地球環境について考える日「アースデイ」にちなんだ講演会を行っており、今年で6回目となります(2011年は震災のため休止)。花輪先生は初回より毎年欠かさずご講演されております。
 今回は「エルニーニョと日本の天候」と題し、詳細に且つ最新のデータを用いてご講演されました。エルニーニョとは実は2種類の意味を持ち、(1)毎年起こる季節的な現象、(2)数年毎に起こり半年から1・2年程度持続する現象、があります。今回のエルニーニョは(2)のことを示しています。
 エルニーニョとは、太平洋西部赤道域の暖水が東部に移動する現象で、それは大気を暖める熱源の移動とみなすことが出来ます。これは従来から知られていた大気の南方振動現象と一体のものであることが分かったため、El Nino/Southern Oscillation(ENSO、エンソ)現象(イベント)と呼ぶこともあります。またエルニーニョはおおよそ4年に1度の周期で現れ、異常なものではなくよく見られる現象と言えます。
 花輪先生は所々に「ちょっと一息」と題してエルニーニョに関連した楽しい話題を提供され、終止和やかな雰囲気のなか進められました。さて、今年の夏季はラニーニャ(エルニーニョと逆に海面水温が平年より低い状態が続く現象)と予測されており、その時は「暑夏」になることが多いとのことです。実際はどうなるでしょう?最後は花輪先生の「来年もお会いしましょう!」との言葉で締め括られました。
2016年4月21日レポート

平成27年度 物理学のフロンティア サイクロトロン・RIセンター、電子光理学研究センター

<サイクロトロン・RIセンター>
☐ テーマ:「サイクロトロンとレーザーを用いて冷たい不安定原子を生成しよう」
☐ 講 師:酒見 泰寛 先生、原田 健一 先生
☐ 流 れ:加速器施設見学、ゼミ2回、核反応実験見学1回、レーザー冷却実験2回

<電子光理学研究センター>
☐ テーマ:「電子加速器で拓く極微の世界」
☐ 講 師:須田 利美 先生、村松 憲仁 先生
☐ 流 れ:大型電子加速器見学

☐ 備 考:物理学のフロンティア(詳細はこちら)

 「サイクロトロン・RIセンター、電子光理学研究センター」コースを密着取材させて頂きました。「冷たい不安定原子を作ろう」というタイトルで、(1)学内の加速器施設(サイクロトロン・ラジオアイソトープセンターと電子光理学研究センター)、(2)ゼミ、(3)研究の一端に触れる実験実習の3段階で実施しました。
 行程が進むにつれ、参加学生の緊張も解れ指導教員との距離も縮まります。通常気になっていることを質問したり、実験がどのような方法で進められているのかを体感しながら学んでいきます。また(おそらく)生涯初のプレゼンテーションを経験し、教員から細やかなアドバイスを受けることが出来ます。物理学のフロンティアは学術的なことはもちろんですが、研究室の雰囲気に触れ、自分の将来を具体的に考える材料の一つとして、大変有意義だったのではないでしょうか。

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  酒見 泰寛 先生のコメント  
 東北大学では、様々な加速器施設・量子ビームを用いたサイエンスが展開されていますが、比較的、コンパクトな学内共同利用施設であるサイクロトロンを用いて、自然界には存在しない不安定な原子・放射性同位元素(RI)を人工的に生成し、レーザー光を照射することで、急速に生成RIを冷却・真空中にトラップすることが可能になります。この極端に冷たいRIは、実は、未知の素粒子の存在や質量を探索できる顕微鏡の役割を果たすことが可能となり、現在、この極端に冷たいRIを生成する実験が、国際的にも注目されているところです。
 この物理学のフロンティアでは、実験の心臓部であるサイクロトロンやレーザー実験装置等を見学し、次に、冷たいRIを用いて、どのように未知の素粒子を観測することができるのか、ゼミを行って理解を深め、最後に、実際にルビジウムという安定原子を用いてレーザーで冷却・トラップする実験を行いました。
 加速器、レーザーという、物理分野では異なる研究領域の実験技術を融合した、新しい加速器科学の展開を紹介することで、若手が、この実験分野に広く視野を持ち、関心が深まったと、アンケートや、ゼミの途中で、印象を聞いているところです。今後に向けてどのように物理学のフロンティアを進めるべきか、今回の活動で大いに勉強になりました。


  参加学生のコメント  
 今回の活動は自分の知らなかった事に多くふれることができ、とてもいい経験になりました。また、気になっていることを質問することができて良かったです。ただ、自分の知識やど忘れなどでたまにつっかかる部分があったので、一回自分の知っていることを確認してから参加すれば良かったと反省しています。
 実験に関しては実際の実験の現場を見て、その一つの実験でも役割が多様化していることが実感できて良かったです。また実際に使っている実験機器に触れることができ楽しかったです。しかし、電圧を変えた場所が詳細にはわからなかったので、最適化をやりにくかったです。

 今回の物理学のフロンティアでは、光子の運動量を使って原子をトラップする技術を実験を通じて学ぶことが出来ました。
 学部1年生の段階から研究室の雰囲気を知る機会を得られたことは、自身の将来を考える上で非常に参考になりました。そして、普段の勉強を進める上でモチベーションを保つ助けにもなりました。
 協力していただいた先生方にはとても感謝しています。ありがとうございました。

  原田 健一 先生の実験解説  
 今回のタイトルにある「不安定原子」は加速器を用いて生成され、その生成された不安定原子は、電場によってイオンとして引き出されます。イオンのままではレーザー光によって「冷たく」することができないため、冷却する前にイオンを中性化する必要があります。
 物理学フロンティアの実験では、安定であるルビジウムイオンを用いて中性化を行い、レーザー光で冷却・トラップする実験を行いました。具体的には図1に示されているように、ルビジウムイオンビームを生成・供給するイオン銃から、ルビジウムイオンをイットリウムで作られた標的に照射します。この時、2か所の電極によってビームの集束や位置の調整を行うことで、イットリウム標的にイオンが最大数照射されるように調整します。まずはイオン銃からの加速電圧を変えた時の最適な電場のパラメータを探索しました。
 その後、電子をイットリウム標的表面から受け取って、中性ルビジウム原子として放出された原子集団を、6方向からのレーザー光と四重極磁場を用いて冷却・トラップする実験を行いました。レーザー光の光子が持つ運動量を原子が受け取ることで急速に減速され、磁場によって作られたポテンシャルによって真空中に局所的にトラップされます。これは磁気光学トラップと呼ばれています。
 イットリウム標的は90°回転することができるため、十分にイオンが蓄積された後、ガラスセルの方向に回転します。回転後、標的を加熱することで、中性化されたルビジウムがガラスセルに放出され磁気光学トラップによってトラップされます。トラップされたルビジウム原子は光の吸収・散乱を繰り返し、蛍光を放出し続けているのでCCDカメラによって観測することが可能になります。実験では、実際に中性化されたルビジウム原子の観測に成功することに成功しました。

20160420.png図1.イオン銃から生成されたルビジウムイオンを中性化し、レーザー光によってトラップする実験装置

2016年4月11日レポート

平成28年度 新入生オリエンテーション

 入学式直後の4月8日(金)〜9日(土)、国立岩手山青少年交流の家にて平成28年度理学部新入生オリエンテーションが実施され、新入生、教員、引率学生など約370名が参加しました。
 このオリエンテーションは、全学教育科目及び理学部カリキュラムの履修方法やサークル活動など、大学におけるあらゆる活動のアドバイスなどが行われ、新入生にそれを参考にして充実した学生生活を送ってもらうことを目的としています。全ての学科が一同に集まることはオリエンテーション以外はあまりありません。今年は学年全体で宮城県出身者は7%、東北出身者は25%とのことで、全国各地から320名の新入生が入学しました。初対面の皆さんがこの2日間で交流を図り、引率の先生方、先輩方とも直接話をすることにより、今後の共に過ごす仲間を作れたのではないでしょうか。充実した時間を過ごせたようです。

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2016年4月 5日レポート

3月26日(土)〜28日(月) 海洋と地球の学校2016〜災害を見つめ、明日の地球科学を考える〜

3月26日(土)〜28日(月)に行われた「海洋と地球の学校2016〜災害を見つめ、明日の地球科学を考える〜」の開催報告を、海洋と地球の学校実行委員会 中尾美紗子さん(理学部地球惑星物質科学科4年)よりいただきましたのでご紹介致します。

 3月26日(土)、27日(日)、28日(月)の3日間、オーエンス泉岳自然ふれあい館にて「海洋と地球の学校2016」を開催しました。「海洋と地球の学校」とは、昨年度東北大学と山形大学で地球科学を学んでいる大学生・大学院生が中心となって立ち上げた地球科学に関する分野横断型の勉強会です。地球科学に興味のある人なら誰でも参加することができ、今年度は高校3年生から社会人まで幅広い年代の人が参加し、「災害を見つめ、明日の地球科学を考える」をテーマに講義・ディスカッション・巡検を通じて理解を深めました。

 1日目、2日目は東北大学と産業技術総合研究所から6名の先生をお呼びし、地震・津波・水災害・土砂災害・火山など災害にまつわる自然現象について講義を行いました。2011年の東北地方太平洋沖地震や2013年のフィリピンの台風による高潮災害など...そのメカニズムや被害についてわかりやすく教えていただきました。また、講義の間にはグループディスカッションとして地図を用いた「DIG (災害図上訓練)」などを行い、防災・減災について議論を交わしました。
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 3日目は仙台平野沿岸部へ巡検に行きました。2011年3月11日から5年経った被災地の復興状況や震災遺構、津波堆積物などを直接見ながら、机上では体験できないことを学びました。
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 実行委員会では今後も継続してこの活動を行っていきたいと考えており、新しいスタッフを募集しています。興味のある方は「海洋と地球の学校2016」ホームページ(http://kaiyotochikyunogakko-2016.jimdo.com/)をご覧ください。

海洋と地球の学校実行委員会 中尾美紗子(理学部地球惑星物質科学科4年)
2016年3月29日レポート

3月26日(土)「海をはかる〜海洋観測と私たちの暮らし〜」が開催されました

 2016年3月26日(土)、本研究科青葉サイエンスホールにて「海をはかる〜海洋観測と私たちの暮らし〜」が開催されました。このイベントは、国際アルゴ計画の運営チーム会議が今年日本(横浜)で開催されるのをきっかけに、仙台での講演が決まりました。2000年に始まった国際アルゴ計画のもと、世界の海を常に観測している約4000台の小型自動観測ロボット「アルゴフロート」、海と天候・気候の関わり、身近な水産資源に関わる海の環境といった話題など、海の専門家が、色々な切り口で海についてわかりやすく解説してくださいました。当日は小学生から大人まで50名以上の参加があり、海にまつわる身近な疑問から、国際アルゴ計画に関する疑問までたくさんの質問が相次ぎました。
 アルゴ計画への取り組みについては、こちらのURLから見られます。(海洋研究開発機構Web)⇒http://www.jamstec.go.jp/ARGO/

【リンク】
*「仙台市環境Webサイトたまきさん」たまきさんブログ 「アルゴフロート計画って、知ってる?ビックリな海洋探査の話。

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2016年3月29日レポート

3月4日(金) 地学専攻 大谷栄治教授 最終講義

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 3月4日(金)、理学研究科大講義室にて、地学専攻 大谷栄治教授の最終講義「地球惑星内部の教育研究:その過去・現在・未来(Research and Education of the Earth's Interior in the past, present and future)」が行われました。
 愛媛大学やANUで過ごされた時の青春・修行時代のお話や、その後、東北大学に異動されてからの研究内容の推移など、幅広くお話をしてくださいました。時には笑いを交えながら終止温かい雰囲気の中、講演は進められました。在学生や教職員の他、卒業生、他大学に異動された先生方などが全国各地から来てくださり、会場は沢山の人々で賑わいました。

大谷栄治先生よりメッセージをいただきました

 このたびは、最終講義の機会をくださりどうもありがとうございました。愛媛大学に奉職してから35年、東北大学には在職25年となり、退職の日を迎えました。
 最終講義では、これまで私が夢中になって取り組んできました地球内部研究について、裏話を加えてお話ししました。35年間の教育研究生活では、多くの課題の解明に学生の皆さんと精一杯努力してきました。しかし、そのような教育研究の努力にも関わらず、地球内部には、まだまだ重要問題が山積していることもお話ししました。
 同僚・後輩の教員の皆さん、学生・大学院生のもなさん、さらに地球内部研究が進展するように頑張ってください。もちろん私も今後も同様、地球の謎の解明にむけて努力したいと考えています。皆さんの今後のご活躍をご期待いたします。

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  学際科学フロンティア研究所の柴﨑裕樹先生より
大谷先生へのメッセージをいただきました  

 大谷先生との出会いは、私が学部4年生の時でした。当時私は、東北大学の別の学科に所属していたのですが、大学院進学の際に所属学科の先生に紹介して頂いたのが初めてでした。初めての面談の際、私が大学院で惑星の研究をしたいと伝えると、大谷先生は、「それならばこんな研究がある」と、すぐに火星の内部に関するテーマを紹介して頂きました。それが私の修士のテーマとなり、将来はこの道で研究者に進もうと決意した思い出深い研究となりました。
 私の時もそうでしたが、学生の興味を第一優先にして研究テーマを決める大谷先生のスタイルは、幅広い見識と垣根のない興味、そして底の知れない知識欲があってはじめて成せるものだと思います。指導する側となった今、その難しさを痛感し、大谷先生の人並み外れたバイタリティに改めて感銘を受けるとともに、その姿に、私も負けていられないと鼓舞して頂いてもおります。
 これからは自由な立場になられ、より一層研究に没頭されることと思います。いつまでも我々の前に立ちはだかる偉大な存在であられることをお願いするとともに、その経験を後進にご教授頂けますようお願い申し上げます。これまで大変お世話になりました。益々のご健康とご活躍をお祈りいたします。

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▲2011年9月(博士課程学位記授与時)
右:柴崎先生、中央:大谷先生、
左:小澤信先生(リーディング大学院G-Safety、同大谷研卒業生)

2016年3月22日レポート

3月19日(土)東北みらいプロジェクトレクチャーシリーズ「地球と宇宙の「謎」に挑む」

20160319_10.jpg 20160319_20.jpg  2016年3月19日(土)、東北大学川内キャンパス 文科系総合講義棟2階大講義室にて、東北みらいプロジェクトレクチャーシリーズ「地球と宇宙の「謎」に挑む」が開催されました。会場はほぼ満員となり宇宙に対する関心の高さが窺えました。
 理学研究科より地学専攻の中村智樹先生が「小惑星探査機『はやぶさ』の贈り物 -太陽系の惑星はどのように誕生したか」と題して講演されました。中村先生は探査機『はやぶさ』が持ち帰った帰還カプセルの初期分析チームに参加されました。
 密封された帰還カプセルは「クリーンチャンバー」で開封しました。チャンバー内部はクリーンな窒素を充填しています。もっとも地球上で変質しにくい状態で分析を行うためです。チャンバーに直結した手袋に手を入れ中腰のまま慎重に作業を進めます。作業に関わった中村先生を含む分析員はひどい腰痛に悩まされたそうです。1日10時間で微粒子たった5粒の分析しかできません。限られたサンプルの分析方法として、初めに非破壊分析を行い、その後、破壊分析を行います。
 ハヤブサが戻ってから5ヶ月、3000粒のサンプル解析を終えました。いろんな形状、素材の微粒子を分析し「S型小惑星は原始天体であった」「イトカワ微粒子は天体内部で加熱されたものとそうでないものがある」「多くのイトカワの微粒子は強い衝撃を受けている」と言う結論を導きだしました。サンプルの一部は、将来高度な分析方法が開発された時のために分離保管しています。近い将来新たな結論が増えるかもしれませんね。

*参考 理学研究科 小惑星探査機『はやぶさ』特設ホームページ

2016年3月 9日レポート

物理学専攻 平成27年度新博士講演会・祝賀会が開催されました

 3月1日(火)、理学研究科合同A棟にて物理学専攻 平成27年度新博士講演会・祝賀会が開催されました。
 まずはじめに、永尾翔さん、高橋遼さん、田中祐輔さんによる新博士講演会が開かれました。発表者はそれぞれ、異なった分野の研究者にもわかりやすい資料を作成し、研究の成果だけでなく自分の経歴や、その研究をするに至った経緯を発表していました。発表後の質疑応答も活発に行われましたが、自分の考えに自信を持ち、堂々と答えていました。

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永尾翔さん「新手法を用いたハイパー原子核の精密質量測定」


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高橋遼さん「流体系における電子スピン流効果の研究」


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田中祐輔さん「高分解能スピン分解光電子分光装置の建設とトポロジカル結晶絶縁体の研究」

その後、博士・修士修了生への各賞授賞式が行われました。物理学専攻賞は、博士論文、修士論文が特に優秀だった学生を表彰するために設立された賞で、受賞者には、小林俊雄物理学専攻長より賞状と記念のオリジナルメダル(博士の受賞者はゴールド、修士の受賞者はシルバー)が授与されました。また、1名が総長賞候補者として推薦されました。
各賞受賞者はこちらをご覧ください。⇒ http://www.sci.tohoku.ac.jp/news/20160303-7826.html

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引き続き祝賀会が開催されました。軽食を楽しみながら研究室仲間や先生方と思い出話などで盛り上がり、終始にぎやかな雰囲気の祝賀会となりました。

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\博士号取得&専攻賞受賞おめでとうございます!/
2016年3月 7日レポート

3月5日(日)科学で東北を盛り上げ隊!@石巻

 2016年3月5日(日)、石巻市の遊学館にて「科学で東北を盛り上げ隊!@石巻」が開催されました。
 このイベントは、やまがた『科学の花咲く』プロジェクト(山形大学)が、子どもたちに科学に親しんでもらおうと企画した科学実験イベントで、今回、理学研究科からは地学専攻の学生たちがつくったミュージアム支援団体「みちのく博物楽団」と「広報・アウトリーチ支援室」の2団体が参加させて頂きました。
 今回は11団体が参加し、3団体によるサイエンスショーも行われました。会場は市街地からは少し離れた場所となりますが1日を通してたくさんのご来場者がありました。来場者数(延べ人数)は1,868名でした。全ブースを回った子供達も多く、たくさんのお土産を手に楽しんでいました。また次回をおたのしみに!

