東北大学 大学院理学研究科・理学部

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【イベント】10月12日(金)物理科学の最前線 清水肇先生「質量の起源と真空」

「物質」の根源を探ろうとすると、物質のない「真空」がどういうものかということを考えざるをえません。現代物理学では、真空から粒子が生成され、或いは粒子が消滅して真空に戻るという過程が扱われており、まさに物質と真空は相互規定的に捉えられているからです。電弱相互作用における真空ではヒッグスが凝縮しており、強い相互作用における真空ではクォーク・反クォークが凝縮し、宇宙の変化に従って「真空」も変化すると考えられています。質量創成に関する現代物理学のシナリオによれば、あらゆる粒子は最初は質量をもっておらず、宇宙開闢後2回にわたる真空の相転移によってレプトンやクォークは質量を獲得し、以て現在の物質世界が創成されたとしています。そこでは「対称性の自発的破れ」という概念が重要な役割を果たしています。さて、このシナリオをどう検証するかという問題は、現代物理学の最重要課題の一つです。「自発的対称性の破れとは何か」ここから始めて検証実験の現状を紹介します。



■日時:10月12日(金)17:00~18:00

■場所:理学研究科 物理系講義棟3階 第1講義室で(キャンパスMAP

■講師:清水肇先生(電子光理学研究センター 教授)

■⼊場無料

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※講演に先立ち、4:30 pm より講師を囲んだお茶の時間を講義室の前で楽しみます。学内の方はマイコップを歓迎します。茶菓子を頂きながらリラックスした雰囲気の中、講師の先生とのお話しが可能です。

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