理学とは自然界の仕組みを究明する最も基礎的な学問であり、素粒子、原子核、原子、分子等のミクロな世界から、生命、地球、宇宙等のマクロな世界に至るまで広範な領域を扱います。理学部は7つの学科と5つの附属研究施設を持つ我国有数の理学教育研究機関として、21世紀をリードする優れた研究者と、理学的素養を活かして多方面で活躍する指導的人材の育成を使命としています。理学に対する強い興味、柔軟な発想や思考力、問題を解決する高い能力を持ち、知的好奇心と向上心の旺盛な人の入学を望んでいます。
東北大学理学部では、数学、物理学、宇宙地球物理学、化学、地圏環境科学、地球惑星物質科学、生物学の理学各分野における基礎的で普遍的な知識を体系的に修得した者に学士の学位を授与する。(詳細はディプロマ・ポリシー参照。)
この観点から理学部の教育課程は理学各分野の基礎から学び始め、次第に先端的内容へと展開していく「積み上げ型」のカリキュラムを編成する。また、学生が「積み上げ型」のカリキュラムを着実に理解していくことができるように、そして学生同士の主体的・共同的な学修を促進するために、TA(Teaching Assistant)等を活用した授業外での学習支援体制を構築し、きめ細かい指導を実施する。
教育課程の編成や運営にあたっては授業評価アンケート等を実施して教育課程の改善を継続的に実施していく。・ 学部1年・2年前期では、理学を含めた様々な学問を幅広く学び、学生が理学の学術的特徴や社会的位置づけについて多角的に理解できるようにする。
・ 学部2年後期からは、理学に関する専門教育を本格的に展開し、より高度な内容の講義や能動的に理学を学ぶための演習や実習、実験の機会を学生に提供する。また、学部3年後半または4年から研究室教育をスタートさせ、研究指導やキャリア形成支援を行う。
・ 理学を学ぶために必要となる語学力や国際経験については、授業および多様な留学プログラムを通してその学修を支援する。
・ 全ての段階において、学生には授業への参加のみならず、授業の予習復習を含めた自律的学修を積極的に行うよう指導する。
・ 理学の基礎的かつ普遍的な知識の修得度を評価する。
・ 成績評価の基準及び方法を明示し、客観的に評価する。また、評価結果を学生にフィードバックし、理学に関する確かな学力の形成を促す。
・ 成績評価の基準および方法はそれぞれの授業の目的や内容に即して設定し、シラバスやオリエンテーションの形で学生に適切に周知する。
東北大学理学部では、数学、物理学、宇宙地球物理学、化学、地圏環境科学、地球惑星物質科学、生物学の理学各分野における基礎的で普遍的な知識を体系的に修得した者に学士の学位を授与する。この学位は、卒業生が大学院でより高度な教育を受けるための準備が整ったことの証左となるものである。また、同様に、産業界や教育界、官公庁等において理学に関する知識やスキルを活用して、理学に関する教育やそれを応用したプロジェクトの遂行を担いうることを示すものである。
具体的には、以下の学修目標を達成し、各学科の定める卒業要件を満たす単位数を習得した学生に学士の学位を授与する。
1. 理学の基礎的かつ普遍的な知識を体系的に修得している。
2. 基礎的・普遍的な知識を習得する過程で、理学に関する知識や研究倫理を自律的に学ぶ習慣を形成している。
3. 理学を学ぶことの多様な意義、例えば人間形成上の意義やキャリア形成上の意義、社会的意義を理解し、その発展や継承に資する活動に従事することができる。
4. 社会の様々な課題を理学の観点から分析したり、その解決のためのアイデアを導出することができる。
5. 理学を学んだり活用したりするために必要となる語学力やコミュニケーション能力を身につけ、理学に関する様々な活動やプロジェクトに携わることができる。
理学は,自然界にひそむ原理や法則性を解明し,真理を探究する学問であり,人類の根源的な自然への疑問に対する飽くなき知的好奇心を原動力として形成されてきました。また,理学は現代社会を支える科学技術や人文・社会科学など様々な分野の基盤となっており,人間の生活に密接に関わっています。
東北大学大学院理学研究科は,先端的な研究成果に基づいた高度な専門的教育によって,人間性と倫理性を備えた,理学の各分野で世界をリードする研究者や理学的素養を活かして多方面で活躍する職業人を育成することを目指します。
本研究科が入学者に求める人間像は,次のとおりです。
学生の受け入れにあたっては,6つの専攻ごとに一般選抜,外国人留学生等特別選考,自己推薦入学試験(博士課程前期2年の課程)及び社会人特別選考(博士課程後期3年の課程)を実施し,本研究科の教育理念・目標に沿った研究を行うために必要な高い能力と資質を備えているか否かを重視して選抜を行います。
(博士課程前期2年の課程)