【みちのく博物楽団「化石プニプニレプリカを作ろう!」】
 石巻からはどんな生きものの化石が見つかっているのかを知ることを通して、地域の地質や成り立ちなどの「身の回りの地学」に関心を向けてもらうことを目的としたワークショップ「化石プニプニレプリカを作ろう!」。特に石巻は三葉虫の化石が日本で初めて発見された場所として知られています。このことから今回のモチーフは新作「三葉虫」です。レプリカが出来上がって行く様子を見ながら化石の勉強。学生達の説明に耳を傾ける子供達でした。
【リンク】 *みちのく博物楽団「科学で東北を盛り上げ隊!@石巻 201603

【広報・アウトリーチ支援室「ふしぎなシートでキラキラ光の万華鏡」】
 「分光シート」を使用した万華鏡は、通常とはちょっと違う見え方でキラキラ光ります。見本の万華鏡を覗き込んだ時の子供達の「わー!すごい!」「きれい!」と言う歓声にご父兄の方々も興味津々でした。「どうしてこう見えるの?」と言う疑問に答えながら楽しく製作を進めます。穴の大きさ・数・デザインによって光の見え方が変わります。自分だけのオリジナル万華鏡が完成しました。

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2016年2月24日レポート

2月17日(水)〜18日(木)東北大学名誉博士号授与式、記念シンポジウム Mildred. S. Dresselhaus教授 (MIT)

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 2月17日(水)ウェスティンホテル仙台にて、Mildred. S. Dresselhaus教授に対する東北大学名誉博士号授与式・祝賀会が行われました。また翌2月18日(木)には理学部キャンパス合同c棟青葉サイエンスホールにて記念シンポジウムを開催しました。

研究経歴と推薦理由
 Mildred. S. Dresselhaus教授は、ナノサイエンス特にナノカーボン材料(グラファイト、ナノチューブ、グラフィン)また熱電材料研究の世界の第一人者であり、85歳にして現役女性研究者として華々しい研究活動を半世紀以上にわたって続けています。その世界的な評価は非常に高く、世界中から著名な賞を受賞、名誉博士号、レクシャーシップ、名誉会員など多く受賞されています。特にカーボンナノチューブの研究においてはノーベル賞受賞候補者に挙げられる業績を挙げており、物理学および材料科学の世界的に著名な賞である、カブリ賞、ロレアルユネスコ賞、他、米国内の文化勲章に相当する米国自由メダルの授与、さらには学会などの活動でも米国物理学会、米国科学会AAAS(雑誌SCIENCEの母体)などの米国主要学会の会長等を歴任するなど、各学会の最高栄誉賞を受賞されています。最近の科学雑誌では、"Queen of Carbon(炭素の女王)"と呼ばれています。
 また、女性研究者の草分け的な研究者であり、4人のお子様とご主人(Gene Dresselhaus教授、MIT)とともに女性研究者の地位向上にも重要な役割を果たして来ております。

東北大学における教育・研究への貢献
 Dresselhaus教授は、東北大学の理学研究科の21世紀のCOEプログラムにおいて、国際評価委員としてCOEシンポジウムに参加(2007年)し、COEプロジェクト運営評価に関する貴重なコメントをいただくなど、東北大学のプロジェクトに大きな貢献をしています。また21世紀COEに続くグローバルCOEプログラムでも、本学の教員との共著者として多くの論文を発表しています。また、Dresselhaus教授は東北大学において直接共同研究も進めており、理学研究科の大学院生の多くと共著の論文を書いています。共著論文を発表している大学院生は、学位取得後、日本国内で研究職に就いているのはもちろんのこと、アメリカやドイツなど海外で教授職に就いている者も多く、国際的に活躍しており、相互の教育研究活動は大変活発に行われ、本学のアクティビティに多大な貢献をしています。
 また、Dresselhaus教授は、東北大学に来た時に、研究以外でも女性研究者の研究環境の改善として理学研究科において男女共同参画の講演を行い、女性研究者との多くの議論をしていただきました。このことは、開学以来門戸開放を理念として掲げ、初めて女子学生を受け入れた本学の精神に合致し、本学における男女共同参画事業に大きな影響を与えており、その貢献度は多大なものとなっています。

【リンク】
*東北大学英語サイト
Tohoku University Honors Queen of Carbon Mildred S. Dresselhaus
2016年2月16日レポート

2月6日(土)、7日(日)天文台まつり2016

 2016年2月6日(土)、7日(日)、仙台市天文台にて「天文台まつり2016」が開催されました。理学研究科、東北大学からは3つのブースが出展しました。

【アンドロメダファイト】
 天文学専攻の学生達によるカードゲームが終日行われました。今回はカードでじゃんけんを行う簡単ルールで、小さなお子さんから小学生まで幅広い層に楽しんで頂きました。会場のあちこちから「アンドロメダーファイっ!」と言う掛け声が飛び交いました。また館内に配置されたクイズを解きパスワードを手に入れると、アンドロメダファイトホームページから全てのカードをダウンロード出来る「パスワードゲットクイズ」も行われました。楽しみながら天文学に触れられる企画に子供達も興味津々でした。

【立体映像で宇宙旅行体験☆】
 国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクトが提供するMitakaの立体上映が行われました。解説は天文学専攻の津村耕司先生。3Dメガネをかけて立体映像を見ながら宇宙の果てまで大冒険!映像は星同士の距離感、数なども精密に再現されています。1日4講演行われ、午前中の早い時間には既に整理券配布が終了し人気のコーナーとなりました。たくさんのご参加ありがとうございました。

【東北大学ゼミ企画「留学生と日本を感じよう」】
 君が宇宙と社会のコミュニケーションをデザインするセメスター通称「きみせめ」が、日本文化×国際交流×宇宙と言う壮大なテーマで、留学生と日本体験しました。俳句、書道、華道、茶道、折り紙を使用し交流を図ります。定員いっぱいのお申込みがあり、立ち見の方々もたくさん訪れました。折り紙では「星」や「スペースシャトル」が人気!書道では初めて筆を持つ方や漢字を書く方がほとんどでしたが、素敵な作品が多く生まれました。

【天文台:東北大学関連展示】
 天文台の館内には理学研究科関連の展示(地球物理学コーナー、ニュートリノ科学研究センターコーナー、天文コーナー)も複数ありますでのご紹介致します。

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2016年2月 5日レポート

12月17日(木)天文学専攻 山田亨先生 最終講義

 2015年12月17日(木)、12月で東北大学を去られる天文学専攻の山田亨先生の最終講義が行われました。山田先生は8年間、東北大学で研究と教育に携わってこられました。また2014年からは当支援室の室長として、広報・アウトリーチ活動にもご尽力いただきました。山田先生の関連する広報室イベントを下段にまとめましたので併せてご覧下さい。常に笑顔を忘れず、場を和ませていただきました。最終講義の様子(スライドショーをご覧下さい。)も山田先生のお人柄が出ていますね。新天地でのご活躍をお祈り致します。

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  天文学専攻 山田亨研究室所属 木村勇貴さんのコメント  
 山田先生はこの東北大学での8年間、天文学分野のみならず多方面の分野において数多くの業績を残されました。海外出張が多い中(フライト記録によると飛行距離は地球から月までおよそ3往復もしているそうです)、常に複数の大学院生を指導しており、全く疲れを見せない先生を見て、我々、大学院生も負けてられないと感じることが多く、研究面ではもちろんのこと研究者としての姿勢においても学ぶべき点が多々ありました。
 また私個人としても、東北大屋上望遠鏡や岡山望遠鏡、さらにハワイにあるすばる望遠鏡に至るまで、山田先生と共に天体観測を行えたことが今となっては非常に貴重な経験だったように感じます。
 今回は他大学への移動のため、山田先生の研究生活がこれで終わったわけではありません。新任地での山田先生のさらなるご活躍が東北大学まで轟きますよう、我々スタッフ一同お祈りいたしております。

【山田先生関連イベント】
*2010年12月4日:
小・中学生のためのサイエンス講座 講師山田亨先生「宇宙の果てのいちばん星」
*2013年7月19日:
夜カフェ+天文学 七夕に願いをー動き始めた30m超巨大望遠鏡TMT計画:第2の地球、そして宇宙の夜明けを求めて-
*2014年11月15日:
講演会「すばる望遠鏡、宇宙へのまなざし。」
*2015年8月20日:
小中学生のためのキャンパスツアー「夏休み!いちにち大学生」特別授業「巨大(きょだい)ブラックホールの謎(なぞ)」
*2015年9月4日:
全国同時七夕講演会 シュリ・クルカルニ博士 一般講演会「躍動する夜空 宇宙の花火」
2016年2月 3日レポート

1月24日(日)仙台市天文台 × 東北大学 特別講演会「ニュートリノって何がすごいの!?~この物質世界をつくったのは、ニュートリノかもしれない~」

 2016年1月24日(日)、仙台市天文台にて、仙台市天文台 × 東北大学 特別講演会「ニュートリノって何がすごいの!?~この物質世界をつくったのは、ニュートリノかもしれない~」が開催されました。

20160124_10.jpg  こちらは開場前のパネル展示の様子。皆さん、スタッフの説明に熱心に耳を傾けていました。来場いただいた皆様には「水素泡箱フィルム」をお配りしました。通常目で見ることの出来ない、電子や陽子、中間子などの粒子の動きの軌跡を写真としてフィルムに収めたものです。

20160124_20.jpg 20160124_30.jpg  講師は、ニュートリノ科学研究センターの井上邦雄先生。「ニュートリノとは?」という基本的な解説から、東北大学で行われている研究の内容、世界最高水準の観測装置「カムランド」、「カミオカンデ」と「カムランド」の違いなど、ニュートリノについて詳しくお話しされました。
 質疑応答ではたくさんの質問があり、ニュートリノへの関心が高いことを改めて感じる会となりました。アンケートでは「東北大学でノーベル賞級の研究をしていることを初めて知った!」「私は高校1年生で天文学について大学で学びたいと思っていました。この話を聞き、東北大学いいなと思えました。またニュートリノ研究にも興味がわきました。」という感想をいただきました。当日の朝は降雪がありお足下の悪い中、約100名の方々に参加いただきました。たくさんのご来場ありがとうございました。

*ニュートリノ科学研究センターホームページ
仙台市天文台でニュートリノ特別公演が開催されました

2016年2月 3日レポート

1月21日(木)ニュートリノ科学研究センター 井上邦雄先生 NHKラジオ番組「特集・宮城イグ☆ナル学園」出演

 2016年1月21日(木)、カタールサイエンスホールにて、NHKラジオ番組「特集・宮城イグ☆ナル学園」の番組収録が行われ、ニュートリノ科学研究センターの井上邦雄先生が出演されました。
 「宮城イグ☆ナル学園」は、NHK仙台で夕方放送しているラジオ番組「ゴジだっちゃ!」の人気コーナーです。通常の内容は、県内の中高生に地元の自慢や自分の夢を語ってもらっています。今回の特集では、彼らの知的好奇心に火をつけ、未来がイグナル(良くなる)ための特別授業として進行されました。

【リンク】
*「科学者の卵養成講座」活動ブログ 「きみはニュートリノを見たか!?
*「科学者の卵養成講座」活動ブログ「ニュートリノって知ってる?
今回の高校生の中には「科学者の卵養成講座」受講生も参加されており、今回の収録の様子を科学者の卵ホームページ内でご紹介して頂きました。
*ニュートリノ科学研究センターホームページ「NHKラジオ出演 (2/11 放送)


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  放送予定  
特集・宮城イグ☆ナル学園「きみはニュートリノを見たか!?」
2016年2月11日(木・祝)15:05〜16:55 NHKラジオ第一
NHKネットラジオらじる☆らじるでもお楽しみいただけます。
詳細は「ゴジだっちゃ!」番組ホームページへ。
2016年2月 2日レポート

1月30日(土)「空」から「宙」へ 空の探検家 武田康男氏トークイベント

 1月30日(土)、仙台市天文台にて、「空」から「宙」へ 空の探検家 武田康男氏トークイベントが開催されました。武田康男氏は東北大学理学部天文および地球物理学科第二を卒業されています。
 仙台市天文台では、1月4日〜3月下旬まで武田康男氏の写真展「空のふしぎ展」を開催しています。今回は撮影者である武田氏の仙台での初めてのトークイベントと言うことで、お足下の悪い中110名の来場者がありました。
 最新の機材と技術を駆使して撮影された数多くの映像や写真を使って、不思議で楽しい空の魅力をお話しいただきました。

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  武田康男氏インタビュー  
Q1.仙台では、よくご講演などされるのでしょうか?
全国で講演していますが、仙台は初めてです。今回は写真展も兼ねていました。

Q2.参加者が100名を超え、大変ご盛況でしたが、講演を終えられたご感想をお願いします。
東北大学の学生や同窓生をはじめ、地元のさまざまな方に来ていただいて、とても嬉しいです。皆さん熱心にうなずきながら聴いてくださり、終わったあとも多くの質問や意見を受けました。小学生などのお子さんも気軽に来てくれたのは、天文台の良さだと思いました。

Q3.OBとして東北大主催のイベントなどがあれば、また仙台でお話いただけますか?
可能な範囲でできます。小学生から高校生の人たちにも伝えたいことがいろいろあります。
2016年1月22日レポート

仙台市天文台トワイライトサロン
1月9日 田中幹人先生 1月16日 市川隆先生

 1月9日、16日の二週に渡り、仙台市天文台のトワイライトサロンで天文学専攻の先生方がゲスト講演を行いました。
 9日は、田中幹人先生の「もしも君が杜の都で天文学者になったら。。。2015 ~バックステージ編~」。12月20日〜26日に開催された「もし天」を振り返りました。今回のもし天のレポートは、本ホームページの1月13日のレポート「2015年度 もしも君が杜の都で天文学者になったら。。。」にも掲載していますが、本講演では、銀河班(チーム名:スパイラル☆パラダイス)にフォーカスしたドキュメンタリーを放映しました。放映後、銀河班のリーダーTAとしてもし天に関わった天文学専攻M1の新岡耕平さんが、もし天の感想を述べられました。

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▲田中先生「もし天は、勉強ではなく自分で答えを見つける課題解決型のイベントです。」

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▲参加者は、高校生の発表の様子をうなずきながら熱心に鑑賞していました。

IMG_1901.JPG ▲新岡さん「もし天では、高校生とともに大学生TAも一緒になって成長することができたと思います!」

 16日は、市川隆先生の「南極で探る第2の地球」。地球外生命の可能性を探るには、たくさんの星を探さなければなりません。「UFOは別にして、私たちはどうやって宇宙人を探すか」「惑星を直接撮像してみたら、生命の兆候が確認できるのではないか」「間接的に地球型の惑星を探す方法」など天文学者が第2の地球を探す研究をどのように進めているか、また発見した惑星の性質を調べる方法をわかりやすく説明してくださいました。さらに、南極で計画している研究のお話もされ、参加者はとても興味深そうに聴講していました。

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▲講演をする市川先生。参加者へのお土産に南極の氷を持ってきてくれました!

