わたしたち研究者は一つの概念のもとに研究を進めます。例えば、地震はプレートテクトニクス、地球温暖化は炭酸ガスによるなどです。そのような指導概念をパラダイムと呼び、ポピュラーなモデルです。問題はそのモデルに合わないような観測事実が見つかった場合どうするかということです。その扱いにより、研究者の優劣が決まります。本当に合わない事実であれば、研究を進めるとそのような事実が次々と見つかります。それらを組み合わせて新しい概念を設立しなければなりません。これこそが科学創造です。しかし、それは容易な作業ではありません。challengeが必要です。この講演では、分かりやすい例を使ってこの問題を説明いたします。
お問い合わせ先/東北大学理学研究科 惑星プラズマ・大気研究センター 小原隆博
TEL:022-795-3794 E-mail:T.Obara@pparc.(※tohoku.ac.jpをつけてください)