東北大学 大学院理学研究科・理学部

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物理学専攻 博士課程後期2年 内田健一さんが第1回日本学術振興会 育志賞を受賞されました

 物理学専攻 博士課程後期2年 内田健一さんが「スピン流-熱流変換現象の基礎物理及び応用技術の開拓」により第1回日本学術振興会 育志賞を受賞されました。
 日本学術振興会 育志賞は、天皇陛下の御即位20年に当たり、社会的に厳しい経済環境の中で、勉学や研究に励んでいる若手研究者を支援・奨励するための事業の資として、陛下から御下賜金を賜り、将来、我が国の学術研究の発展に寄与することが期待される優秀な大学院博士後期課程学生を顕彰することで、その勉学及び研究意欲を高め、若手研究者の養成を図ることを目的に平成22年度に創設されました。2月1日、東京都台東区の日本学士院会館で開かれた第1回日本学術振興会育志賞授賞式には、天皇、皇后両陛下が出席されました。


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 内田さんは、スピン量子物性研究室(金属材料研究所 齊藤研究室)で電子の磁気(スピン)の性質を積極的に利用する「スピントロニクス」に関する研究を行っています。スピントロニクス機能の多くは、電子スピンの流れであるスピン流によって駆動されますが、内田さんは2008年に温度差からスピン流を生成できる「スピンゼーベック効果」を発見し、論文がNature誌に掲載されるなど大きな注目を集めました。その後も継続してスピントロニクス分野に大きなインパクトを与える研究成果を上げていることが評価され、この度の受賞となりました。
  内田さんは「今回の受賞に慢心せず、今後も研究に励み、成果を学問や社会の発展に還元していきたい」と語っています。


 *日本学術振興会育志賞ホームページ

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