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▲国立天文台の四次元デジタルシアターを使って、138億光年の宇宙を見ることができました。
2016年1月21日レポート

1月5日(火)〜6日(水)光・量子ビーム科学連携推進室 第5回ワークショップ「光・量子ビームを用いた地球惑星科学の新展開」

 2016年1月5日、6日、青葉サイエンスホールにて、「光・量子ビームを用いた地球惑星科学の新展開」と題し、東北大学 光・量子ビーム科学連携推進室 第5回ワークショップを開催しました。
 東北大学 光・量子ビーム科学連携推進室(Light/Quantum Beam Science Promotion Office, Tohoku University)は、光・量子ビームを用いた様々な研究の裾野を広げる連携を促進、支援するため、平成25年2月に東北大学研究推進本部が支援する部局・分野横断各種プロジェクト・推進委員会の一つとして設置されました。
 第5回ワークショップでは、研究対象に焦点を絞り、地球・惑星を対象とした研究における光・量子ビームの応用と、関連する分野、手法を用いた研究の現状について話題提供をしていただき、今後の新たな研究分野、研究手法、量子ビーム利用の研究展開の可能性について意見交換を行いました。

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2016年1月13日レポート

1月7日 一般雑誌会講演会 荻野博先生「理学部化学教室の系譜」

 1月7日(木)理学部大講義室にて、一般雑誌会講演会が開催されました。講師は、本学名誉教授の荻野博先生。理学部化学科のご出身で、1962年から東北大学助手、1968年から東北大学助教授、1983年から東北大学教授を歴任され、2001年に定年退官されるまで約40年にわたり化学教室でご活躍されました。ロタキサンやケイ素-金属錯体に関する研究など錯体化学、有機金属化学の研究の第一人者でいらっしゃり、ご定年後は放送大学で教育に大きく貢献されています。
 本講演会では「理学部化学教室の系譜」と題し、東北帝国大学だったころからの化学教室の歴史、日本化学会の歴史、東北大学理学部化学教室の基礎知識などをお話されました。荻野先生の在学時代のエピソードも盛り込まれ、会場内ではたびたび笑いが起こり、和やかで楽しい講演会となりました。

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講師の荻野博先生

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化学科の教授の先生方と名誉教授の先生方
2016年1月13日レポート

2015年度 もしも君が杜の都で天文学者になったら。。。

 今年で5年目を迎える、高校生向けのイベント「もしも君が杜の都で天文学者になったら。。。」を、12月20日(日)〜12月26日(土)に開催致しました。
 このイベント「もし天」は、東北大学天文学教室と仙台市天文台が共同で開催する、高校生向け天文学者職業体験実習です。全国から集った高校生達が、1週間合宿をし、高校生自らが研究テーマと研究計画を立案して天文台の望遠鏡で観測し、そのデータを解析して宇宙の謎の解明をするプログラムです。
 今年は、全国から12名の高校生が集まり、宇宙の謎に挑みました。高校生と(高校生の数よりも多い)TAらは、日を追う毎にチーム内が団結し強い絆が生まれて行くのを感じます。日夜の観測とデータ解析で睡眠不足で過酷な状況ではありましたが、得るものも大きかったはずです。
 最終日の12月26日(土)には、1週間かけて研究した成果をまとめ、一般市民の皆様に解りやすく伝える、研究成果発表会をせんだいメディアテーク7階スタジオシアターで行いました。

 発表は、次の通りです。

【宇宙論班】  チーム名「ダークマター(は)あるマゲドン
銀河および銀河団のスケールとダークマター量との関係を探る

【銀河班】   チーム名「スパイラル☆パラダイス
銀河の形態分類(ハッブル分類)とは異なる新しい銀河分類の探索

【恒星・星雲班】チーム名「SNS(star Nebula Searchers)
星雲の観測により、星の死から生を調べる


リンク
 今回集まった高校生の中には、下記の団体に所属している方々も参加しており、今回のもし天の様子をホームページ内で紹介して頂きました。
 *「科学者の卵養成講座」活動ブログ
 *「高校生・大学生による宇宙団体SPICA」報告ページ


12月20日(日)開校式

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合宿中(12月20〜25日)

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12月26日(土)研究発表会

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2015年12月 9日レポート

12月5日 市民講座「ノーベル賞物理がわかる ーニュートリノのはなしー」

 12月5日(土)メディアテークにて市民講座「ノーベル賞物理がわかる ーニュートリノのはなしー」が開催されました。この講座は、2015年のノーベル物理学賞が「ニュートリノ振動の発見によりニュートリノに質量があることを示した」業績により、東京大学梶田隆章教授(スーパーカミオカンデ実験)とクイーンズ大学アーサー・マクドナルド名誉教授(SNO実験)に贈られたことを記念して、一般の方に「ニュートリノとは何か?」「ニュートリノに関してどんな研究が行われているのか?」についてわかりやすく紹介するべく企画されました。
 会場のスタジオシアター前には、ニュートリノ科学研究センターのみなさんが用意したパネルや装置などが展示され、来場者へ研究内容について説明を行っていました。講演では、井上邦雄先生がニュートリノの基礎知識やニュートリノに関するノーベル賞の歴史、東北大学の研究について専門知識を持たない人でも理解しやすいように楽しくお話されていました。来場者は100名を超え、積極的な質疑応答もあり、盛況のうちに終了しました。
 今月25日には、理学部キャンパスツアーでニュートリノ科学研究センターを見学します。参加ご希望の方は理学部ホームページからお申込みください。
 ⇒【イベント】12月25日(金)理学部キャンパスツアー「ニュートリノ科学研究センター見学」

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2015年12月 8日レポート

12月6日(日)サイエンスカフェ・mini「ねぇ君、不思議だと思いませんか?~最新科学へつながる自然の不思議を大学生と語ろう~」

 12月6日(日)、片平キャンパス北門会館 2階 エスパスにて「サイエンスカフェ・mini「ねぇ君、不思議だと思いませんか?~最新科学へつながる自然の不思議を大学生と語ろう~」」が開催されました。この「サイエンスカフェ・mini」は、東北大学の社会貢献の一環として仙台市内の街中を会場に市民参加型のサイエンス・コミュニケーションの場を演出する東北大学サイエンスカフェの企画をサポートする学生ボランティア「S-Café Sugars」が主催、企画するイベントです。
 今回は中学生と高校生を対象とし、世界で初めて人工雪の作製に成功した中谷宇吉郎の研究をヒントに雪づくりの実験やディスカッションを実施致しました。理学部の学生もプレゼンや進行などスタッフとして参加しています。来場者とスタッフ、共に作り上げるイベントに活発な意見が交わされました。

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  理学部生物学科 3年 小山有夢さん  
 科学に興味のある中高生と交流ができる良い機会でした。
 大学生が気がつかないようなことに気がつく子もいて、こちらも勉強になりました。
(不思議)が研究の出発点であることを感じてもらえたかと思います。
 東北大学への入学が決まっている高校生の参加者もいたので、来年度は一緒にこのような活動ができると嬉しいです。
2015年12月 8日レポート

数物セミナーが開催されました

 11月29日(日)、川内キャンパスにて「数物セミナー 冬の大談話会2015 in 東北」が開催されました。数物セミナーとは、数学・物理に興味のある大学学部生を対象として、大学・学年・分野などの垣根を越えた交流を目指した「全国規模の」セミナーです。数物セミナーでは、各大学の教室などを借りて不定期に談話会を行っており、学生による講義やポスターセッションや雑談などを行う交流の時間が用意されています。
 今回は理学部・理学研究科から4名の学生さんが発表を行いました。数学・物理だけでなく、天文学コースの学生さんも発表していましたよ!

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 この談話会は、主に春と冬に開催され院生・社会人の方でも聴講できます。また、数物セミナーでは学部生を対象に3泊4日の合同合宿も行っています。(次回は岡山で開催。現在参加者募集中です。)
20160314-17.jpg 数物セミナーに興味のある方、ぜひホームページを覗いてみてくださいね!
【数物セミナーホームページ】http://physmathseminar.web.fc2.com/index.html

  運営委員 青木さくらさんのコメント  
 私は1年生の冬ごろから、数物セミナーに参加するようになりました。数物セミナーでは大学・学年・分野がバラバラの学生が自由に交流するので、それまでよりいろいろな分野に興味を持って勉強するようになったり、分からないことを他の学生と議論したりするようになりました。
 数物セミナーの主な活動は合宿と談話会です。合宿では、全国のいろいろな大学の学部生とセミナーをしたり交流したりすることができます。自分と同じ分野に興味のあるひとと議論して盛り上がったり、逆に普段は全く触れないような分野の話が聞けたり等、とても刺激的な時間を過ごすことができると思います。私は、合宿でできたいろいろな大学の友達と、いまも毎週オンラインでゼミをしています。
 談話会ではいくつかの講演が行われ、参加者は講演を聞いて質問したり、参加者同士で交流したりします。他大学の学生が発表したり、発表を聞きに来たりもします。東北大でも去年の春、今年の春・冬に開催しました。談話会の発表者・参加者は学部生に限らないので、いろいろな方の参加をお待ちしております。
2015年12月 7日レポート

12月3日 市民公開講座「新しい東北を拓く放射光計画」

 12月3日(木)AER(アエル)TKPガーデンシティ ホールDにて、東北大学主催の市民公開講座「新しい東北を拓く放射光計画」が開催されました。「放射光」とは、太陽の 10 億倍を超える明るさをもつ人類が創り出した光のことで、東北7大学を中心とした東北の産学官では、この放射光を利用して、世界でも最先端の性能を誇る中型高輝度放射光施設を東北地方に設置することを目的とした東北放射光計画SLiT-Jを進めています。公開講座では、電子光理学研究センターの濱広幸教授が『東北放射光計画 SLiT-J とはなにか?』と題し、放射光や放射光施設について一般市民にもわかりやすい講演をされました。会場は満席で椅子を追加するほどの盛況でした。

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2015年11月17日レポート

11月14日(土)一般相対性理論誕生100年記念市民講座−仙台開催−

 2015年11月25日、重力の法則と時空の構造を記述するアインシュタインの一般相対性理論は誕生100年を迎えます。それを記念して、一般相対性理論が持つ意味と関連する研究の最先端にふれて頂く市民講演会「一般相対性理論誕生100年記念市民講座」が片平キャンパス知の館において開催されました。
 早稲田大学理工学部 前田 恵一 教授が「一般相対性理論と宇宙論」、理学研究科からは天文学専攻の二間瀬 敏史 教授が「一般相対性理論と天文学」と題し、一般相対性理論と関連する最先端の研究について平易な言葉で講演が行われました。
 あいにくの空模様のでしたが会場はほぼ満席。講演後のブレイクタイムではたくさんの質問が飛び交い一般相対性理論への関心の高さが見られました。

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2015年11月17日レポート

防災訓練を実施しました

 11月11日(水)、平成27年度東北大学理学研究科防災訓練を実施しました。この訓練は、東日本大震災の経験を踏まえて緊急地震速報システムの周知や、東北大学安否確認システムを利用した安否確認、トランシーバーを使用した安否確認方法、非常食配布体系の検証を行うことを目的としています。
 第一部の「避難訓練」は原則全員参加です。11時55分、震度6の強い揺れを想定した緊急地震警報発生のアナウンスから始まりました。各自周囲の状況を確認しながら、近くの安全な場所へ移動。その後、災害対策本部からの指示に従い、指定の緊急時集合場所へ移動します。集合場所へ着いたら、研究室ごとに安否確認を行います。学部生は記名による安否確認となります。安否確認担当者は災害対策本部へ報告します。全ての学科・専攻の安否が確認された後、避難訓練は終了、最後に各自備蓄品の飲料水と乾パンを受け取り解散となりました。
 第二部の「各種体験」では、初期消火、搬送、発電、マンホールトイレ設置の各体験を行いました。私は発電体験をしてみましたが、エンジンをかけるのに苦労しました...
地震から自分の身や大切な人を守るために、防災訓練は大変重要です。積極的に参加し、もしものときに備えましょう。
今回の参加者は、1,265名でした。みなさん、お疲れさまでした。

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2015年11月17日レポート

KamLANDに行ってきました

 2015年ノーベル物理学賞は、「ニュートリノが質量を持つことを示したニュートリノ振動の発見」によって東京大学の梶田教授が受賞されましたが、東北大学のニュートリノ科学研究センターも2004年までこの実験に参加していました。ニュートリノの観測装置「カムランド」。今回そのカムランドを取材すべく、10月22日岐阜県飛騨市神岡町まで行ってきました!

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2015年11月16日レポート

平成27年度 物理学のフロンティア 登録説明会

 11月11日(水)、川内キャンパスにおいて「平成27年度 物理学のフロンティア 登録説明会」が行われました。この「物理学のフロンティア」では興味のある研究室が複数ある場合、スケジュールが合えば掛け持ちも可能です。今年受け入れ予定の研究室は全部で8つ、各々について説明が行われました。説明後、興味のある研究室に出向き、その場でエントリーをします。今後も参加学生と担当教員はスケジュール調整、内容等を自由に議論しながら決定して行くこととなります。参加した学生は積極的に先生方に質問をしエントリーをしていました。
 今後、広報室ではいくつかの研究室を密着取材して行きます。お楽しみに!

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  物理学のフロンティア  
 大学に入ったのに、聞くだけの講義だけじゃ物足りない、最先端の研究を推進している研究室のゼミや実験に参加してみたい、と思ったことはありませんか?
 そのように意欲的な学生を一年生から研究室に迎え入れるのが理学研究科物理学科が行っている「物理学のフロンティア」です。「物理学のフロンティア」では単位は与えられませんが、研究室ベースの実験、ゼミに参加することにより、講義とは違った大学研究室ならではの雰囲気を味わうことができます。ゼミ、実験の形式、内容、スケジュール等も学生と担当教員の相談でフレキシブルに決めることができます。研究室で先生方と知り合いになり、将来の進路、研究の方向を決める材料としても非常に貴重なチャンスになります。なお、「物理学のフロンティア」は理数学生応援プロジェクト海外研修の履修要件の一つとなります。

  平成27年度 受け入れ予定研究室  

►  物性理論 柴田 尚和 先生[HP
仮想空間で探る物理学
量子力学が支配する世界を計算機の中に再現する。


►  多元物質科学研究所 寺内 正己 先生[HP
電子の波動性・粒子性を見て測る
電子顕微鏡を用いた物性実験の概要説明、光を用いた 波動性の実験、高速電子を用いた電子の波動性・粒子性の観察実験を行う。


►  素粒子理論 石川 洋 先生[HP
相対性理論入門
特殊(および一般)相対性理論について輪講形式で学ぶ。


►  素粒子・原子核実験
(素粒子実験)山本 均 先生、佐貫 智行 先生[HP
小林、益川理論を実証したBファクトリのデータを解析して新粒子を発見してみよう
(原子核実験)中村 哲 先生、田村 裕和 先生[HP
反粒子の対消滅を使ってアインシュタインの法則を確かめよう
ノーベル受賞講演・論文輪講ゼミ、陽電子 対消滅 ガンマ線測定実験


►  ニュートリノ科学研究センター 井上 邦雄 先生、古賀 真之 先生[HP
神岡ニュートリノ観測施設
神岡カムランド施設見学
 →見学の様子をレポートして頂きました。
  物理学のフロンティア2016(ニュートリノ科学研究センターのページ)


►  サイクロトロン・RIセンター 酒見 泰寛 先生、原田 健一 先生[HP
サイクロトロンとレーザーを用いて冷たい不安定原子を生成しよう
加速器施設見学、ゼミ、核反応実験、レーザー冷却実験


►  電子光理学研究センター 須田 利美 先生、村松 憲仁 先生[HP
電子加速器で拓く極微の世界
大型電子加速器見学並びにゼミ

2015年11月16日レポート

東北大学電子光理学研究センター「一般公開」が開催されました

 10月24日(土)に仙台市太白区三神峯にある東北大学電子光理学研究センターで一般公開が開催されるということで、取材に行ってきました!
 このイベントでは、カードゲームやこまを使った遊びを通して理科に関することを学んだり、普段はなかなか入れない、大学が所有するものとしては日本最大を誇る加速器を見学できるツアーなどさまざまな企画が組まれています。当日は晴天に恵まれ、小さいお子さんからお年寄りの方まで、多くの方がイベントに訪れました。
 三神峯ホールでは、須田利美教授が「元素誕生の謎に迫る-宇宙での元素合成:水素から超重元素まで-」と題し講演会を開きました。須田教授は「指輪などに使われている金やプラチナがいつ・どこで・どのように生まれたのかの謎」に関連する原子核の研究をされているのだそう。わかりやすいですね!そして日本人が発見しまだ名前がない113番目の元素には、日本に近い名前(ジャポニウム?ニッポニウム?)がつけられるかもしれないとか・・・!とても壮大なお話を聞くことができました。
 見学ツアーは、AコースとBコースに分かれており、それぞれ見学コースが違います。Aコースは、大強度電子線形加速器や電子円形加速器などを回り、Bコースはガンマ線実験装置やテラヘルツ光源加速器を回ります。どちらも約40分程度の見学で、私はAコースに同行させて頂きました。こちらのツアーもたくさんの方が参加し、質問が飛び交っていました。