一般選抜では,専門分野の研究に必要な基礎学力を評価する筆記試験と,研究計画,研究能力と研究意欲等に基づく面接試験を行い,特に基礎学力と研究意欲を重視して選抜を行います。
自己推薦入学試験では,専門分野のみならず異なる分野での基礎学力を修得し,複合的・応用的視点での学習・研究を達成できる能力を評価する面接試験を行い,特に基礎学力と学習・研究意欲を重視して選抜を行います。
外国人留学生等特別選考では,専門分野の研究に必要な基礎学力と論理的思考力,英語技能,研究計画と研究意欲等を評価する面接試験等を行い,特に基礎学力と研究意欲を重視して選抜を行います。
なお,入学前に,専門分野の高度な知識を修得し研究を行うために必要な基礎学力を身につけておくことを希望します。
(博士課程後期3年の課程)
一般選抜では,専門分野にかかる基礎学力,研究論文等の内容及び研究計画と研究意欲等を評価し,特に研究意欲を重視して選抜を行います。
社会人特別選考では,専門分野にかかる基礎学力,研究論文等の内容,研究計画と研究意欲等を評価する面接試験を行い,特に研究論文等の内容と研究意欲を重視して選抜を行います。
外国人留学生特別選考では,専門分野にかかる基礎学力,研究論文等の内容,英語技能,研究計画と研究意欲を評価する面接試験を行い,特に研究論文等の内容と研究意欲を重視して選抜を行います。
なお,入学前に,主体的に研究を行うために必要な研究経験や基礎学力を身につけておくことを希望します。
東北大学理学研究科は、数学、物理学、天文学、地球物理学、化学、地学の理学各分野における高度かつ先端的な知識を体系的に修得するとともに、理学研究の遂行に必要となる知識やスキルを形成した者に修士の学位を授与する。(詳細はディプロマ・ポリシー参照。) この観点から東北大学大学院理学研究科博士課程前期2年の課程では、高度な専門知識・学際的知識を修得するための「専門科目」、並びに、理学全般の横断的内容を教授する「総合科目」を提供する。また、博士課程前期2年の課程から研究室教育をより一層充実させ、学生の研究遂行能力の涵養を行う。
教育課程の編成や運営にあたっては授業評価アンケート等を実施して教育課程の改善を継続的に実施していく。
・ 「専門科目」・「総合科目」を通して、理学に関する高度かつ先端的な知識を体系的に学ぶ。
・ 博士課程前期では、研究室教育として、指導教員のもとで研究に取り組み、その成果を修士論文に取りまとめる。この過程を通して、課題設定能力、課題解決能力、国際的なコミュニケーション能力、論文作成能力、プレゼンテーション能力、研究倫理といった研究遂行に際して必要な能力を修得する。
・ 研究室教育と連動した形で、国際学会や研究交流会、諸外国における研究活動等、国内外で最先端の研究成果を学ぶ機会を学生に提供する。
・ 研究インターンシップ等の社会的経験・職業的経験の場を学生に提供する。
・ 理学の高度かつ先端的な知識の修得度および研究遂行能力を評価する。
・ 成績評価の基準及び方法を明示し、客観的に評価する。また、評価結果を学生にフィードバックし、理学に関する確かな学力の形成を促す。
・ 成績評価の基準および方法はそれぞれの授業の目的や内容に即して設定し、シラバスやオリエンテーションの形で学生に適切に周知する。
・ 「学位論文に係る評価に当たっての基準」に基づいて、修士論文の審査を含めた最終試験を行う。
数学、物理学、天文学、地球物理学、化学、地学の理学各分野における高度かつ先端的な知識を体系的に習得するとともに、理学研究の遂行に必要となる知識やスキルを形成した者に修士の学位を授与する。この学位は修了生が博士課程後期における世界水準の先端的研究に従事する準備が整ったことの証左である。また、同様に、産業界や教育界、官公庁等において、理学に関する知識やスキルを活用して、教育や研究・開発等、様々なプロジェクトにおいて重要な役割を担いうることを示すものである。
具体的には以下の学修目標を達成し、各専攻の定める修了要件を満たす単位数の修得及び「学位論文に係る評価に当たっての基準」によって行われる修士論文を含めた最終試験に合格した学生に修士の学位を授与する。
1. 理学の高度かつ先端的な知識を体系的に修得している。
2. 理学における研究遂行能力および研究倫理を修得している。
3. 理学を学ぶことの多様な意義、例えば人間形成上の意義やキャリア形成上の意義、社会的意義について、自らの研究経験も踏まえて深く理解し、その発展や継承に資する活動を主導することができる。
4. 社会の様々な課題を理学の観点から解決していくことができる。
5. 研究経験を通して身につけた実践的な語学力やコミュニケーション能力を活用して理学に関する様々な活動やプロジェクトを主導することができる。