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  須田利美先生のコメント  
 一般公開当日は天候にも恵まれ、多くの方々にご来場頂きました。当センターの電子加速器は大学保有の加速器としては国内最大で、全国共同利用拠点として国内の多くの研究者に利用されています。普段はなかなか見ていただくことができない大型加速器の見学会には大勢の皆さんが参加され、また研究に関連したいつかの体験コーナーも盛況でした。多くの皆さんに電子光理学研究センター並びに当センターで進めている研究を知っていただくことができたようです。
2015年11月 9日レポート

10月30日(金)〜11月1日(日)第67回東北大学祭

 10月30日(金)〜11月1日(日)、東北大学川内キャンパスを会場に第67回東北大学祭が開催されました。
 理学研究科からは、地学専攻の中村 美千彦 先生、化学専攻の西澤 精一 先生の模擬講義や、学生はサークルや企画出展で参加しました。
 *第67回東北大学祭


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2015年11月 6日レポート

自修会コンサートが開催されました

10月28日(水)、理学部・理学研究科自修会主催のコンサートが開催されました。自修会では年に数回、プロの方をお招きしてコンサートを開催しています。今回演奏してくださったのは、昨年と同じく後藤悠仁さん(ヴィオラ)と清水将仁さん(ピアノ)。会場は席が全て埋まり、立ち見が出るほど多くのひとが集まりました。ヴィオラとピアノが奏でる美しい音色に、来場者の方々は聴き入っていました。

<曲目>
シューマン:アダージョとアレグロ Op.70
フックス:ヴィオラソナタ Op.86
グラズノフ:エレジー Op.44
ショスタコーヴィチ:ヴィオラソナタ Op.147
M.マレー:5つの古いフランス舞曲よりロンド

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演奏をする後藤さん(中央)と清水さん(右)

2015年10月29日レポート

片平まつりが開催されました

 10月10日(土)〜11日(日)「片平まつり2015 ~感じてみよう、科学のチカラ」が東北大学片平キャンパスを中心とする附置研究所等で開催されました。
 このイベントは、一般市民の方々に研究・教育活動を公開し、特に小・中・高校生の児童・生徒の皆さんに、世界の最先端をいく東北大学の研究を体験・体感することにより、科学への興味・関心を深めてもらいたいという想いで1998年からほぼ隔年で開催し、今年で9回目になります。
 本学部・研究科からも一部の研究室や学生が出展し、また特別企画「サイエンス・エンジェルと話そう!」では、修士2年の古樫加奈子さんが、「フラスコでつくる人工 DNA/RNA~化学と生物の境目~」と題し、講演を行いました。

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  古樫加奈子さんのコメント  
 自分の研究がどんなものか、一般の方々にわかりやすくお伝えするのはなかなか難しいものです。発表資料作りには苦労しましたが、学生同士で意見を出し合いつくりました。当日は受験生の親子連れから小学生の女の子まで、予想以上に幅広い方々に参加していただけました。今回の企画を通して、少しでも大学や科学に興味を持ってもらえたらと思います。
 難しいけど楽しい、自分のためにもなった活動でした。
2015年10月19日レポート

10月10日(土)やさしい科学技術セミナー「化学と生物学をつなぐ「光る分子」」

 10月10日(土)、理学研究科合同C棟2階青葉サイエンスホールにて、公益財団法人 国際科学技術財団主催の「やさしい科学技術セミナー」が開催され、理学研究科化学専攻の高岡洋輔先生が「化学と生物学をつなぐ「光る分子」」と題し、講演をされました。
 受講者は化学と生物学をつなぐ「光る合成分子:蛍光分子」と、それを使って生命の不思議を解き明かす最先端の科学技術について講義をした後、実際に蛍光分子を使った試験管実験や細胞実験などの体験実験をしました。
 今回のセミナーでは、高校までは分断されている化学(機能性分子の設計/合成)と生物学(タンパク質/細胞等の分子細胞生物学)を融合した、大学ならではの境界領域研究に触れました。


公益財団法人 国際科学技術財団「やさしい科学技術セミナー」ホームページ
セミナーの様子を動画でご覧頂けます。(※音が出ます。)


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  高岡洋輔先生のコメント  
今回のセミナーでは、化学と生物学をつなぐ「光る合成分子:蛍光分子」をもとにして、実際に蛍光分子の反応を試験管(化学)と細胞(生物)で観察する実験を体験してもらいました。化学実験では試薬を添加した際の色の変化を、生物では全く光っていなかった細胞が蛍光分子で染まった様子を見た高校生はとても目を輝かせ、しばらくじっと観察を続ける様子が印象深いものでした。空き時間に研究室設備の紹介も行ったところ、多くの質問が飛び出し、近い将来入学するであろう大学の様子を具体的にイメージしていたように見え、有意義な時間を提供できたように思います。
2015年10月 9日レポート

9月4日(金)全国同時七夕講演会 シュリ・クルカルニ博士 一般講演会「躍動する夜空 宇宙の花火」

 9月4日(金)、仙台市情報・産業プラザネットUにて全国同時七夕講演会 シュリ・クルカルニ博士 一般講演会「躍動する夜空 宇宙の花火」が開催されました。
 初めに、天文学専攻教授の山田亨先生が「宇宙のフロンティアに挑む」と題し講演されました。山田先生の研究フィールドであるハワイの天文台の話、そしてシュリ博士のご紹介をされました。
 その後、カルフォルニア工科大学のシュリ・クルカルニ博士よりご講演いただきました。同時通訳は、シュリ・クルカルニ博士の奥様である小宮浩美さん。シュリ博士の研究のひとつである補償光学(アダプティプ・オプティクス)、そして研究対象の移り変わりや今後の展望など、所々に用語説明を入れる形で分かりやすくお話し頂きました。
 また観覧者の中には「科学者の卵養成講座」受講生も参加されており、今回の講演会の様子を科学者の卵ホームページ内でご紹介して頂きました。
 *「科学者の卵養成講座」活動ブログ


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  山田亨先生のコメント  
クルカルニ先生は、今回、東北大学で開催された、すばる望遠鏡とケック望遠鏡の将来にわたる協力関係を議論する会議のため来仙されました。これらは、共に現在、世界で活躍する最も巨大な光学望遠鏡で、しかも、ハワイ島マウナケア山頂に隣り合っています。クルカルニ先生には、今回、ユニークな、また、大変わかりやすい方法で講演をしていただくことができました。あらためて感謝いたします!
2015年10月 6日レポート

科学で東北を盛り上げ隊@石巻が開催されました

10月4日(日)今年もイオンモール石巻にて「科学で東北を盛り上げ隊!@石巻」が開催されました。
このイベントは、やまがた『科学の花咲く』プロジェクト(山形大学)が、子どもたちに科学に親しんでもらおうと企画した科学実験イベントで、今回、理学研究科からは東北大学天文学教室の学生グループ、地学専攻の学生たちがつくったミュージアム支援団体「みちのく博物楽団」が参加させて頂きました。来場者数(延べ人数)は2183名でした。
天文学教室グループは、プラ板に星座を描いてオリジナルキーホルダーを作る『プラ板deプラネタリウム』と空気の圧力を利用した『ペットボトルde「ふちんし」』、みちのく博物楽団は化石のレプリカを作る『アンモナイトのレプリカを作ろう』を出展しました。どのブースも大盛況で、切れ目なくいらっしゃる子どもたちや地域のみなさんに一生懸命科学のおもしろさをお伝えできたかと思います!また次回をおたのしみに!

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2015年10月 2日レポート

東北大学理学部 物理(系)学科主催 KEK、J-PARC見学会2015

 9月29日、理学部物理系1,2年生を対象にした「KEK、J-PARC見学会2015」が行われました。
 このイベントは、東北大学の先生方も参画している高エネルギー加速器研究機構(KEK)、大強度陽子加速器施設(J-PARC)を見学することで、最先端の物理学研究に触れてもらおうと毎年物理学科が企画しているものです。
 高エネルギー加速器研究機構 KEK は、茨城県つくば市(仙台から南約250km、東京から北約60km)にある世界最大級の加速器施設です。また、大強度陽子加速器施設 J-PARC は、茨城県東海村(仙台から南約200km、東京から北約110km)の日本原子力研究開発機構内に新しく建設された世界最強クラスの陽子ビームを供給できる研究施設です。
 東北大学物理系の研究室では、全国共同利用機関としてのKEKとJ-PARCに設けられた陽子シンクロトロン、電子・陽電子衝突型加速器、放射光施設、中性子散乱施設等の実験施設において、素粒子・原子核物理学および物性物理学における様々な最先端の研究活動を行っています。
 朝7時、東北大学を出発した一行はバスで高速道路を南下することおよそ4時間、茨城県つくば市にある高エネルギー加速器研究機構(KEK)に到着しました。ここには、周長3kmの電子・陽電子衝突型加速器「KEKB」や放射光源加速器があり、それらを使用した高エネルギー物理の実験、また医療や薬品といった分野の研究も行われています。今回は、B-FACTORYのBELLE検出器、放射光科学研究施設などを見学しました。
 その後、茨城県東海村にある大強度陽子加速器施設(J-PARC)へ。J-PARCでは物質・生命科学実験施設、ニュートリノ実験施設、ハドロン実験施設を見学しました。

【高エネルギー加速器研究機構 KEK】

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【大強度陽子加速器施設 J-PARC】

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2015年9月30日レポート

平成27年9月学位記交付式が開催されました

9月25日(金)、北青葉山厚生会館2階レストランAOSISにて学位記交付式が開催されました。修了生は49名。家族や仲間、指導教員とともに思い出話に花を咲かせていました。修了された皆さま、誠におめでとうございます!さらなるご活躍を心から祈念いたします。

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2015年9月17日レポート

9月15日(火)開催 フランソワ・アングレール先生、小林 誠 先生 特別講演会

 9月15日(火)、理学部キャンパス青葉サイエンスホールにて、フランソワ・アングレール先生(2013年ノーベル物理学賞受賞)と 小林 誠 先生(2008年ノーベル物理学賞受賞)の特別講演会を開催しました。


 この講演会は東北大学知のフォーラムにおけるプログラムの一環として行われました。
 □ TFC Program 2015:
 Fundamental Problems in Quantum Physics: Strings, Black Holes and Quantum Information


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▲フランソワ・アングレール先生 "The origin of elementary particle masses"

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▲小林 誠 先生 "CP Violation and Flavor Mixing"

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▲会場の様子

2015年9月16日レポート

9月10日(木)東北大学藤野先生記念奨励賞授与式が行われました。

 9月10日(木)、「東北大学藤野先生記念奨励賞授与式」が行われ、化学専攻博士課程後期3年の薛 婧さんが、東北大学藤野先生記念奨励賞を受賞しました。
 本学では、毎年度本学に在籍する優秀な中国からの大学院留学生であって、今後飛躍的な活躍が期待される者に「藤野先生記念奨励賞」を授与しております。この賞は、本学医学部の前身である仙台医学専門学校に1904年から1906年にかけて留学した、中国の偉大な文豪魯迅の短編小説「藤野先生」のモデルである藤野厳九郎教授のお名前に因むものです。
 本年度も魯迅が学んだ階段教室において授与式が開催されました。
 薛 婧さんは受賞者代表挨拶をされ「魯迅先生の学んだ東北大学で過ごしたことはかけがえの無い財産であり仙台は第二の故郷となりました。」とお話しされました。

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2015年8月24日レポート

Ocean Observations panel for Physics and Climate (OOPC) 第18回会合が開催されました

 4月14日(火)~17日(金)、東北大学大学院理学研究科青葉サイエンスホールにて、海洋観測に関する国際専門家パネルOcean Observations panel for Physics and Climate (OOPC) の第18回会合が開催されました。

 OOPCは、ユネスコ/政府間海洋学委員会(UNESCO/IOC)、世界気象機関(WMO)、世界環境計画(UNEP)の3国連機関と 世界科学者会議(ICSU)が主導する国際事業である全球海洋観測システム(GOOS: Global Ocean Observing System)および全球気候観測システム(GCOS: Global Vlimate Observing System)、さらに世界気候研究計画(WCRP: World Climate Research Programme)を推進するための専門家パネルで、海洋の物理変数、気候変数に関わる持続的観測の推進を担当しています。今回の会合は、海洋の化学変 数や炭素循環に関わる観測を主に担当するInternational Ocean Carbon Coordination Programme-SSG (IOCCP-SSG)との合同で開催されました。

 14~16日の3日間のパネルセッションには、米国、ヨーロッパ、アジアの10カ国以上から、IOC、GOOS、GCOS、WCRPなど関 連国際機関や国際研究プログラムの代表、海洋観測・研究の専門家などが30名以上参加しました。科学研究と社会への一層の貢献を目指す分野横 断的な統合的海洋観測システムを構築するための共通の目標設定や進捗状況を適切に放火する方法について活発に議論し、今後の具体的な行動につ ながる成果が得られました。また、17日には、沿岸海洋観測の将来をテーマとするワークショップを開催しました。OOPCの活動はこれまで外洋域の観測を主な対象としてきましたが、今後は、沿岸観測にも活動範囲を広げようとしています。パネル会合出席者に加え、日本全国から集まっ た研究者、合わせて50名以上が参加したワークショップは、沿岸観測分野における日本のアクティビティの先進性を世界にアピールする大変いい 機会となりました。

 研究科長はじめ、今回の会合開催にご協力いただいた理学研究科の関係各位に、この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
 なお、会合のレポート(英文)は以下のサイトで公開されています。

 http://ioc-unesco.org/index.php?option=com_oe&task=viewDocumentRecord&docID=15100



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2015年8月 7日レポート

「飛び出すデジタル3D映像を体感しよう!DNA鎖切断動画公開」が実施されました

 7月29日、30日のオープンキャンパスにて、化学専攻の河野裕彦教授と修士1年の菱沼直樹さんが、「飛び出すデジタル3D映像を体感しよう!DNA鎖切断動画公開」と題し、X線自由電子レーザーによって瞬時に電子がはぎ取られた炭素同素体C60フラーレンの爆発の様子やDNA鎖切断の様子を三次元可視化システムで公開しました。
 DNAがダメージを受け、鎖が切れてしまうとどうなるか...新しい細胞にDNAの情報が正しく伝達されず、健康を害する可能性もあります。今回は、DNAの鎖が切れたときに何が起こっているかをコンピュータサイエンスの観点から調査し、シミュレーションを行いました。
 教科書ではわかりづらかったDNAのらせん構造が3D眼鏡を使って立体で見ることができ、迫力のある映像に、体験した高校生は興味津々でした。
 この三次元可視化システムを使ったDNA二重らせんの切断過程シミュレーションは、9月の理学部キャンパスツアーで体験することができます!詳細は、理学研究科ホームページをご覧ください。(近日公開)

  河野裕彦先生のコメント  
参加者皆さん立体的な分子の動きを楽しんでいただけたようです。動画の公開後、分子が壊れる様子に喜んでいる私たちをいぶかしく思ったのか、「研究をしていて面白いですか」と質問してきた高校生がいました。半分あきれていたのかもしれませんが、未知の化学反応の世界に好奇心が目覚めたようでもありました。もちろん、その答えはYesです。

化学専攻 河野裕彦先生

修士1年 菱沼直樹さん

3D眼鏡を装着します。

DNA鎖切断の様子が3D映像で見られます!(画像ではお伝えできません...)

2015年8月 5日レポート

8月5日(水)夏休み大学探検2015「極小の世界を見る巨大な顕微鏡、加速器」

 8月5日(水)、東北大学電子光理学研究センターにて「夏休み大学探検2015」が開催されました。
 「夏休み大学探検」とは、夏休みに仙台市内の中学生を対象に、世界トップレベルにある東北大学の研究者から「科学」についての話を聞くというもので、本学出身の田中耕一先生がノーベル化学賞受を受賞したのを記念して始まり、今年で14回目を迎えました。
 講師は 物理学専攻 金田雅司 先生。「極小の世界を見る巨大な顕微鏡、加速器」と題して、最初に講義を受け、その後、施設内にある加速器、検出器の見学が行われました。
 金田先生は「他国の研究者と話をするためには理科のみではなく英語や歴史など教養全般を学んでおくことが大事」とお話しされていました。

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  金田雅司先生のコメント  
加速器施設を持つ大学は多くありませんが、そのなかでも東北大学は電子光理学研究センターとサイクロトロンRIセンターと二つ持つ希有な大学です。今回はその中の一つである電子光理学研究センターの加速器を見学してもらいました。中学生には難しい内容も多かったと思いますが、今回の講義や見学で見たり聞いたりしたことが学習の興味になれば幸いです。
2015年7月14日レポート

7月14日(火)地下鉄東西線青葉山駅見学会が開催されました。

 7月14日(火)、地下鉄東西線青葉山駅見学会が開催されました。
 駅構内は、地上1階、地下6階。狭い構内を有効に使うための工夫が至る所にありました。またバリアフリー設計になっており、車いすやベビーカーでも安心です。
 朝の通勤や通学時間帯は約5分間隔で運行されます。仙台駅と青葉山が近くなり便利になります。開業は12月6日予定です。

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2015年7月13日レポート

仙台市天文台トワイライトサロン

 7月4日、11日、仙台市天文台「トワイライトサロン〜特別編〜」にて理学研究科からお二人の先生がお話をされました。
 2週とも約40名の参観者があり椅子を追加するなど大盛況でした。
 参観者のみなさまも普段は聞くことの出来ない貴重な内容に真剣に耳を傾けていました。

□ 仙台市天文台



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▲二間瀬 敏史 先生(天文学専攻 教授)
タイトル:100年目を迎えた一般相対論 最近の話題、今後の展望




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▲井上 邦雄 先生(ニュートリノ科学研究センター 教授)
タイトル:宇宙・素粒子の大問題!反物質はなぜ無いの?

2015年7月13日レポート

6月24日(水)物理系2年生のための物理学科オープンラボが開催されました。

 6月24日(水)、物理系2年生のための物理学科オープンラボが開催されました。
 研究室見学ツアー、座談会、自由見学で物理学科の先生や先輩の話を直接聞くことができる貴重な機会です。今回は約45名の参加者がありました。
 6つのコースに分かれてツアーを開始。今回は「電子物理→物性理論→原子核実験」のツアーに同行させていただきました。

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  木村憲彰先生のコメント  
夕方の開催にもかかわらず大勢の参加がありました。
物理学科は大所帯でさまざまな研究分野があります。
全てを見て回るのは大変なので、ひと通り概観できるようコースを設定しましたが、その中になにかしら自分の興味に合う部分が見つかったらと思います。
2015年7月 6日レポート

6月26日(金)Vaughan Jones 氏 特別講演が開催されました。

 6月26日(金)、理学研究科 青葉サイエンスホールにて、Vaughan Jones 氏の特別講演会が開催されました。
 ヴォーン・ジョーンズ(Vaughan Frederick Randal Jones)氏は、ニュージーランド出身の数学者で、1990年にはフィールズ賞を受賞されています。
 会場は合同C棟の青葉サイエンスホール。開催前より約90名の来場者(学内、学外を含む)で埋め尽くされました。

  Vaughan Jones プロフィール  
ヴォーン・ジョーンズ(Vaughan Frederick Randal Jones)は、ニュージーランド出身の数学者。オークランド・グラマー・スクール卒業。オークランド大学卒業。カリフォルニア大学バークレー校教授。1990年フィールズ賞受賞。 1983年に作用素環論にJonesの指数理論を導入した。 この理論は分類理論において新視点を提供し、量子Galois理論とでも呼べるものを準備した。 さらにジョーンズ多項式を発見し、作用素環論と無関係とも思えるトポロジーとの密接な関係を示した。 ジョーンズ多項式はその後エドワード・ウィッテンによって一般の3次元多様体の不変量(Jones-Witten不変量)に拡張され、場の量子論などに応用された。 Jonesによって作用素環論、トポロジー、数理物理学の三角関係の研究に貢献した。

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  数学専攻 小谷 元子 先生のコメント  
6月26日(金)、Vaughan Jones 氏による講演会が理学研究科主催で開催されました。ご支援いただいた研究科にお礼を申し上げます。Jones氏は低次元トポロジーと作用素環という、まったく異なる数学の分野を結びつけ数理物理にも大きな影響をあたえたJones 多項式の生みの親です。1990年にフィールズ賞を受賞されています。講演では、理学研究科の数学を専門としない大学院生を念頭において、直観に訴えながら、現在進行形の研究のアイデアまで紹介される意欲的な名講演でした。
この講演会は、Jones氏が,Anatoly Vershik, Cedric Villaniとともに日本数学会主催「高木レクチャー」のため仙台を訪問した機会に企画されました。高木レクチャーとは、日本の近代数学の父ともいわれ、その名前を世界中の数学者で知らない人はいない、高木貞治博士のお名前を冠とし、最高峰の数学者から最先端研究をわかりやすくサーベイしていただくレクチャーシリーズです。2006年より毎年2回、京都大学と東京大学で一回ずつ開催しています。今回、高木レクチャーを初めて東北大学で開催できました。仙台でということで来てくださった講師のかたもいらっしゃったと聞きました。日本全国から200名近くの数学者が集まり活発な議論がありましたが、講演のなかで、なんどもその分野での日本の数学の貢献、特に東北大学関係の数学者の貢献に言及されたことに意を強くしました。
2015年6月12日レポート

化学専攻 小林長夫教授 最終講義

 3月6日(金)、理学研究科大講義室にて、化学専攻 小林長夫教授の最終講義「感謝、使命感と貢献:フタロシアニンとポルフィリンの40年」が行われました。
 小林長夫先生は、ジーンズや新幹線の車体の青などにも使われているフタロシアニン研究の第一人者として数々の論文を発表されました。また、ローズ大学(南アフリカ)やサンクトペテルブルク大学(ロシア)など、数多くの大学でご講演を行うなど、世界中で活発な研究・教育活動を行ってこられました。
 会場には在学生、教職員のほか、多くの卒業生が参加し、講義に興味深く聞き入っていました。また、最後には小林先生のご家族から花束の贈呈があり、大きな拍手が送られました。


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▲小林 長夫 教授

 1978年東北大学大学院理学研究科化学専攻修了。理学博士、薬学博士。1986年ヨーク大学客員教授、1994年パリ理工科大学客員助教授、1ヶ月の東北大学薬学部助教授を経て、1995年より東北大学大学院理学研究科化学専攻教授。1950年長野県生まれ。

  化学専攻の古山渓行先生より
小林先生へのメッセージをいただきました  

 小林先生は研究に対して強い情熱を持たれているのはもちろんのこと、研究を進めるにあたり体が資本であることを常に強調されておりました。そんなバイタリティあふれる先生は見た目も若々しく、定年最後の年であっても世界中を飛び回り、様々な学会で「本当に先生は今年で東北大をお辞めになるお年ですか?」と聞かれていたのがとても印象的です。そんな先生のお人柄を反映し、退職間際の年にあっても研究室は常にたくさんの学生が集まり、また留学生の受け入れや海外との共同研究も盛んでとても国際的な雰囲気をまとめあげ、私ども若手研究者においても自由な発想で研究をすることを見守ってくださりました。
 今後は故郷に戻り研究を続けられるとのこと、お身体には十分にお気をつけ、引き続き我々後進にご助言・ご指導いただけますようお願いいたします。

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▲ご退職記念パーティーにて

< Photo Gallery >
IMG_8144.jpg▲会場の様子

IMG_8207_2.JPG▲最終講義後、記念撮影が行われました

2015年6月 8日レポート

「宇宙と素粒子の謎を解き明かす最先端の3次元半導体検出器」講演会が開催されました。

 6月6日(土)、エルパーク仙台6階ギャラリーホールにて「宇宙と素粒子の謎を解き明かす最先端の3次元半導体検出器」講演会が開催されました。
 理学研究科からは、物理学専攻の山本均先生が「SOI検出器を使ってILCでヒッグス粒子の正体に迫る」と題して講演されました。
 その後、高エネルギー加速器研究機構の新井康夫先生の「3次元半導体検出器で切り拓く放射線イメージング」、京都大学の鶴剛先生の「ブラックホールと宇宙の進化をSOI検出器で探る」と続きました。
 それぞれの講演後には、活発な質疑応答が交わされました。
 土曜日の開催にもかかわらずたくさんのご来場ありがとうございました。

  参加者の感想  
  • 具体的な話もたくさん含まれていてとても興味深かった。
  • ブラックホールの話がとてもおもしろかったです。
  • 難しい内容をわかりやすく解説していただき興味深く聞くことが出来ました。
  • 3講演聞くとうまくつながって面白かったです。


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2015年6月 1日レポート

物理学専攻 大学院入試説明会(仙台会場)が行われました

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学内外からたくさんの学生が参加

 5月16日(土)、物理学専攻の大学院入試説明会(仙台会場)が行われました。
 まずはじめに、物理学専攻の概要やカリキュラム、修了後の就職・進学状況、入学試験日程などの全体説明、そして、自己推薦入試説明が行われました。
 その後の研究室見学では、青葉山キャンパスにある研究室だけではなく、片平キャンパス(金属材料研究所、多元物質科学研究所、原子分子材料科学高等研究機構)、三神峯にある電子光理学研究センターへの見学も含めた9コース(37研究室)の見学が行われました。
 多くの研究室で見学会が行われたため、限られた時間の中でどの研究室を見学するか悩んでいた参加者もいましたが、東北大学の物理学専攻や研究内容について深く理解する良い機会になったのではないでしょうか?

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【参考リンク】
東北大学大学院理学研究科物理学専攻 http://www.phys.tohoku.ac.jp/index.html
東北大学金属材料研究所 http://www.imr.tohoku.ac.jp/
東北大学多元物質科学研究所 http://www.tagen.tohoku.ac.jp/
東北大学原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)
http://www.wpi-aimr.tohoku.ac.jp/jp/index.html
2015年5月11日レポート

東北大学大学院理学研究科 合同入試説明会2015が開催されました

 5月10日(土)、東北大学東京分室(サピアタワー10階)にて東北大学大学院理学研究科合同入試説明会が開催されました。 2009年から6回目を迎えた今年度の合同入試説明会は、参加者数は過去最多の92名となりました。
 実行委員長の中村美千彦先生による全体のスケジュール説明、教務委員長の日笠健一先生による理学研究科の紹介の後、各専攻にわかれて入試、各研究室の紹介となります。最後に学生によるフリートークは、キャンパスライフの紹介や分野別に個別相談でき合同入試説明会の特徴になっています。
参加者92名
【内訳】 数学 13名(前年度22名), 物理学 46名(前年度33名), 天文学 12名(前年度4名), 地球物理学 9名(前年度5名), 化学 6名(前年度8名), 地学 6名(前年度3名)

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2015年4月28日レポート

「春の学校:Particles, Strings and Quantum Information」が開催されました。

 4月20日(月)〜24日(金)、東北大学片平キャンパス知の館(TOKYO ELECTRON House of Creativity)にて春の学校:Particles, Strings and Quantum Informationが開催されました。
 理学研究科からは、綿村哲先生、堀田昌寛先生、高橋史宜先生による講義が行われました。
 また、オランダ・ユトレヒト大学のGerard 't Hooft先生による特別講演及び一般講演、質疑応答形式のディスカッションが行われ、活発な質疑応答が交わされました。

 この春の学校は東北大学知のフォーラムの一環として行われました。
   TFC Program 2015:
   Fundamental Problems in Quantum Physics: Strings,
   Black Holes and Quantum Information

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2015年4月13日レポート

平成27年度 新入生オリエンテーション

 入学式直後の4月6日(日)〜7日(月)、岩手山青少年交流の家にて平成27年度理学部新入生オリエンテーションが実施され、新入生、教員、学生など約400名が参加しました。
 このオリエンテーションは、カリキュラムの履修方法やサークル活動など、大学におけるあらゆる活動のアドバイスなどが行われ、新入生にそれを参考にして充実した学生生活を送ってもらうことを目的としています。
 全ての学科が一同に集まることはオリエンテーション以外はあまりありません。始めは皆さん緊張した面持ちでしたが、時間が過ぎるにつれ打ち解け、次第に笑顔も出てきました。懇談会では終了時間まで話が尽きない様子でした。充実した二日間を過ごせたようです。

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2015年4月 9日レポート

物理学専攻 倉本義夫教授 最終講義

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 2月20日(金)、理学研究科合同C棟の青葉サイエンスホールにて、物理学専攻 倉本義夫教授の最終講義「物性物理学とは何だろうか」が行われました。
 工学部に在籍されていた時の青春・修行時代のお話や、その後、理学部に異動されてからの物性理論研究室の運営についてなど、幅広くお話をしてくださいました。教え子の中には、現在、東北大学の同僚として一緒に研究している方もいらっしゃるそうです。
 最終講義には、在学生や教職員の他、卒業した学生や他大学に異動された先生方も来てくださり、会場は満員御礼、立ち見の方もたくさんいらっしゃいました。

倉本義夫先生よりメッセージをいただきました

 私は東北大学に39年(工学部16年,理学部23年)勤務し,それぞれの時代の学生諸君を定点観測してきました。大学院に入った初々しい学生が,修士さらには博士の学位を得て,頼もしい研究者・社会人に育つのを見守るという仕事はすばらしいものでした。この間に,若い人の教育が自分自身の教育にもなっていることを身をもって感じました。東北大生の優れた資質として,粘り強さを私は第一に挙げたいと思います。これは出身地と関係なく体得するもので,私自身も在職中に学んだと自覚しております。

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▲最終講義にて

  物理学専攻の大槻純也先生より
倉本先生へのメッセージをいただきました  

 倉本先生は研究・教育においてご活躍されたのはもちろんですが、実に多趣味で、物理以外の知識も豊富です。その一例を思い出話と合わせてご紹介します。

 毎年春になると、新入生歓迎イベントとして、研究室のメンバーで山へハイキングに行くのが恒例でした。山中では倉本先生のご指導の下、手分けして山菜を採取しました。それを研究室に持ち帰って調理して食べるまでが一連の流れです。野に生えているものを採って食べるというのは、コンクリートで育った私には実に新鮮で、また同時に山菜のおいしさを始めて知りました。倉本先生はなんとも怪しげなキノコも採っていましたが、そちらは「上級者向き」ということで、私はじっと遠くで見守っていました。

 研究・教育方面における倉本先生のさらなるご活躍に期待します。

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▲2004年5月 太白山にて(後列左から4人目が倉本先生、5人目が大槻先生)


  物性理論研究室の宮澤 渓さんに倉本先生との思い出についてお伺いしました  

・倉本先生の印象について
「倉本先生への最初の印象は『厳格』でした。セミナーでは疑問点や曖昧な点などを厳しく鋭く質問、指摘されるので、私などは何度もどぎまぎした覚えがあります。一方で普段の会話の時などには、とても柔和な笑顔をもって話されるので、私もつられて笑ってしまうという事がしばしばありました。今では厳格さだけでない、この『柔らかさ』、『笑顔』というのも倉本先生の印象になっています。」
・印象に残っている出来事について
「私が研究室に加わった際に、歓迎会として山登りに連れていっていただいた事がありました。まず、歓迎会として山登りに行くという事にも少し驚きましたが、山道をすいすいと事もなげに登っていかれる、倉本先生のその健脚ぶりは印象深いものでした。道中で倉本先生の色々なお話を聞くこともでき、この山登りは思い出に残っています。」
・最後に倉本先生へのメッセージをお願いします
「ご退職おめでとうございます。先生にご指導いただいた事、とても感謝しています。先生は今後も研究に従事されるとの事で、ますますのご活躍をされると思いますが、お体には十分お気をつけ下さい。」
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▲倉本先生(右から2人目)と宮澤さん(写真中央)
2015年3月24日レポート

物理学専攻「新博士講演会・祝賀会」が開催されました

 2月23日(月)、理学研究科合同B棟にて物理学専攻「新博士講演会・祝賀会」が開催されました。
 まずはじめに、新博士を代表して松下ステファン悠さん、庄司裕太郎さんによる新博士講演会が開かれました。この会では、発表者は異なった分野の研究者にも解りやすく発表しなければならず、そのため、論文審査の時と違った資料を作成し発表していました。発表後の質疑応答にも、慌てること無く的確に対応する姿がとても印象的でした。

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松下ステファン悠さん

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庄司裕太郎さん

 その後、博士・修士修了生への各賞授賞式が行われました。物理学専攻賞は、博士論文、修士論文が特に優秀だった学生を表彰するために設立された賞で、受賞者には、平山祥郎物理学専攻長より賞状と記念のオリジナルメダル(博士の受賞者はゴールド、修士の受賞者はシルバー)が授与されました。また、1名が総長候補者として推薦されました。

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 夜には、エントランスホールで祝賀会が開催されました。軽食を楽しみながら新博士の方からの挨拶、友達同士や研究室仲間と記念写真を撮ったりしているうちにあっという間にお開きの時間。今回、学生・院生の参加費が無料となったこともあり例年より多くの学生が参加、終始にぎやかな雰囲気の祝賀会となりました。

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\博士号取得&専攻賞受賞&ご卒業おめでとうございます!/
2015年1月20日レポート

ミュージアムユニバース2014に「みちのく博物楽団」が参加しました

 地学専攻の学生有志が中心となって活動するミュージアム支援団体「みちのく博物楽団」が、12月19日(金)20日(土)の2日間、せんだいメディアテークにて開催された「ミュージアムユニバース2014」に参加しました。昨年に続いて2回目の登場です。
 このイベントでは、仙台市や宮城県のミュージアム12館がそれぞれの特色を活かした専門家によるトーク・イベントやものづくり、遊びを通して体験することが出来ます。みちのく博物楽団は、参加12館のひとつである東北大学総合学術博物館(理学部自然史標本館)の代表として出展しました。

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みちのく博物楽団のブース

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会場には大正15年発行の「地番入仙台市全図 復刻版」が展示されていました。
この頃だと理学部は片平キャンパスにあったんですね。

  •   「フィールド顕微鏡で見る小さな世界」  
     原っぱなどで何かを見つけたけど、小さすぎてよく分からない...そんな時は手乗りサイズの顕微鏡を使って観察してみましょう。途中、観察用の小さな生き物が行方不明(?)になってしまいましたが、スタッフがダッシュで広瀬川へ、そこでヒラタカゲロウを見つけてきてくれました!よかったですね。

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    ▲手作りのフィールド顕微鏡。
    ポケットにも入るサイズなので持ち運びにとっても便利です。


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    ▲広瀬川(大橋付近)からやってきたヒラタカゲロウ。


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    ▲じっくり観察してみましょう。


  •   「ミュージアムっておもしろい〜大学生の活動紹介〜」  

     ミュージアムを拠点に活動している大学生たちの活動を紹介するトークイベントに、みちのく博物楽団の藤岡大さんが登場しました。みちのく博物楽団は、東北大学総合学術博物館(理学部自然史標本館)の活動支援を目的に誕生しました。館内のガイドやオリジナルグッズの作成、田んぼのいきものの観察会、南三陸で化石調査など、その活動は多岐にわたります。藤岡さんは地学を学ぶ大学生で、昔から博物館が好きで学芸員の仕事にも興味があったため、みちのく博物楽団に参加したそうです。

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    ▲みちのく博物楽団の藤岡大さん


*参考リンク
SMMA「見験楽学」 / 東北大学総合学術博物館 /みちのく博物楽団
2014年12月19日レポート

第5回 気象サイエンスカフェ東北「気象衛星ひまわり」が開催されました


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   11月16日(日)、エル・ソーラ仙台にて第5回 気象サイエンスカフェ東北「気象衛星ひまわり」が開催されました。"気象サイエンスカフェ"は、日本気象学会と日本気象予報士会が共催するイベントで、「気象の専門家や有識者」と「その話を聞いたり話してみたい方」との科学コミュニケーションの場です。2006年春に東京でスタートし、気象学会・予報士会の各支部を中心に全国各地で開催されています。

 今回のテーマは「気象衛星ひまわり」です。まずはじめに、大気放射学や気候変動、雲とエアロゾルを研究されている理学研究科・理学部長の早坂忠裕教授が「気象衛星ひまわりー地球を見る、空を見る、天気を見る:人工衛星から見えてくるものはー」と題した講演を行い、気象衛星「ひまわり」の解説をしてくださいました。
 静止気象衛星「ひまわり」の歴史は1号(1977年打ち上げ)から始まりました。そして、今年10月、新しいひまわり8号の打ち上げに成功しました。全球を1時間に1回、赤道より北を30分に1回観測だった7号に比べて観測機能が大きく向上した8号は、全球を10分ごとに、日本付近を2.5分ごとに、またチャンネル数も増加したためカラー画像での観測が可能になりました。その他、雲だけではなく水蒸気や黄砂、海面水温、風向き風速など多様な情報を得ることが出来ます。
 司会の鈴木智恵さん(気象予報士)からの「研究のどんなところが面白いですか?」という質問に、早坂先生は「衛星を使って地球を観測する、それは社会に貢献するという点では気象予報などがありますが、地球を惑星の中のひとつとして捉え衛星で観測する、そういう観点でみた時、地球は非常に複雑でサイエンスとしても面白い、それが魅力でしょうか?」とお話くださいました。

 講演後、テーブルごとに分かれてディスカッションを行い、それぞれのグループのファシリテーターが話し合った内容をまとめて発表しました。その中の質問と回答をいくつかご紹介します。
 回答:早坂先生と仙台管区気象台の高瀬邦夫台長(*1977年3月理学部地球物理学科卒業)

Q. ひまわり8号はいろんな波長を使って観測をするそうですが、波長によって水蒸気がみえたり二酸化酸素がみえたり、この波長ならどういう物質が見えるというのが決まっているのが不思議です。

A. たとえば水の化学式はH20ですが、水の分子は振動したり回転したりしています。そこに、ある決まった波長の光がきたときだけ吸収して振動や回転の状態が変わります。分子の構造によって決まった波長の電磁波だけを吸収するので、物質によって見える波長が違うのです。

Q. 衛星は休憩しないんでしょうか? 衛星に搭載されているカメラが撮影する動画をみせていただきましたが、カメラがずっと撮影をつづけて動いています。休憩する時間はあるのでしょうか?

A. 休憩しなくてもけっこうタフなんです。今まで具合が悪くなったひまわりは2号だけだと思います。太陽電池で発電しているので、太陽の裏側に入ったときは休みます。むしろ休んだ後、再開する時のほうが怖いというのが衛星関係ではよくある話です。

Q. 地球の裏側は観えないんですか?

A. 静止気象衛星はいつも同じところ(日本側)を観測するように、地球の自転と一緒にまわっていますので裏は観えません。アメリカやヨーロッパ、インド、中国などいくつかの衛星で地球全体はカバーしています。その他にも、南極北極を縦にまわる高度が低い極軌道衛星とか、いろんな軌道の衛星で地球を観測しています。

 2015年夏頃に、現在のひまわり7号から8号へ運用が移行される予定になっています。新しい気象衛星ひまわり8号から送られてくるデータで地球のどんなことが解るようになるのか、運用開始が待ち遠しいですね。

*参考リンク*
気象サイエンスカフェ http://meteocafe.blogspot.jp/
2014年11月18日お知らせ

防災訓練を実施しました

 10月8日(水)、平成26年度 東北大学理学研究科防災訓練を実施しました。
 この訓練は、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の経験を踏まえて緊急地震警報システムの周知や、理学研究科・災害情報システムを利用した安否確認、非常食の配布方法などの検証を行うことを目的としています。

 第一部「避難訓練」は、11時55分、緊急地震警報発生のアナウンスから始まりました。
 まずは揺れに備えてヘルメットを装着して身の安全を守ります。周囲の状況を確認しつつ近くの安全な場所へ移動、その後、災害対策本部からの指示に従い、緊急時集合場所へ避難します。そこで、安否確認を行い担当者がトランシーバーまたは口頭で災害対策本部へ報告します。全ての学科・専攻の安否が確認された後、避難訓練は終了、最後に各自備蓄品の飲料水と乾パンを受け取り解散となりました。
 第二部「各種体験」では、12時30分から初期消火体験、搬送体験、発電体験、マンホールトイレ設置体験が行われました。理学研究科では、東北地方太平洋沖地震の時に発電機やマンホールトイレを活用しています。こういった機会を活用して事前に体験しておくと、いざ必要となった時に慌てず対処することができると思います。

 参加者は1,042名、残念ながら昨年度より100名ほど減少しています。避難時の行動を再確認するためにも、積極的に参加してほしいと思います。


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2014年10月29日レポート

「海洋と地球の学校」が開催されました

 9月6日(土)、7日(日)の2日間にわたって「海洋と地球の学校」が開催されました。
 このイベントは、東北大学と山形大学で地球科学を学んでいる大学生・大学院生が中心となって立ち上げた「地球科学の勉強会」です。運営するのも大学生・大学院生ですが、スタッフには医学部など地球科学以外の分野の学生たちも携わっています。
 1日目は、東北大学片平キャンパスで5人の先生方の講義が行われました。地球の歴史、東北地方太平洋沖地震の実像、放散虫化石の研究から海洋環境変動を理解、マントルまで掘る「モホール計画」、プチスポット海底火山・・・90分×5コマというちょっとハードなスケジュールでしたが、地球科学にどっぷりと浸ることができた1日だったのではないでしょうか。
 2日目は、山形大学の伴雅雄先生にガイドをしていただき、山形蔵王を現地見学しました。地球科学分野において対象を直接観察する「フィールドワーク(巡検ともいいます)」は重要な調査方法です。火山特有の地形や噴出物を確かめながら、蔵王を生み出した噴火のメカニズムについて学びました。
 実行委員会では、今後も継続して開催していきたいと考えており、新しいスタッフを募集しているそうです。興味のある方は「海洋と地球の学校」のホームページをチェックしてみてください。

*海洋と地球の学校ホームページ http://kaiyotochikyunogakko.jimdo.com/

【1日目】

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【2日目】

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*一部の写真は「海洋と地球の学校」実行委員会よりご提供いただきました。
2014年10月29日レポート

科学で東北を盛り上げ隊@石巻が開催されました

 9月27日(土)、イオンモール石巻にて「科学で東北を盛り上げ隊!@石巻」が開催されました。
 このイベントは、やまがた『科学の花咲く』プロジェクト(山形大学)が、子どもたちに科学に親しんでもらおうと企画した科学実験イベントで、今回、理学研究科からは天文学専攻の学生を含む東北大学生の有志グループ、地学専攻の学生たちがつくったミュージアム支援団体「みちのく博物楽団」、広報・アウトリーチ支援室の3団体が参加させていただきました。
 「みちのく博物楽団」では、地元の石巻市で採れたアンモナイトなどの化石のレプリカ作成を行いましたが、ストラップとして使うこともできるとあって女の子に大人気でした。学生有志チームはブースだけではなくサイエンスショーにも参加、広報・アウトリーチ支援室では空気の圧力を利用したマジック「浮沈子遊び」などを行いました。
 休日のショッピングモールでの開催ということもあって、イベント全体の参加者は約3000人、どのブースも大盛況でした。中には材料が足りなくなってしまったブースもあったようです。自分で工夫しながら作った作品をうれしそうに持ち帰る子どもたちの姿が印象的でした。
 
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みちのく博物楽団チームは化石のレプリカ作成

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学生有志チーム:この宝箱、空の靴箱をアレンジして作ったそうです

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学生有志チーム:お揃いのTシャツで!

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広報・アウトリーチ支援室チーム:ハサミを使うなどの危ない作業はスタッフが行います

【参考リンク】
やまがた『科学の花咲く』プロジェクト http://mirai.scita.jp/~chiiki/index.html
みちのく博物楽団 http://hakubutsugakudan.blogspot.jp/
2014年10月 7日レポート

平成26年9月修了・卒業者の学位記交付式が行われました

9月24日、北青葉山厚生会館2階レストランAOSISにて、平成26年9月修了・卒業者の学位記交付式が行われました。参加者は46名(本人以外含む)でした。3月の学位記交付式と違い留学生が大半を占め、国際色豊かな式となりました。
修了生、卒業生みなさま、修了・卒業おめでとうございます。 さらなるご活躍を心から祈念いたします。


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2014年9月11日レポート

理学部自修会主催のコンサートが開催されました

 8月9日(土)、仙台市宮城野区文化センターのパトナホールにて理学部自修会主催コンサート「東北に寄せる音楽家たちの響宴 パリ・オペラ座の名ピアニストを迎えて」が開催されました。

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 今回は、パリ・オペラ座のピアニストであるベッセラ・ベロフスカさん、日本フィルハーモニー交響楽団の第一バイオリン奏者である松本克巳さんをお招きしてのデュオ演奏、さらには東北大学交響楽団有志との共演が実現しました。このコンサートは理学部自修会のメンバー、東北大学交響楽団のみなさんなど、多くの学生たちが実行委員として活躍、事前の準備や広報活動(OH!バンデスで生放送告知もしました!)、当日も受付などで忙しく働いている姿を多く見かけました。

 ホールの入口にたくさんのお客さんが並んでくださったため少し早めに入場を開始、約250名の方にご来場いただきました。
 第1部はベッセラさんのピアノと松本さんのバイオリンによるデュオ演奏、ヴィヴァルディの『四季』を解説を交えながら演奏してくださったり、松本さんが『ユーモレスク』を演奏しながら客席に降りてくださるという、うれしいハプニングもありました。第2部ではベッセラさんをソリストに、松本さんを第1バイオリンにお迎えして東北大学交響楽団有志との共演でモーツァルトの『ピアノ協奏曲 第19番』が演奏されました。最後のアンコールでは、ベッセラさんがピアノソロで6曲を演奏、観客のみなさんから惜しみない拍手が贈られました。

 また、会場では理学部の紹介パンフレット「理学部物語」などを配布しました。このコンサートをきっかけに、より多くの方に理学部の活動を知って頂けたのではないでしょうか。

【プログラム】
第1部
エルガー 愛の挨拶
マスネ タイスの瞑想曲
ドヴォルザーク ユーモレスク
ヴィヴァルディ 『四季』より

第2部
モーツァルト ピアノ協奏曲 第19番

☆アンコール(ベッセラさんのソロ)☆
ショパン 24の前奏曲集 第4番 ホ短調 Op.28-4
モーツァルト ピアノソナタ K.331 3楽章「トルコ行進曲」
ショパン 練習曲ハ短調 Op.10-12 「革命」
ハチャトゥリアン 剣の舞
ショパン 24の前奏曲集 第16番 変ロ短調 Op.28-16
ベートーヴェン ピアノソナタ 第14番 嬰ハ短調 1楽章「月光」


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2014年8月29日レポート

女川向学館の出前授業レポート

2014年8月22日(金)に、天文学専攻の野間千菜美さん(M2)と岩崎仁美さん(M1)が女川向学館で出前授業を行いました。そのお二人の出前授業のレポートです


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女川町、女川向学館の紹介

女川町は宮城県中部にあり、山と海に囲まれた自然豊かな町です。
太平洋に面しており、有名な女川漁港で美味しい海鮮丼やカキなど海の幸を味わうことができます。わたしたちが女川町に訪れた際もとても美味しい海鮮丼をいただきました。
しかし、2011年3月11日、東日本大震災の際に津波に襲われ沿岸部は壊滅的被害を負いました。今回わたしたちが訪れた「女川向学館」は、主に小・中学生に学習指導と心のケアを行う 被災地の放課後学校「コラボ・スクール」の1校目です。仮設住宅や避難所などで暮らし、落ち着いて勉強する場所を失った子どもたちのために設立されました。


女川と私たちの関係

わたしたちがはじめて向学館に出前授業をさせていただいたのは昨年2013年の夏からです。昨年は助教の授業の手伝いをし、神話や宇宙について少し紹介しました。夜の観望会も企画していましたが、あいにくの天気で星空を紹介することができませんでした。女川町は星がきれいに見えると伺ったので、ぜひ実際に空をみて、宇宙や星について知ってほしいと思いました。そこで今年ももっと星について知ってもらおうと出前授業を企画しました。


出前授業の概要

たいていの子どもは勉強が嫌いです。わたしが小学生の時も勉強が好きと言っている友達はほとんどいませんでした。
今の日本ではどうしても「これはテストに出るから覚えなさい」という詰め込み型の授業になりがちです。理科が嫌いな子どもの多くは「難しい」とか「暗記が嫌」とか「そもそも興味がないし勉強する意味が分からない」と考えているのではないでしょうか。
勉強に必要なのは「知りたい」と思う気持ちで、難しい暗記や数式は必要ありません。私たちは「?」が「!」になる喜びを知ってもらい苦手意識をなくしたい、純粋に学ぶことを楽しんでもらいたいと考え出前授業を企画しました。

今回の授業では「星は天球に張り付いているのではなく、ひとつひとつ地球からの距離が違う」ということ、「天の川は銀河を内側から見たものである」ということ、つまり「宇宙の立体構造」の理解を目標にしました。小学校低学年には少し難しいテーマですが、自作の教材やmitaka(http://4d2u.nao.ac.jp/html/program/mitaka/)を用い、星や天の川がどのように分布しているのかを実際に目で見て感覚的に理解してもらえるような工夫をしました。
また、実際に星空を見てもらうことで宇宙を身近に感じ、より興味を持って欲しいと考え、星座早見盤をひとりひとり作成してもらい観望会を行いました。女川町は星空がきれいだと伺っていたので、星座早見盤の作成を通して今回の授業後も自主的に星を見上げてもらいたい、というねらいもあります。


生徒の様子

今回の出前授業は小学生から中学1年生を対象としました。幅広い学年が一緒になって授業をうけるため最初は緊張しているようでしたが、徐々に打ち解けていったようです。小学1、2年生には少し難しい内容を中学生が教えてあげる場面も見られ、違う学年で一緒に授業をうけることがよい刺激になったのではないかと思います。
また授業中の様子についてですが、星や惑星についてよく知っている子が多かったです。ほかにも星座に興味をもっている子が多く、話を熱心に聞いてくれました。今まで生徒たちが断片的に知識として知っていたことを授業の中でつなぎ合わせることで星についてより深い理解につながったのではないかと思います。また、工作の時間に星座早見盤を作りましたが、とても一生懸命作っている姿が印象的でした。星座早見盤が完成すると、「どうやって使うの~?はやく使ってみたい!!」など外に出て使うのが待ちきれない様子でした。懐中電灯に赤色のセロファンをはり、いざ外にでてみると雲の隙間から夏の大三角形が見えていました。普段あまり星を見ないといっていた生徒たちですが、実際に自分たちの目で星を見て、これからも見てみようと言っていたのがとてもうれしかったです。今回の授業で作った星座早見盤は一年中使うことができます。さらに見た星をチェックできるようシールも一緒に渡したので、作った星座早見盤で星空を見上げる機会が増えればいいなと願っています。(岩崎さん)


当初の予定では小学校高学年を対象としていましたが、募集をかけてみると小1から中1まで幅広い学年が集まりました。当然知識や考えていることも学年によって違います。参加者同士はほぼ初対面だった様で最初はとても静かで戸惑っている様子だったのですが、アイスブレイクとして行った天文二択クイズでの岩崎さんの見事な進行により、徐々に空気が和らいでいったように感じました。
もともと星や宇宙に興味がある子どもたちが集まったということもあり、私たちの話もとても熱心に聞いてくれていました。一方的に話をする場合、途中で飽きてしまったり聞いてるようで聞いていないことが多いのですが、飽きることもなく理解しようという姿勢が見られました。途中でわからなくなってしまった小学生に、それまでおとなしかった中学生が自ら積極的に教えてあげている姿が非常に印象的でした。私たちとしては、なんとなく自分の中で授業の内容を理解して興味をもってくれればいいなというくらいにしか考えておらず、参加者同士のそういった交流は期待していなかったので、良い意味で期待を裏切られました。
お話のあとにひとりひとり星座早見盤を作成してもらいましたが、みんな夢中になって作っていました。進度や出来栄えは人それぞれですが、やはり自分で作ると愛着がわくようで、使い方を教えると教室の中なのにうれしそうに上を向いてくるくる回していました。見ることができた星を記録できるようにと星の形をしたシールを配りました。観望会は時間と天気の都合で少ししか星を見ることができませんでしたが、私たちが教えた星以外に自分で星座早見盤を使って星を探し、見つけた星にシールを貼っている子どももいました。普段は星を見ないと言っていましたが、これをきっかけに星空に目を向けてくれるのではないでしょうか。(野間さん)


授業をやって気付いたこと

今回はじめてわたしたちが主体となり授業を行いました。小学生から中学1年生と学年が幅広く混ざっているので内容をわかりやすく伝えるのがとても難しかったです。中学生にとってはもう知っていることかもしれませんが、みんながわかるように丁寧に説明することを心がけました。授業を実際にやってみて一番驚いたことは、生徒たちが宇宙や星についてよく知っているということです。わたしたちに一番身近な太陽と月をはじめとして、太陽系の惑星の特徴や星座の形などを知識として知っていました。興味を持ったことに対して自分たちで調べたりしていたのでしょうか、○×問題の際も正答率が高いのでひやひやしました。今回の授業のメインの話は「宇宙を立体的に考えてみよう」ということです。星座をつくる星については知っているけど、どんな風に宇宙に星があるのか、また、星が集まって天の川となりますが、なぜわたしたちには川のように見えるかなど、知ってはいるが想像が難しいことを紹介しました。生徒たちがすでに知っている知識をより深めることができたと思います。これを機に知識を得るだけではなく、実際はどうなっているのかなど自分たちで考える機会が増えればと思います。また、これだけ宇宙や星について興味がありながら、実際に星を見ることはあまりないというのにも驚きました。やはりなかなか夜に星を見に行くという機会がないのでしょうか。今回の授業を通して学んだ宇宙の立体構造について、実際の星空を見上げながら、空いっぱいにひろがる星と天の川について考えてもらえることを期待しています。(岩崎さん)

先にも述べましたが小1から中1まで幅広い学年が参加したため、授業の内容や組み立て方については非常に悩みました。私たちが主体で授業をするのは今回が初めてであるにも拘わらず、その上中学生でも飽きない、小1でもわかる授業を作るというのは正直不可能なのではないかと感じていました。
テーマとしては「宇宙の立体構造」を選び、小学生にもわかりやすいような工夫をこらしたつもりでしたが、案の定最初は「?」という顔をしていました。どこまでわかってどこがわからないのかを聞き、少し時間をかけて何度も丁寧に説明するとなんとなくわかってもらえたようでしたが、改めて「伝えることの難しさ」を感じました。それと同時に「会話をすることの大切さ」も感じました。一方的に話すのではなく、ひとりひとりの反応を見て必要に応じて会話をし、説明を加えることで誰ひとり置いてきぼりにすることなく授業を終えることができたのではないかと思います。
小中学生はパワフルで好奇心旺盛でした。私たちが「そういうものなのだ」ですませてしまうことでも「なんで?どうして?」と疑問に思うことが多いのでしょう。今回の授業で科学者にもっとも重要な「何事も疑問に思う心」を子どもたちに教えてもらいました。 これからも知的好奇心を大切に、そしてこの授業で身の回りの自然現象の不思議を考える楽しさに気づいてもらえれば幸いです。(野間さん)



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2014年5月28日レポート

東北大学大学院理学研究科 合同入試説明会2014が開催されました

5月10日(土)、東北大学東京分室(サピアタワー10階)にて東北大学大学院理学研究科合同入試説明会が開催されました。 2009年から6回目を迎え、当初に比べ参加者も増えてきて毎年の恒例行事となった感があります。今年は自己推薦入試が早まったこともあり、地球物理学専攻は仙台での説明会・研究室見学会が終わってからの開催ということになりました。
実行委員長の美齊津先生による全体のスケジュール説明、教務委員長の日笠先生による理学研究科の紹介の後、各専攻にわかれて入試、各研究室の紹介を聞く形になっています。特に学生によるキャンパスライフの紹介や分野別に個別相談できるところが合同入試説明会の特徴になっています。

参加者75名
【内訳】 数学 22名(前年度9名),  物理学 33名(前年度23名),  天文学 4名(前年度15名), 地球物理学 5名(前年度13名),  化学 8名(前年度8名), 地学 3名(前年度8名)



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2014年5月14日レポート

【物理系】新入生研究室見学会が開催されました

 4月3日(木)入学式の日の午後、物理系学科の新入生研究室見学会が開催されました。
 新入生は入学してしばらくの間、全学教育科目を行う川内キャンパスがメインとなり、物理系研究室がある青葉山キャンパスに来ることはそれほど多くありません。そのため、物理系では新入生が入学手続きで青葉山に来る機会を活用して研究室見学会を行っています。今回、先生や先輩たちと直接お話をしたり、最先端の実験装置を見学することで、物理系に進学した実感が湧いてきたのではないでしょうか?
 また、この日見学できなかった研究室でも気になっているところがあれば、自分で先生方に連絡をとって見学の相談をしてみましょう。自分のやりたいことや学科、配属される研究室を考える時の良い参考になると思います。

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物理学科ホームページ
宇宙地球物理学科地球物理学コースホームページ
宇宙地球物理学科天文学コースホームページ
2014年5月13日レポート

新入生オリエンテーションが実施されました

 4月4日(金)〜5日(土)、まだ雪が残る岩手山青少年交流の家にて理学部新入生オリエンテーションが実施され、新入生、教員、学生など約350名が参加しました。
 このオリエンテーションでは、カリキュラムの履修方法やサークル活動など、大学におけるあらゆる活動のアドバイスなどが行われ、新入生にそれを参考にして充実した学生生活を送ってもらうことを目的としています。
 入学式翌日に1泊2日ということもあって緊張した新入生も多かったと思いますが、このオリエンテーションでまわりのみんなと仲良くなれたという話を先輩方からよく聞きます。みなさんにとっても実りあるものになったのではないでしょうか?

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2014年4月15日レポート

物理学専攻「新博士講演会・祝賀会」が開催されました

 2月21日(金)、理学研究科合同B棟にて物理学専攻「新博士講演会・祝賀会」が開催されました。
 まずはじめに、14時から総長賞候補者及び専攻賞の授賞式が行われました。物理学専攻賞は、博士論文、修士論文が特に優秀だった学生を表彰するため2007年度に設立された賞です。受賞者には、前田専攻長より賞状と記念のオリジナルメダル(博士の受賞者はゴールド、修士の受賞者はシルバー)が授与されました。また、専攻賞の中から総長候補者が1名選ばれ推薦されました。

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 その後、新博士を代表した5名による講演会が開かれました。この講演会には一般の方も参加することができます。そのため、講演者は博士論文の研究内容を専門分野以外の人にも伝わるように発表しなければなりませんが、こういった機会は今後増えていくと思いますのでよい経験になったのではないでしょうか? 博士号の論文審査を無事通過した後ということもあり、緊張しつつも清々しい表情で発表する姿が印象的でした。講演後には質疑応答の時間が設けられ、活発な意見交換が行われました。

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 夜には、エントランスホールにて祝賀会が開催されました。
 博士号取得者や専攻賞受賞者からのご挨拶があったり、記念撮影をしたりと、終始なごやかな雰囲気の祝賀会となりました。
 みなさん、博士号取得&受賞おめでとうございました!

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*参考リンク*
理学研究科物理学専攻ホームページ > 総長賞・専攻賞
2014年4月 8日レポート

科学で東北を盛り上げ隊!@石巻

 仙台市では72年ぶり、石巻市では91年ぶりの大雪となった2月9日(日)、石巻市の遊学館にて「科学で東北を盛り上げ隊!@石巻」が開催されました。
 このイベントは、やまがた『科学の花咲く』プロジェクト(山形大学)が、子どもたちに科学に親しんでもらおうと企画した科学実験イベントで、今回、天文学専攻の学生を含む東北大学生の有志グループとミュージアム支援団体「みちのく博物楽団」も参加させていただきました。
 前日までに降り続いた雪の影響もあって、最初はお客さんもまばらでしたが、午後にはご家族で来てくださる方も増え、終了時間を延長して対応していたブースもありました。


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*参考リンク*
やまがた『科学の花咲く』プロジェクト
みちのく博物楽団
2014年3月18日レポート

一般講演会「日本海溝周辺における海底観測の高度化」の模様

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▲会場の様子

 2月19日(水)、せんだいメディアテーク7階スタジオシアターにて、東北大学災害科学国際研究所主催の講演会「日本海溝周辺における海底観測の高度化」が開催されました。
 現在の地震による津波予測では、陸上の地震観測点のデータを用いて津波の高さ等が計算されますが、予測の精度を向上させるためには実際の震源域である海底での地殻変動や到達前の津波を直接観測することが重要です。しかし、陸上の地震観測点に比べ、海底の観測点は設置及び観測データ取得の難しさから少ないのが現状です。東北大学では東北地方太平洋沖地震以降、日本海溝沿いに海底観測点を20点新設、そして、1観測点で約1日かかるという観測時間を短縮するため無人ボートを使った自律観測、リアルタイムで海底観測点をモニタリングするための係留ブイを使った連続観測システムの開発を進めています。
 また、防災科学技術研究所では日本海溝での地震と津波をリアルタイムで観測できる海底ケーブルに繋がった海底観測所を150ヶ所設置中、名古屋大学では東海・東南海地震の想定震源域である駿河湾や熊野灘、南海トラフ付近に海底での地殻変動をモニタリングするため海底観測点を増設しています。
 東北大学の長谷川昭名誉教授は、地震発生を予測するには地震学はまだ未熟だが、津波は地震が起きた後なので技術開発を促進することで、もっと津波警報システムを改善する事が出来るはずと語られました。海底地震観測網の更なる充実が、今後の地震・津波被害の軽減に繋がることを期待したいと思います。


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*参考リンク*
プログラム詳細(PDF)
東北大学災害科学国際研究所
東北大学大学院理学研究科 地震・噴火予知研究観測センター
2014年2月24日レポート

ミュージアムユニバース2013に「みちのく博物楽団」が登場!

 12月20日(金)〜21日(土)にせんだいメディアテークにて開催された「ミュージアムユニバース2013」に、地学専攻の学生有志が中心となって活動するミュージアム支援団体「みちのく博物楽団」が参加するということで、取材にいってきました!
 このイベントでは、仙台市や宮城県のミュージアム12館がそれぞれの特色を活かした専門家によるトーク・イベントやものづくり、遊びを通して体験することが出来ます。そして今回、参加12館のひとつである東北大学総合学術博物館(理学部自然史標本館)の代表としてみちのく博物楽団が出展することになりました。

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▲「みちのく博物楽団」のみなさんはお揃いのオレンジ色Tシャツ着用

  • みちのく博物楽団の企画その1
      「スイスイ水生昆虫のパラパラまんがをつくろう!」  
     ゲンゴロウとガムシのスタンプを使って、パラパラまんがをつくります。ゲンゴロウとガムシはぱっと見た感じは似ていますが、ようく観察してみるといろんなところが違うことが解ります。そのひとつが泳ぎ方です。この泳ぎ方の違い、パラパラまんがでみると、とても分かりやすいです。ポイントは後ろ足。

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    ▲手作りのゲンゴロウ&ガムシスタンプ!ちょっと欲しいかも


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    ▲三次元デジタル標本でみてみると...


  • みちのく博物楽団の企画その2
      「昔のいきもの 折り紙教室」  
     つる、かえる、ふうせん...いろんな折り紙がありますが、今回は宮城県の南三陸町で発見された魚竜「ウタツサウルス」の折り紙に挑戦です!ちなみにウタツサウルスは「恐竜」ではなくて「恐竜と同じく絶滅してしまったは虫類」です。

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    ▲講師は「みちのく博物楽団」の白井さん


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    ▲ウタツサウルスの折り紙、完成!

 この他にも、恐竜との記念撮影(!?)など企画盛りだくさんでした。
 「みちのく博物楽団」は、ホームである東北大学総合学術博物館での活動の他、地域の科学イベント等にも数多く参加しています。ぜひぜひチェックしてみてください!

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▲みちのく博物楽団のメンバー

*参考リンク* みちのく博物楽団東北大学総合学術博物館ミュージアムユニバース2013
2014年2月 4日レポート

トワイライトサロン「マゼラン雲の新しい謎~銀河系の衛星銀河であったはずでは?~」

千葉柾司先生も仙台市天文台も(広報室も)仕事納めという2013年12月28日(土)、仙台市天文台にて先生のトワイライトサロン「マゼラン雲の新しい謎~銀河系の衛星銀河であったはずでは?~」が開催されました。

マゼラン雲は小マゼラン雲と大マゼラン雲という2つの銀河からなります。南半球にあるため見ることはできませんが、1987年に大マゼラン雲に出現した超新星からのニュートリノを検出したことが、小柴昌俊先生のノーベル賞受賞に繋がったことで、日本人にもなじみが深い銀河だと思います。
マゼラン雲はわたしたちの銀河の周りを回る衛星銀河と考えられていましたが、最近の研究成果によれば、マゼラン雲の移動スピードはわたしたちの銀河にとどまるほど遅くはなく、「ただ通過している最中」なのではないかと考えられるようになってきています。
きっかけは、2年間に渡りハッブル宇宙望遠鏡を使ってマゼラン雲の速度を測定した結果が2006年に発表され、その大きさは何と秒速380kmもありました。これは、マゼラン雲を銀河系の重力にとどめておくにはかなり大きすぎる速さなのです。(でも、2013年に発表された7年間の測定結果は、これより小さな速度になっていて、ぎりぎり銀河系の重力に束縛できる可能性も復活しました。)
なにしろ、遠い宇宙の話なので漠然とした感じですが、「謎」が残っていないと面白くないので、今後の研究成果に期待ですね。




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2013年12月26日レポート

数学の魅力

12月14日(土)、数理科学記念館にて、オムニバス講座「数学の魅力」が学部2年生、3年生を主な対象として開催されました。「数学の魅力」は、最先端数学の 一端に触れることによって勉強する上での新たな動機を与え、また、研究に対するそれぞれの先生方の情熱、姿勢、考え方に触れてもらい、生身の数学というものに触れてもらうことを目的に石毛和弘先生が企画したものです。また、日々の講義の枠にとらわれず、東北大の学生に新たな数学の魅力を発信できればという思いもあり、オムニバス講座を企画してみたとのことです。


【石毛先生:実施してみての感想】
  ○ 「初めての企画であったのでどうなるのか不安でしたが、1年生、2年生、3年生を中心に総数75名もの参加者あり、また、講師の先生方のおかげをもって、大盛況の内に終えることができたと思います。私自身、各講師の先生方の情熱あふれる講演を聴講させて頂き、とても楽しく贅沢な時間を過ごさせて頂きました。
アンケートでは、講義が難しかったという感想もある一方、大変興味深い企画であり、来年度以降も是非、開催して欲しいという意見が大多数でした。数学の勉強に対する質問コーナーでは、講義中ではなかなか触れられない数学に対する考え方や励ましもできたような思っております。また、結果的に、学年を横断した学生間の交流を促進させる予想外の効果があったようです。」
-----確かに、終始、石毛先生が楽しそうにしていらっしゃいました。数学科の学生が明るく講演を聴いている様子に驚かされました。最後の座談会は先生たちの意外な面が見られて良かったです。(陶山)




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2013年12月12日レポート

萩野浩一先生のサイエンスカフェ

11月29日(金)、せんだいメディアテークにて萩野浩一先生のサイエンスカフェ「日本の名前がつくかもしれない!?~新元素113番のはなし~」が開かれました。
昨年、理化学研究所は、新たに3個目の113番元素の同位体(質量数278)278113の合成を確認しました。この278113は、これまでに理研が確認した2個とは異なる新たな崩壊経路をたどったため、113番元素の合成をより確証づけるものとなります。113番元素は未認定の元素であり、名前がまだありません。113番元素の命名権が認められると、「元素周期表に日本発の名前を書き込む」という日本の科学者の夢がかなうことになります。今回のサイエンスカフェでは、新元素にまつわる研究と「核図表」を使って各テーブルでディスカッションをするという2つの構成になっていました。周期表はみなさんよく知っていると思いますが、「核図表」を初めて見た方もいらっしゃったのではないでしょうか?箱の色と種類の違いによって原子核の性質を表しています。
【議論のテーマ】
1.鉛(82番)までに元素で青色の箱がない元素が2つあります。何と何でしょうか?
2.14Cの寿命と同じ時間遡ると日本は何時代?
3.青色の箱がとびとびに出てくるところ:
  ・青と青に挟まれた不安定な原子核に共通する性質とはなんでしょうか?
  ・また、なんでとびとびになると思いますか?
※答えはスライドショーの中にあるよ




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2013年12月10日レポート

日本地質学会第120年学術大会(仙台大会)公開シンポジウムの模様

 9月15日(日)、東北大学百周年記念会館川内萩ホールにて日本地質学会・公開シンポジウム「東日本大震災:あの時、今、これから」が開催されました。
 シンポジウムでは、東日本大震災が発生した時に何が起きたのか、その結果、どのような状況にあるのか、そして、これから何が起こる可能性があるのか、地質学・地球物理学などの研究者が、それぞれの研究成果を講演しました。理学研究科からは地震・噴火予知研究観測センターの日野亮太教授、松澤 暢教授、地学専攻の今泉俊文教授がご講演されました。
 あいにく、当日は台風18号の日本接近にともない仙台でも午前中は大雨・強風に襲われましたが、次第に弱まり、無事に開催することができました。悪天候の中、参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました。

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▲会場の様子

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▲日野亮太教授「2011年東北地方太平洋沖地震の実像に迫る」

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▲松澤 暢教授「2011年東北地方太平洋沖地震後の地殻活動について」

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▲今泉俊文教授「活断層研究と評価の現状と諸問題」

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▲司会の井龍康文教授

【参考リンク】
日本地質学会(公式サイト)
日本地質学会第120年学術大会(仙台大会)
2013年12月 6日レポート

平成25年度東北大学理学研究科・理学部 技術研究会の模様

11月28日(木)、平成25年度東北大学理学研究科・理学部技術研究会が開催されました。理学研究科・理学部技術系職員は、それぞれの専門的な知識・技能を生かし、幅広く研究・教育を支援しています。この技術研究会は、発表を通して技術上の創意工夫などを共有するとともに、他分野の技術についても知識を広げ、技術系職員全体の技術力向上を図ることを目的として開かれています。
福村研究科長より、自分たちが世の中に貢献していることを積極的に発信していって欲しい、成果を皆さんで共有して次代の技術を身につけてくださいとの挨拶がありました。今年は薄片標本やガラス標本など技術職員の仕事がみえるような展示スペースが設けてあり、担当者からどのように製作をしているのか直接お話しがきけるので、技術職員同士の交流スペースとなっておりました。



【関連】
平成25年度理学研究科技術賞表彰式
技術部website



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2013年11月27日レポート

平成25年度化学系学協会東北大会及び日本化学会東北支部70周年記念国際会議特別講演

日本化学会東北支部は、今年70周年を迎えました。これを記念して、2人のノーベル化学賞受賞者と国際的に著名な研究者を招いての特別講演が9月29日(日)、30日(月)に川内萩ホールにて開催されました。
* 日本化学会東北支部website




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2013年11月25日レポート

防災訓練を実施しました

 11月15日(金)、平成25年度東北大学理学研究科防災訓練を実施しました。
 2011年3月11日に発生した東日本大震災の余震等に備えて、緊急地震警報システムを活用した避難訓練を実施し、システムの周知や災害が発生した時の行動などを確認することを目的としています。
 また、今年は初めての試みとして、お隣の薬学研究科と合同で防災訓練を行いました。これにより、緊急時の情報共有体制などを確認することができました。

 第一部「避難訓練」は、11時55分、緊急地震警報発生のアナウンスから始まりました。
 まずは、周囲の状況を確認しつつ、近くの安全な場所へ移動、その後、災害対策本部からの指示に従い、緊急時集合場所へ避難します。緊急時集合場所では、学科・専攻ごとに安否確認をして、担当者がトランシーバーまたは口頭で災害対策本部へ報告しました。全ての学科・専攻の安否が確認された後、避難訓練は終了。終了後は、各自備蓄品の飲料水と乾パンを受け取り解散となりました。
 第二部「各種体験」では、12時35分から初期消火体験、搬送体験、発電体験、マンホールトイレ設置体験などの各種体験が行われました。

 参加者は1,191名でした。
 災害時に落ち着いた行動をとるというのはとても難しいですが、防災訓練に参加することで避難時の行動を再確認し、いざという時の心構えをすることができます。そのためにも積極的に防災訓練に参加してほしいと思います。


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2013年11月11日レポート

素粒子地球物理学に関する国際ワークショップが開催されました

10月30日(水)、青葉記念会館にて、素粒子地球物理学に関する国際ワークショップが開催されました。東北大学ニュートリノ科学研究センターと東京大学地震研究所の共催で企画されたもので、地球ニュートリノ・ミューオンを用いた実験結果、また、地球化学・地震学・高圧実験等、地球の理解の為の様々なアプローチに関するワークショップです。

地球の理解という学際的分野において、各分野の最新結果や取り組みを共有し、互いの分野に共通な科学的興味への理解を深めるために開催されました。

◯ オフィシャルサイトはこちら



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2013年10月15日レポート

日本天文学会公開講演会「宇宙は伊達じゃない!?-仙台からたどる宇宙の誕生から惑星形成-」

9月14日(土)、片平キャンパスさくらホールにて日本天文学会公開講演会「宇宙は伊達じゃない!?-仙台からたどる宇宙の誕生から惑星形成-」が開催されました。日本天文学会2013年度秋季年会は会場が東北大学ということもあり、スピーカーは仙台にゆかりのある3人の先生でした。
この日は、イプシロンロケットの打ち上げ再チャレンジの日で、打ち上げ成功のアナウンスが入ると自然に拍手がわき起こりました。
土佐先生は、中学生の頃から仙台市天文台に出入りをして、現在は仙台市天文台長というまさに仙台市天文台の生き字引の先生。仙台市天文台創設から移転のお話。
二間瀬敏史先生は、今、宇宙論で一番話題になっている暗黒物質と暗黒エネルギーのお話。また、先生の研究グループが2013年1月から試験観測を始めた広視野のデジタルカメラをつかっての銀河探査観測についてを紹介して下さいました。
小久保先生は、スーパーコンピューターを道具として、宇宙の物理法則をプログラムして何が起きるかを計算によって明らかにしています。原子太陽系円盤から地球ができるまでのシミュレーションでダストがどうやって地球まで成長するのかを見せて下さいました。



こちらで、講演会の動画を見ることができます。

2013年10月 1日レポート

平成25年9月修了・卒業者の学位記交付式が開催されました

9月25日(水)、北青葉山厚生会館2階レストランAOSISにて学位記交付式が開催されました。出席者は22名。9月の学位記交付式は、交付式とパーティが合わさった形式になっており、家族や指導教官、友人等とお祝いできます。マスターを修了するSeptiさんの指導教官として出席された地球物理学専攻の坂野井先生は「Septiさんがうちの研究室に来てくれて良かった」と語る。英語でセミナー発表等をするので、来る前と後では研究室の雰囲気が変わったそうです。修了・卒業されたみなさん、おめでとうございました。

 



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2013年10月 1日レポート

物理学専攻キャリアパスシンポジウム~博士の未来~

 7月27日(土)、理学研究科合同A棟203号室にて「物理学専攻キャリアパスシンポジウム~博士の未来~」が開催されました。
 この企画は、人材を受け入れる側の企業の方々と、物理学専攻で博士号を取得し、様々な方面で活躍されている方々にその経験を語っていただくことで、学生たちに物理学科・専攻を修了後の未来について考えてもらおうと、毎年物理学専攻が開催・運営しているシンポジウムです。今年は42名の参加がありました。

IMG_2472.JPG「企業の研究開発体制について」
山田 勉
氏(日立製作所
 企業で働くことの醍醐味は多様な人々との関わり。日本で採用した研究者を育成の課程の一環として海外の研究所へ派遣することも。外国企業の経営者に対抗するためには専門性はもちろんですが、文学や芸術といった幅広い分野についても勉強してきてほしい。


IMG_2501.JPG「今後のことは走りながら考えよう」
木下 忠

東北大学知的財産部 2006D原子核実験)
 研究を離れて7年が経ちました。新卒で知財は少ないが、最近採用する企業も増えてきている。博士課程への進学はチャンス、今ここにいるからその選択肢が生まれている。先生や身近な人たちとディスカッションすることが必要なんじゃないか。


IMG_2529.JPG「情報と教育工学に分野を変えて」吉崎弘一
秋田大学総合情報処理センター 2002D原子核理論)
 東北大学工学部を卒業し、理学研究科に入学(原子核理論研究室)、その後、迷った末に博士課程へ。教育工学との出会いは、私大の教員時代に専門の先生が身近にいたことも影響。分野を変えると無駄になる、そう考えたこともありますが、ポジティブではないかなと。その時々の情熱や環境を大切にするのも良いのでは。


IMG_2549.JPG「アカデミックな研究者へのキャリアパス」
佐藤宇史

東北大学物理学専攻 2002D物性実験)
 修士から博士課程にかけて10回ほど学会等でアメリカへ。指導教員から海外での発表等の話がきたら断らないこと。失敗も多かったが経験になる。また、いま(大学院生)がいちばん研究が出来る時期なので大事に過ごしてほしい。


 また、シンポジウムの後半では、総合討論が行われました。総合討論にパネリストとして参加した物理学科の学生は学部で卒業することを決めていますが「(このシンポジウムを)もっと早く聴きたかった」と語っていました。学部生の早いうちに博士課程進学について考えることも大切なのかもしれません。参加者からは多くの質問が寄せられ、キャリアパスについて活発な議論が交われました。

<主な質問と回答>

【グローバルな人材とは】
 ・英語(外国語)が出来るということではない。国や言語をこえてディスカッションが出来ること、グループとして活動できること。
 ・異文化の中でいろいろな人と交わって対等にできること。
 ・国の垣根を感じさせない人(研究者)では?
【博士のすごいとこ、だめなとこ】
 ・すごいとこ:集中力、道を究めた人、プライドが高い(いい意味で)、根性がある
 ・だめなとこ:視野が狭い、変人?
 ・博士だって多種多様、博士課程に進学したからといって「博士」になれる訳じゃない。
【博士号を取得する方法】
 ・就職してから取得を考えている人もいるかもしれないが、企業にとっては仕事が第一。論文博士は取りにくくなってきているので、学生のうちに取りきったほうがいいのでは?
【インターシップについて】
 ・就職には直結させないというルールがある。ただ、マッチングという意味では直結させてもいいのでは?という意見も。
 ・ちゃんと勉強している人が参加したほうがいい。
【留学生の就職・採用について】
 ・ライバルは海外企業、そのため世界中から人材を集めようとする企業が増加。
 ・日本企業に就職を考える留学生には、日本語が出来ることを望まれている。研究職では日本語を不問とする場合もあるが、後々マネジメントになっていくことも考えるとやはり重要。

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▲パネルディスカッションの模様



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*参考リンク*
理学研究科物理学専攻ホームページ
物理学専攻キャリアパスシンポジウム~博士の未来~
2013年9月 5日レポート

東北大学女子学生入学100周年記念シンポジウム

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▲会場の様子

 8月8日(木)、東北大学川内キャンパス マルチメディア教育研究棟にて、東北大学女子学生入学100周年記念シンポジウムが行われました。
 このシンポジウムは、東北大学が日本で初めて女子学生を受け入れてから今年で100周年を迎えるのを記念し、「リケジョの100年から未来の女性リーダー育成に向けて」をテーマに、リケジョ(=理系女子)の活性化に向けた方策について議論を深めるとともに、東北大学における男女共同参画の推進について検討することを目的とし開催されました。
 1913年、黒田チカさん(化学)、牧田らくさん(化学)、丹下ウメさん(数学)は日本初の「女子学生」として東北帝国大学 理科大学(現在の東北大学理学部)に入学、やがて卒業し3人とも「学士」となります。黒田さんはその後、紅花の色素の構造についての研究を開始、日本国内で2番目の女性理学博士となります。理学研究科では、こうした黒田さんの業績に因み、優れた業績を挙げた大学院生に対する賞として「黒田チカ賞」を設けています。
*参考記事:青葉理学振興会:黒田チカ賞

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▲福島理恵子 氏「経験を自らの血肉とする」

 第三部の「男性から女性リーダーへの応援メッセージ及び女性リーダーからの未来に向けたメッセージ」には、理学部化学科を卒業されウーマン・オブ・ザ・イヤー2011大賞を受賞された福島 理恵子 氏(株式会社 東芝 デザインセンター 参事 兼 研究開発センター インタラクティブメディアラボラトリー 研究主幹)がご登壇されました。福島さんは、元々は液晶ディスプレイを研究する部署に在籍されていましたが、産休後にいまの部署へと異動、この変化を「チャンス」と考え、世界で初めての専用眼鏡なしで3D映像が見られるテレビ(グラスレス3Dレグザ)を開発されました。必要な機能を低コストで抑えることや開発のプレッシャー、考えたものが形になる喜び、それらの経験を振り返りながら「グラスレス3Dレグザを開発していく中で自分も成長していった」と力強くお話くださいました。
*参考記事:理学部化学科ご出身の福島理恵子さんがウーマン・オブ・ザ・イヤー2011大賞を受賞されました

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▲小谷元子 教授

 第四部のパネルディスカッションでは、コーディネーターに元村 有希子 氏、パネリストに黒川 清 氏(政策研究大学院大学 アカデミックフェロー)、福島 理恵子 氏、向井 万起男 氏(医師)、高橋 幸弘 氏(北海道大学 教授)、東北大学原子分子材料科学高等研究機構 機構長で理学研究科数学専攻の小谷元子教授、高橋さやかさん(東北大学サイエンス・エンジェル)を迎え、「リケジョの未来とダイバーシティーを考える」をテーマにざっくばらんな議論が行われました。

*当日のプログラムの詳細はこちらをご覧ください。


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*参考*
東北大学女子学生入学100周年記念事業
東北大学 女性研究者育成支援推進室
2013年8月29日レポート

TOHOKU UNIVERSITY'S CHEMISTRY SUMMER SCHOOL 2013

8月29日(木)の今日、理学研究科キャンパス内でポスターを見かけた人も大勢いるかと思います。"TOHOKU UNIVERSITY'S CHEMISTRY SUMMER SCHOOL 2013" が今日、明日と開催中です。
平成23年度から5年計画の、文部科学省の大学の世界展開力強化事業の一つ、日本・中国・韓国のトライアングル交流事業、キャンパスアジア「持続的社会に貢献する化学・材料分野のアジア先端協働教育拠点」のパイロットプログラムに、日本からは名古屋大学と東北大学、中国から南京大学と上海交通大学、韓国からソウル国立大学校と浦項工科大学校が参加しています。このサマースクールは、このプログラムの一環として開催しています。


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DSC_3991.JPGポスターセッション